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シングルハッピーライフ

2025年5月7日 (水) 21:16

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母方の実家が農家なので桜が散り終わったあたりから「田植えの時期ね」と声をかけてもらうことが多い。田植えっつーか、でもまず土入れと種まきがあるので、田植えはそのあと1か月後ぐらいです、と思いつつ、そんなこと一般的じゃないよな、と思い直し、いつも「そうなんです~」とだけ返事をしている。
田植えをするにはまず箱状のケースに土を均一に入れ、均等に種まきをし、小型の温室みたいなのを作って水を張り、そこで20~30日間育てる。15センチくらいまで育ったら、田んぼに移植する。この移植のことを「田植え」と呼ぶ。
「種まき」というかあれはたぶん「籾」を蒔いている。籾(皮が付いた状態の米)を水に付けておいたものを蒔く。つまり、米は米から発芽し米になるのだ。種菌を取っておいて繰り返し発酵させるギリシャヨーグルトみたいね。穀類は全部そうなんだろうか。そういえば、じゃがいももじゃがいもを植えて作るね。
調べてみたら田んぼに直接種まきをする「直播栽培」という栽培法もあるみたいだ。そんなイチかバチかみたいな方法……(だって蒔いた先から鳥に食べられるでしょう)と思うけど、昔はそうするしかなかったんだろうか。
ちなみに稲の苗を買ってくるケースだと、いきなり田植えが出来る。買うとどれぐらいするんだろうな。農家の孫ではあるが、私はほとんど何も知らない。なお、農家の娘であるはずの母も、このへんのことはほとんど知らない。もっぱら食う専門。

土曜日、無事に土入れ・種まきが終わり(まぁ厳密にいえば無事かどうかはまだ分からない、ここから1ヶ月くらい先に結果が出るので)夜は実家で両親とサムギョプサルを食べた。先月韓国で買ってきたマッコリを開けたが、去年買ってきた福順都家ソンマッコリのほうがおいしかったな……また買ってこよう。
韓国料理屋さんでよく出てくる白ネギの甘辛酸っぱいあれが食べたくて、レシピを調べて作ってみた。あれはパジョリ、と言うらしい。が、今調べると「파절이(パジョリ)」は方言で、ソウルだと「파무침(パムチム)」と言う、って書いてあるな……さらに「파재래기(パジェレギ)」と呼ぶ地方もあるそうです。わはは。つまり、全国的に広く食べられている、ということか。「파(パ)」が共通しているのは、파がねぎのことだからです。

翌日、両親は映画を観に行くというので『ウィキッド』を激推しした。映画のあと合流して夕飯を食べることにして、私はいったん帰宅。
家の取材を受けることになっている。「取材て……私が……???」とは思いつつ、こんな機会はなかなかないので、遠慮なく、のびのびと家の話をした。取材なのだから当たり前だが、私ばかり話す。そういえば家の話をまとめてしたことがないので、話しながら自分で「シンプルに話が下手だな」と思った。あと買ったのはだいぶ前の話だし……必要かとおもって事前に時系列をまとめておいたのに、それを見ずに話したのもよくなかった。取材を受け慣れていないことがよく分かる。
とはいえ、家をたくさん褒めてもらってうれしかった。家を褒めてもらうと嬉しいが、私の手柄じゃない部分が非常に大きいので、あまりマゴマゴしないで済むのが良い。100%自分で作ったものを褒められると、どう反応していいか分からんのでマゴマゴするのだが、家は私の断片的なリクエストをきちんと理解し具現化してくれた設計士さんや、ずっと伴走してくれたコンサルさんの力によるものがほとんどなので、彼女たちの仕事ぶりを私も一緒になって賞賛することが出来る。

夜は母が寿司か和食が良い、というので探した店に予約を入れておいた。私の手持ちの札に寿司屋がほとんどなく、地道に開拓していくしかない。飲食店のレビューほどアテにならないものはないと思う。食べログ3.9、とか言われても知らん。最終的には自分の舌しか信用できない、だって私の好みの味は私の舌しか知らない。どんなに熱心にリサーチしても、自分で行ってみる以外に方法がない。
今日の店はラッキーなことに大当たりで「鼻が利くから」と自慢したが、まぁ運が良かっただけのこと。母は「鼻が利く子に育てたから」と、自分の手柄にしていた。お造りや天ぷら、焼きものでかなりおなかいっぱいになっていたが、絶対に締めの寿司が食べたいので、各自3貫ずつを厳選したのが楽しかった。私は鮪のほほ・金目鯛・煮蛤、母は平目こぶ締め・蒸穴子・信州サーモン、父はあおりイカ・勘八・焼穴子。大満足。
母がカードで支払ったので、私は一銭も払わずに解散。母の日も近いし、父の誕生日も近いので、今日は私がごちそうしようと思っていたのに、会計時にお手洗いに行ってしまうという痛恨のミス。ごちそうするにも技術が要る。

帰りに通りがかったスーパーの店先に「煮てくれ」と言わんばかりの苺を見つけたので6パック購入。レモン果汁が切れていたと思って買って帰ったのに、冷蔵庫を開けたら未開封のが1本あった。く、くやしい。

火曜はジンくんが出演したNetflix制作のバラエティ番組『キアンの破天荒ゲストハウス』を観た。キアンさん(漫画家らしい)が構想したゲストハウスで働くスタッフ、という役どころのジンくんは、心底惚れ惚れする仕事っぷりだった。こんなん『キアンの破天荒ゲストハウス』やなくて「キムソクジン惚れ直しコンテンツ全9話」やん。
ジンくんはフィジカル面でも頼りになるし、料理も掃除も運転も出来るし、人が何をやっているか・やろうとしているかを理解した上で自分が何をすべきかを判断できるし、そういえばとってもゲストハウススタッフ向きの人なのだった。ゲストハウススタッフ向きどころか、何か仕事をするときに、絶対いて欲しい人材なのだった。おまけにメンタルが安定していて、いつでも本質を見失わず、与えられた場所で目一杯のパフォーマンスを発揮できる。うーん、惚れ直すわ、ジンくん、かっこいいな。頼もしいよ。
うっかり顔が良いことを忘れそうになるが、激務の島仕事でほとんどの時間を海上の吹きっさらしで過ごし、日にさらされまくって、しかも寝ながら雨に打たれる仕様でほぼ野宿だというのに、ふとしたときの顔が女神かなんかかと思うほど美しい。常に目がきらきらでほっぺがつやもちで唇がぷるぷる。どういうこと?まじでどういうこと???
キアンさんは自分で考案した建物のむちゃくちゃさに自分で打ちのめされ(笑)「お客さんに申し訳ない、改装したほうが良いんじゃないかと思えてきた、もう妥協したい」と嘆くのだけど、ジンくんは「あんたが始めたんだから堂々と最後まで貫けよ(意訳)」と冷静に発破をかけ、しかも「僕は楽しいよ、みんなも大変だけどでも助けあってて、協力しあって楽しもうとしてくれてるでしょ、こういうところがこのゲストハウスの良さなんじゃないの?(意訳)」と励ましてもくれる。ジンくんにあんなふうに応援されて、なおかつ真っすぐ目を見て「僕が一緒にやるよ、手伝うよ」と言われて、何かを投げ出せる人間なんかこの世にいる……?キアンさんはジンくんを「精神的支柱」、「仏」と評していた。わかる。
結果的にゲストハウスは最初から最後まで不便極まりなかったが、どの人もみんな自分の身体を使うことや、人を頼ることなんかが上手になって帰っていったように思う。やらざるを得ないからやってみたら、思ってたより出来た、ということって自信になるし、その経験って応用がきくし、いつまでもずっと使えるでしょう。あの時出来たよな、やってみたら出来たよなって。
同じくスタッフとして出演したイェウンさんも、泣き言を言いつつ最後まで一生懸命やっていて良かった。ちゃんと泣き言を言えることだって、立派な長所だよな、と思う。泣き言を言いながらも進む人は強い。イェウンさんと車でふたりきりになったときにすかさず「僕だってほんとはキツいよ」と共感の泣き言を笑いながらシェアしてあげるジンくん、あまりにも「お兄ちゃん」が上手で、グッときてしまった。気にかけてるアピールはしつつも、あくまで甘やかさない感じもジンくんっぽい。
全9話なのであっという間に一気見してしまった。すぐにでも続編を製作してほしい。

苺を煮て、それから卵がたくさんあるのでチョコレートケーキを焼いた。前述のとおり全9話を一気見しながら焼いているので上がちょっと焦げたが、自分で食べる分なので気にしない。泡だて器でぐるぐる混ぜるだけの超かんたんなレシピだったけど、すごくおいしかった。焼き菓子のレシピって理屈が分からないので作ってみるまで味が分からないのがおもしろいと思う。味というよりは食感か。味はまぁチョコレートと卵と小麦粉とバターの味に決まってるけど、でも食感は焼きあがるまで分からんやん。料理はレシピ見ればだいたい味も食感も分かるもんな。知らん調味料とか食材がある場合は別としても。

キアン荘が良すぎたので再視聴しようかな、と思っていたら吹き替え版があるらしい。キムソクジンの吹き替え、超気になる。

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