タナカノゾミのポートフォリオサイト

blog

ヒミズ

2012年1月19日 (木) 14:25

映画のはなし

「ヒミズ」見たよ。
すごくたのしみにしていたので、公開2日目に行ってきましたよ。

”すごくたのしみにしていた”とはいえ、園子温の映画やから、すごい構えて行った。
(園子温の映画はすごく疲れる。いろんな意味で)
すごい構えて行ったのに、フルボッコにされて帰ってきた。
すごかった。
ずっと鳥肌立ってたし、同情とか共感とかじゃない、流したことないジャンルの涙が、
自分でも訳のわからんタイミングでボロボロでた。

一昨年「息もできない」を見たとき、日本人にはもうこんな映画撮れないんじゃないかと思ったけど、
そんなことなかった。園子温がいた。

原作を読んでないので、脚本がどんなふうに変わってるのかはわからんけど、
明らかにこれを足したんやろうってわかるテーマがあって、
それは日本人が今絶対撮らなあかんものであって、
そして私はそれを多分意識的にに見ないようにして、約1年生きてきたんだと思った。情けない。
こんなじゃだめだと思った。
自分がいかに無力かとか、ちゃんと逃げずに見なきゃだめだ。

役者もみんなすごかったです。
一回死んだ、みたいな目する染谷くんがものすごいかっこいい。
「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」も、一回死んだみたいな役やったなそういえば。
映画の最中はあんまり感情移入するような暇なかったけど、いま冷静に考えたら
中学で住田くんみたいな子おったらそらぁ好きになるわ。
私も住田語録集めるかもしれん。

二階堂ふみちゃんは「害虫」の宮崎あおいを思い出すなーって思ってたら
すでに”ポスト宮崎あおい”って言われてたので、もう言いません。ポストなんとか、みたいな表現がきらいだ。
ふみちゃんにはなんか鷲掴みにされた。内臓を。

あとわたし窪塚洋介がだいすきで、ああいう役、似合うなぁって思った。
でんでんも良かった。

ビビッてないで「冷たい熱帯魚」見なきゃなーぁ。
いや、もう園子温作品まとめて全部見よう。よし。
                                                                                                                                                                                                                                                        

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

archive