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ぽやぽやご都合ストーリー
2026年9月30日 (水) 19:27
RMさんのキュレーション展を見にSFMOMAに行くべきだったのでは、という件がまた脳内をチラついている。一旦考えるのをやめにしたはずだったのに、実際の情報を目にするとやっぱり行きたい。会期を調べたら10月3日にスタートして来年の2月7日までだから、別に「行けない」ということはない。なんならまだ始まってない。とはいえ今年はもうさすがに、さすがに旅行いき過ぎ、伊勢旅行も躊躇うほどなのにサンフランシスコて、うーーーんだから行くとしたら1月か、もしくは会期終了間際の2月か。サンフランシスコて。ってか年内は無理で1月ならいけるってそんなことある?なんのリセット方式?どういう理屈?………………一応航空券調べるか。調べるんかい。まぁ一応。一応ね。念のため。万が一。
映画『オデュッセイア』を見てきた。クリストファー・ノーラン作品を見るとき、人はみな「やれんのか、私」みたいなマインドになると思う。どれか一本見たことがあれば分かってもらえると思うけど、映画そのものが長いし、話そのものが難しいからだ。「やれんのか、私」は「トイレ大丈夫なんか、私」と「話理解できるんか、私」に大きく分けられる。
前日に家で『インターステラー』を見てこれを予防接種とし(?)翌日朝一の上映回を予約した。映画を予約するのは「起きたら雨やしやる気なくなったなぁ~小難しい映画見るの疲れるしもうええかぁ~」と自分に思わせないためである。私は「2000円払ったのに」という気持ちがちゃんと行動に作用するので、この方法が効く。
『インターステラー』は見たことがあるはずだが、filmarksに記録していなかったので勘違いかもしれない。SF映画の皮を被ったシンプルラブストーリーだったので、起きているコトの重大さとは裏腹にロマンチックな気持ちになった。「私は愛されていた」という事実だけで人は生きていけるのかもしれない、と思う。
私は基本的にあらすじも読まないし予告も見ない不真面目映画ウォッチャーなので『オデュッセイア』についてはギリシャ神話のやつでっしゃろ?程度のカス知識しか持ち合わせていなかったが、本当にギリシャ神話の古典映画だったので「話理解できるんか、私」のほうのマインドは必要なかった。時空がゆがんだり、5次元の世界に入ったり、相対性理論をwikipediaで何回も調べなくても話が分かる。そうか、そっちのクリストファー・ノーランか。なんか勝手に『インセプション』とか『テネット』とか『メメント』とかのクリストファー・ノーランやと思い込んでたわ。そっちね。『ダンケルク』とか『オッペンハイマー』とかのほうのクリストファー・ノーランね。『メメント』なんか私いまだに全然理解してへんからな。2回くらい見たと思うけど、まだ「なるほどつまり……どういうこと……?」ってなってるで、あれみんな理解できてんねんよな。賢いなみんな。
『オデュッセイア』はおもしろかったし、映像の美しさというか隙の無さで没入感もあり、今これを、古典を撮りたい気持ちも結構分かったので、172分は長くなかった。なおかつ「あ、そんなスターウォーズみたいな前置きを」「ちょっとそれ千と千尋みたいやな」「今なんかシンデレラみたいなことやってる」などと、多くは時系列が逆順の引用を感じる古典ならではの楽しさもあったように思う。すべての創作はギリシャ神話に通じている的な話あったけど、あながち間違いでもないのでは。
オデュッセウスが弓を鳴らすシーン、というか音がすごくかっこよかった(特に終盤のほうのアレ)ので、あれがなんのコードだったのかを知りたい。私はGかなと思ったんですが、絶対音感が無いので違う気もします。
帰宅してトロイア戦争の基礎知識がざっくり自分にある理由を考えてみたが、映画『トロイ』を見たからじゃないかと思い至った。中学生のとき以来に再生してみたら、単純明快にしたストーリー展開とキャラクター設計で出来た映画で分かりやすかった。「まんがで読むギリシャ神話」みたいな感じ。分かりやすすぎて、やや二次創作っぽさすら感じる。人間しか出てこんもんな。怒られたんちゃうんかこれ。でもこれ1回見といただけで20年後も基礎知識として残るて、なんか感慨深い。まぁこれを基礎知識と呼ぶには無理があるかもしれんが。
連休中は映画『さとこはいつも』も見た。沖田修一監督作品。日本でいちばん好きな監督だし、映画でもドラマでも必ず「沖田修一の味する」と思えるので、いつも新作を楽しみにしている。『さとこはいつも』もすごくよかった。誰でもひとつは物語が書ける、という土台のテーマもおもしろいし、創作の戸はいつでも開いているという希望の話でもあるし、何より人間がみんな可愛い。そうそう、人間て可愛い。
そういえば「創作の戸はいつでも開いている」と私も思うけど、自分で物語というものを作ったのは小学3年生のとき、夏休みの自由創作課題で絵本を描いたのが最初で最後だと思う。ひとりひとり発表の場みたいなのがあったので「先にお話しを考えて、それに合わせて絵を描いた。絵を入れると文字を削らないといけない部分があって難しかった」というようなことを言ったら、「家族の人に手伝ってもらうのはずるいことです」と先生に言われた。何のことを言われているのか分からなくて(今も分からない、ショックで間の記憶が飛んだのかも)黙っていたら「ずるいことをして、それを認めた人」みたいになって悲しかった。物語は動物の子どもたちが宝探しの冒険に出かけるが早々に迷子になり、自分たちの浅はかさを悔いていたら、自宅への直通滑り台が現れてめでたしめでたし、というぽやぽやご都合ストーリーだったと記憶している。
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