TANAKA NOZOMI

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カテゴリー:音楽のはなし

Save me

2021年6月22日 (火) 20:12

音楽のはなし

前述の通り、BTSにハマっている。「ハマっている」が正しい表現かどうかは分かんないな、だって「ハマっている」って、言葉としてはわりと一時的なことっぽいけど、たぶん長い付き合いになるだろうな、と思っています。好きなアイドルが居る生活ってしあわせだ……末永くよろしくお願いします。

えー最近はずっと曲を、BTSの曲を聞いてて、今Spotifyで聞ける分は全部聞き終えたので、プレイリストを作ってきました。
チロルオンニ(ARMYの先輩)(ARMYはBTSファンの呼称)が「全曲履修し終えたらプレイリスト作ってね」と言ってくれたのがすごくうれしかったので、勝手に同じ部署の後輩みたいな顔をして作りました。えへへ。

誰にも頼まれていないけど以下、ライナーノーツです、というか単に好きポイントを言いたい。

01.Attack on BTS
アイドルに歌ってほしい曲の1つとして「キャラソンみてぇなやつ」というジャンルがあると思う。
本人たちが主演するアクションヒーロー物の映画があったとして、その主題歌か、オープニングテーマみたいな曲。スピッツで言うと「ミカンズのテーマ」みたいな曲のことです。
この曲がそれです。(解釈違いでぶん殴られるかもしれない)

02.IDOL
ただ突飛で奇抜なことをやっている、というわけではない一曲。民族音楽っぽい要素も入っててかっこいい。
ラップラインがかっこいい~すき~冒頭のナムさん~ライブの時ジミンが「You can’t stop me lovin’ myself」でオラついてる感じもすき~
韓国の文化とか言語とかに関して、私はもっと勉強すべきだな、という気持ちもあります。

03.Like
なんかもうこのままショートムービーが撮れる。主演どうしよう、シュガにやってほしいな。シュガが「なんで”いやだ”ボタンは無いの」って言うの想像したら超かわいい。

04.Embarrassed
不甲斐ない曲を2曲続けてかけたい、という欲が出てきたので4曲目はこれ。ベッドでもだもだしてる、という曲なんですが、韓国語だと「이불킥(=布団キック)」という曲名?らしい。何そのかわいいの……かわいいね…

05.DNA
Youtube、Spotify、VLiveを行き来してBTSの曲を聞き、BTSの動画を見て夜更かし、どうにか布団にもぐりこんだ後ジンくんのもぐもぐGIFを漁っていたら寝落ち、という生活を送る中で、並行して「BTSのマネージャーになってデビューさせる」という夢みたいなゲームをやってるんですが、その中で延々流れている曲、ことDNA。
もっとドヤドヤのイントロにしそうなところを、この音数の減らしっぷり…いいぞいいぞ!!!テヒョンさんの低音ボイス大好き芸人で特番やらせてほしい。

06.FAKE LOVE
この曲はジンくんがサビ(FAKE LOVE♪のとこ)で良い仕事していてラブい。
韓国語ってどっちかっつーと英語に近い譜割りになるんだな、と新鮮に感じる私はK-POP初めましての女。

07.Converse High
たまたま私がコンバースのハイカットを履いているときに聴いてしまって、きゅんとした曲。歌詞も「ナムジュンには内緒ね」とか「コンバース ローは履かないで」とか言っててすごくかわいい。ユンギの「脱ぐの大変でしょ?」も超良い、何、え?脱がせようとしてんの?何?
爽やかな曲調でフェティシズム(もしくはエロティシズム)を歌うの、アイドルにやってほしいことのひとつです、ありがとうございます。

08.Telepathy
この曲かわいいし踊れるし色んな音がして楽しい。
あとBTSの好きポイントのひとつとして「オクターブハモ」があります。「オクターブハモ+上ハモ」とか大好物。ジミンのおかげであるケースが多い気がする、ジミンありがとう。

09.Mikrokosmos
曲を聞いて歌詞だけ読んでるときは「なんか規模でかい曲だな」と思っていたのですが、この曲のライブ映像を見た時に「あぁこの人たちはそんなに突拍子もない距離感のところに行ってはないし、行く気もないのだな」と、何もかも分かったような気がした。
私みたいなもんはどうせ分かったような気がしただけで引き続き何も分からないのだが、それでも何もかも分かった顔をして誰かと肩を組み、絶対違うと分かっていても、確信めいた声でI got youと歌う夜は、要る。

10.Outro:Circle room cypher
デビュー当時はどうやら今よりもゴリゴリのヒップホップグループだったらしいBTSがサイファーやってる…!の一曲。他にも何曲かこういうやつがあったけど、最初期のこれをプレイリストに入れました。当時おそらく15~16歳のジョングクがこれをやってると思うとあまりのかわいさに母を通り越して祖母の顔になってしまいます。

以上10曲です、ダーッと入れたら13曲になって、そこから3曲外すのに3日かかりました。
さらに最新曲・Butterを入れたい気持ちがすごくあって、なぜならすごく好きな曲だから、でもプレイリストって好きな曲だけ入れるやつじゃないから(そういうプレイリストもあるけど)(そういうプレイリストにしてもよかったけど)、今回は入れるとこがなかった。でもButterすごい良くて、ド頭からSmooth Criminalって歌ってるし、BメロでMan in the mirrorをやって、嫌みとかひねくれとかなく、直球ど真ん中ホームランでポップミュージックをやってるところがすごく良い。ナムジュンが何かのインタビューで「この曲に意味なんか無いですよ笑」って言ってたのも最高に良かったな。そのバランス感覚よ…!テテに「Cool shade stunner Yeah I owe it all to my mother」と歌わせるメタ的なセンスも素敵。やぁ~!持ってけグラミー!

夕暮れと君が好きさ

2021年3月20日 (土) 23:58

音楽のはなし

世間がこんなことになって、いつのまにか1年が過ぎた。医者でも研究者でも看護師でもない私にできることは引き続き、マスクと消毒ぐらいしかない。これからどうなっていくんだろう。

去年の2月、心斎橋のジャニスで見て以来1年ぶりに見るアナログフィッシュは、特に何かが変わった、という様子はなかった。あ、見た目とかの話ですけど、みんな元気そうだった。よかった、ライブに来ているお客さんたちも、見覚えのあるいつもの顔ぶれがあった。みんな元気そうだった。よかった。
私もそうだけど、みんないつも見る場所が大体おんなじだから、自然と覚えている。あの人今日は居ないんだな、昨日来てたのかな。

磔磔に椅子が置いてあるのなんて初めて見た。バンドがステージに上がると、前の方のお客さんがパラパラ立ち上がって、州ちゃんが「そうだよ、好きなタイミングで立っていいんだよ、好きなときに座っていいし」というようなことを言った。ライブハウスで「好きなタイミングで立って、好きなときに座る」、というのは今まであまり無かったことだ。足が疲れたり、飲み物を飲んだり、ゆっくり聞きたいとき、座れるのはわりといいことなんだよな。世がどんな状況だとしても、悪いことばっかり、出来なくなったことばっかりに気を向けなくていいんだ。そんな当たり前のこと、知ってるのにすぐ忘れるな。

去年も新曲をライブで聞いた記憶があるけど、今年も新曲が聞けた。新曲がかっこいいことが、アナログフィッシュを好きでいて一番うれしいことだと思う。あの頃のアナログフィッシュも良かったが、一番良いのは今のアナログフィッシュだ。今のアナログフィッシュが一番かっこよくて、一番良い。
しかもふたりともの新曲がかっこいい。この人たちにとってお互いがつくるものは、どのぐらいお互いに影響を与えているんだろうか。健ちゃんの新曲はハモりが素敵で、かっこいい曲だった。あのハモりを考えているのは絶対に健ちゃんだと思うけど、どうやってふたりに伝えているのかが気になる。楽譜を書くんだろうか。これは悪口ではなくてむしろ畏怖を込めた褒め言葉だが、佐々木健太郎という人は楽譜を書くような人には全く見えない。

私は歌詞を詩のように扱ったりするのが好きではないし、詩として成立するねやったら音楽は出番ナシやないか、良い歌詞は常に良いメロディーと良いリズムと共にあれよ、歌詞への共感なんて求めてない、といつも思っているけど、下岡晃の新曲「Yakisoba」の歌詞には一言一句すべてに同意・共感している。メロディーもさみしくて優しくて好きだな。私が書いた曲ってことにならないだろうか。
このミニマルで私的な愛おしいこの曲を、今年レコーディングしてくれるかもしれない。「今年アルバムを出せたらいいなと思ってます」って言うてた。そうすれば私はポケットにこの曲を入れておいて、いつでも好きなときに聞けるんだよ、うれしい、楽しみだな。

終盤に演奏された「Sayonara 90’s」は、2008年のリリースだったらしい。そっかもう10年以上前なのか。
80年代後半に生まれた私の90’sは、ここで歌われているものとは単純に違うものだ。私がヴィレッジヴァンガードで買ってきたカート・コバーンのポスターを壁に貼ったとき、彼はもうとっくに亡くなっていたし、下岡晃が歌う「希望が無いってことに希望があった」時代は、感覚としては概ね理解しているつもりだけど、実感としては知らない。
兄の話を聞くようだった「Sayonara 90’s」は、私が今この時代、この状況、この年齢で聞くと、少し違った手触りになった。探せば結構、この胸の中に、希望はあるね、それは例えば愛だったりする。本当にそうだな。

「抱きしめて」やらんねんな、最後かな、と思っていたら、「抱きしめて」は最後の曲だった。この1年くらいの間、下岡晃はインスタ配信で数十回この曲を演奏している。
この日磔磔で、「抱きしめて」を歌い終え、ギターを置いた下岡晃はとても大事なことを、簡単な言葉だけで言ってくれた。「こういうふうな日々が続くと、どうしても極端な方に自分の心が動いてしまう、なんでかっていうと、中庸で、真ん中に居ることが、とても難しいことだからなんだと思うんだよ、でも俺たちは、極端な、簡単な話に流されずに、中庸で、頭をつかって、なんとか頑張って、隣の人を大切にして、明日もマスクと消毒を続けるしかないと思う」と、言ってくれた。

そうだ、中庸であることは、常に真ん中を取ることは、難しいことなんだった。いつもはそれができるし、それが私だと思っていて、だから今それが出来ないのは、私が弱くてダサい人間だからだ、と思っていた。そのことがつらかった。自分のことを弱くてダサい人間だとしか思えないなんて最悪だ。
でもそうだ、難しいことなんだった、中庸であることは、真ん中に居ることは、難しいことなんだった。だから、でも頑張ろうねって、言ってほしかったんだった。言われて初めてそのことに気づいたよ。ありがとう下岡晃、いつもありがとう。

下岡晃が何を言ったのか、この日のMCをもう一度ちゃんと聞きたくて配信のチケットを買った。忘れたくなくて、また思い出したいときにいつでも読めるように、文字起こししていたら、写経ってこういうことなんじゃないの、と思った。

おしゃべりが上手じゃないこの人が一生懸命なにか伝えようとしてくれることに、いつだって本当に感謝してるのに、いつまでも何も返せなくて申し訳ないな、と思う。ありがとうございますしか言うことがないのは私の方だ、ずっと大事なバンドを続けてくれてありがとうございます。そのことが当たりまえじゃないということばかり、実感する1年だった。これからどうなっていくかは引き続きぜんぜん分からんが、どうにかやっていこう。どうにか、やっていこうね。

最近のはタテ編み

2020年10月10日 (土) 22:44

音楽のはなし

10月10日はアナログフィッシュの日だ。魚(とと)の日、ということらしい。
2010年10月10日に新木場スタジオコーストでやったライブに、病気療養中だったドラムの州ちゃんが復帰して以来、毎年10月10日は何らかの「たのしいこと」を用意してくれている。
今年の「たのしいこと」は配信ライブだった。

ライブに行けなくなってからどれぐらい経ったっけ、最後に見たライブ何だっけな、と思ったけど7月に野外ライブ行ってたわ。配信ライブは終わったあとなんとなく空虚な気持ちになる時が多くて微妙な心境ではあるけど、私は好きなバンドに好きなだけバンドを続けてほしいので、そのためにお金を払いたい。つーかやめたいならもちろんやめたっていいのだけど、やめる理由がお金だけなんだったらぜったい嫌だ。

今回の配信ライブ「Town Meeting by the Sea」は江ノ島オッパーラで事前に収録、ミックスして編集したやつを流すからみんなで見よう!メンバーもコメントするよ!というやつだったのだけど、何よりライブ自体がとっても良かったので良かった。「よかったのでよかった」ってすごい、ばかみたいな感想。でも音もよかったし、映像もすごくよかった、雰囲気いいね、という感じだった。現場に行けないなら、映像作品としておもしろいものを見たい、という気持ちがある。

配信開始直前にお昼寝をしていて、あと30~40分で始まるなぁというころに起きた。ちょっとおなかすいた…焼きそばでもたべよう、と作って食べたら、下岡晃の新曲が「yakisoba」だったのですごかった。単なる偶然ではありますが。
しかもめちゃくちゃいい曲だった。「うちに帰ったら 焼きそばを食べよう 3食入りの 食べ慣れたやつを」という歌い出し。あぁ今食べ終えたやつがそれだよ、私が食べ慣れた3食入りのはマルちゃんのやつです。

サビで「なんにもいいことない なんにもいいことなかった」に続けて「いい日だった」と歌われたので面食らってしまい、そのあとじんわり好きだった。なんだこのさみしくて愛おしい歌は。
そうなんだよな、「なんにもいいことない」と「いい日だった」は両立するんだよ。全然真逆のことではない。
帰ったら焼きそば食べよう、冷蔵庫になんかしらあるからそれで、別に寄らなくていいけどスーパーに寄って、あ、今日夕焼けきれい、あの子いま何してるかな、電話してみよっか、まぁ後でいーか、みたいな日、あるもんな。そしてそういう日は「なんにもいいことなかった」し、「いい日だった」んだよ。
なんだこのさみしくて愛おしい歌は。
なんでこんな曲が書けるんだろう、いいなぁ、下岡晃になりたい。

そしてこういう曲を歌ってはいるが「何もない日こそ尊い日である」みたいなことを説いてるわけではない、と思うけど実際はどうなんだろな、でも私は下岡晃のそういうとこが好きだよ。「そういうとこ」っていうのは「下岡晃はこういう人です」ってとてもひとことでは言えないとこです。まぁ人間は誰でもみんなそうやけど。

そういえばこないだ下岡晃がインスタライブで着ていたチャンピオンのスウェットに「お直ししたやつですか?」とコメントを打ったら「そう、これもう10年以上着てて、あのこれ、横編みなんです」と答えてくれてうれしかった。好きな人がするどうでもいい話ってなんであんな愛おしいんだろうな。毎晩どうでもいい話を留守電に入れておいてくれる恋人がほしい。

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