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we gon’ change

2022年6月17日 (金) 21:37

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言葉の意味を調べていたらネット上に納得のいかない語釈があり、どうしても腑に落ちないので図書館へ行った。図書館には複数の出版社の辞典があり、国語辞典だけでも十数冊は置いてあった。ありがたい。図書館てありがたいよね。
新しい言葉ではないので、正直どれにでも載っているだろうと思ったが、せっかくこんなにたくさんあるのだ、全部の辞書で調べよう。持てる量を両手に抱えて自習席と書棚を3~4回往復し、辞書を引いてはメモを取った。ほら、やっぱり、ネットに書いてあるのは間違いやん。よかった。そうやんな。

雨の降る中、バスに乗って帰宅していると、ふいに「なぜネットに書いてあるのが間違いで、紙の辞書が正しいと信じ切れるの?」と、脳内の左うしろあたりから声がした。
…え、なに?なんて?もっかい言うて。ごめん今、ちょっと韓国語のアプリやってたから。聞いてなかった。もっかい言うて。
「だからさ、なんでネットに書いてあることが間違いで、紙の辞書は正しいって、信じられるの?逆かもしれないと、なぜ思わないの?」
それは、難しい話だ。でも紙の辞書に書いてあることは私が思っているのと一致していたから、だから、正しいと思ったの、合ってるな~って。それに、1冊じゃなくて、置いてあるの全部引いたけど、でも全部おんなじ意味の語釈が載ってたよ。インターネットで見つけた記事は2つあって、誰かぜんぜん知らない人が、自分の名前も出さずに書いたものだったし。
でも待てよ。辞書を書いた人だって、全員、よく知らない人だな。三省堂が出している辞書だから、は根拠になり得るのか?でも岩波の辞書にも同じ意味の語釈があったよ、さっき見たもん、え?これ根拠にならないの?

辞書に限らず、今信じているもの、そういうものだと根拠なく納得しているものは、本当はいつか突然根本からひっくり返ったり、ジワジワ時をかけて崩れたりするようなものなのかもしれない。
つーか言葉を使う人間が少しずつ入れ替わってるのに、言葉の意味だけは永遠に変わらないなんて、そんなわけないよな。概念だって少しずつ変わっていくし。
だから信じられるものは何もない!!!みたいな極端な話じゃなくて、その足元は今も動いているし、あらゆるものごとは、いつだって変化の途中であることを、忘れずに見ていたいな、と思った。

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