いちごジャム(いちごさん)
連休中日の夜、両親と夕飯を食べた。さて帰るか、と歩きだしたら坂の途中にあるスーパーに「苺 298円」の看板を見つけた。「あまおう 498円」「さがほのか 398円」と並んでいる。どんなもんかいね、と箱を覗くと「苺 298円」の正体は「いちごさん」だった。いちごさんは佐賀県の品種で、わりと最近出てきた品種だと記憶している。よく熟していて小粒、色もきれいだし良さそう。明日煮よう、と思い立って6パック購入した。
ちなみにスーパーで買える苺で、ジャムに向いている品種などないと思う。日本の苺は生食用にのみ熱心に開発されていて、もちろん煮たっておいしいに決まっているが、煮たほうがおいしい苺など売っていない。売っていたら教えてほしい。
苺は洗ってからヘタを取る。ヘタを取ってから洗いたいようなもんだが、そうすると切り口からビタミンCが流れ出てしまい、うすぼんやりした味になってしまう。
ヘタを取りつつ味見、という名のつまみ食い。甘くておいしい、ほどよい酸味も、ジューシーさもある。これに「いちごさん」と名付けるセンス、良いね。確かになんか、ガーリーではありつつも、「さん」な感じの味がする。「ちゃん」じゃなくて。
グラニュー糖をかけて一晩放置。銅鍋でふつふつ炊いて完成とした。苺は本当に「この小さい粒の中にどんだけ…?」と思うほど水分が出る。
ingredients
いちご(いちごさん)、グラニュー糖(糖度40%)、レモン
製造日:2025年05月06日(火)