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エンカウント

2024年4月26日 (金) 22:11

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お知らせに掲載したとおり、マーライオンのジャケット・アートワーク展示「ごきげん展」@渋谷HMVに参加することとあいなりました。何かの展示に参加するの、4年ぶりぐらいと思う。楽しみです。
マーくんがいつも、一生懸命準備して、いろいろ考えて、楽しく活動を続けていることが、とても素晴らしいなと思う。もちろん楽しいばっかじゃなくてしんどいことやつらいこと、ままならんことだってあるだろうけど、少なくとも私の目に見えるマーライオンはいつだって楽しそうで、ごきげんだ。いいぞいいぞ!と沿道から声をかけつつ、私もごきげんに何かを作って生きたい。

「ごきげん展」はマーライオンがこれまでにリリースした楽曲のジャケット・アートワークを一堂に集めて原画や複製原画を展示し、作家さんたちのグッズを購入できる、というような内容になる様子。私は『愛模様』のジャケットデザインを担当したので、その展示・販売と、あとはシルクスクリーンでいくつかグッズを作るので、それを販売する予定でいます。
「シルクスクリーンでいくつかグッズを作る」と言っているとおり、手元にまだなんの商品もないです。全部これから作ります。去年はシルクスクリーンを再開して、ウェブショップも開けたし、ある程度は在庫を持つようにしたいな、と思っていたのだけど、全然そうなっていない。去年何しててん、と思うなかれ、去年は200本映画を観ていました。忙しかったなぁ去年。
今年こそは「ある程度は在庫を持つ」を目標として頑張ります。「ある程度」ってどんな程度なんやろな。
とりあえず作業場の予約を入れたので大丈夫です。作業場の予約=刷る日なので、これさえ決めてしまえば、近未来の私がなんとかします。

まずは半てぬぐいが欲しいので、2種類ほど作ります。半てぬぐいは手ぬぐいを半分にしたサイズでして、これがハンカチとして使うのにすごくちょうどいいので、定番商品として作りたい。あとは推し色のグッズが何か欲しいなぁとちょうど思ってたので、キーホルダーも作るつもりです。推し色のグッズって何色ぐらい作るのが良いんやろな~弊推しは7人やから7色やねんけど、もっと人数多いとこもあるもんな。どこを参考にすればええんや、Snow Manさんですか?Snow Manさんは何人のグループなんやろ、と思って調べたら9人だそう。

ポスターを作ってみたいな~とずっと思ってはいるものの、どういうのが良いかあんまり……いつも布に刷ってる感じのを紙に刷る?と思いはするけど、それなら布に刷ったほうがお得(お得??)な気もして、未だ制作に至らず。ポスターな~3色か4色くらいで、気合入ったやつ刷ってみたいねんけどな~まぁ手で刷らんでもいいねんけど。

とは言え今、ちょうど良い距離感で制作が出来そうな予感があり、これはかなり良いグルーヴです。ぜひ沿道からご声援をお願いいたします。

1986

2024年4月24日 (水) 21:58

uncategorized

急に広島に行ってきた。これといった理由はないけど広島が好きで、これまでに5~6回行っている。出張とかで行ったのも含めたらもっと行ってる。
広島が好きな理由をいくつか挙げてみようと思う。

①街としての規模感がちょうどいい
なんとなく神戸にサイズ感が似ている。いや、面積で言えば広島市は神戸市の2倍近いが、買い物をしたりごはんを食べたりするエリアのサイズがかなり似ているように思う。神戸で生まれ育ったので、これぐらいの規模の街はとっかかりやすいと感じる。面積に対して人口は神戸より少ないので、道や駅が空いているのも良い。

②路面電車がある
乗り物で一番好きやと思う。路面電車があるだけでうらやましいし、広島の路面電車は観光用というより普通に市民が使っているのも良い。2両くらいの古い車両が車のあいだをゴトゴトしているのもかわいくて好き。

③むさしがある
思い出すと食べたくなる。お弁当でもいいし、イートインもいいし、とにかくむさしが好き。広島に行かないと買えないところも良いと思う。

3番目に挙げたけどむさしがあるのはかなりでかい。広島市内だけでなく、私は尾道にもかなりの回数行っているし、竹原や福山、鞆の浦にも行っているけど、でも市内以外ではむさしを買えないんです。あ、福山には最近出来たけど。
戦略なのかどうかは知らんが、もし戦略やとしたらすごい上手やと思う。だって梅田のデパ地下とかで普通に買えるとしても、多分買わんもんな……そういう食べ物ってあるやん。ほら崎陽軒とか。

何度も行っているわりに広島平和記念資料館には行ったことがなく、今回初めて行ってきた。先週「オッペンハイマー」を観たこともあって、今かな、と思って……かなり構えて行ったわりに、何度か休憩せんと進めんぐらい泣いてしまい、やっぱりしんどかった。
修学旅行生や外国人観光客でかなり混雑してたけど、ほとんど誰もしゃべらなかったし、みんな一生懸命展示物を読み込んでいたのが印象的ではあった。みんなこうやって、人の死や、人間がやった愚かなことに向き合えるのに、よその国の昔の話と片付けたりせず、資料館へ足を運ぼうと思う人がこんなにたくさんおるのに、今もまだ戦争がなくならないのはどういう理由なんや、と思うとつらい。

神戸でいつも使っているレンタル自転車が広島にもあるので、半分くらいはそれで移動した。広島市内はほとんど坂が無いので、自転車でどこまででも行けるけど、道がぜんぜんまっすぐじゃないので、すぐ迷子になる。川があるので、向こう側へ行きたければ橋を渡る必要があるのも難しい。どこに橋があるのか、現在地から近いのはどこか、が分からないので、行き過ぎては戻り、離れては戻りして移動した。自転車たのしい。

資料館以外にも3つの美術館に行ったけど、どこも神戸やったら考えられへんぐらい空いてて嬉しかった。空いてるとゆっくり見られるし、自分のペースだけで周れるから満足度が全然違うと思う。
最終日に観た企画展で「チューブ入りの絵の具が一般化したので画家たちは野外で制作が出来るようになった。作品のサイズが小さくなっているのはそういった理由から」という旨のキャプションを読み、ふふふ、と思った。言われてみれば当たり前やのに、でもチューブ入りの絵の具をお道具箱に詰めて、キャンバスを背負って出かける画家を想像するとかわいい。画家が道具を変え、道具が導いた作風があっただろうと思うと楽しい。
ざっと100年ぐらいを複数の画家の作品で繋いで見せてくれる展示が好きだな、と思う。人は人がつくるものに、多かれ少なかれ影響を受けるし、受けざるを得ないのがよく分かるし、それがおもしろい。

帰り際、駅で買い物をしていると、レジのところで割り込まれた。いや「割り込まれた」かどうかは微妙なところで、私は並んでいるようにもいないようにも見える中途半端なところに立っていたし、そもそもよそ見をしていたし、割り込んだとされる方は反対側から来たし、明確に並ぼうという意志を持ってそこに立ったし、だから「割り込まれた」かどうかは正直かなり微妙。少なくとも悪意は全くなかったので、私は「割り込まれた」と思っていなかった。どちらかというと「私たち、ほとんど同時にレジに着きましたね」ぐらいの気持ち。
お連れの方は娘さんだったようで「お母さん割り込まないで、ちゃんと並んでよ!」と結構な大声で怒り、その人は「あらぁごめんなさいね、並んでいらっしゃったのね、ごめんなさいね」と謝ってきたけど、私は別に急いでもないし、そもそも並んでたのかどうか自分でも自信がなく、さらにひとりやふたり先にレジを通ったって何という事もないので「いえ、お先にどうぞ、大丈夫です」と答えた。娘さんはまたも「ありがとうございます申し訳ありません、お母さんちゃんと謝って!」とまた結構な大声で怒っていた。そ、そんな怒らんでええやないの……と思ったけど、別に余計なことを言う必要もないので、私はまた「全然大丈夫です、お先にどうぞ」と言った。娘さんはなおも「お母さん順番ぬかししてるんだよ!恥ずかしい!」と声を荒げていらっしゃって、気まずかった。そ、そんなに怒らんでも……なんでや……
その方たちはレジを終えた後また私に向かって「すみませんでした」と頭を下げ、最終的にはレジの店員さんまで「すみませんでした、譲っていただいてありがとうございました」と言ってきて、さすがに過剰じゃないですか、と思い、むしろ私が申し訳なかった。
こういうとき、誰も嫌な気持ちにならずに場を収めるにはどうすればいいのか、と思って新幹線で考えたけど、最適解は見つからなかった。でもやっぱり、そんな謝られることでもないし、そんな怒ることでもないと思う。
たまにこういう「実母にものすごいキツくあたる娘」を街中で見ることがあるけど、いつもモヤモヤする。一見すると「母親がかわいそう」に見えるのだけど、一概に「母親に優しく出来ない娘が悪い」とは絶対に言えない「何か」をヒシヒシと感じる。

エクリプス

2024年4月10日 (水) 21:13

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4月に入って少し落ち着くと思いきや、年明けから3月にかけて「すみません4月になったら対応しますので、すみませんすみません」と言ってよけた分の仕事が大盛りあって、あんまり落ち着かない。
急な来客があってリビングのものを一旦全部クローゼットに押し込んだ時の感じに似ている。見えなくなっただけで、片付いてはいない。

友人のポッドキャストを聞いていたら恵方巻の話をしていたので、今が何月か分からなくなり、なんだかクラクラした。恵方巻ってなんやっけ、恵方巻、あの、お寿司を、え、今日が節分か?いや節分は2月、2月って何、2月っていつ、今は何月なの、となり、家に着いたのにどうやって家に入ればいいのかもわからなくなった。こわい。家に入るためには鍵を開ける必要があるよ。疲れてるのかもしれない。

夜、20年近い付き合いの友人と話していたら「10代より20代より、30代のほうが抜群に人生が楽しい」ということで意見が一致した。20代のころに出来なかったこと、出来なくて苦しかったこと、もどかしかったこと、みじめだったこと、などが全部良い意味でどうでもよくなってきたと思う。いま現在は、過去を常に変え続けているな、と思いつつ、22時過ぎには通話をおしまいにして寝た。

翌週、Vampire Weekendがテキサス州オースティンでやるライブを無料配信してくれるというので、観た。日本時間だとライブ開始は午前2時ごろ、終わるのは4時か5時くらいになるだろうと思ったので、21時に一旦お布団に入り、2時前に目覚ましをかけた。
あんまりちゃんと分かってなかったけど、アメリカでは皆既日食が見られるということで、そういうライブだったらしい。まじでちゃんと分かってなかったので、徐々に空が暗くなっていくのを見ながら「え、なに、通信状況があんまり良くないんかな、でも無料で見せてもらってるしな~」などと、暢気に思っていた。MCでやけに「エクリプス」って言うてたけど、そういうことかい。まじで分かってなかった。英語力も終わってる。
部分日食みたいなのは何年か前に家から見た記憶がある(いやあれは月食か?わからん)けど、皆既日食ってこんな暗くなるんやな。ライブ配信は定点カメラで全景を写してくれていて、だからものの数分のあいだに真っ暗になって、また明るくなる、というのがちゃんと見えておもしろかった。iPadでNASAのライブ配信を並行して見てたら、あの、黒い丸のフチが光るみたいな、あのよく見るやつが写ってて、それもおもしろかったです。あれほんまなんや……と思って……
現代では皆既日食ってものがあって、次はいつで、ここで見られるよ、みたいなのを、ちゃんと研究したり勉強したり観測したりしてくれる人たちのおかげで知れるから「わぁすごいな~」で済むけど、昔は怖かったやろうな……だってお昼に「ちょっと曇ってきたね」とか言うてたらこんな、ものの数分で真っ暗になるってことやろ。怖かったやろうな。世界終わるんかな、と思いそう。
この日はエズラくんのお誕生日だったらしいのだが、もう40歳だそうでびっくりした。そんなに?……でもそうか、1枚目のアルバム買ったとき、私まだ18とかやったもんな、そらそうか。

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