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ルブタンとマノロとラガーフェルド

2016年6月21日 (火) 22:27

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「父はマテ貝をとるのが上手だった、子どものころが懐かしい、父に会いたいと思う」と言う旨の
84歳の人のメールがラジオで紹介されていて、
なんか、うわぁ、と思った。

84歳だって当たり前にお父さんがいるわけで、
多分もう亡くなられているんだろうけど、その人にとっては今も変わらずお父さんはお父さんなわけで、
なつかしい、とか、お父さんに会いたいなぁ、とか思うのは何にも不思議なことじゃないのに、
なんかこう、ほわわん、とした気持ちになった。
年をとるのって不思議だ。
今だって「随分遠くまで来たな」と思うのに、84歳になるまでなんて、もう気が遠くなるな。
でも、いいな、息子に思い出されるとき、
マテ貝をとるのが上手だったなぁって思いだされるの、いいな。

私は祖父を思い出すとき、祖父はたいてい私の靴を褒めてくれるのだった。
「ええ靴はいとるなぁ」「かっこええ靴や」と言って、
祖父はよく靴を褒めてくれました。
当時は「前会ったときとおんなじ靴やけどな」とか「もうボロボロやけどな」とか
そういうツレない返事をしていたと思うけど、
今となってはふつうに「ありがとう」でよかったのに、と思う。
祖父は眼鏡とか帽子とかたくさん持っていて、
小物にこだわる人だったのかもしれん。
靴の話なんか、ちゃんとしたことなかったな。一足くらい、買ってあげればよかった。

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