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いちご泥棒

2018年11月6日 (火) 22:56

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つぐちゃん(専門学校時代の友人)が作ってる刺繍作品がとても良いので
文庫本カバー作って、買うから、とオーダーしたら
1ヶ月も経たずにめっちゃめちゃかわいいのが届いたので
うれしかった話を書きます。

写真はこちら。

図案は「つぐみ(鶫)とどんぐり」だそうです。
革のしおりが付いてて、裏にはイニシャルの刺繍もしてくれたんだよ。
はー、まじでかわいい…秋っぽい…

つぐちゃんのインスタはこちらですのでどうぞ https://www.instagram.com/fugyana/
Tumblrもあったわ。 https://fugyana.tumblr.com/
他にもいろいろ作品があるので見てください。

つぐちゃんはひとつ年下で、学年も専攻科も違ったんだけども
放課後にシルクスクリーンをやる部活?サークル?
いやどっちも違うな、なんか愛好会みたいな…そういうので知り合って、
随分長いこと付かず離れず、たまに手紙を書いたりとか、親しくしてくれている子です。

2011年くらいには私が住んでた葛飾区亀有のアパートに
つぐちゃんが引越してきて、
私が1階、つぐちゃんが2階に住んでたこともあったのだった。

当時は毎日帰りが遅かったので、
コンビニでなんか買って、つぐちゃんちに行ってそれを食べて、
一緒にジブリのDVD見たり、本を貸し合ったり、
つぐちゃんの髪をうちで切ったり、鍋食べたり、してたなぁ。なつかしいぜ。
つぐちゃんも私も地元に帰ったのでそう長くはない時間だったけど
たのしかったな。
トキワ荘って多分あんな感じだったんじゃないかと思う。違うか。

つぐちゃんが刺繍はじめてから多分2年くらいしか経ってないんじゃないかと思うんだけど
昔から器用なんだこの子は。あと夢中になると止まんないんだこの子は。
そんでぐんぐん上達して、結果、この美しい糸目がうまれているというわけ。

絵も昔からすっごく良いけど、
なにぶん売り方と見せ方がうまくないのと(悪口じゃないよ!)
ちょっとシャイなところがあるので、なかなか「売れっ子」にはなっていないのだった。
歯がゆくはあるけど、私みたいなもんがどこまでお節介をやいていいものか
いまだに分からない。

ただ「売れる」のと「良い」のは全然別の話だと思っていて、
だってそこがイコールなのだったら、
日本で一番売れてるのはアナログフィッシュのCDじゃないといけないし、
つぐちゃんはとっくの昔に絵で食えているだろう。
「良い」ものは「売れる」は嘘なのだ。
「売れてる」ものは「良い」も残念ながら嘘だったでしょう。
これは結構、信じてたのに、嘘でしたよね。なんなんだよ。
「良い」に明確な尺度がないからなんでしょうけどね。
「売れる」は数字が出るから、明確だものね。

でもこの数字が出ない部分を蔑ろにするの、危ねぇな、と思ってる。
良さとか、好きとか、やさしさとか、思い入れとか思いやりとか、
気遣いとか、せつなさとか、悲しみとか、
そういう数値化できないものがたくさんあるのに、みんなそのことを知ってるのに、
数字にして見えるものだけを価値とするの、感情とか文化とか、殺すと思う。

つぐちゃんが作ってくれた文庫本カバーがかわいくてうれしかった話をしようとしたのに
すごい逸れたな。
降りる駅がわかんないよ。
おやすみなさい。

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