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たまごコロッケサンドにするか

2016年9月8日 (木) 23:01

映画のはなし

大ヒットムービー(でしょ?)「君の名は。」を見てきた。
夜とは言え、平日だというのに、映画館がこんなに混んでいるのは久しぶりだ。
7~8人しか入っていないレイトショーに一人で行くのに慣れてるので、両隣の席に誰かがいるだけで、
おぉ埋まってるな~と思うけど、そんなレベルじゃなくて、最前の席とかまでパンパンでした。
しかも若い人が多い、カップルも多いし、学生っぽい人も、会社員っぽい人も。

なんというか、人がたくさんいるので、終始ザワザワとうるさくて、
山盛りのポップコーンを延々食うやつとか、終盤になってトイレに行くやつとか、
もう氷しか入ってないはずのジュースのコップをガシャガシャやるやつとか、
とにかく私の嫌いなやつがいっぱいいて、嫌いだなーと思いながら、
そうしてようやく気が付いた、そうか、映画がヒットするってこういうことだったのだ。
これだけの動員数で、これだけの興行収入になると、日常的に映画を観る人だけが観るんじゃ追いつかなくて、
つまり日常的に映画を観ない人がいっぱい観ることになって、
というか日常的に映画を観ない人がいっぱい観てくれないとこれだけのヒットにならんのだ。
こんなに満員の映画館が久しぶりすぎて忘れてたけど、そうか、映画がヒットするってこういうことだ。

そう気が付くと、なんかあの、うるさい映画館もたまにはいいか、と思えてきて、
なんかあの、主な娯楽は映画だった時代みたいな(そんな時代を私は経験してないけど)
古きよき時代の映画館にいるような、そういう気持ちになって、
最終的には映画館てほんとにいいもんだなぁーとにこにこしながら帰った。

それであの、「君の名は。」は、ほんとによかったっす。
ボロボロ泣いたぜ。
どこに何がどう刺さって、どの道を辿って出た涙なのか自分でも分からなくて、
分からないことがうれしかったと思う。
「いま私の心はこうなってる」と、取り出して見られないことが、
あなたに見てもらえないことが、うれしいと思う。

映画館を出たら、耳が遠くなったような、目がよく見えないような、
誰かに出会ってしまうような、電車で遠くに行きたいような、
懐かしい人に会いたいような、すぐお布団に入って寝てしまいたいような、
いろんな気持ちになって、ざわざわした。
映画ってすてきだ。

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