BLOG おやつでげんき

Archive for the 映画のはなし Category

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ほっこりまったりしているだけの映画が嫌いで、
できればほっこりまったりしている上に「俗っぽい」感じが入っていてほしい。
私の思う「この感じ」が「俗っぽい」という表現で正しいのかどうかわからない。
「俗っぽい」をググると「通俗的だ」と出てきて、それもわからん。
なんだよ通俗的。
試しに「通俗的」を英語にしてみると「Popular」になった。
えー、「Popular」は違うなぁ。
私が言わんとしている「この感じ」は「俗っぽい」ではないのかもしれん。

私が言わんとしている「この感じ」はシーンとして挙げるなら
下記のようなものです。
・「彼らが本気で編むときは、」の彼らがかけるサングラス
・「南極料理人」でドクターとぼんちゃんが手伝ってるシュウマイ
・「100万円と苦虫女」で食べるオールドファッション
・「花とアリス」の散らかっている家、花んちもアリスんちも散らかってる
・「キツツキと雨」の海苔(というか海苔の食べ方)

洋画では、なかった。
思いだし足りないだけかも。
思いだしたら追記しよう。

たまごコロッケサンドにするか

大ヒットムービー(でしょ?)「君の名は。」を見てきた。
夜とは言え、平日だというのに、映画館がこんなに混んでいるのは久しぶりだ。
7~8人しか入っていないレイトショーに一人で行くのに慣れてるので、両隣の席に誰かがいるだけで、
おぉ埋まってるな~と思うけど、そんなレベルじゃなくて、最前の席とかまでパンパンでした。
しかも若い人が多い、カップルも多いし、学生っぽい人も、会社員っぽい人も。

なんというか、人がたくさんいるので、終始ザワザワとうるさくて、
山盛りのポップコーンを延々食うやつとか、終盤になってトイレに行くやつとか、
もう氷しか入ってないはずのジュースのコップをガシャガシャやるやつとか、
とにかく私の嫌いなやつがいっぱいいて、嫌いだなーと思いながら、
そうしてようやく気が付いた、そうか、映画がヒットするってこういうことだったのだ。
これだけの動員数で、これだけの興行収入になると、日常的に映画を観る人だけが観るんじゃ追いつかなくて、
つまり日常的に映画を観ない人がいっぱい観ることになって、
というか日常的に映画を観ない人がいっぱい観てくれないとこれだけのヒットにならんのだ。
こんなに満員の映画館が久しぶりすぎて忘れてたけど、そうか、映画がヒットするってこういうことだ。

そう気が付くと、なんかあの、うるさい映画館もたまにはいいか、と思えてきて、
なんかあの、主な娯楽は映画だった時代みたいな(そんな時代を私は経験してないけど)
古きよき時代の映画館にいるような、そういう気持ちになって、
最終的には映画館てほんとにいいもんだなぁーとにこにこしながら帰った。

それであの、「君の名は。」は、ほんとによかったっす。
ボロボロ泣いたぜ。
どこに何がどう刺さって、どの道を辿って出た涙なのか自分でも分からなくて、
分からないことがうれしかったと思う。
「いま私の心はこうなってる」と、取り出して見られないことが、
あなたに見てもらえないことが、うれしいと思う。

映画館を出たら、耳が遠くなったような、目がよく見えないような、
誰かに出会ってしまうような、電車で遠くに行きたいような、
懐かしい人に会いたいような、すぐお布団に入って寝てしまいたいような、
いろんな気持ちになって、ざわざわした。
映画ってすてきだ。

And I know I was wrong

同じくらい好きでも、何回も観たい映画と、もう二度と観たくはない映画がある。
私にとって前者は「アメリ」「グランドブダペストホテル」「ジョゼと虎と魚たち」「南極料理人」「リトルミスサンシャイン」「恋の門」「パイレーツロック」「ピンポン」とかで、
後者はレベルの違いこそあるし、2回観たやつもあるけど「ダンサーインザダーク」「ものすごくうるさくてありえないほど近い」「ヒミズ」「CUT」「Dolls」「わたしはロランス」とかです。
「わたしはロランス」とか、まじで本当に心の底から超好きな映画だ!と断言できるけど、
じゃあ今から観ようよ!って誘われても、いや待って、準備があるから、待って、そんなノリで、無理、と思う。

ただ、間違いなくどちらも同じように好きで、
だから観た回数はスキ度に比例しません!私は!という話。

、とまぁ、そんな前置きをしてから、先週2回観た映画の話をしよう。
1回観て、次の日サントラ買って、
それを聞きながらもりしにおすすめしてたら
どうしてももっかい観たくなっちゃって、次の日また観た。
「シング・ストリート 未来へのうた」です。余計な邦題はご愛嬌。

とりあえずトレーラー貼っとくね!(これでも翻訳が、あんま、良くないけど)

ここまで書いて、私みたいなもんが文章にするようなこと何もないかも…と思い始めてきた。
とにかくみんなに見てもらって、そいで、あのシーンが好き!あの曲のここが!エイモンが!お兄ちゃんが!とか言って、キャッキャ言いたいだけなの私は。
つーか昨日Youtube見てたら宇多丸がラジオでキャッキャしてるやつがあがってて、それ聞いて身悶えたわ。
わーかーるーーー!!!つってベッドの上で暴れたわ。

ストーリーは大不況下のダブリン、1985年、という設定なのだけど
私は昭和ギリギリ滑り込みの1988年に生まれたので、
80年代ロックにも80’sファッションにも明るくないし、
そういえば英会話教室の先生がU2が好きでちょっと聞かせてもらったなー、あのへんて80年代じゃない?違う?程度の知識しかない。
ただもうそういうのは余裕で吹っ飛ばすレベルの共感・共鳴ムービーだったっす。

映画や音楽や文学に、もはや「共感」は求めてなくて
欲しいのはいつだって「驚異」なんだと最近ずっと思ってたけど
「共感」があったからこれまで生きてこられたのかもしれん。いや当たり前か。
「わかる」っておもしろいんだよな。当たり前か。
だって、この映画はぜんぶ「わかる」もん、このワクワクの原点も、この涙の出どころも、
だからみんなに見てもらって、「わかるわかる」って言い合いたいんやと思う。
そういう映画って、たくさんあるようで、実はそんなにないのかもしれん。

とにかく大事につくられた、派手ではないし世界を変えたり終わらせたりはしないけど、
でも、とてもいとおしい映画だった。
主役の子も、いいんだよなー。まずほっぺたがかわいんだよな。
ほいで、すぐ泣いちゃうし、いちいち影響されやすくて、
でも素直で、お兄ちゃんがすきで、かわいんだよな。

書いててもっかい観たい。
もうすぐ上映は終わっちゃうと思うから、もっかい観とこうかな。

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