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カナダ料理
2026年6月30日 (火) 21:47
『漫才ブーム』を見に友人と奈良へ。『漫才ブーム』はミルクボーイ・ツートライブ・金属バット・デルマパンゲがやっているライブイベントで、10年かけて全都道府県をまわる10年間ツアー。今年は2年目。
台風が2つ来ている、ということで開催が危ぶまれたのだけど、どうにか無事に開演。最近は台風や雨でもエグめの被害が出ることが多く、ただ雨が降っているだけと侮れない感じがあり、ヒヤヒヤする。各地で地震もあるし……友人は東京から来ることもあり、(私的には結構)高いホテルを予約したこともあり(もし当日キャンセルすることになったら痛いし自分だけじゃ済まないし)、3日前から延々新幹線の運行状況と天気予報を行ったり来たりしていた。天候は私の力が及ぶものではないけど、最終的な判断は自分でするしかないし……友人は前日に京都まで移動していてさすがだった、ナイス判断。
JRは遅延と運休を繰り返しているようだったので私は阪神電車で移動することにして、念のため1時間早く出発。何事もなかったので1時間早く着いた。家からバス停まで歩いた以外はずっと屋内だったので、傘もほとんど要らなかった。ホッとしてお茶でもしようかと思ったけど、朝ごはん食べてきたし、このあと友人とお昼を食べるし、と思ってカラオケへ。1時間で660円、カラオケってまじで最高。歌えるし。
ミルクボーイ内海さんのNEW衣装がさわやかで良かった。若草色。アセロラのネタ、前にどこで見たか忘れた。まじでアセロラっていつが旬なんやろ。アセロラってどこで食べられる?種あるよな、たぶん真ん中にあると踏んでるけど、全然違うかも。サイズも分からん。さくらんぼサイズやと思ってるけど、全然違うかも。
友人は「デルマパンゲ、腕を上げたね」と言っていた。そうかな。そうかも。デルマパンゲってもっと売れても良いような気がするけど、だってああいう感じの漫才師って他におらんくない?冬に単独公演をやるようなので、見に行きたい。
終演後は雨の心配もなさそうだったので、せっかくだから橿原神宮へ。何年か前に初詣に行ったことがあるけど、あんまり道とか覚えてない。かっこいい神社だった記憶だけがある。調べたら9年前だった。記憶よりもっと前。
台風の影響なのか、普段からこんなもんなのかは分からないけど、めちゃくちゃ空いていた。雨のおかげもあるのか、とても静か。
移動して奈良駅。居酒屋を目指していたら、なんかかわいいロゴが目について路地へ。お店の方も「どうぞ」と声をかけてくださったので、水餃子のお店に入った。大当たりのお店だった。4種類の水餃子と焼き餃子が1種類あって、全部食べたけど、これが正解だったと思う。全部味が違う。スパイスの加減なんかも秀逸で、とってもおいしかった。旅先の、調べてもないお店がおいしいの、めちゃくちゃ幸福度が高い。街に歓迎されてる気分になる。
すっかり満たされてホテルへ。憧れの奈良ホテル。遅くなってしまったし連絡もせずに申し訳なかったな、きちんとご挨拶しないとな、などと思っていたら、まさかのアップグレードをご提案いただいて、まじで「私はこんなお部屋に泊めていただけるような大した人間ではないんです」と叫びだしたくなるようなお部屋に変更していただいた。もちろんアップグレードの費用はお支払いしたけど、サービス内容とグレード幅(グレード幅???)からするとタダみたいな値段。ありがたいのと恐縮なのと光栄なのとで泣くかと思った。元のお部屋だって十分、ほんとうに十分すぎるようなお部屋だというのによ。
あげく遅い時間になってしまったのに建物や調度品の案内までしてくださって、お名前お聞きしたらよかったな……え、こういう時ってお名前をお聞きしたり、名刺をいただいたりしても良いのだろうか。大人のスマートな振る舞い、全然身につかない。でもお名前をお聞きすればよかったな。
奈良ホテルは辰野金吾設計(東京駅とかの設計をした人)、1909年創業のクラシックホテル。私は『いつか泊まりたい』という名のリストをGoogleマップに作っていて、世界各国の素敵なホテルや旅館を入れている。「いつか」っていつだろう、と思ったりもするけど、スタンプラリーみたいにただ消費していくのもなんか違うし、まぁ「いつかはいつか」と思って、機会があれば、と思って生きている。でもこういうところってひとりで行くようなホテルではないから、結婚もしていなくて恋人もいない場合、機会そのものがなかなかない。いや、もちろんひとりで行ったって良いし私はひとり旅も多いから慣れてるけど、やっぱりお部屋でお茶を飲んだり、バーでお酒を飲んだりするのに、良いホテルだと寂しいので……母を連れていくのも良いけど、母はわりと「寝るだけやのにそんな高いとこに泊まらんでええやん」タイプの人なのだ。
奈良に行くことになったので、友人に打診したところ「いいね」と言ってもらえたので大喜びで朝食付きプランを予約した。このときは、予約したお部屋よりもっと良いお部屋に泊まれるなんて夢にも、まじで夢にも思ってなかったな……いや、今も夢みたい、もう帰ってきたのに。こういうお部屋があることは知ってるけど、なんか「私とは関係ない」みたいな感じがするというか、だからほんとに、「泊まってみたいな」と思うことすらしていなかったような、そういうお部屋でした。
ホテルはほんとに素晴らしい建築で、お部屋も言わずもがな最高でした。現場検証かなんかか、と思うほど大量に写真を撮ったし、触ってない建材がひとつもないぐらい全部なでなでしてきました。壁紙と柱の間の見切りに組み紐が使ってあって、おもしろかった。ロビーの格天井がかっこよすぎる。これをプラネタリウムみたいな施設で延々見るイベントをやってほしいぐらい。照明器具がぜんぶ凝ったデザインで、最高に良かった。お風呂は猫足のバスタブ(超かわいい)で、喜びのあまり膝から崩れました。今は使ってない暖房器具(多分お湯を流すタイプの)も彫刻が素敵でした。
美術品や調度品の案内パンフレットが用意されていたのもすごかった。さすが……読んでみると「戦時中に真鍮製の擬宝珠を供出した」ことや「米軍接収時、ホテル全体にペンキを塗るよう指示が出た」ことなんかが書いてある。まじでペンキなんか塗っていいわけない建築なんです。どういう感性?ペンキ?……???「当時の支配人が必死に説明し、難を逃れた」とも書いてあった。ありがとう支配人。ペンキなんか塗っていいわけないよ。
こういう人が、こういう人たちがずっと、100年以上ホテルを守ってきてくれたんだと思うと涙が出る。だって守ったり、続けたり、変えないように戦ったりすることが、どれぐらい難しいことか分かる。諦めて、従って、時代のせいにして流されていくほうが楽だと知っている。でもそうしなかった人たちのおかげで、今も奈良ホテルが奈良ホテルのままここにあるんだと思う。今ここで働いている人たちも、現在進行形でホテルを守っているんだと思うと感動する。すごいな、かっこいいな。
バーでオリジナルカクテルをいただいて、朝は茶粥定食をいただいて、ほんとに大満足だった。これ以上ないぐらい。「気に入ったからもう1泊するわ」とか言ってみたかったな……
日曜は興福寺に行って、かき氷を食べて、柿の葉寿司を買って帰った。興福寺もすごくよかった。仏像とか見るの好きになった気がする。なんか「何を見ればいいかわからん」と思っていた気がする。今は結構分かる、あの、重心とかを見ればいいのよな。あと普通に表情を見ればいいし……立体って見るとこいっぱいある。
近鉄で2時間くらいで帰宅。友人から帰宅連絡がくるまで起きていようと思ったのに21時くらいには寝てしまった。
ご褒美みたいな旅行だったな。なんかあの、頑張って生きます。
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