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C’est combien ?

2017年11月7日 (火) 21:59

uncategorized

数日ちょっと海外旅行にいったくらいで、日本のここがダメ!みたいなことを言うやつってどうかと思うけど、
フランスのここが超いいなーと思ったことを言いたい。
聞きたくない人は読まないでほしい。
日本をディスるつもりはない。
もっと住みよい国にしたい、とは思うけど、日本を貶めたい気持ちは全然ない。

まずお店に入った時に必ず「Bonjour/Bonsoir」を全員言うのが超良い。
あやしい者じゃないことをアピールできるし、欲しいものが特になくて、何も買わない場合も初めに挨拶してるので、出て行きやすい。
みんなあんまりヘビーな感じじゃなく「どうもー」「いらっしゃーい」みたいな軽い感じで使う。
コインランドリー(日本と同じで店員はいないので全員お客さん同士)に入るときも言う。
携帯で電話してるおじさんも、寝癖のお兄さんも、みんな「Bonjour」を言ってくれる。
電車で隣に座った人も言ってくれる。
2時間隣に座る人が初めに挨拶してくれるのって、すごい良いよ。安心する。

「Merci」もめっちゃ言う、事あるごとに言う。
お会計の前後も、とにかくメルシーメルシー。
買ってくれてありがとう、売ってくれてありがとう。
道をちょっと譲っただけでもメルシーメルシー。
譲ってくれてありがとう、譲ったことに気づいてくれてありがとう。

これは超いい、真似しようよ、とすら思う。
なんか気さくぶれるし、ポジティブぶれるぞ。形からご機嫌を演じられるぞ。
デフォルトが不機嫌な人、ちょっと多すぎませんか日本。
そしてその不機嫌に引きずられて、不機嫌が連鎖しませんか日本。

あと子どもたちがあんまり子どもとして扱われていないのが超良い。
レストランでもカフェでも大人が座るのと同じ椅子に座ってるし、
ヘタでも自分の手で食事をするし、構ってほしくてギャーギャー騒ぐ子がひとりもいない。
自分の絵本やおもちゃを自分で持って、ポケットに手を突っ込んで大人みたいに歩く。
かわいがられてるけど甘やかされてない。
大人はほったらかしにしてるようで、実はちゃんと見ていて、
でも本当に危なかったり迷惑だったりする時以外は割って入らないし、子どもの好きにさせてる。
自分の子じゃなくても、みんなで子どもを見てる。
あれなんなの、しつけの問題なのか。全員体が小さいだけの大人に見えた。

私は「子どもには分からないから」とか「子どもはこうしておけばいい」みたいな扱いをするのが嫌いで、
例えば「子どもにはお子様ランチを注文しとけばいい」みたいなのが嫌いで、
いくら子どもでも自分が食いたいもんくらいわかるやろナメやがって、と思うし、
(ほんとにお子様ランチが食べたい子はそれを選んでいいよ、そこに異論はない、だってハンバーグと海老フライが付いてるもん、最高よね)
「親がちゃんと見てないから危ない目に合う」みたいなのもムカつくし、
親以外のあんたは大人のくせにそんな無責任でエラそうにしてていいのかよ、お前の年金を払う子どもやぞ、と思うし、
なのでああいう環境で育つ子はいいかもなぁと思った。

フランス人て、いきなり政治論ふっかけてきたりするイメージがあるけど
子どものころから1人の人間として扱われてるから、自立してて、
だからそういう、自分を取り巻く環境とかそれこそ国の情勢とかに素直に興味を持てるのかもしれん。
自分のこととして、政治を見ることができるから、意見をもつことができるのかも。

とにかく小さいことでも、それこそ今日何食べるとかその程度でも、自己決定することって、
すごい大事じゃない?
最近超思うけど、自己決定できない人多すぎるよ。
でもそれってその人だけのせいじゃなくて、育て方とか教育も大きいのでは、と思ってる。
人に相談すんな、って言いたいわけじゃなくて、最後のところを誰かに決めてもらう癖ついてるの危なくないすか、って言ってる。
人生でやることってほとんど選択しかないのに、それが出来ないって何だそれは。あと何やってんだ。

それから日本料理の間違ってるのを指摘するテレビ番組とかあるけど(あれ割と叩かれて、叩かれ終わったのかな?この話題古い?)
もう恥ずかしいので絶対やめた方がいい。
パリのスーパーで売ってたお寿司も、リヨンのレストランで食べた日本料理も、
どれも全部おいしかったです。パン疲れの私たちに優しかった…
だいたいナポリタンだのイタリアンだのトルコライスだのミラノ風ドリアだのご勝手にやってる国が何をエラそうにしてんだかね。
いや、全部うまいけどさ。
私は自分で着物も着れないし広重も北斎も写楽も語れないし、味噌汁3回に1回は出汁ひくのはしょるし、
ちっとも日本を誇った生き方をしてないわ。すみませんね。

あとフランスで働いてる人たち、みんな楽しそうにしてた。
楽しそうにしてない人も多少はおったけど、みんな自由にしてた。
さっき私たちにヨーグルトを売ってくれた男の子が、八百屋さんの男の子とイチャイチャしてることがあったりして、
ああいうの、私は良いと思うんですけど、だめですかね。
ゲイが良いとかって言ってんじゃなくて、別にそれぐらいラフに仕事しても良くない?
サボってるわけじゃなくて、自分の店にお客さんが来たらちゃんと見てて、対応してるし、
どっか遠いところに行っちゃってて帰ってこないとかは困るけど、
すぐそこの八百屋に彼氏がいるってだけのことやん。ちょっとおしゃべりしたかっただけやん。かわいらしいやん。

レストランの店員さんも、英語でお願いします、って言ったら
「やってみるよ」って言ってくれて、一生懸命説明してくれたし、雑なフリでもワインを選んでくれたし、
「どう?楽しんでる?」「おいしい?」って聞いてくれて、
あぁこの人は仕事が楽しくて、自分が働いてる店が気に入ってんだなぁって思ったよ。すてきよね。
買い物してるとき、お客さんも急いでる人は「急いでる」って言うし、急いでない人は多少待たされても怒んないし、
それでよくないすか。
なんか生きやすそうやなーって感じした。

フランス人は小銭を頑張って出してる間待ってくれるからね。
(2セントと20セントと2ユーロのコインはややこしいのでやめにしてほしい、1と5で生きてきたから2が入るだけで急に難しい)
後ろでお会計に並んでるおじさんも待ってくれるし。
ヨーロッパ圏てわりとこんな感じなんかな。他の国も見てみたい。
ニューヨーク行ったときはスタバのお姉さんも、吉野家のお兄さんも、
みんななんか怒ってたのよな。
地球人なのに英語がまともに話せないことに対してなのか、とにかくアジア人が嫌いなのか、
仕事がつまんねぇのか、時給が安いのか、わからんけど全員怒ってんな、っていう感じがした。
まぁそのことについて、別に文句もないし、直せよ、とかは微塵も思わんけど、
だってアメリカはそういう国で、あらゆる人種がどうにかこうにかやっていってる国で、
そこがアメリカらしさでもあるからです。
日本人は怒ってはないけど、とにかく耐えてる感じする。
楽しんではないし、怒ってもないけど、耐えてる。私も似たようなもんかな。

7日ほどいただけなので、当然観光客として扱われ、
フランス語もサッパリ分からんので、にこにこしながら悪口言われてても気付けない状況ではあったけど、
(でもどの国の人でも悪意があるかどうかくらい分からん?そんな巧妙な悪意ある?)
それにしてもフランスはよかった。また行きたいし、今度はもっと長く暮らしたい。
いつその時が来てもいいように、お金を貯めようと思う。
目標のない貯金て何のためにすんのか分からんな、と思って生きてきたけど、
あれですね、急に3ヶ月ぽっかり空いて、お、フランスに行けるぞ、ってなった時に、
観光ビザで滞在するためにするんですね。
150万くらいあれば、3ヶ月くらいいけそう。頑張って働くぞー!

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