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아무튼

2024年1月12日 (金) 20:24

映画のはなし

年明けのtanayouradio(私が友人のヨウリーとふたりで映画の話をする音声配信番組)で「トム・クルーズの行く末を一緒に見守ってほしい」と言われたので、最近は『とにかくトム・クルーズ祭り』を自主開催し、手始めに『ミッションインポッシブル』シリーズを順に観ている。
ヨウリーによると「トム・クルーズはひとりでハリウッドを引き受けており、引退する気配がない、まだバリバリに現役でアクションシーンをこなし、自分の娘くらいの年齢の女性と堂々と恋愛シーンを演じている、“不気味の谷”のようなものを感じる、一緒に見守ってほしい」とのこと。なるほど。

私はトム・クルーズをまともに通っておらず『トップガン』も『ミッションインポッシブル』も、ちゃんと観たことがない。去年はこういった「そういえばちゃんと観たことがない」映画たちを積極的に観ていこうと思っていたし、それを受けて『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』を観たのに、200本観てもトム・クルーズが出演している作品は1本も観なかった。断じて意図的ではない。
とはいえトム・クルーズを知らずに生きていくなど当然不可能なので、金曜ロードショーや家族が観ているDVDなどで、大体のことは知っている。『ミッションインポッシブル』の宙づりシーンなどはもちろん見覚えがあるが、そんなことよりあれを支えているほうの俳優がジャン・レノだったことに、心底驚いた。ジャン・レノが出てたの?いつから?(???)

そういえば『バニラスカイ』は父と映画館で観たような記憶がある。三宮センター街の上にあった映画館(今はもうない)で、話の内容は本当に全く覚えていないが、なんか難解な映画だった気がする。私は当時12歳で子どもだったせいかもしれないけど「はぁ……?」と思った、その読後感だけを覚えている。
『ラストサムライ』も映画館で観たな。こっちは六甲アイランドにあった映画館(今はもうない)で観た。
よくみんなで出かける家族だったので、週末はだいたいバーベキューか登山かキャンプへ行き、雨なら映画館に行くのが定番だった。今思うと、とても恵まれた環境で育ててもらっている。朝みんなで新聞の映画欄を確認し、どの映画を観るか相談して決め、父が電話で席を予約してくれて、車で行く、というのが定番だった。そうだよ、映画館で席を予約するのは電話だった。懐かしいなぁ。六甲アイランドにあった映画館はいつでもほどよく空いていて、でも5~6スクリーンあったので家族全員が同じ映画を観なくてもいいのが良かった。でも、10年くらい前に閉館してしまったようです。
中学を卒業すると、家族みんなで映画館に行くことはあまりなくなって、友だちと行ったり、お姉ちゃんとその彼氏と行ったりすることが多くなった。当時は高校生が3人で映画館に行くと学割料金よりもさらに安くなる、というキャンペーンがあったので、お姉ちゃんとその彼氏と私、という明らかに私が邪魔なメンツで映画館に行っていた。ちなみにお姉ちゃんの歴代彼氏の中で、私は彼が一番好きだったし、好きなふたりだった、進学や就職で一度別れるかもしれないけど、このふたりはまた再会して結婚するはず、とまで思っていた(余談過ぎる)。

約30年遅れで観る『ミッションインポッシブル』は、当たり前だが緊張感が無い。今年公開された最新作までで、計7作品出ていて、そのすべてでトム・クルーズが主演を務めていることを、私は既に知ってしまっているからだ。インポッシブルなミッションを課されて右往左往しているトム・クルーズを観ても、全然ヒヤヒヤ出来ない。緊張感がまるで無い。だってあと6作品続くねんもん、ずっと主演やん、知ってんねん私。ごめんトム・クルーズ。
ヒヤヒヤ出来ない、というのは一方で、安心して観られるという面もあるので、デメリットばかりではない。夕飯を食べながら再生し、皿を洗っている間は見逃しているけど、別に気にしない。そんなに集中して観ることもない。だってイーサン・ハントは2023年までインポッシブルなミッションに挑み続けていると知っているし、もっと言えば2025年に次回作が公開されることも知っているのだ。10分くらい目を離しても別に、大丈夫っしょ。

去年200本観て感じたことのひとつに「平日に観られる映画はそれほど多くない」というのがある。所要時間はもちろんだが、それよりも内容のヘビーさ、ストーリーの難度、映像の複雑さなど、片時も目を離せないような映画を平日の夜に家で観るのはなかなか難しい。ちょっとLINEを返すあいだ目を離したり、お茶を注ぐあいだ目を離したりして、ストーリーを追えなくなるほどの展開だと、結構厳しい。鑑賞後に考え事が止まらなくなるような映画も、平日は見づらい。寝られなくなるから。
そういう意味でも『ミッションインポッシブル』は良い。ストーリーは難しくなく、次作に繋がる重要なヒントを目を皿のようにして探す必要もない。めっちゃ気楽。観終わったあとも「いやぁ~今日もミッションをコンプリートしたなぁ~」と言いながらすぐお風呂に入り、スコンと寝られる。

約30年遅れで観ているせいで、ガジェット類が古めかしいのも楽しい。いわゆる「椅子の男」は1作目から登場しているけど、現代からすると化石みたいな端末で仕事をしている。モニターの画質も当然粗い。また、3作目にはフィリップ・シーモア・ホフマンも出演している。懐かしくてちょっと泣いた。各作品は別にストーリーが繋がっているわけではなく、チームメンバーも変わるし、敵キャラも、ヒロインも変わるので、そういう面でも気楽だ。2作目のヒロインとは「カーチェイスでぐるぐるしたらすっかり恋に落ちている」みたいな展開で、笑ってしまった。どこでそない好きなるねん。昔はアクション映画のこういうドラマパートの雑さが好きじゃなかったが、35歳になったせいか、今はあんまり気にならない。「どこでそない好きなるねん」と言われても「今作は彼女がヒロイン役なので」とか「だってアクション映画やから」で済ませられる。まぁツッコミはするけども。どこでそない好きなるねん。

そういうわけで、ほとんど毎晩トム・クルーズを観ている。『トップガン』も2作出ているし、今月いっぱいは『とにかくトム・クルーズ祭り』を続けられそう。みなさんも良かったらぜひ。

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