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The Great Gatsby

2024年3月15日 (金) 22:23

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カレーが好きになってきた気がする。

カレーが嫌いだと話すと、大抵は驚かれる。まぁ国民食と言っても過言ではないくらい一般的な食べ物だし、みんなが好きな食べ物として挙げられる代表作でもあるから無理もない。嫌いとは言え、もちろん食べられないわけではないから、生活にはさほど支障がない。人に出されたらもちろん食べる。

カレーが嫌いな理由はまず辛いものが苦手、というのが大きい。食べ物はどれも塩味・甘味・酸味・苦味・旨味で構成されているが、辛味は味ではない。あれは刺激、味覚じゃなくて痛覚。
痛覚を刺激され続けることによってだんだん味覚が鈍麻していく感じが嫌いだ。あとは「辛い」しか言うことが無くなる感じも好きじゃない。理性的じゃない。カレー以外にも、辛い料理は基本的に苦手だ。
カレーに限って言えば小麦粉を油で練ったものに味付けしたのを食べている感じがどうも気に入らない。まぁデミグラスソースもそれやないか、と言われたらぐうの音も出ないけど。デミグラスソースはめちゃくちゃ好きです。

子どものころは林間学校や合宿や修学旅行やスキーキャンプや、とにかく外泊するような学校行事では100%どこかしらのタイミングでカレーが出るのがしんどかった。カレーの日はもちろんカレーしか無いので、カレーが嫌なら白ごはんを食べるしかないのもキツい。なおかつカレーが嫌いな人なんて、私も会ったことないくらい「居ない」ので、みんなは嬉しそうなのだ。みんなが喜んでカレーを食べている横で、白ごはんに福神漬けをのせただけのものを食べる勇気は私にはなかった。謎の罪悪感で「私はカレー嫌い」とも言えない。
っつーか別にカレーが好きな人のことを非難したい気持ちはないし、この世からカレーを消し去る運動など全くしていない。むしろ私は、カレーが好きな人のことは好きだ。かわいいとすら思っている。なのに、カレーが嫌いな人は居ないものとして扱われているのだ。不均衡め。想像力を持て、カレーが嫌いな人間もいる。

林間学校ではそもそもイベントとして「カレーを作る」が組み込まれていることがほとんどで、それもつらかった。なぜわざわざ火をおこし、慣れない飯盒でごはんを炊いて、わざわざ嫌いなカレーを食べるのか。変なイベントだな。

それが最近、カレーが好きになってきた。きっかけはジミンちゃんだと思う。去年来日したジミンが、ココイチに行った写真を見たのがきっかけだ。推しは偉大である。
ジミンは新宿のココイチに行って、チキンカツとエビフライとソーセージをトッピングしたすごい辛いやつを食べたらしい。トッピングもりもりでかわいい。
チョロいオタクなので、私は翌日、お昼にココイチへ行った。初めて行ったので、こんなにたくさんトッピングがあることを知らなかった。辛さはもちろんのこと、ごはんの量まで選べる。「大盛り」「少なめ」などのフワッとした表現でなく、ごはんの量はグラムで表記されていて素晴らしい。
私はいちばんベーシックらしいポークカレーにごはんを200g、ほうれん草とパリパリチキン、温泉たまごをトッピングしたのを注文した。ジミントッピングをマネしたかったけど、絶対そんなに食べられないし、1日分のカロリーを全部消費してしまいそう。ジミンはいいのよ、ジミンは私の17倍ぐらいの運動量やから。
温泉たまごは、カレーがすごく辛かったらこわいので、保険みたいな感じ。ほな甘口を頼めや、というご意見があることは承知していますが、昔インドカレーの店で甘口を頼んだらお店の人が「甘口はおいしくない、辛くないとかじゃなくておいしくない、頼むからせめて辛さ1にしておいてほしい、おいしくないカレー屋だと思われたくない、もし辛さ1でも辛くて食べられなかったらチーズを無料であげる」と一生懸命言うのでそれに従った、とう経験があり、なるべくカレー屋で初回から甘口を頼まないことに決めているんです。私はカレーは嫌いだが料理は好きなので、彼がどういう気持ちで「甘口はおいしくない」と言ったのかは分かるつもりだ。
結果、ココイチのカレーはおいしかった。そんなにからくもないし、しょっぱすぎないし、くどすぎもせず、バランスが良い。

以来、ココイチには月1~2回の頻度で行くようになったし、こないだは母と南インドのカレーを出すお店に行ったし、今日は近くのインドカレー屋さんでキーマカレーとナンを食べた。サラダとスープとラッシーまでついて890円だったので感動した。安いし、おいしかった。

カレーが好きになってきた気がする。うれしい。
でも一時的なことかもしれないので、もう少し様子見します。

ビブリオマニア

2024年3月4日 (月) 20:13

uncategorized

土曜日、『落下の解剖学』を観た。かっこいい邦題だな~と思って……原題は『ANATOMIE D’UNE CHUTE』、フランス語で、deeplで訳すと『転倒の解剖学』になった。うーん断然『落下』のほうが良いな。

映画は序盤からエンディングまでずっと、端的に言うと「不穏」だった。シーンのほとんどが雪山の山荘か、法廷で、なんとなくドキュメンタリーっぽいカットが多く、緊張感があった。寄りすぎなんじゃないの、と思うカットや、突然ズームするカットがあることで、妙な緊迫感がある。会話がメインだが、説明のための台詞がほとんど一切ないので、自然と集中する。何かをジャッジしなければならないような気持ちになり、気を抜いていられない。何か見落としたんじゃないか、何か聞きこぼしたんじゃないか、と穏やかでいられない。
「信用する」というのは別に事実の積み重ねによって完成するようなものではなくて、単に「選択」のひとつでしかないのかもな、と思ったりした。それで言うと、私はこの映画の登場人物を誰ひとりとして信用してはいない。
「好き嫌い」と「信用」とは全然関連しないことだったよな、とも思った。っつーか「好き嫌い」ってちょっとジョーカーみたいなところがあるね。なんというか、他の感情と同列で「好き嫌い」を扱えない感じがあるというか、明らかに異質ではないかと思う。
品格がある映画だったな、と思う。めっちゃ好みでした。

映画館を出たら14時を過ぎていてびっくりした。11時過ぎに始まったのに?そんなに長い映画だったのか。2時間半ぐらいあったみたいです。気づかなかったな。
南京町にあるお茶屋さんで豆花を食べて帰った。

日曜日、『ソウルメイト』を観た。韓国の作品で香港の映画のリメイクらしい。
刹那的であることが魅力になるのって、どうして若いうちだけなんだろう、と思ったけど、これは誤りで、単に私が「刹那的であることが魅力だと感じるのは若いうちだけだ」と思っているんだろうな。
私も「27歳で死ぬ」と言ったことがあったよな、と思い出した。でも実際は、生きるのが楽しくなってきたのは27歳からこっちのほうだ。人生がちゃんと自分の手の上に乗っかっていると思えるようになったのは、27歳よりこっちだ。
とても悲しい映画だった。何かをひとつ戻せば、どれかひとつが違えば、こうはならなかったのに、とは思えないから余計に悲しい。
友愛や親愛や家族愛や恋愛や性愛に、それぞれに境目はあるのだろうか。もしあるとして、それはそんなにハッキリくっきりしたものなんだろうか。

映画館を出たら世界が明るすぎて眩しすぎて、ほとんど目があけられなかった。なんつー良い天気だ。眩しくて涙が出てくる。サングラスほしい。ラジオを聞きながら海までダラダラ歩いて、コロッケを買って帰った。
道中、計3組の観光客に「写真を撮ってもらえますか?」と声をかけられ、都度「もちろん良いですよ」と対応した。ポートタワーは改装が終わり、工事のためにかかっていた足場が取れたので、一緒に写真を撮っている人が多いみたいだった。みんな神戸どう?いい感じ?

やきそば

2024年2月29日 (木) 23:24

uncategorized

2月29日だ。めずらしい。毎回「前回の閏年は何をしてたんかな」と思い、結局分からないままになるので、今日は記録のために何か書こうと思う。別に何もなかった、という記録を。

ってかなんで2月から3日も引く必要があったんやろ。12ヶ月もあるねんから、まんべんなくやれば良くない?しかもなんで2月?キリが悪くない?
こういうの絶対理由あるやろ、後で調べよう。マヤ暦とかが関係ある?ない??

今朝は6時半ごろ起きた。寒いので布団から出ずボーっとしていたら、もちろん二度寝してしまい、7時16分に布団から出た。8時過ぎには家を出るので、わりと時間ない。
昨日の朝ビキッとやってしまった腰は、今日は少しマシになっている。湿布が効いたんだと思う。よかった。今日帰りに湿布買い足そう。

パウダーがパレットに入っているアイブロウを小さいブラシで塗りながら、「これ、使い方合ってんのかな」と思う。化粧って特に誰にも習っていないので、合っているのか分からないままやっていることが多々ある。明確に化粧を教わったのは15~16歳ごろ、姉にマスカラの塗り方を教わったのが最初で最後。眉毛は顔の中で一番「どうすればいいか分からない」パーツだと思う。描き足したほうが顔がシャキッとする気がするので描くけど、正解の形が分からないので、最終的には前髪で隠して誤魔化している。眉毛サロンみたいなとこに行ってみたいけど、そもそも正解の形が分からないのでオーダーが出来ないと思う。

バスは今日もほどほどに空いており、中学生の男の子が降りたあとの席に座れた。あの子はいつも荷物が重そうだけど、もしかしたらあれは「全教科カバン」なのかもしれない。
私が中学の時のひとつ上の先輩にマタノ先輩という人がいて、彼は全教科の全教科書を常にカバンに入れた通称「全教科カバン」で通学していた。「こうすれば絶対に忘れ物をしないし、時間割を見る必要もない」という言い分だった。仲間うちでは「そんなことより重すぎる」「紐がちぎれそう」「10kgは絶対超えてる」「鈍器」という意見が大半だったけど、マタノ先輩は卒業までずっと全教科カバンを持ち続けていたし「ごめん数学の教科書貸して、マタノ持ってるやろ?」という友人たちの忘れ物に、親切に対応し続けていた。

出社して午前中の仕事。月末なので細かい確認と報告作業が多い。月末と月初は大体この感じ。

お昼は好きなイタリアンで魚介と紫蘇のオイルべースのパスタを食べた。近隣のお店で一番気に入っている。ここ、昔はセットで付いてくるバゲットが全然おいしくなくて、「このお店、何食べても全部おいしいのに、なんでパンがこれなんやろ」と残念だったけど、2~3年前から急においしいバゲットに変わって嬉しかった。仕入先を変えたんだろうか。

会社に戻って午後の仕事。引き続き細々した仕事をチマチマやる。

定時に退社してニトリへ、靴棚に敷くシートを買う。半透明やけどなんかボコボコしてるな……敷いてみてダサかったらどうしよう。でも掃除が楽かと思って。まぁ試しに買ってみる。ニトリを出たあとは無印良品へ。欲しかったポーチを買う。旅行用の化粧品ポーチがほしくて、ちょうどいいのが出てたので。ワッペンを貼って使いたい。気になってた発酵導入美容液も買った。

雨の中、歩いて帰宅。最近は歩きながら空気階段のラジオを聞いている。鈴木もぐらさんは良い声をしている。何か買い忘れてる、と思ったけど湿布ですね。もういいや明日で。

夕飯はごはん、大根とにんじんと豚こま肉とお豆腐のお味噌汁、村上重本店のこぶ大根、山芋をスライサーで千切りしたやつにわさび醤油と海苔をかけたやつ。

数十分は湯船に浸かり、23時過ぎには布団に入った。発酵導入美容液はなかなか良い使用感。ただこれが2,000円近いとなると、ちょっと高いかもしれん。気軽に買えるのは良いけどね。続けて使ってみます。

さぁ寝よう寝よう。今日もなんにも良いことなかった。良い日だった。

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