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my cup of tea

2024年11月28日 (木) 22:03

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九份で工夫茶を飲んだ影響で、人生で二度目の「台湾茶器ほしい期」が訪れている。
工夫茶との出会いは2019年のことだ。上野のカヤバ珈琲でモーニングを食べようと友人と待ち合わせをしたら、残念ながら臨時休業だった。こんな早い時間に開いてるお店が他にあるかね……と近所を散策していたら、まだ開店前だったが工夫茶のお店を見つけた。そのときは工夫茶という言葉も知らなかったが、お店の雰囲気が良さそうだったので「開店まで待って、ここでお茶しようよ」ということになった。

工夫茶(くふうちゃ)というのは中国の伝統的なお茶の淹れ方のことで、まぁ日本でいえば茶道みたいな感じだと思う。茶道と同じように専門の道具や茶器を使い、決まった手順で淹れる。とはいえ別にそんな難しいもんではなく、要は道具をあたため、お湯を少し冷まして(台湾茶や中国茶は100℃だと高すぎる、80℃くらいまで冷まして淹れる)お茶の葉にお湯を入れ、あとは漉して飲む、というもの。途中香りをかいだり、余ったお湯を捨てるための器を用意したり、いろいろお作法はあるけど、別に無視しても大丈夫(なはず)。

台湾に行って素敵な茶器があったら買おう、と思っていたけど、これがなかなか難しかった。台湾でもこんなのでお茶を飲む人は少ないのかもしれない。紅茶が好きでもティーセットを一揃い買う人はそんなに多くないもんな。それと一緒かな。
飲むときに使う茶杯は雑貨屋さんでかわいいのがあったから買ったけど、淹れるほうの道具はなかなか。ものすごくお値段が高かったり、ちょっと装飾的すぎたり、難しかった。蓋椀ならたくさん見かけたしこれなら値段的にも買えるけど、そうなるともっとデザインを吟味したい。3泊4日の旅行中に、選んで買うところまでは結局行きつかなかった。

帰国後、九份のお茶屋さんで使った、片口に蓋が付いたようなのが欲しい、と思って探していたら、あれは「絞り出し」とか「宝瓶」という名前らしい。なんにでも名前がある。蓋椀と違って注ぎやすいように口が付いていて、指を添えるところに細工があり熱くないようになっている。急須や茶瓶と違うのは、内側を洗ったり、茶葉を捨てたりしやすい点だと思う。

ポットウォーマーと宝瓶があれば、かなり略式ではあるけどキッチンに何度も立たないで工夫茶っぽいものが楽しめるんじゃないか、というところまで思考がたどり着いている。でも茶托も欲しいし、あとお茶菓子を載せるあれもほしい、あのお皿に脚がついたみたいなやつ、あれの名前なに。
こうやって、また物が増える。

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