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目標をセンターに入れてスイッチ

2021年5月11日 (火) 20:46

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花束みたいな、ってつまりそんな素敵な意味で言ってなくて、切り花やから枯れるよっていう、しかもそう長くもなく、枯れるものですよ、って意味だったのかしら、と思った。いや別に、良いんですけど。
でも思い出と記憶を束ねて美しいと感じる側面と、切り花なので長持ちしない・水を吸い上げて成長できない側面、どっちもあるもんな~恋って何なんでしょう。

ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」を観ていたら、鹿太郎さんがとわ子に花束を贈るシーンがあり、慎森が「花束って要る?3日後ゴミ箱に捨てるとき嫌~な気持ちになるよ?」などと言い出したので不意に思い出したのだった。そのあと一本赤いお花をもらってうれしい気持ちが隠せない慎森かわいい。ばかだね。
慎森はあらゆるものに対して「○○って要る?」とすぐ口を出すくせに、自分の「離婚した元妻への脈の無い未練」という「絶対に要らないもの」を捨てきれていないところが超かわいい。人間ってなんでこんなかわいんだろうな。ばかだね。
慎森みたいな人、現実に居たら相当鬱陶しいだろうと思うけど、慣れれば案外気にならないのかな。どうでしょうね。「挨拶って要る?」とかは言う人いそう、私は「私は要ります」と返す。

好きな本も、作家も、聞かれてパッと答えられない。自分の本棚の文庫本コーナーを思い浮かべて「村上春樹のスプートニクの恋人」、と答えたら相手はあからさまに「村上春樹かぁーーー…」という顔をしていて良かった。あんまり好きじゃないものについてどういう反応をするかも、その人を形作る重要なピースになると思う。
彼女の言う村上春樹がイマイチなところは、私が思う村上春樹の好きなところだった。ある意味気が合う。

私は村上春樹が好きだが、読むときは「村上春樹スイッチ」をオンにして、ギアを2つ3つ入れた状態にしないと読めない。登場人物の言動や行動に、いちいち「何言うてんねんこいつ」とか「何がしたいねんこいつら」とか思いながら、徐々に自分の中の村上春樹濃度を高めていく。しばらく読み続けると、完全に村上春樹モードに切り替わり、切り替わったあとは目に映るもの、耳にするもの、感じることの全てが村上春樹フィルターを通したような感覚になる。村上春樹モードになっているときは自分が怠惰な生活をしていたり、うまく人と付き合えなくてもあまり落ち込んだりしないし、人がたくさん居るところに行っても耳がちゃんと聞こえないからシーンとしてる、みたいな感じになる。視力も少し落ちていると思う。水面を漂うような安心感と、相反する孤独感を同時に味わえる。無事に読み終わるまで、これが続く。村上春樹を読むときは深度が要る。
「スプートニクの恋人」、どんな話だっけな。なんにも思い出せない。4〜5回読んだと思うけどな。

冷静に考えたら好きな作家と本はわりと挙げられる、角田光代、長嶋有「サイドカーに犬」、中嶋らも、山本文緒、舞城王太郎の「好き好き大好き超愛してる」、穂村弘。朝井リョウも好き。あと本谷有希子、川上未映子。でもどんな話だったかは大体どれも全然、何にも思い出せないな、登場人物の名前すら忘れてる。私ほんとに本好きなのか?

めっちゃん窪美澄が好きって言ってたから、もしかしたら山本文緒も好きじゃないかな。どうだろう、読んだことありますか?

5連休はあっという間に終わってしまった。あっという間ではあったが、雨の合間をみてカーテンや毛布を洗濯し、ハヤシさんと2時間ほど配信をしてみんなが聞いてくれて、実家にも顔を出して両親と話し、甥たちと遊び、めっちゃんと話し、みほとも久しぶりに会って、ま、十分休んだな、ということにしよう。

ハヤシさんは話が超おもしろいし、しゃべってると「バトる」「勝てないわ」「タイマンか?」などの少年漫画ワードを頻出するのが良い。自覚的なのか…?と思ったけどそんなわけないな、たぶん、そんなに構築して人と接するタイプの人ではない気がする。私は少年漫画要素皆無の人間なのですごく新鮮。
めっちゃんはあかるくて素直でキュートな人だった、こういう女の子になりたかったな。同い年ぐらいかな~と思っていたら同い年ぐらいだったね。会いたいな。
みほは会うの久しぶりだったと思うけど、たくさん話ができてうれしかった。肯定するだけが友情ではないだろうと思ってはいる、共感と同意だけを得たいなんて全く思ってない、でも友だちはやっぱこれだな、と思った。ありがとうありがとう。

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