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2025年10月7日 (火) 21:03
万博に行ったら「いつか行ってみたい国」が自分にたくさんあることに気が付き、「いつか」と言ったって時間はそんなにないのだよな、という気持ちになっている。国内は移動にそんなに時間がかからないから、高齢になってからでも良いと思っていたけど、海外だって年に何回も行けるわけじゃないし、さくさく決めて、さくさく行かないと「いつか」なんて来ない。まじで4~5カ国くらい絞り込んで、15年計画ぐらいのものを打ち立ててもいいのかも。とはいえ、私は自分の潮目みたいなタイミングだったり突発性みたいなものだって大事にしてやりたいので、あまり計画を立てすぎるのもイマイチ気が進まん。あまり追い立てずにのびのびやらせておけば、勝手に人生を楽しむのが私だと思うし……
来年RMさんがサンフランシスコ近代美術館でキュレーション展をやるというので、これを機としてロスに行くのも良いかもしれない。RMさんはいつかこういう展示をやるだろうと思っていたけど(たくさんお声がかかっているだろうし)、それにしてもいきなりアメリカで。しかもこんなに早く。うーん、すごいし、うらやましいし、良かったね、と思うし、見に行きたい。こんなのは望んで実現できるようなものではなく、前例だってないだろうし、でもすごくうれしいだろうな。楽しいだろうし。ナムジュンが楽しいだろうと思うと、私もうれしいよ。
私が現代美術にタッチしたきっかけはいくつかあるけど、それにしたってナムジュンの影響が超でかいので、ある種の原点回帰みたいに、見ておいたほうがいいのでは、と思ったりもする。が、こんな物価高で円安のタイミング、かつ政治的にもあまり(いやかなり)気持ちの良い時期ではないタイミングでアメリカに行きたいかと言われると、正直決断できない。ま、決断せんでええのだけど今べつに。
先日、美術館に行ったら映像作品の多い展覧会だったのだけど、スピーカーから音を出すタイプの展示作品と、ワイヤレスヘッドホンを貸すタイプの展示作品が混在していておもしろかった。ヘッドホンが置いてあってコードがびよーんてなってて、2人ぐらいが使えるようになってる展示ならたまに見かけるけど、ワイヤレスヘッドホンは初めて。壁に8個くらいかけてあって、使ったら戻す、みたいな感じだった。
映像作品の展示って観るのに時間がかかるから椅子を置いてくれてたりすることはよくあるのだけど、音は結構「どうにもならないです」みたいになってることが多かった。つまり、他の作品の音と混ざっちゃったり、あまりクリアに聞こえないけど「でもまぁこれ以上音量を上げると他の作品を静かに観てる人の邪魔になるもんね、仕方ないね」みたいになっていることが多い。ほとんどの場合で、作者の意図した音量なのかどうかが分からないし……まぁ「参考程度に音声もどうぞ、あとは字幕読んで、どうせ聞いてもドイツ語ですし」みたいな感じというか。
ワイヤレスヘッドホンにしてあることで、他の作品の音をある程度(完全にではないが)遮断できて、今見ている作品の音だけを聞くことが出来るのはかなり良い体験だった。コードがないから席を移動したり、立ち上がったりしても良いし。
シアターみたいなのがある美術館だと映像作品をまとめてそこで上映する形になってることもある。あれは落ち着いて見られるけど、途中で席を立ったり、途中から入ったりするのにハードルが生まれてしまってデメリットもある。
この日はコレクション展も観られて楽しかった。私は元永定正さんがとても好きらしい。「どうやって描いた?あ、流したのか?どっちから、あ、こっちから流してるんか、いや違うか」と思うような絵があり、つい長居してしまった。見飽きないのだ。とにかくでかいのも良い。作品サイズって、なんで大きいとうれしいんだろうな。なんか理由なく「大きい」ということそれ自体をありがたく感じてしまうのだけど、もしかしたら「大きい作品を作るのは技法にかかわらず大変だ」という実感があるからかもしれない。シルクスクリーンも、大きいのを刷ろうと思うと大変なんです、シンプルに身体が大変。
日本中がお米がないと騒いだ年だったけど、我が家は別の理由でお米がない年だった。食べてしまったのだ。一族に子どもが増え、それぞれがみんな食べ盛りなこともあって、2024年に収穫したお米を食べ尽くしてしまったのだった。こんなことは私の知る限り初めて(たぶん母や伯父たちが知る限りでも初めて)。
夏ごろ母に「これでお米最後やから、あとはスーパーで買うなり、なんとかし」と言われ、えぇ~困ったなぁ~と思っていたのだけど、結局私はお米を買うことなく秋になった。今週中には稲刈りをして、週末には籾摺りをするので、もう新米が食べられる。国のお米事情がどうなるかは、全国の米農家さんたちの収穫具合によるのだろうか。
コロナで臥せっている間に夏が終わったような感じがする。半袖はもう仕舞うかな。来月韓国に行くので、コートを倉庫から出しておくべきか悩む。コートが要るほどではないかもしれないけど、日本よりは寒い気がする。冬の韓国は未経験なので楽しみ。ま、冬ってほど冬でもないか。
先月、友人と火鍋を食べながら「次期総理はどうなるだろう」という話をしていた。私たちの意見としては「女性が総理大臣になることは大歓迎だが、それでも高市は絶対に違う」で一致しており、私は「進次郎はそもそも政治家よりもっと向いた仕事があるように思う」とも言った。なんというか、あの「お金持ちの家で何不自由なく育った人特有の健やかさ」みたいなものって、望んで手に入るようなものではないと思うからだ。そういうの、活かせる場がもっとあると思うけどな。……具体的にどこかは思いつかないので言えませんが。
その数日後、石破総理が国連でした演説の全文が公開されているのを読んだけど、なんというか、ごく真っ当で、良かった。差別や排外主義や虐殺にNOを言い、国連の在り方を問う、ごく真っ当な演説だった。アジアの国々の寛容に、きちんと感謝を述べたのも良かった。最近は自分自身がやったことだけに向き合えば良いのは子どもだけで、大人はそれじゃだめなんだなと、よく思う。生まれていない頃のことなので私は知りませんなどと、口が裂けても言えないし、謝罪し続けないといけないし、二度と起こらないように、どうすれば良いのか考えないといけないし、何が起こったのかをきちんと認識するために勉強をしないといけない。そうだ、「平和と安全は決して所与のものではない」からだ。
一方で「真っ当であること」を「良かった」と喜ぶような世界がまずおかしいけどな、とも思う。でもなんか、あまりにも真っ当なことを言う政治家が少ないので……残念ながら高市総理のことを私は「真っ当なことを言う政治家」だとは思えないので、とても暗い気持ちになる。先行き不安です。
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