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不味不味

2025年3月8日 (土) 16:53

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タイプロを、全部見終えた。最終審査まで残った俳優部のおふたりが、良くも悪くもケア要員的な立ち位置になってしまうことが気にかかっていたが(まぁ年齢的にも経験値的にも仕方ないのだろうけど)そういう部分も含めてきちんと評価されたうえでメンバー入りになったのが、なんか良いなと思った。こういうの、なんか「すごく感謝しています」みたいなことで済まされがちじゃないですか?言ってること分かる?なんかさ、能力だけ借りて、借りるだけ借りて、「本当にありがとう!!!とっても助かりました!!!」みたいなので終わりにされること、結構あるでしょう。あれムカつくねんよな。人の努力の賜物をラッキーオプション扱いしてタダ乗りすんなよ、と思ってしまう。正しく対価を払え、払えないなら使うな。
オタクは変化を嫌う生き物なので、既存ファンのみなさまのお気持ちを思うと苦しさもある。だって例えばバンタンから2人抜けてさ、メンバー追加オーディションやるわ~ってなったらさ、それだけでもう既につらいもん。名前変えて5人増やして、でも既存曲もやりますって、だいぶつらいよ。もちろん受け入れられなくて降りたファンも少なくないだろう。それでも自分なりに落としどころを見つけて、これからも応援しようと思ってくれるファンの人たちに、支えられる部分は今後も大きいだろうな。胸が苦しいよ。
それにしても、オタクの変化の嫌いっぷりったら尋常じゃないよな。私だって正直に言えばバンタンは宿舎でいつまでも7人一緒に暮らしてほしいし、グクは永遠に赤ちゃんでいてほしいし、食後のラーメンを8人前茹でて7人でガツガツ食べていてほしいもん。相変わらずだな~とか言ってニコニコ安心していたい。でもそうはいかない。そうはいかないからこそ、美しいと思う。永遠ではないものを、まるで永遠みたいだと感じるから、美しいんだと思う。「最近胃もたれしてラーメンとか食えない」って笑うバンタンを見るためにも、長生きしたいな。

映画館で『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』を観た。ボブ・ディランの伝記映画。私ボブ・ディランてほとんどまったく通ってないけど、通るべき道だったのを通り過ぎちゃってるんじゃないか、という気持ちになった。ジャズもそうだったけど、フォークも「どこから入ればいいかわからない」感じがあって、通り過ぎて生きてきたと思う。あと途中で出てきたエレキで弾き語りする人、めっちゃ前野健太やん?と思ったけど、たぶん普通に逆やねんよな。前野健太があの人の先におるねん、あの人名前なんやっけ。映画館だと一時停止してメモが取れないのがつらい。
「どこから入ればいいかわからない」ものは大体「そもそも入口らしき入口がない」のだと思う。でもこういうのは経験上知ってる、こういうのはな、どこから入っても大丈夫なやつ。
ボブ・ディランに限らず、なんか「良い人であってほしい」みたいなのを背負わされる人は大変だな、と思った。良い人で、お行儀がよくて、ウィットに富んでて、キレ者で、あふれんばかりに才能があり、でも腰は低く、穏やかな性格で、みたいな、人前に立つ職業の人全員にそういうのが求められてるなぁと思うけど、もしかしたら別に最近そうなったってわけでもないのかしら。どう思われてるか、が具体的に表面化されて、双方が閲覧しやすくなったってだけで、もしかしたら1950年代からずっと変わってないのかも。困ったね。
でも本当にそんな無味無臭の品行方正な人だったら、音楽なんかやらずに生きて死ねると思うけどな。音楽とか、詩とか、物語が要る人が、そんな大した人間であるはずがないと思う。みんなの期待に応えられるような人だったら、何を望まれてるかきちんと理解できて、その通りに生きられるような人だったら、物語なんか必要なかった。私もそうだよボブ・ディラン。一緒くたにしてごめん。

映画館のサブスクがあったら入りたい。大赤字だろうから、実現しないと思う。いくらぐらいだったら入るか考えたけど、年額5万だったら余裕で入る。7万でも入るな。10万だと悩む。
でも映画館がサブスクだったら、1回観た映画をもう1回観るハードルがかなり下がるだろうな。あまり間を空けずに2~3回観たい映画ってあるよね。

夜、頼まれごとに取り掛かる。楽しいことを頼んでもらえてうれしい。私はアーティストではなくデザイナーなので、求められることに応えることが仕事と言える。それが出来ているかどうかは判断が難しいが、まぁ15年食えているということは「まずまずの出来」ぐらいの評価は得られているんだろうと思う。そう思いたい。

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