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day2
2023年10月10日 (火) 20:54
友人が「うちに泊まりに来て、ごはん作って待ってるから、おもてなししたいねん」と言ってくれたので泊まりにいってきた。私に「泊まりに来て」と言ってくれる友人は稀で、私は大抵迎える側なので、なんか嬉しい。人にごはんを作ってもらうのって、めちゃくちゃ幸せ。友人の料理はおいしかった。
夜、ふたりでスーパー銭湯的なところへ行った。帰り際、大浴場から出たところに女の子が座り込んでおり、低血糖なのか脱水なのか、分からんがとにかく緊急事態で超焦った。顔が真っ青で、誰がどう見ても具合悪そう。
私が出入り口の手前で身体を拭いていたらお腹のあたりを押さえたその子が足早に通り過ぎたのを覚えていた。「おなかいたいんかな」くらいにしか思っていなかったが、しばらくして出たら座り込んでいるのを見つけた。私が出るまでに4~5人は出たと思うけど、全員スルーしたんかと思うと怖い。「大丈夫?気分悪い?お水のみたい?」と聞くと頷いたので、私は大慌てでロッカーに戻って鍵を開け、眼鏡をかけて、震える手でお財布を出して自販機に走り、水は売ってなかったのでアクエリアスを買って女の子のもとに戻ったが、ほとんど飲めていなさそうだった。女の子はずっと「ごめんなさい」「すみません」と繰り返していて、気の毒だった。そうこうしているうちに友人があがってきて(彼女は看護師)ベンチに横にさせたり、店員さんにタオルを持ってくるよう頼んだりしてくれたけど、とにかく焦った。当たり前やけどこの間、私もその子も、友人も全員ずっと全裸。私、全裸で知らん人に話しかけたの初めてやわ。でもまぁそれどころちゃうかってんけど……
店員さんがあまりにも非協力的で、慌てもせず、全員ボーっとしていて怖かった。女の子は意識もあったし会話もできたので少し休めば大丈夫そうな感じではあったけど、もっと命にかかわるような状態やったらと思うと怖い。サウナがいくつかあるような施設なんやし、こういうことは起きるやろ。スタッフの研修とかマニュアルとかはないんやろうか。まぁ自己責任で、ってことなんかもしれんけど、それにしても、自分の職場でお客さんが倒れて、最悪の事態になったら、とかって思わへんのか。
結局救急車を呼ぶこともなく、私が服を着ているうちに女の子はベンチからいなくなっていたので、まぁ帰れたんだと思う。友だちと一緒に来てるって言うてたし。大丈夫やといいけど。
翌日は近くの喫茶店でランチとわらびもちを食べて、スーパーで買い物をして、夜はコロッケを作って食べた。元町のクアトロを真似して、ゆでたまごを入れたコロッケにした。
コロッケって玉ねぎとひき肉を炒めた時点で食べられるのに食べないし、じゃがいもを茹でた時点で食べられるのに食べないし、それをマッシュポテト状にした時点でも食べられるのに、まだ食べない。こんなに何回も「もうこれで食べられるのに」の段階を踏む料理、他にないと思う。工程が面倒な料理は他にもあるけど、例えばハンバーグとかは焼くまでは生やから、食べられへんやん?でもコロッケはちゃうねん、何回も「もう食べられるのに」を経るねん。
マッシュポテト状にしたじゃがいもに炒めた具材を混ぜて、成形して、もう食べればいいのにまだ食べない。全部に火が通ってるし、味もついてるねんから食べればいいのに、あげく衣をつけて揚げる。まじめんどくさい。誰やこんな料理を考え付いたやつは。普段料理してへんやろそいつ。そのわりにコンビニやスーパーでは数十円で売られており、ありがたみが薄れる。こんなに面倒なのに結局ソースをかけて「ソース味」にしてしまうのも、なんか癪に障る。
が、コロッケは自分で作るに限る。めちゃくちゃおいしかった。
なお、友人宅の包丁が雑魚すぎて、大笑いした。こんなに切れない包丁は人生で初めてと思う。まな板が薄いプラスチック製で反っているので、それも切りにくかった。「また来てね」に対して「包丁買ったら来るわ」と返してまた笑った。
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