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BRING YOUR BOARD!!

2023年8月16日 (水) 21:35

フジロックフェスティバル

私がフジロックに行き始めてからいつのまにか16年(16年…)が経過しており、キャンプ参加になってからも約10年が経過したようなので、ここらでいっちょ持ち物なんぞを公開しといたろか。どないかいな。需要あるかな。ないかもしれんが。
まぁ自分用のメモにもなるし、もしフジロック行ってみたいけど装備の面で不安があるなぁ~という人の参考になったらうれしいので書いてみます。長くなる予感しかせんな。目次つけます。

参考までに:

  • フジロック参加 多分12回(うち8回は3日間フル参加)
  • 毎回キャンプサイト泊(宿に泊まったことない、宿ってどうやってとるの?宿やとエアコンあるの??)
  • 免許はあるけど車には乗れないので新幹線・シャトルバスで移動
  • ほぼ毎回、姉(ひとりでテントを立てられる、場内ではたくさん寝てたくさん食べ、朝食に八海山を飲む女、持参するおやつはスルメがメイン)とふたり参加

テント設営についてキャンプサイトが一番安い宿泊方法なんだと思うけど、自分でテントを立てないといけない、というのが何よりのハードルなんじゃないだろうか。私は「正解の形が決まっているものを、ここにあるパーツを使って完成させよう!」系のものが軒並み苦手で、プラモデルやパズル、ペーパークラフト、あたりが本当に嫌いなので、テントなんてもんはもってのほかである。一方、姉はすべて大得意なので、毎年テントは姉が立ててくれている。
……急にチート技を紹介して申し訳ない。「姉が立ててくれる」はチートでしかないよな。ごめんなさい。やめてなぐんないで。
が、私も一度だけひとりでテントを設営したことがあります(ジャジャーン!)。その年は姉が仕事で前夜祭前に到着できず、私が先に着いたので……私がどうにか出来たんだから、世のほとんどの大人はどうにか出来ると思います。というか、完成の形を知っていればどうにか出来るはず。自信ない人は、公園で練習してください。テント自体の説明書みたいなのも付いているけど、あれは役に立ちません。Youtubeで予習・公園で練習・いざ苗場、が良いと思います。
また、現地には「キャンプよろず相談所」なるものが設置されており、百戦錬磨のつよつよキャンパーの方がいてくださるので、どうしても困ったら助けを求めることもできます。「自分のことは自分でやる」、が基本とは思うけど、困ったな~のときに「助けてもらえませんか」と言えることも大事と思う。

テント買う・買わない問題「そもそもテント持ってないけど」というみなさん、安心してください、私も持っていません。私も姉も、テントを持っていないし買ったこともないし、今後も買う予定はありません。毎年借りています。素晴らしいレンタルテント屋さんがあります、ここです。
アウトドアギアレンタル そらのした http://www.soranoshita.net/
さてここで、テントを「借りること」のメリットを。

  • 1年に1回のフジロックでしか使わないテントを家で保管しておく必要がない
  • そろそろフジロックやなぁ~というタイミングでテントを引っ張り出し、ちゃんと使えるかどうかチェックしなくていい
  • 買うには躊躇するような値段のテントでも、レンタルなら使える
  • 雨や朝露で濡れたままのテントを虫や草ごと無理やり畳んでそのまま発送しても、プロがちゃんとメンテナンスしてくれる

どうですか、メリットしかないでしょう。
毎年使ってるMSRのテントを買えるぐらいのレンタル料を払ってはいるものの、疲れて帰って虫と草ごと畳んできたテントをまた広げて、狭いベランダか近所の公園でメンテすることを考えたら、今後もレンタル料を払い続ける方が遥かに安い。他のお店を使ったことないので分かりませんが、そらのしたさんはいつも状態の良い新品みたいなのを貸してくださるし、お値段も手頃だし、今後も一生世話になるつもりです。
買う派の人も、何回かレンタルで使ってみてから気に入ったテントを買ったら良さそう。フジロック以外でもテントを使う人、キャンプを趣味にして楽しもうと思ってる人、自分のテントに愛着を持って大事にメンテできる人はぜひ買ってください。

使ってるテント前述のとおり私と姉は毎年そらのしたさんでレンタルし、MSRというメーカーのパパハバNXというテントを使わせてもらっています。定価で買うと10万越えの、すごい良いテントです。
最初の数年はコールマンのテントを借りていたけど、だんだん「もっと広いテントが良くない?狭くない??」となってきて……しかし、広いテント=そのぶん重量が増える=重い、ので軽量であることが最重要ポイントになり、MSRにたどり着きました。MSRは4人用のパパハバNXでも2960g、3キロを切っています。ひとりでも全然持ち運べるくらいの重さです。車参加の人は重さはあまり気にしないのかもしれないけど、私たちは家から3泊4日分の荷物にプラスしてテントを運ぶ必要があるので、重さはかなり重要なんや……
MSRは軽いのにものすごく丈夫で、2018年のほぼ台風直撃時も、2019年の過去最大雨量(私調べ)も乗り越え、3泊4日の我が家として私たちを守ってくれました。

寝具ナメんな提言①シュラフとりあえず横になって2~3時間くらい眠ればそこそこ元気になった若かりし頃とは違い、いつのまにか私も姉も30代半ばである。どんなに丈夫で軽量のテントを用意できても、そのテントの中で使う寝具には十分に気を配らねばならない。寝具をナメるな。
まず寝袋(シュラフ)が要ります。私はめっちゃ暑がりで汗かきですが、それでも苗場の夜は寒いです。昼間すごい晴れてても夜は寒いし、昼間に雨が降ると夜はもっと寒い。家ではクーラーをつけたままお腹だけタオルケットをかけて寝ている私も、苗場では寝袋を使います。
3年前くらいに買ったのがISUKAのエアドライト 160、ダウンなので軽いです。両手に乗るくらいコンパクトなのも良い。これはフード部分が無いモデルなので、頭まですっぽりしたい派の人はもういっこ上のモデル(エアドライト 190)がおすすめ。姉は寒がりなので毎年長袖のパーカーを着てから頭まですっぽり寝袋に収まって寝ています。

寝具ナメんな提言②マットテントってざっくり言うたら水弾く布やし、寝袋ってざっくり言うたらフワッとした布やから、これだけで寝るのは結構キツくて、マットが要ります。テントの床面全体に敷くインナーマットみたいなのもあると思うけど、そっちは試したことない。どうせ重いやろ、どうせデカいし。知らんけど。知らんのかい。今ここで言っているマットというのは、自分が寝る面積だけの敷布団みたいなやつのことです。
使ってるのはPAINEのクラウドマット(120cm)です。私の身長が163cmなので、120cmやと全然足らんのですが、頭の部分は枕があるし、足先の部分は荷物に乗り上げて寝る(翌朝までにむくみを取りたいから)という事情で、120cmで足りています。実際もっと質のいいマットは世の中にあると思うけど、これは1万円以下でかなり気に入っている。
銀マットでええんちゃうんか、と思うかもしれんけど、銀マットは断熱には良いけどクッション性とかはあんまり……ないよりは良いけど、ぐらいの仕事しかしません。あと嵩張る。軽いけど嵩張る、バックパックに入らん。

寝具ナメんな提言③枕これは要らん人もおるかもしれんし、マット自体に枕っぽいパーツがくっついてたりする場合もあるけど、私は要る。
使ってるのはコールマンのコンパクトインフレーターピローⅡ、空気を入れて使うタイプです。空気だけで膨らませるんじゃなくて、中にスポンジも入ってるので、空気を入れずともまぁまぁふかふかします。空気はパンパンに入れずに調整して好みの硬さにしています。枕カバーはタオル地のやつを持って行ってる。

寝具類はモンベルのコンプレッションバッグにまとめてさらに圧縮する、黄色いのはモンベルの折りたためる小さめリュックです

荷物背負う派・転がす派4日分の衣類やタオル、前述の寝具類、お風呂のあれこれやメイク道具など、結構な量の荷物になります。これらをバックパックで背負って運ぶ派と、キャリーケースで転がす派がおるが、私は背負って運ぶ派です。
背負って運ぶことのメリットはこんな感じ。

  • 足場がどんな状態になっても運べる
  • 雨が降ってきてもカバーで守れる
  • 荷物を出し入れするときに場所を取らない

現地は舗装されてない道も多いので、キャリーケースの小さいキャスターは転がしにくいし、雨降ってて泥状態やとコロコロできんし不便……とはいえ宿に泊まる人は特に問題ないのかもしれん。テントに泊まる場合、テントの中でキャリーケースを横に広げて物を出し入れする、というのはかなり場所を取ると思う。バックパックはものを出し入れするときもサイズが変わらないので、そこが良いね。
一方、背負って運ぶことのデメリットも挙げてみる。

  • 重い、シンプルに重い(どんなに熱心に軽量化に励んでも10kgを切ったことはない)
  • 背負う⇔おろす、の動作がしんどい
  • なんとなく奇異の目で見られる

背負ったまま歩いてるときは別に重くないけど、一旦おろして手で持ったりすると超重い。あれなんでなんやろな。背負ったりおろしたりを繰り返すのが一番しんどい。
最後の「奇異の目」は別に気にせんことにしてはいるけど、まぁまぁジロジロ見られるし、電車などでは露骨に「邪魔やな」と言われたりもします。ははは。

使ってるバックパックバックパックは長らくお父さんのを借りてたけど、少し大きいし、そろそろ自分のが欲しいなぁ~と思って5年前に石井スポーツさんに買いに行きました。バックパックコーナー的なところにおる店員さんにお願いして、ありとあらゆるバックパックを背負わせてもらった結果、グレゴリーを買った。容量は45リットル。
あんまり山男っぽい見た目のは嫌、マムートとか、ちょっとおしゃれなやつが良い、ドイターは嫌、ドイターは山男すぎる、などとゴネたのですが、最終的にカリマーに決めかけたころ、店員さんの「まぁ僕はグレゴリー一択なんですけどね……」のひと言でグレゴリーをお試しし、結果私もグレゴリー一択になりました。背負うと分かる、全然違う、まじグレゴリー一択。
とは言えデザイン的にはいまだにカリマーのridgeとか、ノースフェイスのテルスのほうがかわいいと思ってるけど……あとグレゴリーは前のロゴの方が良かった。でも背負い心地と使いやすさは本当に気に入っています。

5年目に突入したグレゴリー MAVEN45、まじでフジロックのときしか使わんから結構きれい

靴どないすんねん問題フジロックにおいて、人類が何より真剣に取り組むべき問題、それは靴。靴どないすんねん。
まずは都市型フェスとは異なる、フジロックの歩行環境(歩行環境?)について押さえよう。

  • 会場全体が舗装されているわけではないので、あらゆる足場を体験することになる
  • 土、砂、石、砂利、芝生、板張りの道が混在、もちろん平坦ではない
  • 雨も降る、雨量の差はあるけど毎年降るのは降る
  • 川もある、昼間は暑いので、足だけでもザブンと入りたくなる
  • 会場を端から端まで歩くと1時間くらいはかかる、1日の移動は少なくても1万歩超える

つまり、歩きやすさ・雨対策・いろんな足場への対応、を総合的に判断して靴をチョイスせなあかんな、という話です。
では私の靴に関する見解をどうぞ。

①サンダル/ビーサン/クロックス/コンバース
上記、フジロックにおいてはすべてザコ靴です。私はこれらを「ナメ靴」と呼んでいます。フジロックをナメている靴、の意。
ビーサンとかクロックスでそのままザブザブ川に入っていったりする人を見ると、いいなぁ気持ちよさそうやなぁ、と思うものの、長時間長距離を歩くには不向きです。一時的に履く分には良いやろけど。足指が出てるのも危ない。
コンバースは素足の裏にゴムを貼り付けたぐらいの防御力しかないし、キャンバス地なのですぐ濡れるし乾かんし、もう履いてなくても一緒ちゃうんか。ゴアテックス素材(めっちゃ防水)のコンバースもあるらしいけど、それ外側だけやろ?
サンダルはピンキリなので、足先が守られてて水はけが良くて滑りにくいサンダルは結構良さそうかもな、とは思います。KEENのNEWPORTとか。試したことはない。

②スニーカー
履き慣れたスニーカーで行く、という人は一定数おりそう。慣れた靴、強いからな……私も10代のころはそろそろ捨ててもいいかな、というスニーカーで行って、帰ったら捨てる、というのをやっていました。とはいえ街用のスニーカーは山歩きには不向きで雨にも弱い。ザコ靴。

③長靴
どうせ雨降るから最初っから長靴で良くない?の発想で、天候に関わらず長靴で過ごす人たち、おるよな。姉も一時期これでした。雨が降ってきたから靴を履き替える、という手間がなく、野鳥の会の長靴とかは折りたたんで丈を変えたりも出来るし、ショート丈のスカートとかパンツに合わせると見た目もかわいい。
が、長靴は長靴なので、長時間長距離を歩くには不向き。ムレるし。

④トレッキングシューズ
結局トレッキングシューズが一番ええな、という結論にたどり着いた今年。足場の悪いところを長時間長距離歩くために作られており、もちろん悪天候も想定されているので雨にも強い。結局トレッキングシューズが一番ええんやな。
上記①~③に比べると重いのと脱ぎ履きしづらいのがデメリットではあるものの、それを補って余りあるほど快適です。

使ってる靴KEENのピレニーズを今年買いました。ハイキングシューズって書いてあるな、トレッキングシューズとちゃうんか。まぁおんなじようなもんか。
あまりハイテクっぽい見た目の靴が好きじゃないんですが、ピレニーズはなんかクラシカルな見た目がかわいくて、これにしました。レザーなので買ってすぐはちょっと固くて、現地で靴擦れしたら怖いなと思い、4~5回履いて出かけ、少し慣らしました。
紐をほどいて脱ぎ履きするので面倒ではあるけど、結構ガバッと開くのと、かかと部分に紐があるので思ったより履きやすい。横着して紐をほどき切らんまま脱ごうとすると大変です。横着すな。
今年はあまり雨が降らんかったので(20分くらいザーッと降っただけ)どんぐらい雨に強いかは未知数。とは言え2018、2019年レベルの雨になったら正直どんな靴履いてても無理やと思う。
ちなみに今年から長靴を持っていくのをやめにしました。バックパックの中で嵩張るし、雨が降ってきてからテントに履き替えに帰るのめんどくさいし、靴底うすくて足つかれるし、あんまり好きちゃうなぁと思って……
結果として、今年はあんま降らんかったからピレニーズでいけたけど、どうなんやろなーーーーー
なお、キャンプサイトでちょっと歯を磨きに行ったり、おトイレに行ったりするときにつっかける用のサンダルは毎年持って行っています。ちょっとテントから出たいだけの時にわざわざ靴履くのめんどいからな。見た目はビルケンのEVAに似ているけど、私のは100均で買ったナメ靴です。壊れたりちぎれたりしたら次はちゃんとビルケンのEVAを買おうと思ってるけど、これがなかなか丈夫でな……100均あるあるじゃない?

さいごに他にも山ほど持ち物があるけど(雨具の話してないし)、6000字を超えたし疲れたので一旦終了して公開します。来年も無事に開催されるといいな!苗場で会いましょう。

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