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Can you fix it?
2023年5月10日 (水) 22:14
映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を観てきた。映画館に最近は週1ペースで映画館に行くので、予告編を観る機会が多くあり、観たいな~と思っていたのだ。目が忙しそうなアニメーション映画なので、字幕版で観るか吹替版で観るか悩む。吹替版を選ぶことってほとんどゼロに近いぐらい無いけど、ディズニーとかピクサーとかは吹替版が好きだったりもするので悩む。トム・ハンクスは大好きだけど私にとってウッディーは唐沢寿明だし、バズは所ジョージ。
誰か観た人おらんかな~と思ってTwitterに書いたら、菜緒さんが「吹替版バッチリだよ!」と教えてくれてかわいかった。おすすめされたものに素直にトライすることにしているので、早速観てきた。
感想を箇条書きに。
- 本編前のタイトル画で初めて吹替版の脚本が上田誠さんであることを知り、心の中でガッツポーズ
- 序盤から横スクロールのシーンがあり、ワクワクが爆発
- 道具を持つルイージと、ドアを開けたりして走りやすくしてあげるマリオの、協力プレイシーンっぽいのも最高
- 犬使いたいよね、イルミネーションやもんな〜犬得意やんな〜
- イルミネーションてかなり新しくできた制作会社、というイメージでおるけど、とは言え2007年設立らしい、そんなに新しくもないのか……
- ピーチ姫はそういう経緯でキノピオと暮らしてるんやな、知らんかった(これ映画だけの設定?)、だいぶ端折ってあったけど、大事に育てられたんやな、ということが伝わった
- こういう「詳細は端折るけど伝わってほしい部分だけは的確に伝える」みたいなことの技法、文献とかある??
- 私はマリオをそんなにプレイしてない人生やけど、ちゃんと耳馴染みのある音が方々から聞こえて楽しい
- 「やらいでか!」とか「〜まである」とか台詞回しが新鮮でいい感じ、字幕版も見たくなっちゃうな
- カートの、車選ぶシーンたのしい、レースよりあの車選ぶ時間のほうが楽しいまである
- 結構手垢つきまくりの楽曲(キルビル、a-ha、Mr. Blue Skyなど)を使うのでちょっとヒヤヒヤするものの「だって使いたいもん!」みたいな無邪気さが感じられてむしろ好印象、どのシーンか忘れたけどAC/DCもかかってたね
- Mr. Blue Skyを素敵に使ってくれた映画といえばガーディアンズ・オブ・ギャラクシーだと思うけど、こっちも最新作が上映中なのでぜひ映画館で観たい
- とか言ってたら字幕版マリオはクリス・プラットさん(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの主演の役者さん)だそうです、ええやん…字幕版も観たいやん……
- っつーかヨッシーは出ないの?と思ってたら本編終盤でたまごだけチラッと映り、なおかつエンドロール後にも出してくる、続編をやるつもりなんか…?
- マリオとルイージはキノコ王国で暮らしてる風のエンディングやったけど、あんまり詳しくは見せなかったのも気になる、おい続編をやるつもりなんか…??
- ディディーがチラッと出たのかわいかったね
- ピーチ姫がガッツリ戦う系プリンセスなのも現代っぽい(ゲーム内でこんな戦うっけ?ってかプレイヤーではないよね?そういうシリーズもあるんかな)
- BTSメンバーをマリオのキャラクターに例えると?へのジンくんの回答がマリオ=ユンギ、ルイージ=ジミン、ドンキー=グク、クッパ=ナム、ヨッシー=ホビ、キノピオ=ジンくん、ピーチ姫=テテ、やったの首もげるほど頷いちゃった
- キノピオの「死ぬにはかわいすぎます~!」みたいな台詞、あまりにもキムソクジン
- 自分のかわいさに自覚があるキノピオ、キノピオってこんなキャラクターやっけ?
- ごはんを振る舞って衛兵の気を引くキノピオ、あまりにもキムソクジン、めっちゃやりそう、「さぁ今のうちに!行って!」みたいなことめっちゃやりそう
- クッパ役の三宅健太さんはスラダンでゴリの声優さんだったのか…すんごい上手だった、歌も?歌もご本人なの??
- 字幕版のクッパ役はジャック・ブラックらしい、うわぁ観たい、歌うジャック・ブラックは最高やからな…
- 意外とデートムービーなのか、年齢問わずカップルが多くておもしろかった、恋人と映画観に行くの、実は結構ムズくないすか?
- 字幕版も観たくなっちゃったな、普通にもっかい観たい、ジンくんと並んで観たい、帰り道で「帰ったらマリカーやろうよ」「やろうやろう」みたいな話したい
Flying Theme
2023年4月27日 (木) 21:53
映画『Coldplay Music Of The Spheres: Live at River Plate』を観た。ジンくんが出ているからだ。ジンくんは入隊前、ソロシングルとして『The Astronaut』をリリースし、その曲を作ったクリス・マーティン率いるColdplayのアルゼンチンでのライブに出演した。入隊前最後のステージだった。
ステージの映像は後日Youtubeで公開されたが、私は「なぜこれを見るためにアルゼンチンに行かなかったのか」と後悔した。私が人生で後悔していることなんてほとんどない。結構いろんなことをあっさり忘れてしまうし「まぁ何らかの理由があってこうなってるんだろうな」とか「あのころは思いつかなかったから仕方ないな」みたいな捉え方をしているので「後悔」と名前をつけていることなんて、ほとんどないのだ。だから「なぜこのステージを見に、アルゼンチンへ行かなかったのか、行けなかったんじゃなくて、行こうとしなかった」と、未だに後悔しているのは自分でもめずらしいことだと思う。
行けばよかった。その気になれば行けたはずだったのに。丸1日飛行機に乗って、ジンくんが歌う5分のために、ブエノスアイレスへ行けばよかったのだ。入隊直後は私の情緒がかなりアレ(かなりアレて)だったので「あの5分が最後だったかもしれないのに、ジンくんがステージに立つのは、あれが最後だったかもしれないのに」と考えてしまってつらかった。
もし次の機会があれば、世界のどこでも行こう、というか行こうと努力はしてみよう、と心に決めて、せめて映画は観ることにした。
Coldplayは言わずと知れたイギリスのロックバンドだ。今調べたら、グラミー賞を7回も受賞している。モンスターバンドですね。
私は16歳か17歳あたりで『A RUSH OF BLOOD TO THE HEAD』をTSUTAYAさんで借りたのが最初だったように思う。砂の人が崩れるようなジャケのやつ。初めて買ったアルバムは『VIVA LA VIDA OR DEATH AND ALL HIS FRIENDS』、そこから『GHOST STORIES』くらいまでは比較的熱心に追っていたものの、音楽性が変わり(というかColdplayってアルバムごとに結構ごっそり変えるね)、音数が増え(私は基本的に音数が少ないスカスカの音楽が好き、これはただの好み)、大局的なことを歌詞にするところに、だんだんついていけなくなってしまった。
というかまぁこれはColdplayだけじゃないけど、世界的に売れたバンドって、大体なんか環境問題とか、世界平和とか、宇宙の真理がどうとか、そういう「なんかでかいこと」を歌うようになっていく。まぁ冷静に考えたら当たり前だ。友だちと組んだバンドで、イギリス国内だけで活動していたような頃とは違うんだから、目に見えるものが変わってくるんだから、いつまでも四畳半の部屋に暮らしてるような曲ばっかりを書き続けるわけがない。頭では分かるけど、でもこっちはまだCDを買うのすら金銭的ハードルがあったティーンエイジャーの気持ちを今もリアルな手触りで覚えているし、精神的には四畳半の部屋に住んでるままなんだから、置いていかれる子どものような気持ちだ。まぁ、この気持ちをクリス・マーティンに分かってほしいとかは全然思わないけど。だからこそ、ただ勝手に距離を取り、疎遠になってしまう。
そんなだったから、BTSとColdplayのコラボ曲『My Universe』は私にとってColdplayとの再会の曲でもあった。BTSのメンバーはColdplayのファンだと公言しているし、カバーした『Fix You』は本家を超えるほどの名作だったから、コラボを意外だとは思わなかったけど、クリス・マーティンは始め「音楽性が違いすぎる、うまくいくわけない」と否定的だったらしい。
でも「Coldplay聴く奴はゲイ」などと差別的に揶揄されてきた彼らと、「女みたいに化粧して踊るアジア人」などと偏見を向けられてきたバンタンは、通じ合う部分があるだろうと思う。確かに音楽性は違うかもしれんけど、でも同志みたいに。
映画『Coldplay Music Of The Spheres: Live at River Plate』はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスでの公演をディレクターズカット版にしたものだそうだ。当日(去年の10月28日)は世界中の映画館でライブビューイングが行われたらしい。
序盤、クリス・マーティンがそのライブビューイングを実施している国の名前を読み上げるシーンがあった。たぶん50か国分くらいを、アルファベット順に。何かメモを見て、それを読んでるんだろうと思ったら違って、暗記してて、すごくかっこいいシーンだった。覚えたのか!というかっこよさもまぁあるけど、それより読み方というか、ピアノをちょっと弾きながら、ラップみたいに、ポエトリーリーディングみたいに読むので、それがすごくかっこよかった。
クリス・マーティンは全編を通して体力オバケだった。スタミナと、あと場の掌握力が尋常じゃない。体を鍛えてる、とかはもちろん普通にあるとして、たぶん「言いたいことがめっちゃある」という状態なんだろうな、ということがビッシバシに伝わってきた。言いたいことがある・伝えたいことがある奴は、ステージ上で一番強いと思う。何万人もの人に真正面から伝えたいことがあり、それを理解してもらうために音楽をお供えしているようなライブをしていた。カメラに写っている限りでは、観客はそれを受け入れているように見えた。つーかめちゃくちゃ盛り上がってて、みんなよく歌ってたし、楽しそうなのも良かった。
終盤では、それこそ四畳半くらいのサイズのステージでアコースティックな雰囲気で演奏をするシーンもあり、私は「置いていかれる子どものような気持ち」とか言って長いことゴネていたことを恥じ、反省した。何をつまんないことを言ってんだろう、ごめんね、私が間違ってたよ。長いこと、ごめんなさいね。
ギターのジョニー・バックランドはすごく繊細できれいな音を出す人なので、正直こういうステージのほうが映えるようにも感じた。
クリス・マーティンはメンバーひとりずつに感謝を伝え、愛おしそうな目で見て、メンバーはみな誇らしそうな、でも照れくさそうな顔をしてそれに応えていた。私はバンドのこういう、チーム感みたいなものにめちゃくちゃ弱い。人間が人間同士でやることに「永遠」なんかないと知っているからだ。ベショベショに泣いた。
あとColdplayはライブの時、ドラマーのウィル・チャンピオンさんがメインでコーラスをするスピッツタイプのバンドなんですが、このウィル・チャンピオンさんが、すごく良くて、声質も良いし、アガりました。コーラスが上手いドラマーってなんでテンションあがっちゃうんやろ。私だけ?みんなもそう?
クリス・マーティンが「歓迎してほしい、わざわざ韓国から来てくれたんだ」と紹介し、ステージに上がったジンくんはあまりにも「宝物」だったので、ちょっと眩暈がした。キラキラしている。ティンカーベルが撒いた妖精の粉みたいなのが見える。内側から発光している。推しの贔屓目でそう見えるだけなんだろうか、いやまぁそれはそうだろうけど、でもあまりにも宝物だったので……「あまりにも宝物」って大丈夫?何言うてるか分かる?
ジンくんは緊張はしているようだったし、ソワソワしている感じはあったけど、でも浮ついている感じは見受けられなくて、ただいつも通り、ちゃんと仕事をしていたのが良かった。私はジンくんがいつでも自分が出来ること・これまでやってきたこと・たくさん練習したことを地に足つけてちゃんと披露するところがとても好きなのだ。奇跡を待ったり、過信したりしない、丁寧に仕事をするところが好きだ。
曲そのものや状況自体が既に十分エモいので、パフォーマンスの部分をエモくしてしまうともう胸やけするんじゃないかな、というシーンだったが、ジンくんはさすがにバランス感覚が優れていて、圧巻だった。
あぁ本当に、行けばよかった、ブエノスアイレス。でも今日のところは、映像で観られたことがありがたい。
Life is beautiful
2023年4月11日 (火) 21:44
映画「Not famous man」を観てきた。
私は一応スタッフ側の人だったので2年ほど前に数回、その後完成版を数回、と観ていたものの、映画館で観ることは体験として全く違うものだな、と思った。普通に色も音も違う。
周囲の席から聞こえるクスクス笑い、くしゃみ、咳払い、ジュースを飲む音、ポップコーンのにおい、服がこすれる音、たぶん「雑音」と呼ばれる類のものが私にとっては愛おしかった。ハヤシさんが作った映画、今50人くらいの人たちが、一緒に観てる、みんなチケット買ってくれたんや、わざわざ映画館に来てくれたんや、長かったここまで、みんなめちゃくちゃ頑張った、すごい、などと思うと、もう泣きそうだった。
が、実際は泣いていない。そういう映画じゃないねん。泣くような映画じゃなくて、そこが良さやねん。
人物を主題にしたドキュメンタリーは、観る人がどの視点に自分を置くか、というところがおもしろいと思う。すでに設定されていてその視点にうまく誘導するドキュメンタリーもあるけど、本作は「私が私の視点をどこに置くか私が決められる」という映画になっているんじゃないか、と観ながら考えた。そこがこの映画の良さなんじゃないか。
そう考えると、あの不思議な読後感・後味・余韻には納得がいくような気がする。「Not famous man」を観終えたあとの、高揚はしていないが決して悪い気分ではなく、臨場感があるわけではないがまったくの他人事だとも思えないようなあの感じ、あれは視点を強制されていないからこそなのではないか。視点や立ち位置を勝手に決められることの居心地の悪さが、この映画には一切ない。
そして、監督は撮影することでウどんさんのことを鼓舞しようとはしていないし、嗾けも煽りもしていない、激励している様子もなく、ただ一緒にいる。これ以上離れると傍観者特有の冷たさや安全圏から観察する人の嫌味っぽさみたいなものが見えるかもしれないけど、それもない。ただ横に、一緒にいる。
……でもハヤシさんてそういう人なんだよな…ハヤシさんもしかしてめちゃくちゃドキュメンタリー映画が向いてるんちゃうん…?
私は「この映画で切り取られた小野ウどんさん」ご本人ほどのフットワークの軽さや、担ぎ上げられ力というか祭り上げられ力みたいなものは、自分に無いと思う。でも年齢は近くて同年代と言えるし、新卒で入社した会社での経験も少し似ている。ざっくり「ものづくりを生業にしている」点も同じと言えるかもしれない。ラーメンを引き合いに出したうどんの話は納得できた。が、真正面からすべて共感できるかと言うと、それはあやしい。というか今現在の2023年を生きる小野ウどんさんも、劇中の小野ウどんさんに真正面からすべて共感できるかというと、そんなことはないんじゃないのかな。あ、本人に聞いてみたいな。
とは言え、ウどんさんに何か助言が出来るような視点に自分を置くことは出来なかった。この視点に名前を付けるのは難しいが、便宜上暫定的に「大人」と名付けたとして、私は全然「大人」ではないと思う。自分が今後いつ「大人」になれるのか見当もつかないし、もしかしたら自分でそう思える日など来ないのではないか、と最近気づきつつある。「大人」になるにはまず「大人」を自分で定義せねばと思うが、それも出来ない。私は劇中のウどんさんに「こうしたほうがいいよ」とか「それじゃだめだよ」とか、なんにも言えないのだ。もし何か言えることがあるとしたら「なんかわからんけど、お互いがんばろうな」ぐらいのことだ。フワっとしていてきっと印象にも残らないだろうけど、でも無責任に「その道は間違ってないよ!頑張って!」とかは言えない。「私は私の持ち場をがんばりますので、ウどんさんはウどんさんの持ち場でがんばってください」としか言えない。
ただ2023年の小野ウどんさんを見て思うことは、きっとウどんさんはウどんさんの持ち場でこの6年をがんばったんだろうな、ということだ。
利己と利他については、私は「バランスじゃない?」と思う。いやまぁ、私は「すべてのものごとはバランス」と思っているので利己と利他に限った話ではないけど。でも利他しか持たない人は不気味だし、利己しか持たない人は疲れる。ビジネスにおいては100%利他的であれ、という意見があるのは、もちろん理解出来るけど……
あのあとの、家に帰ってウどんさんがベッドに寝そべったまま「まぁ理解はできるっすけど、たぶん納得はしてないすね」みたいなことを言うシーン好きだったな。あれ監督も「とりあえず座って話そっか」とか言わなかったんだろうな。めっちゃおもしろいね。
あと私が好きなシーンは、まず「公園でクラうどんファンディングの返礼品であるうどんを打つ」シーンな。ウどんさんが自分でセットしたであろうカメラの絶妙な画角、散歩してる人との会話とその間、何回観ても笑ってしまう。でも単純に、外でうどんを打つのって、たのしいんじゃないかな。気持ちよさそうじゃない?
あと「メリーゴーランドに乗る小野ウどん」のシーン。3周くらい回ったと記憶していたけど、普通にもっと回ってたわ。なんなん。あのシーンめちゃくちゃ沖田修一っぽさがあると思うけど、伝わりますか。
「自由の女神を見に行く」シーンも好きだった。ちょっと逆光っぽくて、海があって、ダラダラしてて、画として好きなシーンです。自由の女神、私も見に行ったけど陸から見るとめっちゃ小さいのよね、ほとんど見えない。
「マツケンとしゃべる」シーンも良い。「うるせぇ働け!」と言いたくなるけど、でも自分が友だちと話しているのを撮影して客観的に観たことがないだけで、私も大体あんなもんだと思う。
それから広報まわりでお世話になったみなさんにお礼を言いたい。
まずはイラストレーターのツクダヒナミさん、一緒に仕事が出来て光栄でした。ありがとうございました。イラストレーターと仕事をするということは割とセンシティブなことだと思っていて、イラストの持ち味を絶対に活かしたいし、イラストレーターに「私のイラスト台無しやん」と思われたらもうデザイナーは廃業、みたいなところがあると思う。ツクダさんは「良い見せ方とかはデザイナーのほうが絶対分かってるでしょ」と言ってくれて、その、身を預けられるような緊張感が、私にとって良い方向に働いたんじゃないかと思う。何よりデータを触っていて楽しいイラストだった。その感じが、作ったものにも出ていると思う。レイアウトを変えてもイラストの良さや魅力が失われないし、線画なのに単体で使ってもちゃんと強度があってかわいい。おかげさまで私はのびのび仕事ができたと思う、幸せでした。
そしてスタッフ小野さんはこまごました面倒な仕事が多かったと思うけど、嫌な顔をしたり空気を悪くしたりするようなことが一度もなかった。なんか調べたり、日程とか調整したり、方々に連絡を取ったり、みたいな仕事ってやってみると結構手間がかかるし、成果として何か目に見えるようなものにはならないことが多くて、実は一番大変だと思う。小野さんはいつでもみんなが仕事しやすいように、一生懸命動いてくれてありがたかった。
終盤あたりの「うどんの食べかた説明書」を作る案件では、私が小野さんに若干八つ当たりし(年度末で2~3月が忙しすぎたことと、それに付随する慢性的な寝不足が主な原因だけど、でもこれは言い訳です、小野さんにはまじで関係ないし)あれ、ほんとに申し訳なかった。すみませんでした。小野さんは逆ギレしたりすることなくパワポで一生懸命説明書を作ってくれて、私はそれを元にイラレで清書する仕事を、ありがたいのと自分が情けないのとで泣きながらやりました。
最後に監督、私がハヤシさんに何か言うの、変な感じがするけど、でも言うけど、いろんな経験をさせてもらってありがとうございました。アップリンクでいろんな人に声を掛けられ、お土産やプレゼントをもらい、トークイベントに登壇して拍手をもらっているハヤシさんを見ていると、なんか照れくさいような、でも嬉しいし、とはいえ他人事じゃないような、不思議な感覚になった。そして、たぶんみんなにそう思われてるんだろうなハヤシさんは。良い人生だね。
いろいろあったけど、映画館で上映できてほんとにほんとによかった。上映したら、ちゃんと人が観てくれて、人が観たらなんか感想を言ってもらえるんだな、という当たり前のことがすごく感動的だったと思う。その流れみたいなものの中にいられて、私はうれしかったです。
また映画撮ってほしいな。もうこりごりですか?また撮ってほしいよ。
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