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RIDE ON TIME
2022年8月17日 (水) 21:40
2020年は中止、2021年は行かなかったので、2年ぶり、か。
無事に終わりました。
「いつものフジロック」とのことでしたが、やっぱりいつもどおりではないけどな……という感じもある。が、いつもどおりは「いつもどおり」と言うことからしか始められない気もする。「いつもの」と言っていくことからしか、「いつもの」を得ることは出来ないのだ。その上「いつもの」はいつだって少しずつ変化している。
去年もきっとそうだったんだろうと思うけど、場内はいろいろ感染対策がなされていた。運営側がすべきこと・できることは十分にやってくれたんじゃないかと思う。あとは参加する側が個人ですべきこと・考えること・実践することしかないし、こんなのはコロナ禍でなくたってフジロックはいつもそうなのだ。熱中症で倒れないように、突然の雨や夜の寒さに対応できるように、何が要るのか自分で考えて、自分で自分の体調管理をしっかりして、毎年トライ&エラーでやっていくしかない。というかそれを楽しむのがフジロックだとも思う。たくさん日に当たると思ったより体力を消耗すること、朝日が昇ったあとのテントで寝るのはかなり難しいこと(暑すぎる)、疲れていてもお風呂に入って身綺麗にした方が疲れが取れること、靴にはいくらお金をかけてもいいこと、などを学びながら、10数回のフジロックを終えてきた。今年得た学びは「スプレータイプの日焼け止めはSPFが高くても気休めにしかならない」ということ(学びが遅い)。めちゃくちゃ日焼けした。
今年は木曜の夜に仕事終わりで出発し、まずは飛行機で羽田へ、モノレールとJRで移動して東京から新幹線に乗り、越後湯沢に着いたのは23時過ぎ、シャトルバスに乗り込んで苗場に着くころには24時を回っていた。苗場めちゃくちゃ遠い。着いてから何か食べればいいか、と思っていたが東京駅で空腹に限界が来て、発車直前の新幹線から飛び降り、ホームのキオスクでじゃがりことゆでたまごを買って食べた。おにぎりとか買えよ。
棟梁(実姉)はテントの場所をお知らせしてくれないまま寝てしまっていた。無理もない、テントをたてているときは雨だったらしいし、疲れただろう。
空港では十徳ナイフをうっかり機内持ち込みの手荷物に入れてしまい(モバイルバッテリーのポーチに入れてしまってた、モバイルバッテリーは手荷物でしか持ち込めないのでバックパックから移動させたがこれがまずかった)なおかつ刃渡りが6センチ以上あるとのことで警察官も登場し、バタついた。ふーーー焦った。へんな汗かいた。
焦るあまり警察の方の「何に使用するものですか?」という質問に「あの、えっと、桃、桃を剥いたりします」と答えて露骨に怪訝な顔をされた。まぁ事実なんだが(毎年フィールドオブヘブンというステージのエリアにあるお店で桃が売っている、まるごと売られているので皮を剥いてかぶりつくのが定番だが手と口がベッタベタになるので、桃へのモチベーションが高い私は毎回十徳ナイフを持参している)普通に「キャンプに行くので草を刈ったり紐を切ったり、何かと便利なんです」とかを言えばよかった。果物ですらなく「桃」と限定しているのが不審さを際立てている。しかも今年はヘブンで桃を売っているいつものお店が出店していなかったので、桃は食べられずじまい……代わりに(代わりに?)トマトを食べたので、十徳ナイフはそこで活躍しました。
15年間で10回くらい行ったから、あらゆるもの(ああいうのギアって言うんかな、ちょっと恥ずかしくて言えんな)を軽量化していくムーブにそろそろ終わりが見え、今年はかなりパッキングがスムーズに出来た。テントの中で使うものはもう事足りているし、来年は特に買い足したり買い替えたりしなくて良さそう。と言いつつ靴を買い替えようかな~とうっすら考えてもいるので信用ならない。でも、こういうの考えたり調べたり買いに行って店員さんの話を聞いたり使ってみたりするのがすごく楽しい。私は車がちゃんと運転できたらソロキャンプ行くタイプの人間だと思う。
長靴は重くはないけどバックパックの中では嵩張るうえによほどの雨量にならないと履き替えに戻らないので、より雨に強い靴を導入して長靴を持って行かないようにしたい。「よほどの雨量」は2019年のことを言ってるけど、今年はほぼ雨降らなかったね。靴の候補はKEENです。
去年出演をキャンセルした折坂悠太さんが今年はグリーンステージに出ていて、冒頭のMCで「去年はキャンセルして、今年はグリーンに出ている、でも去年と今年の何が違うのか、と問われたら答えられない」と話していたのが印象的だった。私も去年はキャンセルして、今年は行ったからだ。私だって差は何かと問われたら答えられない。感染者数の増え方からすると、今年もキャンセルすべきだったかも。でも行くことにした。自分で行くと決めた。これでよかったんだろうか。今もまだモヤモヤする。これでよかった、などと思う日は来ないかもしれない。モヤモヤしないために、行くべきじゃなかったのかも。でも生きていれば大抵の時間はモヤモヤすることに費やしているぞ、私の意志とは関係なく。それに、じゃあ何がどうなれば行っていいと思えるんだ。うーん、確実なこと、確信をもって言えることが、手元に何もない。
折坂悠太さんは「この営みを、続けるしかないんだと思う」というようなところに、この話を着地させた。そうですよね、と思ったが、こんなフワフワした話に着地点なんかないよな、とも思う。だって今も「この営み」の真っただ中に私たちは居るのだ。正解だって今も、未だに、ずっと分からないままだ。家から一歩も出ず、誰にも会わず、常にマスクをつけて、手指を消毒液に浸していれば、それが正解なんだろうか。あまりにも極端だし、それは「この営み」からは最も遠い。
ひとつだけ確実なことがあるとすれば、彼の「針の穴」という曲が、いつかの私の苦しさや心許なさを大きな布でくるむようにして支えてくれた、ということだ。音楽はいつだって私を救いも殺しもしないが、ただ背を支え、肩に手を添えてくれる。
演奏はとてもよかった。
3日目の午後、突然降り始めた雨の中、シャトルバスに乗って帰った。まだ半日以上あるのに帰るのか、もったいないなぁ~でも月曜から5日間フル出勤やからなぁ~~~
駅で本屋さんに寄ったらどう考えても帰るまでに1冊しか読み切らないのに、文庫本を2冊買ってしまった。私は出先で本を買って荷物を増やす悪癖がある。
空港で食べた蕎麦がイマイチで悲しい。いつも通り三田製麺所でつけ麺を食べればよかった。私、蕎麦は角が立ったかっこいいやつが好きだ。いつも通り千疋屋でお土産の杏仁プリンを買い、いつも通りラウンジでオレンジジュースを飲んだ。
空港から家まではタクシーに乗るつもりだったけど、思ったより元気があるので普通にポートライナーに乗り、駅からは自転車を借りて帰った。左腕につけたままのリストバンドが、なんとなくさみしい。夏終わったなぁ。
帰りも家が遠い。
Sheep go to Heaven
2019年7月30日 (火) 22:03
フジロック終わりました。今年もありがとうございました。
今年は結構雨でしたね。去年もか。
前夜祭:シャトルバス激混み(1時間45分並んだ)、テント建てたら雨
1日目:昼から雨、降ったりやんだり
2日目:昼から雨、過去最大降雨量なんじゃないの…全靴がびしょ濡れ
3日目:明け方3時にようやくやむ、その後めっちゃ晴れ(日焼け)、夜は少しだけ雨
帰る日:曇ってはいるけどどっちかっつーと晴れ、暑くなる前に下山
みたいな感じか。
2日目の雨、まじでやばかったな。私は夕方ごろにお風呂入る(空いてるから)のが定番化してきてて、お風呂入ってからちょっと休んでデスキャブ観るぞ~と思ってたけど全然無理、精神的に無理、この雨の中をもう一度外に出てホワイトまで歩くなんて無理、になった。
ただ風がなかったのが救いだったわ、去年は雨もすごい上に何より風が強くて、怖かったの。今年は風がないぶん、あんまり怖くはなかった、結構寝られた。慣れただけかもしれんけど…そしてこんなことに慣れたくはないが…
姉がテントのど真ん中で寝ているので「絶対おかしい、もう少し左に寄って寝てほしい、真ん中は空けているのが正しい」と申し立てたところ「何を言っているのかわからない」「完全に左に寄って寝ている」と言ってきておもしろかった。絶対おかしい、第三者委員会を設立して検証してほしい、本当にど真ん中で寝ているんです。まぁ姉(棟梁)が建てたテントなので文句は言えない(言ってる)。
今年は私が先に苗場に行き、姉が来るまでにテントを建てておく、という最大で最悪のミッション(私はテントを建てられない、テントを、というか、”元の形があるものをその通りに組み立てる”みたいなことがめちゃくちゃに苦手、プラモデルとかペーパークラフトとか全然だめ)があり、どうなることかと思ったわ。「説明書を入れておくから大丈夫」と言われたのにその説明書がオチも何もない4コマ漫画みたいなやつだったのでびっくりした。あと用語がさっぱり分からない、何と何を組み立てるって?頼む説明書は説明をしてくれ。
昨年の記憶を引っ張り出しながらポールを組み立て、どうにかテントっぽい形にはなったものの、シート状の謎パーツが余り、紐とペグで何をどう固定すればいいのかさっぱり分からない、雨も降ってきたし疲れた、あと超眠い、中に荷物を置いて寝てしまえば固定してなくてもどうにかなるのでは、風もないしさ、で4本ペグを打って終了とした。姉曰く「地面に刺さっているだけで、何の意味もないペグ」とのこと。知らん知らん。
隣でコールマンの前室がついた立派なテントを建てていた女の子2人は、私がテントを広げ始めてから中に入り、1時間半ほど昼寝をし、前夜祭の花火を眺めて、ご飯を食べに外に出て、大道芸を観て戻るまでのあいだ、ずーーーっと「こっちが前かな?」「一回固定してみよっか」「違うかも、外すね」などと冷静にテントと格闘しており、その辛抱強い様に感動した。なぜ「ギイィーッ!!!」とならないんだ2人とも…本当にすごい。得手不得手があるのだとは思うけど私だったらもうとっくに諦めて、だれか同じテントを建てている人を探して助けてもらうぐらいのことはやっている。人を雇う可能性もある。あんなに長時間、冷静にテントと向き合うなんて絶対にできない。すごい。今思ったけど何か差し入れあげたらよかったな、チョコレートとか。お疲れ様。
ライブはですね、今年はCAKEが観られたのがうれしかったな~下岡晃がソロのときCAKEのカバーをよくやるので、それで知って、好きになって、聴いてたけど、ライブ観られると思ってなかったから、うれしかった。フェスに行くと「好きだけどあんま来日しない、ライブ観る機会がない」みたいなバンドを観られるの、超良いでしょう。あ、それがフェスか。
CUREも然り。ロバート・スミスさんについて「なんか偏屈そうな、怖い人」と勝手に思ってたんだけども、ステージにいるのを観ていると「すごくかわいい人だな」と思えて、やっぱライブ観るの楽しい、好きだな、と思った。私は私の偏見とか分かったふりとかをどんどん壊したいし壊されたいんだよ。私が想像しうることなんて全然大したことなくて、小さくて捻くれた価値観だってことを、もっと思い知りたいんだよ。その上で、あぁまだ進む場所がある、と思いたいの。まぁCURE中は眠すぎて、寝たり起きたりし続けていて常にフワッフワだったんですが。
去年活動再開したELLEGARDENを観られたのも本当にうれしかった。10年前は考えもしなかったよ。モニターに映る、泣きそうな顔で歌う知らない男の子の10年を想像し、私は私の10年を振り返り、隣にいるなかひろの10年を想い、みんな生きてると本当にいろんなことがある、悲しいこともつらいことも、数えたらそっちの方が多いくらいだ、でもこういう日もあるね、生きてると、こういうご褒美みたいな日があるんだよな、と思った。何からのプレゼントだこれは、と胸がいっぱいになっていたら、細美武士が少し空を見上げ、「神様ありがとう」などと言うので、だめだもう茶化せない(茶化さなくていいが)完敗だ(勝ち負けはないが)、と思った。何が神様だ、と笑いたい人は笑えばいい、私は全然笑えない。
「こんばんは、エルレガーデンです」と言う細美武士、すごかったなぁ、脳がぐらぐらした、夢かと思った。エルレガーデンなのかよ…いや知ってるけど…その口から聞けるのか…嬉しい…みたいな。
あと、うぶくんのギターソロ前に叫んだ「生方やっちまえ!」も。かっこよかった。これこれ、これだよ、エルレガーデンはこれ。
細美武士、ほんとにヒーローなんだよな。前に「ミュージシャンて隣に住んでる人と住んでない人がいる、例えば後藤正文は前者、吉井和哉は後者」、みたいなことをここに書いた記憶があるけど、細美武士は例外で、どっちにも当てはまらなくて、私にとってはずっとヒーローなんだよ。どうかずっと元気でいて、いい曲を書いてそれをいい声で歌い、ちゃんとご飯を食べてあたたかい布団で眠り、ムカつくことがあったらちゃんと怒り、中指を立てていてほしい。
私は少しずつ音楽の好みが変わってきている実感があって、最近はフォーク、ブルース、カントリー、みたいな、あと民謡とか民族音楽とか、に興味があるなーと思う。相変わらずオルタナティブなロックも好きなので「好みが変わってきている」というよりは「守備範囲が広がっている」という方が近いかもしれない。何にしてもいろんな音楽をジャンルだけで分けずにアクセスできるようになってきたの、良いことだなぁ。このまま行く。まぁどんなんでも音楽があるだけでいつも幸せなんですが。「秒針でも踊れる」って言ったの誰だっけ。
フジロックのマナー問題(椅子の放置、ゴミのポイ捨て、マーキーでの雨宿り、など)については、いい加減、運営がなんとかしろっていう意見が多いように感じる(Twitter調べなのでそれ以上でもそれ以下でもないが)けど、そういうことじゃないしな…みたいな気持ち。だって、例えば「ここに椅子置いたらあかんねんよ」って私が言えばそれで、「すみません、知らなかった」で済むケースも混じってるでしょう。でも言えない(フルテンションでキレられたらこわいもん、いろんな人いますからね)気持ちもあるし、難しいやな。私はしない、ぐらいの、最低限のことしかできない。ただ「外国人が増えたから(マナーが悪くなってる)」という言い分にだけは圧倒的に反論したい、そんな雑な言い分があるか、ダサイぞ。
あぁ特にこれと言った持論ないや、やめとこ。やめときます。
フジロック終了後は東京に戻ってきたのが10時半くらいで、神戸に帰る飛行機が夕方なので、(人生に)必要なチョコレートを買いに行くぞ~と銀座・有楽町あたりを歩いて、それもたのしかった、2軒チョコレート屋さんを周って、伊東屋さんに寄り(いつリニューアルしたの?全然記憶と違う、コンセプトから違うのでは!竹尾も入ってるしなんかカフェもあるやん)、gggにも行って(今は田名網敬一の展示をやってた、若い人かと思ったら1936年生まれ・83歳だそうでぎょっとした、この世代の人たちはいったい何なんだろう、世代で括るのは憚られるけど、人生の熱量と密度が全然違う)、そろそろ空港に行った方がいいなーというところでソニービルの跡地について、とらやカフェのポップアップストアがあったので練乳あんペーストかき氷(おいしかった、デザインも良いし)を食べ、その地下でやっているウォークマンの展示を観た。
ソニービルはその壁面をアーティストに貸していたり、夏になると水槽を置いて水族館をやってくれたり、なんかいろいろ楽しいことをしているオープンな場所だという認識だったので、無くなると聞いてなぜ…悲しい…と思っていたんだけど、無くなるんじゃなくてより良いものになっていてとってもよかった。どうやら「縦(上下)に長い公園にする」という構想らしくて、建物そのものも、元の構造を活かしてあるみたいで、剥き出しのコンクリートにタイルがはってあったり、かっこよかった。2022年に向けて次は上の階を拡張していく計画がある様子。良いなぁ。
水槽も引き続き置いてあって、ウォークマンの体験型の展示もすごくおもしろかった。たぶん夏休みやから子どもも多くて「お父さん!これどうやって再生するの!?」「えええお父さんも分からない!三角のマークはない?」(※カセットウォークマン)みたいなことを叫んでいて笑った。その子はカセットを見ながら「回ってるね…あれ?これ右のくるくるが左のを巻き取ってるの?それで音楽が進んでるの?」「この回ってるのがかっこいいなぁ~」とやけにセンスの良いことを言っていて超良かった、そうだよ、音楽はレコードの時代からずっと回ってたし、回ると進むんだよ、音楽は、そうなの、と思い、フジロック帰りなのも相まってめちゃくちゃグッと来てしまった。回さなきゃ、進めなきゃ、という気持ち。
後でウェブサイトを観たら「Walkman Wall」っていうのもやってたよ、ええええこれも見たかったなぁ。私も持ってたよウォークマン、カセット、MD、CDと持ってた。そのあとはiPodを買ってもらったので、ソニーとはご縁がないが…すまん…
東京の人、よかったら行ってきてくださいね、もうみんな知ってるのかもしれんけど。9月1日までやってるそうです。これです。 https://www.ginzasonypark.jp/program/015/
私、有楽町・銀座近辺は学生のころよく行ってて、伊東屋さんとユザワヤ、アップルストア、あと貴和製作所とか、必要なお店が固まってたので、映画館もたくさんあるし、あぁそうだ、シネスイッチ銀座な、あとgggにも、よく行ってたんだよな、好きな喫茶店もあったし。和光、三越、松屋、とか百貨店のショーウィンドウを見るのも好きで、ハイブランドのショーウィンドウもおもしろくて、特にクリスマス・お正月シーズンはデザイン商戦!という感じで好きだった、分かりやすく派手で。夜遅くに行くとおじさんたちが入れ替えをやってるのを見られたりして、それも好きだったの。時計とか、指輪とかは、最後に手袋をしたブランドの人(と思われる、たぶんそう)が置くのを見たりして。まぁカツカツの生活をしていたので百貨店やハイブランドのお店には全くご縁がなく、一度も足を踏み入れたことはありませんでしたが…ハハハ…
数寄屋橋の交番の前を通りがかって「上のマチ針みたいなものは、”ここになんか付ける予定やけどデザインは未定”って意味で刺してたのに、そのまま案として受け入れられて通っちゃったもの」という先生に聞いたエピソードを思い出す。ほんとかどうかは知らんけど。
東京、上京する前はざっくり「仮想敵」みたいな感じで、住んでみると「優しい街」で、離れると今度は「懐深い街」だなぁと思う。勝手を言うようですみません。今住んだらもっと楽しいんだろうけどなぁ、まぁたまに遊びに行くくらいがちょうどいいのかしら。
今住むならどこが良いかなぁと、ふんわり考える。山手線で言うと文化的には西側の方に住むタイプの人間かなぁ、というか中央線タイプだよなぁ、だから西荻窪とか阿佐ヶ谷がいいかな、高円寺はよく行ったな、と思うけど、東側の方が馴染み深いし、今住むなら寄席が近いところがいいな…あと大きい図書館がある街がいいし、都電が走ってるとこも良いな、あ、まともに考えてしまった。住まないのに。またご縁があれば!
フジロックの話してたのに逸れてきたな!また来年もよろしくお願いします!来年は8月!
B-Punk
2018年7月31日 (火) 23:02
今年もフジロックが終わりました。
無事にお休みもいただけて、前夜祭から行って、明けて月曜まで、
今年も存分に楽しみました。ありがとうございました。
フジロックってなんでこんな面倒で、遠くて、荷物が多くて、謎の虫に刺されて、好きな時間にお風呂に入れないし、寝にくいし、食生活が偏るし、
でも全部を上回るほどに最高なんだよなぁ、何だろうこれは、来年も行きたい。
あと前夜祭には去年から行き始めて、
あ、これ何かに似てるぞ、と思ってたんですけど
大晦日に似ている。似てるよね?
フジロックが3日開催なのも、三が日に似てる。似てるぞ。似せてんのかな。
今回はYouTubeでライブ配信されてて、まぁいろいろ、あるのかもしれんけど
家で観られるのも、なかなかいいんじゃないかと、私は思いましたよ。
みんな楽しそうに観てたやん、Twitterで実況したりして、良いよね。良いと思う。
コメント欄で「○○は○○のパクリ」とか言うのはやめてほしいけど。
誰かの音楽をディスるとき「パクリ」ってよく使ってるの見かけるけど、他のディスはないのかね。
「私は好きじゃない」か「嫌い」で良くない?「パクリ」ってさぁ…
いやどれも「思ってても言わない」ってのが一番いいけど。
でも私も10代のときは自分の「好き」を確立するためには
何よりもまず「嫌い」を明確にしなきゃいけないっていう訳のわからん呪いにかかってたな、と思うから
単に若さなのかもしれない。まぁ若さなら何をしてもよい、というわけではないね。そこ関係ないね。ごめんなさい。
つーか物理的にステージ間を徒歩移動する必要がある現地の人たちに比べて
家で観てる人の方がいろんなステージに瞬時に移動できるっていうメリットもあるじゃんすか。
だからって「じゃあ来年からYouTubeで良いわ」になるかと言うとそれは無いけど。
フジロックはまだ敷居が高い(そもそもチケットが高いし、その他装備がお金かかる、都内から行くにしても結構遠い)部分が否めないと思うので
若い子とか、行きたいけど無理な人が観られるならそれは結構良いことと思う。
あと現地に行ってる側の人が「なんでタダなんだ」とか「家で観て行った気になるな」とかダサイこと言ってなくて、それが良かった、と思う。
言ってる人もいたのかもしれないけど、私が目にする範囲内では、言ってなかった。
フジロックに限らず、みんなダサイこと言わないでほしいし、自分が出したんじゃないゴミも片付けてほしい。
私もそうしたい。
今年は2日目に台風(の影響の暴風?台風は逸れたのよね?)で
テントが吹っ飛ぶかポールが折れるのでは、というぐらい天候が荒れてて
ほっとんど寝られなかったんですけど、
あんなに台風が怖いと思ったの、人生で初めてと思う。
風が強くて雨が降ってるだけのことがあんなに怖いと思うなんて、
私今年で30歳になるんですけど
「私はもう怖いものが世の中にないのでは、もしかして、大人になると怖いものがない、すごい」と思ってたんですけどありました、テントで過ごす台風です。怖かった。明確に怖かった。不安でした。
「非日常」と楽しめる人もいるのに、私は全然無理でした。普通に泣くぐらいこわかった。
自然が一番こわい。お金で何一つ解決できないし、微塵も交渉ができないの怖い。自然が一番怖い。
ただし「怖くて寝られない」と「眠い」が3時半までせめぎ合った結果、
「眠い」が勝ったので「眠い」は最強です。チャンピオン。
姉はそんな中でも余裕で爆睡していて、
私が「ペグ打ち直さんで大丈夫かな、みんなカンカンやってるけど」「ポール折れへんかな、こんな撓ってて大丈夫かな」「お隣のコールマンが破れてるけどうち大丈夫かな」「浸水してきたらどうしよう」「怖くて寝られん」「いつ終わるんかな台風」「朝にはマシになるよね、なってほしい」「明日中止になったりせんよね」と一晩中めそめそしていても
「大丈夫」「台風来るのわかってたやん」「ペグは抜けんように打ってある」「なんともない」と、終始自信満々としていて、ほ、ほんとうに血が繋がっているのかよ…と思いました。
姉まじですげぇ。前世は大黒柱なんじゃないですか。
比喩的な意味じゃなく、マジで木やったんちゃうん。マジで。
実際ペグは1本も抜けなかったし、あんなに撓ってたポールは曲がってすらないし、一部浸水はしたものの、床からではないし、で、何ともありませんでした。姉、強い。
フジロックに関しては、私が行きたいっつってもう10年くらい毎年姉を巻き添えにしてるんですが、
実際のところは姉ありきで開催されていて、私は後を付いて行ってるだけの気がする。
つーか姉、毎年フジロックで誰よりも長く寝てるんじゃない?
みんなの総睡眠時間ランキング出してみてほしい、多分姉が優勝すると思う。お昼寝も含む。
今年はVampire Weekendが観られてほんとにうれしかったなぁ。
デビューアルバムからずっとファンやったのに、タイミングが合わんせいで何回も来日を逃していて
今回がライブ観るのはじめてやったけど、もう最高によかった。
曲が全部よすぎる、好きすぎて「ああもう…好き…」ってブツブツ言いながらモッシュピットで観た。
狭かったしビール撒かれたけど、まぁ良しとしよう。
撒くのはせめて水にしてほしいよね。いや水も嫌やけど。寒いし。
新しいアルバムたのしみです。来年くらいかな。
あとなかひろと1年ぶりに会えて、いっぱい喋れてうれしかった。ちょっとまだ喋りたりん…また今度ね。
お互い人生はいろいろあるし今は近くに住んでないから頻繁には会えないけど、
その人がやってることとか考えてることをおもしろいとかいいなって思える友だちがいてくれるの、幸せだなと思う。
私、本当に友だちが少ないけど、全員まじで尊敬していて好きな友だちしかいないの、幸せです。
恵まれてる、と思う。
私はなかひろに対して、安っぽい共感しかできないような人間でいたくはないし、
なかひろが考えてることとか、これからやろうとしてることとかを、芯から分かりたいし、
分かった上で、私がどう思うかは全く別のこととして、それでもなお、
まるごと全部肯定したいな、と思っている。友だちだからです。
あと、人としゃべってて、まだ言語化できない気持ちが自分の中にあるなーと思えるの、
なんか良くないですか。
私こういう、まだ先がある、とか、行き止まりじゃないっていう感覚が
すごく好きなんだと思う。希望を感じる。
まぁ希望と絶望とはごく近しい位置にいるので
まだ終わらないのかよ、いつ終わるのかよ、という絶望とごく似てはいるけど。
まだ先がある、まだ知らない感情がある、という希望があるのって、良くないですか。
私30年生きても、まだ言葉にできない気持ちがあって、それをどうにか言葉にして伝えたいので、まだ頑張りたいな、と思った。
最後は「言葉にできない」って言って、ラーラーラ♪ララーラ♪つって死ぬのかもしれないけど、今はまだそうしたくないぜ。
今日もバカみたいに文章が長い。バカの文章。
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