タナカノゾミのポートフォリオサイト

information

映画「Not famous man 〜流浪のうどん職人 ニューヨークへ行く〜」のデザインを担当しました

2023年3月12日 (日) 16:53

,

ハヤシテツタロウ監督作品、映画「Not famous man 〜流浪のうどん職人 ニューヨークへ行く〜」のデザインを担当しました。「Not famous man」はうどん職人 小野ウどんさんのドキュメンタリー映画です。
すばらしいイラストはツクダヒナミさんの作品で、私はホームページの制作とポスター・フライヤー、その他グッズなどのデザインを担当しました。
ホームページはこちら https://notfamousman.com/

ハヤシさんは私にとって「従兄弟の兄ちゃん」みたいな人で、誰にでもフラットにフランクで人当たりがよく、おしゃべりをするのと人の話を聞くのが両方上手で、くりんとした目の人懐っこい顔をしていて、心身ともに「丈夫な人」な人です。いつ知り合ったのかはハッキリ覚えていませんが、私が一方的にハヤシさんを知ったのは、もう15年くらい前のことだと思います。ハヤシさんの作ったMVは気さくではあるけど馴れ馴れしくはなく、浮ついてはいないけど風通しが良く、そう、風通しが良い感じがして、好きです。

そのハヤシさんから「映画のホームページ作りたいんだけど、手伝ってくれない?」と連絡をもらったのですが、その時点で私は映画を観ていなかったけど、でもまぁ「ハヤシさんの撮った映画なら、私は好きだろうな」という確信めいた予感があり、二つ返事でお受けしました。二つどころじゃないわ、一つ返事で受けたわ。

さらに2~3年ほど前、私はここ数年で一番の「精神的てんやわんや」を抱えており(精神的てんやわんや?)、いとしさとせつなさで毎日情緒がどうかしていたのですが、ハヤシさんはそんな私のグズグズした話を夜通し聞いてくれて、「とりあえず、よくがんばった」と言ってくれました。心強かったです。
そして私はあの日のことが大変ありがたく、いつかどこかで恩返ししたいと思っていました。ハヤシさんは「恩などないだろ」と言って笑っていたけど、それでもいつか、私が何かハヤシさんの役に立てることがあればいいなと思っていたから、だから、頼りにしてもらえてうれしかったです。

小難しさや堅苦しさのないドキュメンタリー映画なので、普段はドキュメンタリーをあまり観ない人も、とっつきやすいんじゃないかと思います。観たあとは何をどんなふうに感じたか誰かと話したくなり、たくさん話してお腹が空いたらさぬきうどんが食べたくなり、お腹が満たされたら今度は「いつもとちょっとだけ違う道を歩いて帰ろうかな」というプチポジティブな気分になります。
3月31日から始まるアップリンク吉祥寺での上映では、小野ウどんくんが打ったうどんのお土産が付いてくるので、上映後に「このうどんがあのうどんか~!」と言いながら食べることが出来ます。おすすめです。

エンドロールには私の名前も載っています。映画のエンドロールに名前が載るの、夢だったの。
ぜひ観てください。

2023年の「年賀状占う男」をデザインしました

2022年11月28日 (月) 21:15

占う男、ことニシーさんの毎年恒例企画「年賀状占う男」のハガキをデザインしました。
「年賀状占う男」の詳細はこちら。
ざっくり言うとニシーさんが2023年のあなたを占い、年賀状に書いて送ってくれるおもしろ楽し企画です。ご注文はお早めにどうぞ!

「年賀状占う男」は毎年ニシーさんが消しゴムで作った動物のハンコがデデン!と捺してあるのが特徴なんですが、今回はその部分を私がデザインしました。
これまでの消しゴムはんこを多少なりとも踏襲すべきなのではないか、毎年コレクションしてる人もおるやろうし、ニシーさんに寄せた方が良いのではないか、などと無い頭でゴチャゴチャ考えましたが、結局は「ニシーさんに寄せるんやったらそもそも私がやらんでええやん、私に依頼してくれた意味なくなるやん」と思うに至り、ただ私がかわいいと思うものを素直に描き、素直に今いちばんやりたいと思うデザインにしました。

4Bの鉛筆で原画を描き、その質感が残るようなデザインにしています。印刷はリソグラフにしたので、インクの独特の発色や少し滲んだような風合いも出ているので、ぜひ現物を見てほしいです。

TUGUMIちゃんの名刺を制作しました

2018年11月28日 (水) 09:34

私の専門学校時代の後輩で、最近は刺繍作家として活動しているTUGUMIちゃんの名刺を制作しました。
つぐちゃんの作品はこちらで見られます

つぐちゃんとは学年も専攻科も違ったんだけど、放課後に地下室でシルクスクリーンをやる同好会みたいなやつで知り合って、一時期は同じアパートの上下に住んでいたり、けっこう長い付き合いになります。アパートでは一緒にごはんを食べたり、本やDVDを貸し合ったり、金曜ロードショーを一緒に見たり、私はつぐちゃんの髪を切ったり、とか、そういう感じですごく楽しかった。
つぐちゃんは絵を描いても刺繍をしても、どんどん良くなるし、発想もすごくて、端的に言うと天才です。この人の作るものを見ていると、私がこれを売らなくてはいけないのではないか、この人が創作だけしていれば食えるような状況をつくらなくてはいけないのではないか、そのために私は存在しているのでは、などと思い、他では感じたことのない使命感でクラクラします。実際にはそんな才能や策が私にないので、どうもしてあげられないんですが…でも、ずっと応援しているし、私ができることは全部やるぞ、と思っています。

今回の名刺はつぐちゃんがデザフェスに出展することになったので、それに向けて制作しました。
まぁ「制作した」というほどのことはなく、私は印刷屋さんを選んだり、入稿データを作ったり、レイアウトをしただけで、描き文字はつぐちゃんの手描きのを使いました。味があっていいでしょ?小口染めにしたので、シンプルかつ余白を多めに、高級感を出しました。

つぐちゃんの刺繍作品はこちらで買うことができますので、もし興味があったら見てみてください。
https://minne.com/@kutabarefugy