タナカノゾミのポートフォリオサイト

blog

ただでさえウザイこの世界に乾杯!

2019年4月7日 (日) 20:35

音楽のはなし

今年の2月に生まれて初めて占いをしてもらって、私にとってはまじでエポック!な出来事だったので
会う人会う人に「占う男」ことニシーさん(https://twitter.com/nsikyg)の話をしていて、
(でも私はずっとKYGと呼んでるし、今後もそうしたい、KYGさん、とかじゃなくてKYG)
(だってミック・ジャガーのことミックさん、とかリアム・ギャラガーのことギャラガーさんとか呼ばへんやろ、KYGはKYG)
(あ、直接会ったら西井さん、て呼ぶと思うけど、それはだって…なんか、大人として…)
そうすると必然的にSTANの話をすることになるけど、相手がSTANを知らない場合もあって、
めっちゃかっこいいから聞いてみて!、とか言ってると自動的に自分も聞きたくなって
延々聞いてると今度はそのことを、曲の感想とか、歌詞の話とか、細かいことをTwitterで言いたくなって、
でもそうすると私のTwitterはKYGにフォローされてしまっているので(そのこと自体はとても嬉しい)
STANについてなんか言うとご本人に「いいね」されてしまって(そのこと自体はとても嬉しい)
そうするとどんどん自分のことが”KYGに「いいね」されたくて媚びてる馬鹿”に見えてきてしまって
これは全く本意じゃない。ただ好きなことを好きだと言いたいだけなのに、なんか不自由だな。
誰もそんなこと気にしてなくて、単に私が考えすぎなだけかもしれん。そうだといいな。
私は私自身の出来ることとかしていいことを自分で狭める傾向がある、誰にも禁止されてないのに。
あとぜんぜん怒られてないのに、もしかしたら誰かを怒らせたり傷つけたりするんじゃないか、と思って
ずーっとグズグズしてるときある。
あと、どうしても「占う男」=ニシーさん=KYG=STANが切り離せない。
いや同一人物なのだから当然のことではあるけど、別のものに出来ないんだよ、私の脳が。

…「されてしまう」って言い方、嫌なときに使うやつかな。
でも違うよ、他では知らんけど、ここでは違います。

KYGはマイクが少し低い位置で、上からかぶりつくみたいにして歌っていて、
Tシャツからのびた痩せた腕でレスポールをガリガリ弾く、これ以上ないほどステージに立つのが似合っている気高く正しいバンドマンだったし、メロは良いし演奏はうまいし、歌詞も曲もかっこよくて、
だから好きにならない理由がないようなバンドだったんだよSTANは。
あ、マイクの位置はその日たまたまだったのかもしれん。ははは。

まず「AUSCHWITZ」っていう曲があるけど、その歌詞の

壁を背にして キスをしたとき バラが笑ってら
転げまわって もがき苦しむ オレが見えそうな 気がした

というところがむちゃくちゃに好き。
いや、これだけ読んでも別にピンとこないと思う、私もこないわ、けど
これメロディーにのるとめちゃくちゃかっこいいのだ。
口に出して歌いたくなるし、歌うと気持ちいいし、この曲はそういう歌詞だけで出来てる。
何回も聴いちゃう。音量を上げちゃう。
この曲途中で曲調が変わるところもかっこいいんだよな~

歌詞の話をしているとき、わりと「それは詩の話であって私がしたいのは歌詞の話なんだ」と思うことがあるけど、STANの歌詞は曲とともに在って、ほどけないようにぴったりくっついているさまが美しい。
”よい詩”と”よい歌詞”は別のものだ。よい歌詞はメロディーを背負っていく度量がある。

あと「ULTRAMAGNETICSTANS」っていう、まぁ自己紹介(?)みたいな、
こういうの思いついてもやれないんじゃないかな、という曲があるけど
ある種の抑制というかなんというか、バランス感覚があるところがすばらしくかっこいい。
KYGはビッグマウスで飄々としてるイメージがあるけど、たぶんそんな、別に”尖った人”ってわけじゃなくて、この人はやさしいし、外から見えるよりもずっと冷静で、あぁ全部わかった上でやってたんだな、とか思う。
当時はわりとそういう「エッジきいた人」と思って、キャラクター的なものとして、ある意味純粋に私は観てたけど、今となっては、そういうアプローチをすることも出来るから、その時はそれをチョイスしたんだな、という見方ができる。

そして「タイガーアイ」という大名曲について、その歌詞に

どんだけ憎んでも どんだけ愛し合っても 最後の最後はひとりになる
それに気付けるかどうかのことだよ

っていうのがあって、これがもう首がもげるくらい、同意同意同意。
この曲全編ずっとこういう大事なことしか言ってない歌詞なんだけど、同じメロディーで

何が本当か さっぱりわかんなくなっても 価値とか意味とか見出すのは
他の誰にもやらせちゃダメなのさ

っていうのもある。
これ書けたとき、どういう気持ちだったんだろう。
もし私がKYGで、これが私が書いた歌詞だったら、震えがとまらないな。
あと、すぐよっきゅんに電話すると思う。やばいの書いちゃった、真実だけの歌だ。
KYGこないだ、曲はなんぼでも出来るけど歌詞が大変だ、みたいなこと言ってたけど
大変でもこれが書けるのすごいよ。すごいぜ…
あー「Shuffle Off」も好き。あと「KYGのイチゴジャム」も好き。

唯一の問題、いや欠点、STANの欠点は既に解散してしまってる、ってことよ、いや別に欠点てことはないか、
でも、だからライブに行ったり、新曲を待ったりする楽しみがないんだよ。
でもバンドに限らず「もう出来ない」ってなったとき、ちゃんと終わりにするってのはかっこいいことで
そこにSTANらしさを感じる気持ちもあるわけで、だからゴネないようにしたいやね。ファンとして。
…いやもう何年前の話よ、解散は。去年のこと、みたいなテンションで書いてるけど、
解散したのは2011年です。
でもいつ何をどんなテンションで書いても良いよね、自由にやります。


KYG本人もこう言っているし、私もそう思う、今からでも売れろ、と思ってる。
Spotifyで聴いてください。CDが良い人は私が貸します。
「いやいや、KYGが占い師って…」と思ってる人は、占いやってもらうといいと思う。
我々は敵ではない。

ここまで散々STANかっこいい!好き!って言ったあとでアレですけど、
私はKYGが今「占う男」であることを超良いやん最高やん、と思ってるから
STANに再結成してほしいとか、占いはいいからSTANをやってくれとか、そういう気持ちは全く、ぜんぜんない。
ぜんぜんない、というか、またSTANをやるならそれはそれでもちろんうれしいけど
本人たちがやりたいことをやりたいときにやりたいようにやってほしいだけだ。
つーか当たり前に生き物全てがそうできる場であってくれよ地球。
(規模がむちゃくちゃか)(神の位置で言ってる)(酔ってない)

上記の記事をちょっと前にワーッと書いて、なんとなく、公開せずに下書きに置いていたんですが、
なんか急に公開したい気持ちになってきたのでそうします。
いつか消したい気持ちになったらまたそうします。
いつ何を世に放ってもいいし、それを葬ってもいい、自由にやります。

こないだタケがSTANを知らないって言うので「聴いて聴いて、Spotifyで聴けるらしいよ」つったら
次の日にもう「ALL BLUESが好きです」って言ってきたの、最高やった、超うれしかったな。大騒ぎした。
私はタケがめちゃくちゃ好き。
「ALL BLUES」は、なんか、良い表現がみあたらないけど、あの、すごく、大事な曲。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

archive

latest posts