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カテゴリー:映画のはなし

言語的求心性が弱く

2018.4.4 21:01

映画のはなし

友人(もりし)がバーフバリ観に行こうよ、というのでレイトショーで観てきましたよ。
前作も観てないけどついていけるんかな、と、「141分…」という気持ち、
あとは「インド映画でしょ?歌って踊る系の、色彩ゆたかなやつでしょ?」程度の
何の知識も前評判も入れないまま観たけど
大変おもしろかったです。

まず141分は全く長くない。体感として、全く長くない。
観終わってから調べたらこれは日本版だけで
インドで公開したやつは171分あったらしい。えーーー。切るなよ。
どおりで、不自然な編集が2~3箇所あったよね。
え、そんなブツッて切る?なにこれ?っていうシーンあったよね。
おしり痛いし30分ぐらい短くしよ…という意図なのか、
別の事情があるんかもしれんけど、全然観れたと思うな。171分観れたわ。

多分今までに映画館で観た一番長い映画は「ロードオブザリング」の3作目やと思うけど
あれは結構しんどかった。
何がしんどいって、もう3作目は指輪捨てにいくだけやから
ずーっと画面が暗いしフロドは常に顔色が悪くてかわいそうやし
サムの心労がこちらにも伝染しまくり、
はやく捨てて!たのむ!以外の感想がないままの200分やからな。執念の3作目。
「ホビット」は1作目しか観てないけど、もうちょっとキャッチーにしてあるんですかね。

バーフバリの話に戻るけど色がきれいし、セットが「これでもか!」というほど壮大で
年末・年度末を越えてきた私たちのせせこましいストレスを爆散させてくれる。
アクションシーンも毎回変えてきて、観てて超たのしい。
木をそんなふうに使うの!という戦闘シーンが3~4回ある。
バラエティ豊かな木の使い方…
終盤、恐らく”稲妻の剣”的な比喩表現を映像にしたいがために
あんなに晴れてた(湿度も一切感じられない)のに急速に曇りはじめて
ゴロゴロ!ビカビカッッッ!みたいな無茶なシーンがあったけど
(しかもそのあとまたすぐ晴れるし夕日がきれいなシーンが続く)
すっかり脳がバグってるというか、完全なるバーフバリ信者になってるので
全く怒れない。もっとやれー!しかない。
強い!すごい!かっこいい!バーフバリすき!みたいになる。

そしてエンドロールも一切なく、ズバーン!と終わる。
余韻とかはもういいでしょ、という意図なのか。

あと インド映画=ボリウッド=ヒンディー語 くらいの
まじで インド=カレー=辛いやつ レベルの知識で生きてきたけど
ウィキペディア見たらバーフバリはテルグ語で、ボリウッド映画ではない、とのこと。
あとタミル語、カンナダ語、マラヤラム語の映画もあるそうです。
すげぇ、さすがインド。

踊るマハラジャ的な映画ではないもののそういうシーンもたっぷりあるし、
前半はコメディー寄りのシーンもあるし
(にんそくさんが”初期ジャッキー作品のそれと同じ匂い”と表現していて
 そ、それだー!となった。それです。完全にそれ。オマージュなんじゃねえの、むしろ)
まさにご家族みんなでお楽しみいただけ系ムービーではないでしょうか。
小学生男子も好きそう。「バーフバリごっこ」しそう。

一人ではおそらく観ない映画、あとDVDで観るのは意味が違う映画なので
誘ってもらってよかった。
すっかりマヒシュマティ王国の民になった私たちは
週末に前作の方を観に行く予定です。

the popular vote

2017.7.10 21:31

映画のはなし

ほっこりまったりしているだけの映画が嫌いで、
できればほっこりまったりしている上に「俗っぽい」感じが入っていてほしい。
私の思う「この感じ」が「俗っぽい」という表現で正しいのかどうかわからない。
「俗っぽい」をググると「通俗的だ」と出てきて、それもわからん。
なんだよ通俗的。
試しに「通俗的」を英語にしてみると「Popular」になった。
えー、「Popular」は違うなぁ。
私が言わんとしている「この感じ」は「俗っぽい」ではないのかもしれん。

私が言わんとしている「この感じ」はシーンとして挙げるなら
下記のようなものです。
・「彼らが本気で編むときは、」の彼らがかけるサングラス
・「南極料理人」でドクターとぼんちゃんが手伝ってるシュウマイ
・「100万円と苦虫女」で食べるオールドファッション
・「花とアリス」の散らかっている家、花んちもアリスんちも散らかってる
・「キツツキと雨」の海苔(というか海苔の食べ方)

洋画では、なかった。
思いだし足りないだけかも。
思いだしたら追記しよう。

たまごコロッケサンドにするか

2016.9.8 23:01

映画のはなし

大ヒットムービー(でしょ?)「君の名は。」を見てきた。
夜とは言え、平日だというのに、映画館がこんなに混んでいるのは久しぶりだ。
7~8人しか入っていないレイトショーに一人で行くのに慣れてるので、両隣の席に誰かがいるだけで、
おぉ埋まってるな~と思うけど、そんなレベルじゃなくて、最前の席とかまでパンパンでした。
しかも若い人が多い、カップルも多いし、学生っぽい人も、会社員っぽい人も。

なんというか、人がたくさんいるので、終始ザワザワとうるさくて、
山盛りのポップコーンを延々食うやつとか、終盤になってトイレに行くやつとか、
もう氷しか入ってないはずのジュースのコップをガシャガシャやるやつとか、
とにかく私の嫌いなやつがいっぱいいて、嫌いだなーと思いながら、
そうしてようやく気が付いた、そうか、映画がヒットするってこういうことだったのだ。
これだけの動員数で、これだけの興行収入になると、日常的に映画を観る人だけが観るんじゃ追いつかなくて、
つまり日常的に映画を観ない人がいっぱい観ることになって、
というか日常的に映画を観ない人がいっぱい観てくれないとこれだけのヒットにならんのだ。
こんなに満員の映画館が久しぶりすぎて忘れてたけど、そうか、映画がヒットするってこういうことだ。

そう気が付くと、なんかあの、うるさい映画館もたまにはいいか、と思えてきて、
なんかあの、主な娯楽は映画だった時代みたいな(そんな時代を私は経験してないけど)
古きよき時代の映画館にいるような、そういう気持ちになって、
最終的には映画館てほんとにいいもんだなぁーとにこにこしながら帰った。

それであの、「君の名は。」は、ほんとによかったっす。
ボロボロ泣いたぜ。
どこに何がどう刺さって、どの道を辿って出た涙なのか自分でも分からなくて、
分からないことがうれしかったと思う。
「いま私の心はこうなってる」と、取り出して見られないことが、
あなたに見てもらえないことが、うれしいと思う。

映画館を出たら、耳が遠くなったような、目がよく見えないような、
誰かに出会ってしまうような、電車で遠くに行きたいような、
懐かしい人に会いたいような、すぐお布団に入って寝てしまいたいような、
いろんな気持ちになって、ざわざわした。
映画ってすてきだ。

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