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take my heaven for free
2024年5月27日 (月) 21:42
プロレス団体「NOAH」の試合を見てきた。
めちゃくちゃおもしろかった。また行きたい。配信とかもあるらしいので、家でも見たい。
私がプロレスに興味を持ったきっかけはかなり前で、もう10年以上になる。
当時好きだった人が、私の家に転がり込んでくる不健全な形で居候していた。ふたりで家に居るときは大抵何か作るものがあり、一緒に作るか、自分も何か別のものを作るか、作らないなら横で本を読むかして過ごした。
そういうときは見るでもなくテレビがついていて、深夜2時か3時くらいになるとプロレスが始まることがあった。私だけでなくその人もプロレスには興味がなかったのに、双方テレビを消しもせず、チャンネルを変えもせず、ただラジオの代わりみたいに、つけたままにしていた。
図体の大きい人が肘のあたりをグリグリ踏まれているのを見ながら「これ痛いのかな」「そら痛いんやろ、この人泣きそうやん」「なんで肘なんだろ」「皮膚が薄いんじゃない?」「踏んでみてもいい?」みたいな会話をし、延々夜更かしをしていた。
当時も「プロレスって一回見に行ってみたいな、これ後楽園ホールって書いてあるやん、近くや」などと言っていたけど、結局一回も行かなかった。その人と「いつか一緒に行こうよ」と話した場所へは、どこへも行かなかった。金沢とか。いつか一緒に行こうと話したことすら、その人は忘れていると思う。
以下、試合の感想を箇条書きに。
- 何もわからんからな〜楽しめるかな〜と、やや不安に思ってたけどそんなことはなかった、見ればわりと分かる
- 映像とかで見てるとき「今のは避けれるやん」とよく思ってたけど違う、私が間違ってたごめんなさい
- あれはたぶん避けれるし避けても良いし、実際避けるときもあるねんけど、あんまり避け続けてると「そういう奴」に見えてきて、そうすると全然、なんというか美しくない
- そう「美しくない」が近いと思う
- 「ズルい」とかじゃなくて「美しくない」、美しくないと当然ダサい
- 客層は定義しづらい、老若男女全部おる
- 赤ちゃんもおる、赤ちゃんはまぁまぁ泣いている、大きい音が怖いのかもしれん
- 歌舞伎で言うところの「高麗屋ーーーッ」みたいなのをお客がやる、なんかタイミングがすごい上手なお客もおる
- すーごいいっぱい写真撮る人もおる、K-POPで言うところのマスターさん
- 動画は禁止されてるけど、写真は撮っても良いみたい
- 見慣れないのでコスチュームが気になる、コスチューム?ユニフォーム?……??
- 黒ブリーフ・ボクサーパンツ的なやつ・スパッツの人がおる、ボンタンの人もおる、あとゴレンジャーみたいな全身タイツ的服装の人もおる
- ピラピラの飾りが付いたのは、こしょばくないんですか
- にのうでをぎゅっとする紐は謎、あれは要るんか?
- 私は何故かマスクへの憧れが強い、被らないまでも、手に持ってみたいし、デザインもしてみたい
- 靴は多分バレリーナが履くやつ(トウシューズじゃない方)と素材が近いはず、触って確かめてみたい
- なんか凝った服を着て出てくる人もおるのに、わりとすぐ脱ぐ
- 試合開始前はほぼ肌色の人もボディーチェックされる
- レフェリーも真顔でチェックするし、される方も普通にしてる、「いやチェックするまでもないやん、剝き出しやん」と思ったけど誰も笑ってなかった、手順として要るんやろうな
- 出囃子がかかる感じは見慣れている、出囃子がかかるものしか好きになったことないかもしれん
- リングは何の素材で出来てるんですか
- 音的には木の板の音がしてるけど、1枚板にあんな勢いで体重をかけたら割れるはず
- タッグはどうやって決めるんやろ、漫才師みたいに「俺とタッグ組んでくれへん?」みたいな会話をするんか?
- それともお師匠さんみたいな人が勝手に決めるの?
- 「幼稚園からの幼なじみでして…」みたいなタッグもおる??
- 8人タッグマッチになると最初は「わぁぁいっぱいおる」と思って楽しいけど、人が多すぎてゴチャゴチャする
- 「誰が何をやりたいんか分からん」みたいなシーンがあり、デザインの良し悪しと似てる気がした
- タッグマッチは、暇な人がリングの下で揉め出す
- レフェリーさんも下で揉めてる人のことは無視してる、あれなに「手に負えんすわ」てこと?
- モニターなどはなく、リングの向こう側で揉めてる人たちを見るすべがないので、音だけ聞こえてて怖い(ガシャーン!!!みたいなの)
- タッグマッチは手とかをタッチすると「交代」の意味っぽい
- 交代されてないのに勝手にリングの中に入ってきて手出すと、レフェリーさんに怒られる
- リングを降りて闘うときもレフェリーさんに怒られる、「上でやれや」ということらしい
- 白人の選手は筋肉のつき方が全然違う、良し悪しとかじゃなくて違う、「種」が違う感じが分かる
- 背筋がきちんとある人たちばかりなので全員姿勢が良い
- 猫背のプロレスラーておらんのちゃうかな
- レフェリーさんたちも姿勢が良い
- いわゆる細マッチョ的な体型の人と、身がぱちぱちの人がおる、あと速い人と重い人がおる、トリッキーな人もおるし、異様に身軽な人もおる
- 異様に身軽な人は多分階級?がちがうんやと思う(あとで調べる)
- 重いのに速い人もおるからおもしろい、どういう仕組みやねん
- 上半身に目が行きがちやけど、足腰が強い系の人もおる
- あと全員日サロに行ってるイメージがあるけど誤解、行ってない人もおる
- 腕を取られて捻られてからのリカバリがめっちゃ上手い人がおる、私は肩と肘がどっち向きに曲がるか分からんくなって混乱する
- デッサンの先生に「骨を理解してないから腕を描けない、骨学の本を取り扱ってる本屋を教えてあげるから骨の勉強をしなさい」と言われたことをなぜか思い出した(余談1)
- 当時は骨を理解したいとも腕が描きたいとも思えなかったので無視した、おかげでデッサンが全く出来ない(余談2)
- リングは4面がびよんびよんするけど、あれがおもしろい
- びよんびよんの間から出入りする人もおる(説明が難しいけどあれかっこよかった)
- コーナーで長いことごにょごにょするとレフェリーさんが怒る
- コーナーには三角形のぼふぼふしたのが付いてて、レスラーはそれを意味もなく叩く
- 「意味もなく」ってことはないんか?でも「なんか叩きたいだけ」に見えたけど……
- 「い、いまのは誰のどこが痛いんや…!?」みたいなシーンある
- ふたりともが痛がってて「どっちがどうなってこうなったんや……!」みたいなシーンもある
- 向かって行くときに相手の名前を叫ぶ人がわりと多くて興味深かった
- まぁ自分の名前を叫ぶのもおかしいか
- あと結構みんな「痛ってぇーーー」みたいなことを言う、そら痛いでしょうね
- ベルトを渡したり返したりしてるシーンは何のこっちゃさっぱり意味がわからんかった、今誰の何がどうなってそうなったんや
- これは多分文脈があるやつやから、今日は分からんでもしょうがない気がする
- ていうか全部に「文脈」はある、あるに決まってる、それを分かっていくおもしろさもあるはず
以上です。他団体も見に行きたい気持ちがあり、知りたいことも多いので、今すごい楽しい。新しい箱を一個バァーン!と開けたときの気持ちです。
一方で、バラエティー番組などでたまに見かける「プロレス」の使われ方について、ちょっとひっかかった。「取り決めがある」とか「筋書きがある」とかの意味でややネガティブに使われていることは知っているけど、でも今日私が見たものが、それとは思えなかったので……なんか、誤解がある、ような気がする。
というか「筋書きがあるんですよ」と言われたとしても「いやいや、だからってそうはならんやろ」というシーンが多すぎた。仮に「こういう取り決めで進んでたんですよ」とはっきり言われたとしても「それは知らん、私にはこう見えたし、こう解釈したよ」と言い返せる感じがあった。
この感じを覚えておこうと思う。なんか大事なことかもしれん、と思った。
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