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혹시

2025年4月17日 (木) 19:38

旅行

はじめに
また韓国に行ってきました。7ヶ月ぶりのソウル、今回はひとり旅です。ひとりだと移動中とかに結構時間が空くので、その間に書いたものを置いておきます。時系列です。長いよ。
なんかもっと役に立つレポートみたいなのを書いたほうが良いんだろうな、とは思うけど、でも韓国のそういうのはnoteとかにたくさんあるもんね。Youtubeも。私はKIM MOMOKAさんのYoutubeが好き。

  • 5泊6日のひとり旅
  • 航空会社はJinAir(年1回のセール期間中に取ったので往復21,050円だった、安い)
  • Airbnbで借りたアパートに宿泊(신촌/シンチョン・新村駅の近く、45,000円くらい)
  • 韓国に行くのは3回目

読み返すとメシの話ばっかりしてるな!私はいつもメシの話ばかりしている、どこにいても。

13:45
夜に到着する便のせいか、「行く人」より「帰る人」が多いみたいだ。「寄る人」もいるだろうけど、多くはなさそう。
家族旅行の帰りらしきお父さんと幼女が「先生になんて言うの?お父さんと練習しよう、飛行機に、乗って、日本に、行って、来ました、言ってみて」と話していてかわいかった。私も心の中で「ピエンギル タゴ イルボヌロ カゴ ワッソヨ」と何回も繰り返した。
彼女はお父さんに「楽しかった?」と聞かれ、「楽しかった、スーパーが好き」と言っていた。お父さんは「スーパー?なんでよ、ちがうでしょ、USJでしょ?」と笑っていたが、彼女は「USJも良かったよ、でもスーパーが楽しかった」と答えていた。分かるよ、私も外国のスーパーがすごく好きだ。国内でも、よその土地のスーパーには必ず行きたい。買うものが何もなくてもスーパーに行きたい。「バターがすごく安い」とか「唐辛子の種類がこんなに多い」とか「こんな野菜見たことない、どうやって食べるんや」とか言いたい。

16:14
せっかく韓国に行くのだから한강(ハン・ガン)の作品を読もうと思って昨日『すべての、白いものたちの』を買い、ブックカバーをかけてきた。赤いブックカバーは友人の手刺繍で、ものすごーーーく気に入っている。
空港で読み始めた『すべての、白いものたちの』は短編集とも言えるし詩集とも言えるように思う。静謐で硬質で、詩的で、読んでるだけで涙が出てくる。なんてかっこいい文章なんだろう。リフレインが美しい。
原文でも読んでみたいな。あ、待てよ、今から韓国に行くんだった、本屋に行けばあるんじゃないのか。行ってみようかな。

18:25
着陸してから、ものの15分で電車に乗った。すんごい早いな。こんなに早いことある?入国審査もほとんど並ばなかったし、電子入国申告書にしたから機内でちまちま住所を書かなくてよくなった。出国前にtmoneyにチャージしておいたのも良かった。スムーズ。が、借りた家まではまだ1時間とすこしある。
夜に到着すると「どうせ今日は出かけられないし、近くのイーマートとオリヤンに行くくらいで、あとは寝るだけ」と思えて、結構良いものだな。
空港鉄道にゆられながらビルの隙間に見る夕日もきれい。

19:11
電車内で『すべての、白いものたちの』を既に読み終えてしまった。本はあと1冊あるけど、もう1冊持ってきておくべきだった……?ま、帰国するときに読む分があれば足りるか。

19:59
無事、借りた家に到着。「初めての一人暮らし」みたいなサイズ感の家。ちょうど良い家で嬉しい。ホストはいつも返信が早くて助かる。「きれいに使いますね」とメッセージを送ってチェックインは完了。
半地下の家なのでやや息苦しい気がしたが、6月に借りた7階の家も、9月に借りた2階の家も、ベランダやバルコニーがあるわけではなかったのでそんなに変わらない。気のせい。

6:24
部屋の上部にある小さい窓の外側から、日光を模しているらしきライトが付いている。決まった時間なのか、日の出の時間に合わせてあるのか、とにかく朝になるとぼんやり点灯するみたいだ。それだけでも「お、朝か」という気持ちになるから不思議。

9:38
こちらでも桜がきれいに咲いている。品種が違うのか、背が高い。道がわからないのに朝の空気が気持ちよくて元気に歩いていたらめちゃくちゃでかい大学に着いた。自信満々に逆方向に歩く悪癖がある。

9:49
背中にデカデカと大学名が入ったスタジャンを着ている子がすごく多い。着て通学してるってこと?大学名が入った服を???

9:51
ステータスなのか、と急に思い至り、勘が悪いうえに理解度も低いことを恥じた。ごめん。
そうか、この大学に入学したことは、誇らしいことなんだな。そうかそうか。みんな大学に入るために、すごい勉強するっていうもんな。
私は「何に属しているかで自分を説明する人間」には魅力を感じないけれど、「何かに誇りを持っていて、それによって自分を律したり、どう在りたいか問うている人間」のことは好きだ。

12:55
リウム美術館に行ってきた。噂に違わず、素晴らしい美術館だった。

13:54
ハンナムってお金持ちのとこなんやな(雑な感想)。ベンツに次ぐベンツ。
迷子になりながらたどり着いたバスキンロビンスでちいちゃいアイスが10個載ったサンデーを食べる。果物とかヨーグルト系のさっぱりしたアイスと、バニラとかキャラメルとかのコッテリしたアイスが混ざってキモい感じにならないように、上手に積んであって感動した。すごいね。
10個も???と思ったけど、1個がスプーンひとくち分くらいなので、そんなに多いわけではなかった。いろんな味が試せてうれしいけど、どれがおいしいとかそんなに覚えていられない。どれもおいしいよ。
韓国のバスキンロビンスは日本のサーティワンとは品揃えやフレーバーは違うらしいのだが、よく考えたら私は日本でサーティワンにあまり行かないから、どこが違うとかまでは分からない。

15:09
推しの家の前を通りかかったので、心の中で一礼。
いつも、お世話に、なっております。
「推しの家」と言ったって立派なゲートと手前の棟が見えるぐらいで、全貌は全く分からない。分からなくて良い、安全な家で、安心して暮らしてほしい。

19:11
日が暮れ始めた。居心地が悪いぐらい若い子だらけの街で、今は持ち帰りのチキンを待っている。家に帰ったらチキンを食べてIGINを飲むぞ。楽しみ。
午後は自転車で丸1時間川沿いを走ったので、プールの後みたいに眠い。川沿いのサイクリングロードを走るのが夢だったので、叶ってうれしい。橋も2つ渡った。が、車輪がひとまわり小さい自転車を借りてしまったので、シャカシャカして大変だった。かっこいいロードバイクに乗っている人たちやタンデム自転車に乗っているカップルや親子連れなんかが追い抜かすときに「通りますよ~」と声をかけてくれてかわいい。そんなに広い道じゃないので、危なくないようにだと思う。自転車にはベルも付いているけど、確かに声をかけてくれるほうが良いなと思った。
そういえばさっき公園を歩いていたら女の子たちが桜の前で写真を撮るところを横切りそうになって慌てて避け、避けようにも道が狭すぎて避けられる場所がなく、ひとりでわたわたしていたら「オンニ〜ごめんなさい〜」とかわいく言われたの、ちょっと嬉しかったな。初オンニじゃないか。なんか嬉しい。初ヌナもお待ちしています。

12:09
少し遠出して、木蓮商店へ。ソウル市内ではあるけど、バスで40分ほど。一軒家まるごとの広いお店で、韓国の作家さんの器や、2階にはアンティークものも置いてある。店自体は住居だったところをリノベしたということで、木張りの天井が胸を押さえてうずくまるぐらいにかわいかった。小一時間吟味して皿を4つと古いスッカラ(スプーン)を買った。品ぞろえがとっても良くて、居るのが楽しい。母も好きだろうな、連れてきたいな。
소반(ソバン/小盤)も欲しい、でも私の家には似合わないと思う。でも、いつか家に合うソバンを見つけたい。ソバンは脚付のおぼんみたいなやつ。日本で言うお膳か。小さいのは약소반(ヤクソバン/薬小盤)と呼ぶんだそうだ。文字通り、お薬を飲むときに使ったらしい。
お店の方は日本語がとても堪能でいらっしゃって、私は「とても良いお店です、また来ます」とカタコトの日本語で言った。海外で日本語を話すと異常にカタコトになる現象、あれなに?相手の方のほうが遥かに流暢な発音で、私は言語を揃えてもらっている立場なのに母国語が下手になる。なにこれ。みんなもそう??

13:28
おなかがすいたので、スーパーの横にあるお店で쌀국수(サルグクス)を食べた。쌀(サル)はお米のこと、국수(グクス)は麺料理のこと。つまりサルグクスはお米で出来た麺料理のことである。フォーですね。
あっさり味のスープにパクチーが効いていておいしい。生の細いもやしがもりもり乗っているので食感も良い。お好みでソースを加えてね、と書いてあったので、途中で甘辛い醤油味のソースを追加して食べた。
「ホットソース」と書いてあるほうは小指の先くらいの量を試しに舐めてみたが、一瞬で汗びっしょりになるぐらい辛かった。こんな辛いものが「ホット」程度の辛さ認定なんだろうか。みんな辛いのが全然平気なんだな。私が子供だったら泣き出したぐらい辛いよ。「デスソース」とか「デビルソース」とかの表記にしておいてくれたら舐めなかった。韓国で暮らす辛いものが苦手な人は大変だな~

18:58
家の近くの雑貨屋さんに寄った帰り、雨が降って寒いのに生ものが食べたくなり、通りがかった店でユッケを食べた。海外で生ものを食べるのって、やや抵抗があったけど、そういえば日本にいても「今日生ものやめとこかな、なんか危なそう」と思う日はあるので、こちらの体調やテンションの問題かもしれないですね。ユッケはおいしかった。サーモンも食べたよ。
ユッケに添えてある大根だと思っていたものが梨だと気づいた時の味覚の感じ、ずっと覚えていたい。

7:38
雨が降ったせいで今日もすごく寒い。羽織れる服はいくつか持ってきたけど、体感温度マイナス2度はさすがに想定してなかった。旅先の天気予報を楽観視してはいけない、ということを学んだ。心のどこかで「私が旅行やねんから晴れる」と思っているのだ。図々しいぞ。
でも今日はそんなに外を歩かないから、大丈夫なはず。

14:24
美術館ハシゴの合間に、ナムジュンが行ってた호떡(ホットク)のお店へ。ホットクって食べたことない、そういえば。ホットクは小麦粉の生地に具を包んで揚げ焼きにしたおやつのこと。具はあんことか、はちみつとか甘い系と、プルコギとかチーズとかしょっぱい系もある。今日はお昼を食べ損ねているのでごはん代わりと思ってヤチェ(野菜)ホットクにした。春雨と玉ねぎ、ニラ、にんじんを炒めたの具がたっぷり入ってておいしい。これはあれや、野菜多めのチャプチェやな。具はそんなに甘くなくて、生地に合うようにあっさりした味付けにしてある。韓国の春雨は日本の緑豆春雨より太くてムチムチしていておいしい。たしか、さつまいもでんぷんで出来ている。生地はほんの少し甘い感じがする。あ、あれにちょっと似てる、ピロシキ。
が、ホットクを受け取った直後にバカ量の雨が降り出し、強風に煽られながら小走りで現代美術館まで逃げた。今日まじで天気なんやねん。もし韓国に住んでいたら、今日は家から一歩も出なかったと思う。そういう天気。

15:03
国立現代美術館で、ロン・ミュエク展だけがめちゃくちゃ混んでいる。ロン・ミュエクてこんな人気なの?韓国人に人気なの?それとも世界的に人気なの???ロン・ミュエク展って日本でやったことあるんかな。
キャプションでは材料が「いろいろ!」みたいな書き方になっていて、何もわからない。どうやって作ってるんや。質感はゴムってかシリコンぽいけど。何もわからないが、最後の展示室で制作中の映像をたっぷり観られておもしろかった。
ロン・ミュエクは思ったよりだいぶ狭いアトリエで、アシスタントさんたちとともに「どうやって作ってるっていうか、頑張って作ってる」としか言いようのない創作スタイルで、作品を作っていた。そらそうか、と思った。こんなの、頑張って作る以外に、方法はないよな。具体的には原型を粘土で作ってからパーツごとに型を取り、樹脂系の素材を流して固め、各パーツを接着して作っている、という感じ。サイズの割に重くなさそうに見えた。
이강소(イ・ガンソ/李康昭)展は会期がほとんど終わりのせいか空いていた。材料(粘土とか)を投げて作った作品が良かった。あと何回も出てくる鴨も良かった。モチーフを繰り返す創作が好きだ。
ピナ・バウシュのドキュメンタリーを上映していたので見たかったけど、これは別で予約が要るみたい。ちゃんと調べておけば良かったな。まぁ観てもドイツ語に韓国語字幕だっただろうから、何も理解できなかったかもしれないけど……でもせっかく来たし、観たかったな。次はちゃんと調べてから来よう。

15:50
アートソンジェセンターに移動して하종현(ハ・ジョンヒョン/河鍾賢)展を観た。1935年うまれだそうだ。戦後すぐは、どう考えても材料が豊富にあったとは言えないだろう。あるもので作るしかなかった、という厳しい現実が、逆説的に「物質そのものに向き合う創作」を作りだしているように感じる。
キャンバスに目の粗い麻を使い、裏側から絵具を押し出して描いたシリーズ作品が気に入った。

12:23
구이(グイ)というのは焼き物のことで、だから생선구이(センソングイ)というのは焼き魚のことだそうだ。韓国料理は調理方法と食材とがワンセットになった料理名になっていることが多いように思う。分かりやすくて好き。
鯖がおいしいらしいが、鰆があったので完全に鰆!!!と思って注文。鰆すごい好き、鯖もおいしいけどね。でも鰆があるなら鰆よ。
1匹丸ごとの超でかい鰆が登場して、怯えながら食べる。でかすぎる。お、おいしい。めっちゃジューシー……だいぶ高温で焼いてるな。厨房は汁物と炒め物をやってるから魚は外で焼いてるんやと思うけど、両面同時で焼くグリルがあるんやろうか。外側はカリカリで、中は水分が逃げずに、上手に焼けている。おいしい。でかい。ワサビを付けて食べている人もいて、真似して食べた。
中東系の観光客に人気らしく、次々に来店して、あるグループはそこでお誕生日のお祝いをしていた。焼き魚とイカ炒めだけのメニューがある食堂で祝うお誕生日、なんか良いね。かわいいな。
50分かけてようやく完食した。鰆1匹まるまる食べたの初めてやわ。日本で焼き魚定食を頼んで1匹まるまる出てくることなんて無いもんな。あ、秋刀魚は別です。
これを食べるために朝はヨーグルトだけにしたけど、それでもだいぶ苦戦した。胃袋、がんばれ。

15:56
今日は「お買い物競争」みたいな日で、楽しいというより、もちろん楽しくなくはないけど、なんか物欲の奴隷って感じ。物欲が服着て傘さして歩いてる。旅先で毎日これをやると、なんとなく精神的に参る。健全な物欲とか、健全な金遣い、みたいなのが自分の中にあって、それを超えるとしんどいんだと思う。それが具体的に何円なのかは自分でもよく分からない。そんなのが分かったら、もっと生きるのが楽だろうな。
こういう日は旅程の半分以下くらいにしておいたほうが、旅行全体が楽しく終えられるんじゃないかと思う。

16:20
駅の構内で甘くて香ばしいにおいがする。つられて歩いていくと、호두과자(ホドゥカジャ)売ってる!やったー!ホドゥカジャは胡桃の形の焼き菓子で、中にあんこが入っている。と、言いつつ私も食べるのは初めて。ちなみに호두(ホドゥ)が胡桃、과자(カジャ)が菓子の意。
あんことさつまいもとクリームチーズと、あとはちみつがあった。あんこ10個ください、と言ったらおばちゃんが「今あんこ8個しかないよ、他の味にする?」と言ってくれたので、2個はさつまいもにした。10個で6000ウォンらしい。現金で支払うの、めずらしいのでワタワタした。
駅から家までの7〜8分が待てなくて(だってあったかいねんもん)ひとつかじってみたら、あんこは意外にもこしあん(つぶあんのイメージやった、店によるんかな)、バターと胡桃が入っていて、すごくおいしい。フチのカリッとしたとこもおいしいな。胡桃は形だけで中には入ってないと思ってたけど、結構しっかり大きめのが入っている。おいしい。2個目に手を伸ばす前に家に着いたので牛乳をあたためてコーヒー牛乳と一緒に食べた。半分は明日の朝ごはんにしよう。これはブラックコーヒーにも合うね。
あったかい食べ物を買って紙袋をお腹に抱えて帰るの、あまりにも幸せで好き。

6:29
目が覚めたらジンくんの次のミニアルバムリリースが出ている。なんてこった。まぁ噂には聞いていたので驚きはしないけど、嬉しいものは嬉しい。ジンくんは前作の活動に際し「(ソロ曲の)曲数が少ないからツアーが出来ない」というようなことを言っていたので、あれを経て、もっと自分の曲が増えたらいいな、やってみたいことが出来たな、と思って、それが叶ったんだとしたら、すごく嬉しい。
24時にお知らせがいくつか出ていて、そのうちのひとつに「coexのどデカモニタに映像を流すよ!30分に1回流れるからね!6時に始まるよ〜!」というものがあった。6時て、朝の、6時か。もう始まっとるやん。coexはどこなん。……小1時間ぐらいで行けるんか。今日は帰る日やねんけど。でも昼頃空港に着けばいいから、間に合うな……幸い昨夜はパッキングを済ませてから寝ていて、あとはパジャマを畳んで入れて、今日はホドゥカジャをつまんでコーヒーを飲むぐらいしかやることがない。行くかcoex。お湯を沸かす時間とマグカップを洗う時間を短縮するため、コーヒーはパスした。ホドゥカジャは電子レンジでちょっとあっためてから食べた。
ゴミを捨て、タオルをまとめてチェックアウト。コンパクトで良い家だったな。ソウルは資源ごみ(ペットボトル、紙パック、缶、瓶、プラスチックなど)をぜんぶまとめて入れることになっていて、いつもちょっと不安になる。

9:05
ばっちり映像を観られた。ありがとうジンくん。今日も抜群にかわいい。幸福の形をしている。幸福が人間の形をしている。
この映像は30分に1回流れるらしい。まだ時間あるからあったかいコーヒーでも飲んで、9時半の回も観よう。写真も撮るぞ。

10:39
めちゃくちゃおなかすいた。ぜったいに탕수육(タンスユク)食べたい。タンスユクは日本で言うところの酢豚。が、酢豚はケチャップとお酢で甘酢を作るのに対して、タンスユクは醤油とお酢で作る。甘酢餡は「かける派」と「つける派」に分かれるらしい。私は「かける派」。お肉には結構ガチッと衣が付いているので、かけてもカリカリ感は楽しめるし、よく絡んだほうがおいしいと思う。
今書きながら気づいたけど탕(甘い)수(お酢の)육(肉)か、なるほどなるほど。

12:48
空港のフードコートで望み通りのタンスユクを食べた。めちゃくちゃでかいと思ったけどペロッと食べた。ここのはたぶんレモンが入っていて、とっても爽やか。そういえばジャジャン麺があるところにはタンスユクがあり、カルグクスがあるところにはマンドゥがある。つまり、なんかセットで食べることになっているんだと思う。こういう料理って他にあるんだろうか。知りたい。
おなかも膨れたし、暇なので、免税の申告をやってみたら7500ウォン返ってきた。こんなに返ってくるのか。知らんかった。地味に嬉しい。
7500ウォンて絶妙やな……申告し損ねても悲しみに暮れるような金額ではないけど、キオスクでピピピとやるだけでもらえるなら嬉しい、ぐらいの金額じゃない?もちろん買ったものの金額に比例しているのだから、申告し損ねて悲しみに暮れるような金額が返ってくる人もいるだろうけど。こんなに簡単なら、毎回やろうっと。

13:21
本屋さんの前を通りかかったら「HAN KANG」のポップに気づいた。『すべての、白いものたちの』が売ってたので買った。読めるかな。ま、読めなくても別に良いか。
ハン・ガンから始まってハン・ガンに戻ってきたみたいな旅行になったな。いいぞいいぞ。

17:15
搭乗が10分遅れ、離陸が30分遅れたけど、着陸は定刻から20分遅れくらいだった。帰国時の税関申告にもキオスクが導入されており、用意しておいたQRコードを読み込めば紙の提出もなく、超スムーズに終わった。パスポートを読み取るとまず「おかえりなさい」と表示されてかわいかった。ただいま。
入出国の手続きがすごく楽になったな……入国審査で怖い顔の審査官に「観光です」と答える準備をしていた15年前は嘘のよう。
荷物の受け取りを待っていたら、検疫犬のビーグルがキリッとした顔で仕事をしていてかわいかった。

20:08
家に帰ってきてからキャリーを開けるのは億劫ではあるけど、時間が経てば経つほど面倒になるので、帰宅即やったほうがいいと思う。お土産を開封したり、友達にあげる分を選んだりするのは楽しいけど、そういう楽しいのはいったん後回しにして、すぐに洗濯機をまわす。洗濯機に突っ込んでしまえばあとは干すしかないし、干して乾いたら畳むしかないので、ある意味全自動でコトが進む。
前に買ってきたのとは違うマッコリを買ってきたので、実家に持って帰ってサムギョプサルをやるつもり。

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