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2023年8月3日 (木) 20:37

フジロックフェスティバル

フジロック、おかげさまで無事に終えました。
今年も暑かった。いっしょうけんめい日焼け止めを塗ったから、今年はあんまり焼けてないぞ~と思ったのに、家について鏡を見たら全然焼けてて笑った。

2020年は中止、2021年はチケットを買ってたけど結局行かないことにしたし、2022年のフジロックは何かがちょっと妙な感じだったし、だから「フジロック久しぶりに来たなぁ」と思った。「人多いなぁ」と思ったけど、でも「いや、もともとこんなもんやった気もする」とも思う。まぁ私の記憶なんて頼りにならないが。
とは言え、今年はすごく外国人の入場者が多かったように思う。キャンプサイトでも韓国語、中国語を身近に聞いたし、お姉ちゃんは新幹線の中で出会った台湾人の男の子と話しながら苗場入りしたらしい。外国で野外フェスに行くって結構ハードル高いんじゃないかと思うけど、みんなすごいなぁ。

私は木曜の夜に飛行機で羽田へ、到着が40分ちかく遅れたために上越新幹線に乗ったのが最終の22時半、苗場に着くころにはとっくに日付が変わっていた。新幹線のホーム内で何か食べようと思ったのにキオスクが閉まっていて、仕方なく自販機に売っていたパサパサのドーナツを食べた。関西方面から行くフジロック、ほんとに遠い。
とは言え越後湯沢に着いたらあとはバスに乗せてもらえて、苗場に着いたらお姉ちゃんがテントをきちんと立ててくれていて、私はパジャマに着替えたり歯をみがいたりすればすぐに寝られるのだから、まったくありがたい話だ。お腹がすいてるけど、起きたらおいしいものがたくさん売ってるし。
ちなみに私とお姉ちゃんが毎年「ピザ食べた、マルゲリータとクアトロフォルマッジ」「オアシスで売ってる海老油そばめちゃくちゃおいしい」「今年もタナカクマキチの舞茸とろろ丼絶対食べる」などとメシの話ばかりするので、母は「あんたたち毎年フジロック行ってちゃんとライブ観てんの?ごはんの話しかせんやん、ごはん食べに行っとんちゃうん」と言っている。あながち間違ってもいない、というぐらい、私たちはごはんを楽しみにフジロックへ行っています。が、ヘブンのピザはもう3年くらい来ていないし(もう来ないんだろうか)、今年は渡なべの海老油そばもなかった。さみしい。
今年食べたいちばんおいしかったものは場外エリアのコロッケサンド。ただコロッケを食パンにはさんでソースをかけただけのものでキャベツも入ってないような素っ気ないものだったけど、妙においしかった。コロッケって長いこと作ってないなぁ、涼しくなったら作ろう。

ここ数年はあまり深刻な雨が降らない代わりにめちゃくちゃ暑い。7時ごろに太陽が出て来てから15時くらいまでは日差しが強すぎて木陰から出られない。2日目は「木陰で昼寝をしにきた人」と化し、日が暮れるまで何のライブも観ずに過ごした。目が覚めるとタテタカコさんが「くまのこみていたかくれんぼ♪」と歌ったりしていて、夢みたいだった。木道亭、すごい好きなステージだったから復活してほしい。

「今年はフジロック行くっつーかThe Strokesを観に行く」みたいなモチベーションでいたけど、なんか遠慮してしまって結構後ろのほうで聞いたの、今考えるとあんま良くなかったな。私よりもっとストロークスを好きな人がおるから……とか思うの、下山してから考えるとアホみたいだ。ああやって、円の外にいるみたいな気持ちでライブを観たらだめだ。ちゃんと身体ごとあの円に入らないとだめだよ。あ、概念の話です、実際に円があるわけではないです。
私だってじゅうぶんストロークスが好きだよ、ツタヤさんで予約しておいた「First Impressions of Earth」を買いに、お父さんが車で送ってくれた日のことを、今もよく覚えてる。お年玉で買ったから、お正月だったと思う。
カネコアヤノさんのライブは初めて観たけど、めちゃくちゃ硬派なライブをする人で、かっこよかった。もし時代に声があったらこんな声なんじゃないかな、と思ったりした。……意味は自分でも分かりません。でも、例えば「平成」に声があったら折坂悠太さんみたいな声だろうと思うし、「令和」に声があったらカネコアヤノさんみたいな声だろうと思う。あと「この人、怒ってることいっぱいあるんだろうな」という感じがあって、それも良かった。正面から真っ当に怒る、というのはすごく難しいことだからだ。それから「ひとりで風邪をひいた僕は町でいちばんかわいそう」みたいな歌詞の曲がとても良かった。
最終日はWeezerを観てシメとした。自分で思ってるよりずっとWeezerが好きだな、と気づく。ステージがあって、私は今日は6時に起きてお昼寝もしてないからめっちゃくちゃ眠いけど、でもここで待ってればWeezerが出てくるのだ、と思うと、ふいに泣きそうになって、自分でもおもしろかった。何この感情、どういう感情で泣いてる?いろんなアルバムの曲を少しずつやってくれて、ずっと一緒に歌った。年取ってるなぁ、と思った。当たり前だが「Make Believe」発売時に16歳だった私が34歳になっているんだから、Weezerも同じだけ年を取るのだ。でもメンバーは前に観たときより雰囲気良さそうだったし、楽しそうだったし、新曲も良かったし「なんだか未来は明るいな」と思ったりもした。新曲が良い、というのは希望そのものだ。
ELLEGARDENの新曲も良かった、新曲かどうか分からないけど、なんかあの、「角のチーズケーキファクトリーがあったの、たまに思い出すよ」みたいな歌詞のやつ。……いや全然違うかも。でも「チーズケーキ」は絶対言うてたけどな……

現地にARMYがいそう、と思ってウットくんを身につけていたら3日目のオアシス手前あたりでジンペンのお姉さんが話しかけてくれて、すごくうれしかった。どのくらい話し込んでいいのか分からなくて「うれしい、めっちゃうれしい、会いたかった」みたいなことしか言えなかったが、別れ際に「(ジンくんが)元気に帰ってくるのを待ちましょうね!」と言ってくれて、あぁそうだ、私もそれが言いたかったの、と思った。この人にもう会えないかもしれないと思うと数分しゃべっただけで名前も聞いていないのになぜか寂しくなり、連絡先とかを聞けばよかったな、と思ったけど、でもたぶんそういうのは野暮。野暮?蛇足?過剰?まぁどれでもいいけど。

帰りはめずらしく友人と一緒に下山したので(私はひとりで帰ることが多い、お姉ちゃんは日曜に帰ることが多いから)友人が買ってくれた大きいおにぎりや笹だんごを新幹線で一緒に食べたりして楽しかった。東京駅で別れた。次会うのは11月だ。元気でね、また連絡します。
新丸ビルにルノートルが出来ているので寄りたい、ルノートルのプラリネ食べたい、と思ったが靴がめちゃくちゃ汚いのでやめにして、そのまま空港へ。フジロックの帰りって本当に靴が汚い、土埃がすごいので……が、今年買ったkEENのピレニーズは本当に良かった。トレッキングシューズなので重いのは重いけど、長時間歩くのに向いているし、岩場で滑ったり靴擦れしたりすることもなく、快適に過ごせました。雨への耐久性は謎。今年ほぼ降ってない。

空港ではラウンジでシャワーを借りた。30分でシャワー浴びてざっくり化粧終わらせるの、まぁまぁの達成感がある。ラウンジのシャワールームはタオルも置いてあるし、きれいやし、何よりさっぱりして帰れるのが嬉しい。
せっかく第2ターミナルまで来たし、と思ってマルコリーニでソフトクリームを食べた。空港たのしい。靴が汚いとルノートルはだめでマルコリーニはアリなの、我ながらよう分からんな。どういうルールやねん。マルコリーニをナメているとかではないです。

今年は本を持って行かなかったので、来年は気を付けます。本一冊あると、森で暮らすのが捗るので。

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