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古早味(伝統的な味、懐かしい味)
2024年11月26日 (火) 20:34
母と台湾(台北)旅行にいってきた。雨の予報だったが、初日に少しパラついたくらいで、あとは曇りとうっすら晴れを行き来するような感じ。暑すぎず、夜少し肌寒いくらいの、観光にはちょうど良い気候だった。
東門に家を借り、2日目の午後は九份へ、3日目は迪化街あたりから歩いて中山に行った。よく歩き、おいしいものを食べた。家の近くにある点心のお店がすごくおいしくて、スーパーでラップを買い、小分けに包んで持って帰国した。今度台湾に行くことがあれば、家からラップとタッパーを持っていこうと思う。
台湾はとても「ざっくりした」国だと感じた。褒めている。
借りた家の建物は古く、各戸に違う窓枠が付いている。同じ建物なのに建具のデザインはバラバラで、窓は二重になっているが外窓か内窓のどちらかが壊れている。階段は幅と高さにバラつきがあり、リズムだけで歩くと転びそうになる。この家だけがそうなのか、と思ったら家屋はどれも似たようなものだった。
食べ物も、サイズにばらつきがある。包装はゆるい。物の値段は書いてたり書いてなかったりする。
ただ、どれも「そんなことにいちいち気が付いたり、ひとつずつ指摘したりするような、大それたことではない」、と感じた。どれも些末なことだ。タイルやレンガの外壁にステンレスの柵が付いた建物はどれも趣があってかわいいし、バラバラの窓枠が良い味出てる。出窓にみっしり並べた鉢植えの植物が垂れ下がり、玄関先から生えている樹木と絡まって混ざり合う様は、のびのびと心地よかった。ロールケーキが少し小さいくらい、なんだというのだ。パン屋さんに惣菜パンと一緒に並んでいる焼菓子たちはどれも素朴で、しっとりしていて、甘さが穏やかで、おいしかった。こういうおおらかさ、雑多さ、不均一が愛らしい国だと感じた。
それに、何においても、過剰に飾り立てることがないように見えた。「あの有名人が持っているバッグを買え」、「流行のメイクを学べ、時代遅れを恥じろ」、「金を稼いで裕福になれ、なれないならコスパとタイパを意識してせめて損しないように生きろ」というような圧もまるでない。私は職業柄、電車や駅の広告を見る癖があるが、台湾の電車には中吊り広告がなかった。ドア横の広告スペースには、文芸賞を受賞したおそらく一般の人の散文詩が貼ってあった。脱毛しろとか育毛しろとか婚活しろとか全然書いてない。家を借りたあたりは繁華街ではなかったせいもあるのか、誰も声を張り上げず、ただただ穏やかに生活をしているように見えた。うらやましいなと思った。
特に市場はとても魅力的で、ただ生活をするだけのことが、どれほど美しいことか、どれほど素晴らしいことか、沁み渡るようだった。山盛りにグァバが積まれた果物屋さんも、木の屋台に品物が直置きされたお肉屋さんも、どれもきれいだと思った。写真を撮ることが憚られて、スマホを取り出せない。「見せ物じゃない」と思ったからだ。そうだよ、生活は見せ物じゃない。今見えてるのはコンテンツじゃないと思った。
台湾でメジャーな果物だというグァバとレンブをそれぞれ買って食べた。コンビニにカットフルーツが売ってたから、たぶん日本でいうりんごとか、バナナぐらいのものなんだろうと思う。レンブは食感がなぜか茗荷に近く、繊維っぽい。水分量は割と多いが、ぶどうやみかんみたいなジューシーさではない。グァバはりんごとかぼちゃの間くらいの硬さ、皮付近のつぶつぶした感じは梨に似ている、茄子に感じるようなやや青くさい味もする。どちらも共通して、甘さがかなり穏やかだった。フルーツといえばフルーツだが、野菜といわれたら野菜、ぐらいの甘み。台湾料理の味付けにも共通するような濃度だと思った。
そういえば小籠包につける酢醤油や、お魚のつみれが入ったスープも、全然濃くない。酸味も穏やかだし、塩味も優しい。味全体の濃度が柔らかく、角がない。「健康に気遣って薄味にしています」みたいな感じでもない。台湾料理全体がこういう感じなんかも。
見たことない食べ物を積極的に食べられて楽しかったな。台湾料理の素地がまったくないので、ちょっとやってみようと思います。ネギ油の甘辛いタレがかかったごはんおいしかったなぁ……
한강라면
2024年9月26日 (木) 20:49
旅行にいくと「分からないこと」が多くあるので、それが良いなと思っている。「このバスで港に行けるのかな」とか「ここから駅までは歩ける距離ないのかな」とか、そういうささやかな「分からないこと」が山のように積み重なる。スマホで調べればわかることもあれば、調べてもわからないことも同じくらいある。これがストレスであることは間違いないけれど、いかに毎日が慣性で流れて行っているかを実感して楽しい。いや、慣性で流れていく毎日のことも、私は同じように愛しているが。
旅先では、私と同じように「分からないこと」がある人が話しかけてくるのもおもしろい。私はどうやらいつどこにいても「分からないことなどひとつもありません」という顔をしているらしく、結構頻繁に話しかけられる。初めての海外旅行でニューヨークに行ったときも、欧米人の旅行客に道を聞かれた(自分が歩いてきた道だったので教えた)し、国内でもバスを待っていると「料金は先に払うんでしょうか?」などと聞かれる。「このあたりでおいしいお寿司屋さんを知りませんか?」と聞かれたこともある。もちろん知っていれば何でも答えるけど、結構「私も初めて来たので分からないんです、ごめんなさい」となることが多くて申し訳ない。
海外に行くと、この「分からないこと」を人に尋ねることのハードルがグッと上がる。言葉が分からないからだ。言葉が分からなくて自分のしたいことや気持ちを伝えられないなんて、日本語ではもう30年近く経験していないことだから、普通に恥ずかしい。が、恥ずかしいからといって黙っていると、ほしいものは買えないし、行きたいところに行けない。
私は恥ずかしいことを避けたくて、すぐカッコつける性質がある。でもだんだん、少しずつではあるけど、そういうのなくなってきたな。加齢によるものと思う。歳を取るのはいいことだ。どうせカッコなんかつかないと、もう知っている。
ソウルで3日目の朝、早起きして漢江まで自転車に乗った。旅行先でも自転車に乗るのが好きだ。マリオで言うとヨッシーが出てきた時の感じがする。ドンキーコングで言うとサイが出てきた時の感じ。「え、乗せてくれるの?背中に?いいの?」みたいな。「すごい、めっちゃはやい」っていう。
漢江は思っていたよりずっと大きい川で、川沿いの道はサイクリングロードとして整備されている。まだ8時前なのに、公園で大きい犬と遊ぶ人やバドミントンをするおじいちゃんおばあちゃんたちがたくさんいた。川に向かう途中の道で3~4人見かけたラケットを肩にかけたシニア世代のみなさんは、ここに向かってたのね。日本で言うゲートボールみたいな感じで、バドミントンをやっているっぽかった。肩も動かすし、良いかも。
サイクリングロードをのんびり走っていると、高そうなロードバイクに乗ったヘルメット姿の人たちが後ろから私をびゅんびゅん追い抜いていく。かっこいい。
ソウルは一足先に秋めいている。長袖の服を持ってきてよかった。
次は川沿いの家を借りて、公園で朝ごはんを食べるのもいいかも。もう少し長くいれたら、食材を買って簡単な料理ができるかもしれない。5泊くらいかな。お買い物競争みたいな旅行も楽しいけど、持ち帰った喜びが「日本で買えないのを買えた」とか「日本で買うより安く買えた」みたいなのだけだと、資本主義的すぎるように感じる。「資本主義的すぎる」って意味わかる?変な日本語!ははは。
とはいえ、ジンくんのソロ活動が始まるので(レコーディング終わったらしい)場合によってはまたすぐ渡韓する可能性がある。心の準備と金の準備をしつつ生きる。最推しのソロアルバム、緊張するな……
除隊記念韓国旅行雑記
2024年6月19日 (水) 20:40
はじめに推し(防弾少年団のジンくんです)が兵役を終えて帰ってきたので、うれしい気持ちを噛み締めたくて韓国旅行にいってきました。航空券を取ったのは半年前で、ドッキドキのひとり海外旅でしたが、ほんとに楽しい旅行だった。好きな人が生まれて育った国も好きになりました。
旅行中、時間が空いたときに書いたものをまとめたので、ここに残します。おすすめ情報や観光案内などではなく感想です。体感では1万字を超えたと思います。ようけ書いたな~
- 3泊4日のひとり旅
- 航空会社はJinAir(名前が良いので決めた)
- Airbnbで借りたマンションに宿泊
- 韓国に行くのは初めて
目次
空港と飛行機なんの見覚えもなく、どこに何があるか検討もつかなくて、よく理由を考えたら、関西国際空港を利用したのは初めてのことだった。よかった、記憶喪失じゃなくて。上から覗き込んだ到着ロビーだけは「なんとなく既視感がある」と思ったが、これは『YOUは何しに日本へ?』の記憶だった。テレ東。
出国前日、あまりにも荷物が少ないので、何か忘れてるんじゃないかと思い「海外旅行 持ち物」で検索した。真面目でしょう、私はそういうところがあります。
入国カードを機内で書く場合などに必要なのでボールペンを持っていくと良い、と書いてあったので「ほほーんなるほど、ポーチに一本入れていこう」と思ったのに、忘れた。思ったときにすぐ入れろや。阿保でしょう、私はそういうところもあります。
結局お隣の席の方に貸していただいた。お隣は2人連れのARMY旅行だそうで、HYBE近くのホテルに泊まる、とのこと。ペンを貸してくださっただけでなく、飴ちゃんまでくれた。ありがとうございました。
帰りも機内でお隣の方が「使います?」と貸してくださった。親子お二人連れで、出国の日に機体の不具合があって引き返し、結局10時間以上の遅延に遭ったらしい。娘さんはストレスで体調を崩すし災難だったわ……とのこと。気の毒な……でも「めったにこんなことないから、すごい経験でした!」みたいなものすごくカラッとした方で、素敵な母ちゃんやな、と思った。一緒に海外旅行に行けて、非常時にも強い母ちゃん、そないおらんでな。娘さんは「私もBTSならジンくんが好き」とのこと。へへへ、かっこいいよね。
韓国の人たち韓国の人たちは(私が接した範囲内なのでごく数人だが)こざっぱりとしていて良かった。老若男女問わず、あまり他人に興味がないのだと思う。
日本にいるとき、嫌なのが頭の先からつま先まで品定めでもするようにこちらを見る人が居ることだ。何かをジャッジする目線に疲れることが多い。もちろん私が人の目を気にしていることの裏返しだと思うけど、卵が先か鶏が先かみたいな話でもある。
韓国の人たちは私になんか興味がない。ジャッジしない。用事もない。用事があるのは私の方で「これをください」とか「箱は要りません」とか「おトイレがありますか?」とか「エゴマの粉が欲しいです」とか言う私にだけ目線を向けてくれる。それ以外はでかい荷物を持ってガサガサやっていても、靴の試着がうまく出来ずにワタワタしていても、放っておいてくれる。私はこれぐらいが、居心地が良い。
大きく分けると2パターンの人がいて「用事があるようなので対応していますよ、言っとくけど私はわりとシャイなほうなのよ」という感じの人と、あとは「ったくしょうがねぇな、わかったよ、待ってろ俺がやってやるから」という感じの人がいた。後者はミンユンギみを感じて萌える。
家家は안국(安国/アングク)という駅の近くのマンションをAirbnbで借りた。行きたい美術館がこのあたりに集まっていたので、駅から近い家を探した。경복궁(景福宮/キョンボックン)も近い(けど行ってはない、横を通っただけ)。
えらいもんで、2日目になるともう安国駅に着くとホッとする。適応する生き物なんだな、と思う。
玄関の鍵がテンキー式なのが不安だったが慣れれば鍵を持ち歩く必要がなく、閉めたかどうか不安になることもなく、自分が帰るだけで家が開くのはなかなか良い。まぁ4桁で良いのか、という不安はあるね。
家はワンルームで12畳ほど、ベランダはなく、室外機は家の内側に置いて扉を閉められるような構造になっている。これ、外壁にホースが出ないし良いな。でも洗濯物はどこに干すんですか。全部部屋干し?
エアコンは日本よりかなり低い位置に付いている。家そのものがエアコンを設置する前提で設計されているので、電源コードも出ないし部屋の中にホースを這わすこともない。まじでエアコンだけが壁にドン、とある状態。めっちゃ良い。私も家これにしたかった。
窓はあるけどほとんど開かなかった。街を歩いていても、ベランダがある家はほとんど見当たらない。黄砂のニュースを思い出し、ソウル市内のマンションは大体こういう感じなのかな、と歩きながら思った。
一方の韓屋(古い木造の家屋、これはたぶん朝鮮古来の建築様式、たぶん)は窓側に柱を立ててあって、全部開くようになっている。風通しが良い。冬は寒かっただろうな、と思った矢先にオンドルのことを思い出した。次は韓屋に泊まるぞ。
お天気年明けに航空券を買ったとき、6月半ばに行くことが決まって一番懸念したのは「ずっと雨だったら何やるか変わってくるな……」ということだった。結果として、4日中3日は良く晴れて、1日は明け方と午後に少し雨が降った。雨が降った日はちょっと涼しくなって嬉しかった。日中はかなり日差しが強く、30℃くらいになったので日傘と日焼け止めを持って行って正解だった。みなさん、モンベルの日傘を買ってください。木陰を持ち歩くようなものです。
もっと蒸し暑いのかと思っていたけど、日本より湿度は低いように感じた。私はパンと同じくらい湿度に弱いので、湿度には敏感です。日が暮れるとかなり涼しく、窓を開けて寝たいような風があった。
交通機関ソウルは公共交通機関が安い。地下鉄とバスでだいたいどこでも行けるし、すごく便利。車内はどこもガンガンに冷房が効いていてもはや寒い。6月でこんなに冷房を?気が早いな。涼しくて嬉しいけど。
行きは空港から電車で市内へ、帰りはリムジンバスに乗って空港へ行った。リムジンバス、座席も広くて快適だった……
ソウルに限らず、バスは全般的にハードルが高いように感じる。日本国内でも、知らない土地で乗るバスは緊張する。どこから乗るのか分からないことも多いし、距離で値段が変わるのか、一律なのかも分からなかったりする。電車に比べて運転手さんひとりに全権がある感じもちょっと怖い。
パリでは停留所の案内をする音声が一切流れないバスもあったりしてGoogleマップで表示した位置情報を睨みつけながら乗り、一か八かで降りたりした。
ソウル市内のバスは色と番号で分類されている。NAVERマップで行先を調べると「緑の157」とかが出るので、そのバスに乗る。向きには注意しないといけないけど、屋根がないような小さい停留所にも路線図が載っているので大丈夫でした。乗るのは前からで、乗るときと降りるときの両方でピッすれば完了。降りたいときは赤いまん丸の停車ボタンを押し、先に降り口でピッしておけばドアが開いたら即降りてOK。先にピッ出来るので、降車はとてもスムーズ。
バスに乗り込むときや、混んでいる中を移動するときに、若い子がみんな「감사합니다(ありがとうございます)」と言っていたのが印象的だった。乗るときは分かるけど、人を避けるときも감사합니다で良いのか。まぁ感じ良いよね。
電車内の広告だとしても、知っている顔があるとちょっと安心するものなんだな、ということを学びました。マドンソクさんとペクジョンウォン先生、PSYさんです。ペクジョンウォン先生はまじで街中どこにでもいて安心します。
お金/ピッするカードピッするカードはいくつか種類がある。いわゆるSUICAとかICOCAとかにあたるのがT-moneyカード、外国人観光客向けのWowpassとか。Wowpassはプリペイド機能もあるので、チャージしてレストランとかで使える。
私はNAMAMEカードにした。Wowpassと同じくプリペイド機能がついていて、残額をアプリで確認できるのも便利。何よりNAMAMEカードは好きな写真をプリントしてオリジナルデザインに出来る。もちろんジンくんの写真のNAMAMEカードを作りました。ポケットにいつもジンくんが居る旅行、すごくかわいい。
ただ、チャージ手数料をまぁまぁ取られます。たぶんデザインにこだわりがなければWowpassが一番良いと思う。チャージ手数料もかからんらしいし。知らんけど。使ってないから知らんけど。
現金は空港で多めに両替してから行ったけど、結局ほとんど使わなかった。そのまま持って帰ってきた。屋台とかでは現金しか使えんとこが多いらしいと聞いたのだけど、そもそも屋台に行かなかったな。ま、お金は腐らないし、また使えるから良しとする。
自転車自転車に乗るのが好きなので、私は旅行にいくとレンタル自転車を使う。ソウルには「따릉이(タルンイ)」というサービスがあり、観光客も利用できる。使い方は私が神戸で使っているのとほぼ同じだが、1時間1,000ウォンなのでタルンイの方がちょっと安い。
家のまえにタルンイのポートがあるのは初日に確認したものの、自転車の台数が少ないのか、全然使えなかった。タイミングを見計らっていたら、3日目の夜、명동(明洞/ミョンドン)からの帰りに見つけて、ようやく乗ることが出来た。嬉しくて、涼しいし、無駄に遠回りして帰った。
旅行と読書旅行のときは本を読む時間が長い。移動中や、滞在先の眠れない夜や、カフェでの手持ち無沙汰な時間、私は本を読んで過ごすことが多い。フランスに行ったときは西加奈子の『サラバ!』を読んだ。帰りの空港で読み終わった。元号が変わるあたりの10連休で広島に行ったときは、志賀直哉の『暗夜行路』を読んだ。尾道にある志賀直哉の家の庭で、車で神戸から来る家族を待っているときに読み終わった。
韓国で読むのは茨木のり子の『ハングルへの旅』にした。年明けに航空券を取ったあとすぐ、本屋さんで見かけてかったのを寝かせてあったのだ。出版されたのは1986年、私が生まれる2年前のことなのに、共感できることばかり書いてあって驚く。ちょいちょい涙ぐみながら読んだ。言語ってなんでこんなにおもしろいんだろう。
2024 FESTA(BTSの11周年イベント)FESTA会場はほとんどスタッフがおらず、おそらくFESTAとはまったく関係のない駐車場のおじさんが行列を整理してくれたり、近くの売店のおじさんが水を売りに回ってくれたり、現地アミの女の子がグッズの配布状況を教えてくれたり、別の海外アミがそれを英訳してくれたりして、どうにか運営されている感じだった。運営の詳細はさっぱり分からないので印象だけで勝手なことを言うけど、何かの実態を垣間見た気持ちになり、少し不安になる。HYBEってあまり、いやかなり、信用ならない会社なので……そもそも人間がやることってあまり信用出来ないし(絶対は無い、という意味で)、あと事業って基本的には善意に頼らないほうがいいと思うけどな……と考えた。私が大好きな男の子たち7人は、この会社の所属アーティストであり、株を持ってるとはいえ、それ以上でもそれ以下でもないねんよな。ちょっとこの話はまだ、もう少し考えますね。いや別に誰も聞きたくないか。
ただ、どこに行ってもコミュニケーションを取ろうとする強い人というのは居るんだな、とも思った。どちらが良い悪いの話ではないけれど、取ろうとする人にしか立てない場所は必ずある。あとそういう人がいると心強い。私はあまりにも身体が利かないというか、頭が先に物事を処理するタイプだし、そのことがコンプレックスでもあるから。
ジンくん18ヶ月の兵役を終え、除隊(転役、が正しいのかな)したジンくんが2部制のイベントをしてくれた。1部は抽選で当たった1,000人とのハグ会、2部はステージイベントを用意してくれていた。2部は配信があったので、私はエアビーで借りた家で、チキンを食べながら観た。厳密に言うとチキンを買って家に向かっている途中に始まってしまい、iPhoneで観ながら走って帰った。小さい液晶画面でジンくんの姿を見て、イヤフォンで声を聞くだけでおもしろいぐらいグシャグシャに泣いた。18ヶ月ぶりに見る、今、おなじ時間を生きるジンくん。まばゆい。
自転車で登場したスーツ姿のジンくんは(この衣装と自転車は入隊前に出したシングル曲のMVから繋がっている演出、こんなん泣く)内側から発光してピカピカしていた。比喩ではなくて、推しの贔屓目でもなくて、ジンくんはまじで発光している。大理石は光を通すから、大理石で作った彫像はふっくらホワンと光るでしょう。あれです。ジンくんはあれなんです。しかもジンくんは彫像じゃなくて人間なので、息をして動き、話し、まばたきをする。そのうえ歌うし踊る。やばすぎ。
っつーか除隊した翌日に歌ってくれるなんて思わんやん、私は思ってなかった。ジンくんに何かしてほしいなどと全く思わない、ただ無事に帰ってきてくれ、元気な顔を見せてほしい、としか思ってなくて、それだって全然ささやかな願いではないと思っていたのによ。ありがとう以上の言葉が存在してくれよ。
こんな贅沢が許されるんか、今日はなんなん、タナノゾ最終回「あんたの夢ぜんぶ叶えたろか」スペシャル???と思いながら500mlのビールをがぶがぶ飲んだ。ビールはぜんぶ目から出ました。ジンくんおかえりなさい。元気に帰ってきてくれてありがとう。待ってたよ。
ごはん4月に発売されたなかしましほさんの本「ソウルのおいしいごはんとおやつ」を買い、かなり参考にさせてもらった。ブログを見てくれて私の韓国行きを知った友人も「読んでみたら?」と連絡をくれ、もちろん購入して熟読した。期待したとおり「こ、こんなにきちんと足を使って調べたことを教えてくださるんですか……良いんですか………」という内容の本で、ありがたかった。
本の中で紹介されていた食堂に行ったら「私が食べたいと思っていた韓国料理はこれだよ、まさにこれ」という定食を食べることができた。日替わり定食でメインは茹でた豚もも肉、お野菜の小鉢が4品とキムチ、お味噌汁が付いている。特に小鉢が、パリパリの生の青唐辛子をお味噌で和えたのとか、茄子の煮びたしみたいなのとか、めちゃくちゃおいしかった。塩加減やそれぞれの味付けのバランスも良い。
私は本当にうまいものを食べている時、めちゃくちゃ顔がこわい。ほとんどブチ切れながら完食し、キマッた目のままお店のおばあちゃんに「ごちそうさまでした、すごくおいしかった」と言った。おばあちゃんは小さい子どもを見るような顔をして私の通じているのかあやしいレベルの韓国語をうんうんと聞いてくれて、泣くかと思った。ジンくんが帰ってきたことと、ジンくんが帰ってきたソウルに自分がいられること、などの最終回感で涙腺は常にガバガバ。
アイスアメリカーノソウルはコーヒー文化で、みんな冬でもアイスアメリカーノを飲むらしい。私は「アメリカーノなんか全然好きじゃない、なんで薄めるねん」と思って生きてきたけど、郷に入っては郷に従えと思い、いざ飲んでみると酸味がキリリとしていて苦みは控えめ、あっさりしていてゴクゴク飲める。……なるほど……おいしいやん。もしかしたら麦茶みたいなノリで飲んでるのかもしれない。でも冬にも飲むのは共感できない。冬はカフェラテとか飲みたいし、絶対ホットが良い。
ただ、アイスアメリカーノは飲み終わったあと氷のガラガラ入ったドデカカップを持ち歩くことになる。どうすんのこれ、どこに捨てんの。氷が入っているものをゴミ箱に捨てるのは気が引ける。
そしたら、服屋さんとか雑貨屋さんとかの入り口にアイスアメリカーノカップ捨て用のスタンドみたいなものが設置されているのに気が付いた。な、なるほど、すごい。ここに置いておけば、店員さんが回収して、氷を捨てて、カップも分別してくれるらしい。そのお店で買ったアイスアメリカーノじゃないのによ?「みんながアイスアメリカーノを飲むこと」を前提として街が出来ている。すごい。
旅行にいって私が「見たい」と思うのって、こういうやつやねんけど、言ってる意味分かる?城とか寺とかじゃなくて、こういうのが見たいねん、生活が見たいねん。いや城とか寺とかも見たいけど。
パンパン屋が多い。もしかしたらパンそのものが流行っているんだろうか。そして、どのパン屋もひとつずつがでかい。日本のパンがどんどん小さくなっている(値段は据え置きなのに……)現状に比べると、異常なくらい大きい。ただ不思議と下品ではなくて、おおらかさを感じる。「いっぱい食べなよ、うまいっしょ?いっぱい食べな」みたいな感じ。ひとり旅じゃなければ、いろんな種類を分けっこして食べられるのにな~
流行りのベーカリーカフェonionへ行ってみたら、平日の9時というのに既に8組ほど並んでいる。ほぼ全員観光客っぽい。店はオペレーションがきちんとしていて、並ぶけど混んではなくて良かった。店員さんは席に案内してくれる時に「韓国語で良い?英語が良い?」と聞いてくれてかっこよかった。外人でしょ?と決めつけないところとか。
混んでる店で嫌なことといえば、忙しさにやられて店員さん同士が殺伐としていたり、何かミスしたらしき若い人が客前で怒鳴られたりしていることだ。お店が人気になって繁盛することと、お店で働く人がハッピーに仕事をすることがイコールになっていないのを見るとつらい。忙しいと焦るし、焦るとミスするし、仕方ないのに、そのことを責める空気感がお店に満ちていると苦しい。onionはそういうしんどさが一切なかった。良い店だね。
これで味が美味かったら完璧やん、と思ったけど、しっかり味も美味かった。良い店だね。
Fabrikrというデザインユニット?が店舗のデザインなんかをしているらしいく、韓屋を使った建物も良かった。レジに並びながら梁を見続けたせいで首が痛い。韓屋は木造だし、おそらく杉だし、瓦屋根だし、全体的に日本家屋に似ているけれど、ざっくばらんな雰囲気があってすごくかわいい。住居として使っている韓屋も見てみたい。
最終日には流行りのロンドンべーグルミュージアムにも行った。こちらもオペレーションがしっかりしていて良い店でした。
コンビニBTSのドキュメンタリーや韓国ドラマを見ていると、コンビニで何かを食べるシーンや、コンビニで買ってきたものを食べるシーンが多い。日本でも買えるけど、結構高いことが多いので、食べてみたかったものをいろいろ試した。바나나우유(バナナウユ)우유(ウユ)は牛乳の意。特徴的なボトルに入っていて、韓国ドラマでしょっちゅう見かける。想像した通りの味。あまくておいしい。お風呂あがりに飲みたい味がする。
パウチドリンク日本でいうレトルトカレーが入っているようなアルミ製の袋で、紅茶とかジュースとかが売っている。常温の売り場にある。カップに入った氷が別で売っているので、自分で袋から移して飲む。ピーチティーとスイカジュースを試した。おいしいけど、ぜんぶ思っているより2段階くらい甘い。
김밥(キンパ)海苔巻き。おにぎりが売っている棚にある。なかしましほさんの「パッケージの写真で辛そうなのは、写真から想像できないレベルで辛いことがあるので、ツナにするのがおすすめ」というコメントを見たので、ツナキンパにした。
もし韓国に住んでたら私の晩ごはんは毎日これで良いけど……と思うくらいおいしかった。私が買ったのはツナマヨとにんじん、たまごとたくあんの他に、おあげをあまからく煮た具が入っていて、このおあげがアクセントになっておいしい。キンパは巻終わってから海苔にうすーくごま油をつけるのだけど、これが風味をつけるだけでなく、ごはんがパサパサになるのを防いでくれている。キンパってかなりコンビニ向きの食べものな気がする。日本のコンビニにも巻き寿司はあるけど、あれより断然おいしい。
私は家でもキンパを作るし、お店で買ったりもするし、だから結構キンパが好きなんやけど、今回はこのコンビニキンパしか食べられなかったのでちょっと心残り。次回ね。
비요뜨(ピヨット)ヨーグルトにチョコレートのシリアルがくっついたもの。四角いパッケージの右上にドッグイヤーみたいな形でシリアル用のポケットが区切られていて、これをヨーグルトに入れて食べる。これも想像した通りの味だが、ヨーグルト本体の味とシリアルの種類がそれぞれ組み合わせでバリエーションが多いので、選ぶのが楽しくて良かった。
こういうのってデザインの仕事やねんよな、良い仕事やな。
美術館ソウルに行ってやりたいことのメインは、美術館に行くことだった。ソウルには国営や市営ではない美術館が多く、特に現代アートの美術館が多い。
3日目、めちゃくちゃ意欲的に回ったところ、4つの美術館に行けた。この日は本当に「ひとり旅で良かった」と思った。昼ごはんも晩ごはんもパスして血眼で美術館を回るスケジュールに、人を付き合わせずに済んだ。
どこもすごく楽しめたので、思い出を書きます。
ソウル工芸博物館チケットを買うように案内されないので、どうすればいいの……と尋ねたら、なんと無料だった。全部。まじかよ。
大きく分けると木工・陶磁器・布の常設展がある。陶磁器のエリアの展示物は割れて一部分しか残っていないものが多く、すこし悲しい気持ちになった。茨木のり子の本で「陶磁器を日常で使えるのは国が平和な証拠だ、韓国がステンレスの食器を使うのは、持って逃げられるようにだった」という記述を、読んだばかりだったので、実感を伴って悲しい。
豊臣秀吉の朝鮮侵略のころ、日本人は現地の陶工をごっそり連れて帰ったらしい。文化的にも影響があっただろうと思う。それに「連れて帰った」なんてこっち都合の言いかたで、現実とはズレがあるだろう。されたことだけじゃなくて、したことの歴史を勉強しなきゃな、と最近はよく思う。
布のエリアの展示物は、私が見たいと思っていたものがたくさんあった。刺繍ってほとんど「祈り」と同義と思うんですけど、この感じってアジア圏だけなんだろうか。メキシコや東欧に行って、見てみたい。
企画展は韓国とオーストリアの作家が作ったアクセサリーを集めた現代工芸の展示で、これもすごくおもしろかった。ざっくり言うとアクセサリーを身体との関係性について考えるとこから作る作家たちの作品を集めましたよ、みたいな感じの企画展。すごく良いキュレーターが居るぞ、と思った。
この日は土曜日だったせいか、少し遠方から遊びに来たらしきおばちゃんたちのグループが何組かいたり、親子連れがいたりした。子ども館もあったけど入っていいのか分からず、スルー。今考えたら多分入って良いよな……
ARARIO GALLERY SEOULオットセイのロゴがかわいいコーヒー屋さんFRITZのすぐ隣にあるギャラリー。ミュージアムのほうは1970年代の建物らしい。もともとは何の建物やったんやろ……あとで調べます。
ミュージアムは結構こわい(表現が難しい、でもこわかった、ゾワゾワした)作品が多く、この日はまともにごはんを食べていないせいもあって急激に胃の調子が悪くなった。ごはんは、食べたほうが良いです(当たり前)。とは言え良いギャラリーやった、ここは多分民間かな。こんなのが家の近くにあったら良いやろうな~通うよな~
アートソンジェセンターここは年齢によってチケットの金額が異なる仕組みになっている。分け方に名称が無いので「大人です」とか言うわけにもいかず、指を差す案内表示などもない。加えて私はまだ数字を韓国語で正しく言えないのでめちゃくちゃテンパり、英語で「私は35歳です」と自己紹介する人になってしまった。笑 せめて「25歳以上です」と言えばよかったよね。
ここではホー・ツーニェンというアーティストの企画展を見た。シンガポールの方だそうです。映像の展示だったのでちょっと怯んだけど、無視して入館。映像作品て見るのにかなり時間かかるから、疲れるでしょう、映像作品だけとなると、結構怯む。でもせっかく来たし。旅行先では「せっかく来たし」でアクティブになれるのが良いね。結局地下のシアターに1時間くらいいたし、トータル3時間くらいいたはず。
2階で見た2作品は日本に関連するものだった。韓国にいて、シンガポールのアーティストが作った作品から、私は日本の知らないことを学んでいる日本人で、なんというか、足場がぐらぐらした。本当に何も知らないまま生きているな、と毎日思う。このフロアは蚊帳みたいなのの中でビニール畳に座って映像を見る展示方法になっているのもおもしろかった。
1日に2回ミュージアムガイドもあるみたいで、良い美術館だな、と思った。音声ガイドも良いけど、人間のガイドさんがおるとその場で質問したりコミュニケーション取れるのが良いよね。
屋上と庭にあるインスタレーション作品や、1階ギャラリーの不眠症をテーマにしたアーティストの作品もどれもすごくおもしろかったな。ここ毎回行きたいです。
国立現代美術館ドドン!国立!というサイズ感の美術館で嬉しかった。大きい美術館、嬉しい。ここでも刺繍の企画展を見るつもりだったのだけど、それは徳寿宮館のほうでやっているらしく、ソウル館ではなかった。下調べ不足。国立現代美術館は市内にあるぜんぶで4つの館で構成されているようです。すごいね。ソウル館だけでもかなり広く、無料で見られる企画展もある。ここ毎回行きたいです。
どれがどういう企画展なのか分からない。というか現代アートって日本語で見たって7~8割しか分からないでしょう。いや悪口じゃなくて。
ロビーで頑張って調べようとパンフレットを手に取ったものの、どうでもよくなってきて早々にチケット売り場へ。窓口のお姉さんに「一番好きな展示どれ?」と聞いた。「おすすめ」という韓国語がパッと思いつかないので「一番好きな」と聞いたけど、お姉さんは「私はこれが好き、でも全部見られるチケットもあるよ」と教えてくれた。
全部見られるチケットは5,000ウォン。5,000ウォンは日本円だと570円くらいなので、ほとんどタダみたいな値段です。国立とはいえすごい。常設展だけならまだしも。もちろん全部チケットにした。
特におもしろかったのは『가변하는 소장품(可変する所蔵品)』という企画展。ざっくり言うと一般的な絵画や彫像と違って現代美術というのは「作品のサイズが決まっていないもの(=可変)」があったり、「どこにどのように展示するかを作者が指定しないもの(=可変)」があったりするので、それを楽しもうや!みたいな内容でした。今誰か連絡をくれたら、写真を見せながら私が解説できるくらい熱心に見た。おもしろかった。
명동(明洞/ミョンドン)ひとりなので夜はあまり出歩きたくなかったが、明洞で行きたいお店に行くタイミングがなく、3日目の夜に無理やり行った。美術館を4つ回った後なので、まじで無理やり感がすごい。でも全部徒歩で周れる距離で、行きたいとこは3店舗くらいだし、どこも22時とか23時まで開いている。LINEで私のひとり旅に付き合ってくれる友人たちも「行けるなら行ったほうがいいよ」「せっかくだから行きなよ」と言うので、気合い入れて出かけた。結果として行ってよかった、帰りは自転車に乗れたし。友だちの言うことは、いつでも素直に聞くに限るな。
地下鉄で辿り着いた明洞はこうこうと明るく、21時を過ぎているのにすごく混雑していた。観光客の熱気や楽しそうな雰囲気に比べて、店員さんたちの疲労感というか常にうっすらとした苛立ちがあるような顔が印象的だった。ニューヨークでも同じ顔を見たな、と思い出す。
お金を使って何かを消費する楽しさって、私も分かるけど、今まさに享受しているし、それは間違いなく楽しいけど、でも限界があるよな、と思った。必ず誰かが割を食う仕組みになっているし、しかもその「誰か」は必ず社会的弱者だし、こういう不均衡な構造って永遠に続くものじゃないよな。
ただ思ったより長く続いているようだし、国が変わっても同じ構造を目にする。とはいえ引き返したり、一旦立ち止まったりすることが上手に出来た国を見たことがないです。日本もそうでしょう。
そもそもこの構造になっていない国を知っていたら教えてください。行って見てみたいので。
망원동(望遠洞/マンウォンドン)홍대(弘大/ホンデ)ってよく聞くけど「홍익대학교」の略だったみたい。대학교は大学という意味なので、弘益(홍익)大学(대학교)の略ってこと。東京大学を東大って言うのと同じか。バスに乗って注意深く地名を見ていると、他にも大学名の略称が地名になっているところがあった。弘益大学は美術・デザイン・建築などの学校らしい。多摩美とかムサビみたいな感じかな。
弘大駅は結構人が多くて原宿みたいな混み方をしていたけど、少し離れた망원동(望遠洞/マンウォンドン)まで歩くと市場があったり、かわいい雑貨屋さんがこまごまとあったりして好きな雰囲気だった。
韓国に行ったら平たい桃(蟠桃といいます)を食べたい、と思って売ってそうなところで探したけど、まだ時期が早いみたいで全然売ってなかった。今はすももと青梅がたくさん売られている。青梅は5kgで23,000ウォン。5kgも要らないけど、でもまぁ2.5kgずつ梅シロップと梅酒にすればちょうどいい量か、と思いかけて「あぁ買っても持って帰れないのか」と寂しくなった。イカも安いのにな。目がきれい。おいしそう。
私はどこへ行っても、その街が気に入ると住んでみたくなる。旅行も好きだけど、生活のほうがもっと好きだからだと思う。
もしここに住んでたら、と考える。もしここに住んでたら、魚屋さんのおっちゃんに「イカ3杯ほしい、これ刺身でもいける?」と聞いてから買い、青梅5キロを抱えてうんうん言いながら家に帰るだろう。午後は梅を洗って、ヘタを取って、「あぁ氷砂糖が足りないかも」と言いながら市場に戻ったりして、夜はイカをさばいて食べるの。もしここに住んでたら刺身には醤油をつけずに、チョジャンをつけるだろう。楽しいだろうな。ここに住んでみたい。
さいごによく歩き、よく遊んだので、どっぷり疲れた。今回行きたいな~と思っていたところへは大体行けたので心残りはないけれど、次はここへ行きたい、という場所もまだたくさんある。またすぐ行きたいな。好きな人が生まれて育った国を好きになれて嬉しい。
韓国語を頑張りたいな、とも思えた。その国で生活している人に自分の韓国語が通じたり、その人達が話すことをほんの少しでも聞き取れたりするのって、めちゃくちゃ原始的な喜びがあるね。誰かBTSの話してないかな~と思って街や電車で聞き耳をたてていたんですが、一番多く聞いた名前は「キムナムジュン」で、話の内容は「サックスの演奏してたの見た?」でした。3組遭遇しました。どれも好意的というか、ウケるわ~みたいな感じでした。
韓国行こうかな、という人はお声がけください。何回でも行きます。
これはガスエビ
2022年7月14日 (木) 21:17
両親と石川県へ行ってきた。我ながらどうかと思うほどたくさんの皿(九谷焼)を買い(しかも醤油皿サイズの小さいやつばっかり、だって結構高いねんもん九谷焼)、仕舞う場所がないな……と途方に暮れている。まぁ買ってきた皿はすべて気に入っているからいいけど。「仕舞う場所がない」というよりは、食器棚の整理が必要だと思う。採寸から始める必要があり、気が重い。
私の家は一人暮らしにしては皿が多いが、趣味のひとつでもあるのでどうしようもない。つーか趣味多すぎんか?しかも金かかるやつばっかり……いや待て、金かからん趣味ってどういうのがある?登山とか?あと趣味ってどうやって減らすんやろ、意図的に可能??ってか食器棚さぁ、冷静に見たらグラス買いすぎじゃない?誰がこんな使うねん。大家族か。
金沢に行ったのは初めてだったが、圧迫感の無い街でよかった。高い建物が多くないせいだと思うが(京都みたいに規制してるんかな、知らんけど)、そもそも土地が広い感じがした。道も結構広い。中心地にたくさん美術館や博物館、工芸館があるのもよかった。
市内ではうまい寿司(のどぐろ超うまい)と、水蜜桃のパフェと、ご当地グルメらしいハントンライス(オムライスの上にフライが載っている)を食べた。
あと滋賀から向こうの県に行くと、街中で得られる情報としての「松尾芭蕉エピソード」が圧倒的に増える気がする。超引越し多い人じゃなかった?と思ったけど、それは葛飾北斎でしたね。松尾芭蕉は単に、長距離移動系俳人だっただけか。
初日は九谷青窯(くたにせいよう、と読む)の工房へ行き、 そのあとは九谷陶芸村という協同組合が運営する九谷焼の専門店がたくさんあるところへ行った。九谷焼には陶器も磁器もあるらしい。磁器に5色で上絵を付けるのが九谷焼の定義だと思っていたけど、違うねんな。無地のもあったよ。
九谷陶芸村にはすごいサイズですごい金額のものもたくさんあり、目が慣れてくると不思議なことに値段が大体分かるようになった。人間の手がかかるものにはお金がかかるし、人によって値段が上がることはあるけど、ある一定のラインから下がることは無い。なんの業種・職種でも一緒ですね。健全だな、とも思う。
21世紀美術館では「ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ:どこにもない場所のこと」という展覧会を観た。何の前情報もなく、ただ行ったから観ただけだが、これがめちゃくちゃおもしろかった。
ムン・キョンウォンさんとチョン・ジュンホさんは「News from Nowhere」というプロジェクトをやっているユニットらしい。展示物はほとんどが映像作品で、ちょっと難しくもあった。しっかり頭を使わないと何も得られないな、と思うが、いつだってそうなんだよな。頭使って考えて、理解しようと努力しないと、いつだって、何からも、何も得られない。ま、バカでかい油彩画などを頭空っぽにして浴びるのもかなり良いからな、自分のテンションとか、モードによりけりですね。
「News from Nowhere」はウィリアム・モリスが書いた小説のタイトルだが、このプロジェクト名はそこから名付けたらしい。ほーん。
私はデザイン史の授業でその名を知った時からモリスが好きだ。作ったものも好きだし、アーツアンドクラフツも好きだし、思想も好きだ。よく名言として取り上げられる「役に立たないもの、美しいと思わないものを家に置いてはならない」も超好き。私は名言の類はほとんど全部うるっせぇな~と思ってムカつくけど、これは全然ムカつかない、同意同意~!と思う。
好きなものが次に繋がるときって、急に来るな……そして図らず来る。
いや「News from Nowhere」読んでないけどな。つーか読めるのか?と思って調べたらやっぱり原文しかないやん。いや待てタイトルが違うんか?あぁ「ユートピア便り」で岩波から出てるわ。読むか……読むか……?
お寿司屋の突き出しで食べた加賀太きゅうりの煮物(冷やしてある)がおいしかったので、市場に行ったら3本で200円で売っていて、母が買って帰ろうと言ったのを1本分けてもらった。調べたら浅漬けも良いらしいので、塩・酢・出汁醤油で適当に漬けてみたらおいしかった。暑くて料理をする気は起きないし、食欲も落ち気味だが、浅漬けと冷やした煮物は食べられる。
帰りは車でほとんど寝ていた。甘やかされてる。
帰国日記 4
2019年5月7日 (火) 08:06
5月5日(日)
今日はロープウェイで山頂へ。千光寺、というのがあります。山頂に。私は尾道に来るの3回目やけど、ロープウェイに乗るのは初めてです。
そして尾道市立美術館でやっている「リサ・ラーソン展」へ。
リサ・ラーソンのこと全然知らなくて、誤解が多かったので、楽しめました。あんなに作家性が高い人だと思ってなかったし、あそこまで作品数が多いのも知らなかった。スケッチとかも見たかったな、陶芸家ってあんまスケッチせんの?いやまぁ人によるか。
尾道市立美術館、デザイナーズチェアがあちこちに置いてあって、座れて、景色も良いし、よかったな。あそこに美術館を建てるというセンス。良い。
お茶したり、雑貨屋さんに寄ったり、文学記念室(旧福井家住宅)を見学したり、ライアーっていう初めて見る弦楽器を聞かせてもらったりしながら下山した。文学記念室、展示品はもちろんのこと、家自体が良すぎて大興奮した!数寄屋建築?だそうです。作り付けの家具があったり、タイルの台所とか…あと京都の建築家がすごく良い木材を揃えて使ったりしたそうです。どこが何でどういいのかもうちょっと分かりたかったな…無知…
下山したあとは塩ラーメンを食べた、尾道ラーメンではなく塩ラーメン。めちゃくちゃ美味かった。料理人は大きく「食いしん坊」っぽい顔をしているタイプと「研究職」っぽい顔をしているタイプに分けられるんじゃなかろうか。両方信頼できる。塩ラーメン屋のご主人は後者、と思った。
一旦帰って横、2時間くらい寝た。足がNIKEエアリフト型に日焼けしている。ふふふ。
夜、なかひろからの返信メールが面白すぎて(興味深い、の意)何回も読んだ。脳を2つにして、同じことについて考えるの楽しいなぁ。細部の差異を発掘する調査隊みたいになってる。今は私たちが発掘したものをブルーシートの上に次々と並べていってるような状態です。これらが価値のあるものかどうかはまだ分からないけど、一旦は土を払ったり磨いたり、前に発掘したのと見比べたりして、というようなことをやると思います。楽しいです。
5月6日(月)
もう帰る日じゃねぇーか!早!と思う気持ちと、早く帰りたい、家が恋しい、と思う気持ちが半々くらい。基本的に家が好きなんだよ私は。
四国に渡ってから帰ろうか、と父が言うので拒否した。早く帰りたい、がやや優勢。父ごめん。
荷物を積み込んだあと、少しU2をひやかして(パンを買いました)商店街にあるお店で小さい豚まんを買って食べた。まるで愛想のないおっちゃんだったけど完全に美味いやつだったので、全許したモードになった。お身体に気を付けて、どうか長くお店を続けてくださいね。杏仁プリンも抜群に美味かったな…誰かにレシピ継いでるのかな…頼むからそういうのちゃんとやっといてほしいけど、大きなお世話ですよねすみません。
その後は向島に渡って、USHIO CHOCOLATLに行った。初めて来たけど、すごいとこでやってんなぁ〜勢い余って自転車で行ったりしなくてよかった…今回買った分で多分ほぼ全種類になる?多分。
ウシオのチョコレートは「思いきりが良い味」がして好きです。農産物っぽいんだよな、加工品って感じがしない。チョコレートの話は長くなるのでやめておきます。いつまででも話せるのよチョコレートの話。
向島を出たあとは、寝てたのでよく覚えてない。途中のサービスエリアでお野菜を買ったり、加古川で降りてかつめしを食べたりした。とにかく眠くてよく覚えてない。父が運転してくれてるんだけども、私はいい加減にしてちゃんと運転できるようになんないとダメだ、未来が狭まるぞ。既に狭まってる。
17時ごろ家に着いて、荷ほどきして、19時には寝た。良い旅だったな。また行きます。
帰国日記 3
2019年5月4日 (土) 21:50
5月2日(木)
8時ごろ起きて、昨日半分くらいまで作ってあった鶏とほうれん草のグラタンを完成させ、食べる。しょっぱかった。味見したのに、おかしいな。
こっちの家は今日までなので、荷造りをする。
ようやく晴れたので、縁側に出て、そこで化粧をした。毎日これがやりたいなぁ。縁側いいなぁ。縁側がある家にずっと憧れがあるけど、正直全人類がそうじゃない?縁側に憧れがない人類いる??自宅にある人はそんなにテンション上がらないものかしら。
せっかくなので、もっちゃんと大久野島(野うさぎと毒ガスの島)に行くか〜と言って港まで行ったんだけど、船に乗るのに4時間待ち(!!!)だそうで、全然無理でした。ソフトクリームを食べて退散。
電車で移動して、広場のベンチで朝作ってきたおにぎりを食べた。柴漬けとしそと天かすの混ぜおにぎり。おいしかった。お米1合に対してしそ10枚はさすがに多いかと思ったけど全然イケるね。
もっちゃんは新幹線で帰るので、三原で別れて、私は今日一泊だけする松永へ、日に当たったせいか疲れた。
ホテルで少し寝て、19時ごろ起きる、徒歩40秒くらいのラーメン屋さんで550円の醤油ラーメンを食べる。お会計時にチューペットをぽきっと半分にしたのをもらい、「またおいで」と言われ、きゅんとする。おっちゃんありがとね。
涼しいし、気分が良いので、どっかで一杯やろうかしら、と思ったけど、スナックしかないな!スナック超ハードル高くない?行ってみたい気持ちだけはずっとあります。
お湯がまともに出ないビジネスホテルだったので、熱い!とか冷たい!とか(ひとりで)ギャーギャー言ってるうちにもう22時だ、今日は早めに寝よう。
5月3日(金)
たっぷり寝坊してやろうと思ったのに7時半には目がさめる。まぁ、早めに寝たしな…10時チェックアウトなので、浴衣のままダラダラする。浴衣でうまく寝られたことないと思うわ。ほぼ全裸になる。まぁひとりなので何でもいいですね。「ムジカピッコリーノ」?ていう多分Eテレの番組がおもしろい。これ毎週やってんのかな。いいすね。
起きてすぐに「絶対お刺身が食べたい、ごはんと味噌汁と、あ、海鮮丼がいいな」と思ったので、目星をつけていた店に電話するも、連休中は電話予約とってない、とのこと。まぁ開店時間に間に合うし行ってみるか、と思って直接お店に行ったら「オープンすぐなら入れる」とのことで、うまい海鮮丼にありつけた。
つーかこじんまりした良い店だったのに、海鮮丼はナイな、海鮮丼はまずくするのが不可能やんうまいに決まってるでしょ、もうちょっと手をかけたものをいただけばよかった。お店のご主人がなんとなく「食いしん坊」ぽい顔をしていて信頼感があった。小鉢も美味しかったし。また来ます。
食後は商店街にある大好きなジャム屋さんへ、3年ぶりぐらいに来たよ、超散財した。まじで世界一好きなジャム屋さん。お店のおばちゃん元気そうでよかったなぁ。開店直後だったので私が一番乗りだったから、わりと質問攻めにしたわ…チョコレートに付けるベリーのジャムと生姜のジャム(パンにすごく合うのよ、とのこと)が楽しみ。
そのあとはぼちぼち坂を登っていくつかお寺を回ったり、志賀直哉んち(旧居)で「暗夜行路」を読んだりしていたら車で来た家族が尾道に到着したので合流。夜はみんなで花札をやりました。
5月4日(土)
早起き、高速バスで広島市内へ。
ひろしま美術館で「みんなのレオ・レオーニ展」を観る。「みんなの」と付くと急に「仲間感」が出て良いっすね。「私も?私もいいの?」という気持ちになるでしょ。え?ならない?
レオ・レオーニ、モノタイプを多用しているんだけど「本人に直接やり方を習ったのよ」と言う人が解説する動画を見ることが出来たので、今めっちゃ真似したい気持ちがある。
お昼はむさしの若鶏むすびを食べた、まじでおいしい。総合力の高さよ。冷めてもおいしいからな〜むさし〜好きだ〜もう一回食べたい〜
そのあとは姉と雑貨屋さんをうろうろしたり、デパートをうろうろして、またバスで尾道に戻る。広島市内に行ったのに路面電車に乗れなかったの悲しい。写真だけ撮ったけど、写真なんか要らない、乗りたかった。路面電車が大好きなんだよ…神戸も昔は路面電車があったのにな…
尾道はお店が閉まるのが超早い、7時くらいにはもう商店街も真っ暗です。
帰国日記 2
2019年4月30日 (火) 16:46
4月30日(火)
ぐっすり寝た、多分5時半くらいにいっかい目が覚めて、寝たり起きたりしていたらやすこちゃんからメール、「閉店した家具屋さんで家具をもらったり超安く買えたりするよ、一緒に行く?」と言うことらしいので、ありがたく連れてってもらうことにする。
前に泊まってた人が置いていってくれた卵1個と、昨日スーパーで買っておいた食材で朝ごはんを食べた。ミニトマトが異様にうまい、熊本産でした。
家具屋さんは3階建ての立派な家具屋さんで、スミレ柄のレトロな食器があって、欲しいな〜と思っていたけど、家具屋さんのお母さんがお嫁に来たときにお祝いで貰った思い出の物だそうなので、遠慮しておいた。思い出を大事に思う気持ちはとても良くわかる。
家具屋さんで一緒にいた方たちとお昼ごはん(おいしくてしかも安かった、鯖の味噌煮定食、小鉢が4つ付いて750円、神戸なら1300円は取るレベル)を食べて、良さそうなジャムがあったので買ってきた。八朔ママレードやって。
つーか会う人みんな全員がものすごく親切で、気さくに話してくれてすごい、なにこれ、新時代か。え、時代とかじゃなくて広島って全土(?)がこんな感じなの?めちゃくちゃええやん。
帰り、「このへんに良いお醤油屋ない?」と聞いてみたら「すごいのがある、買えるかわかんないけど行くだけ行ってみよう」と言ってやすこちゃんが連れてってくれた。まじのまじですごい醤油やった、何を言ってるかわからないと思うけど、大丈夫、私もわかってない。
もろみ?を樽に入れた棒?から「舐めていいよ」と言われたの、初めてっす。塩味と甘みと酸味と苦味といろんな味がして、後味がくっきりとして、鼻に抜ける香りがおいしかった。おいしいものって味にきちんと「層」があるやん、それです。
つーか醤油を作ってる人に会ったのも初めてだし、醤油の樽を見たのも初めてだわ。
醤油そのものはまだ味見てないけど、正直確信しかないぜ…何この確信に満ちた醤油との出会い…
やすこちゃんには「女は25を過ぎたあたりから調味料に凝りはじめ、皿を集め始める」という、身に覚えがありすぎることを言われて、笑った。これがあれだ、「わかりみがふかい」ってやつだ。
やすこちゃんは容量が大きい感じがあって、話してると安心する。まぁ出会って3日のお前に何がわかる、と言われればそれまでですが!
もっちゃん(インフルエンザお疲れ様)が到着したので駅までお迎えに行って、ちょっと横になったら昼寝のつもりが夜になった。
平成が終わりましたが、これからもよろしくお願いします。
5月1日(水)
休みが全然終わらなくてびっくりする。うれしい。まだ半分も過ぎてないやん。最高か。
毎年これぐらい休めるといいのにな〜私だけじゃなくて全員が、あと全員一緒に休まないでもいいから、各々好きな季節に2週間くらい、何の気兼ねもなく休める国にしません?
今の日本ならやれば出来そうやけどな〜やってみて、無理ならすぐやめたっていいのだし、ちょっと試してみても良いと思うけど、だめなんですか?わが国、スクラップアンドビルドはお家芸やのに、トライアンドエラーはどうも、食わず嫌いじゃない?わが国〜
お米を持ってきたので朝食にごはんを炊いたら漬けものが欲しくなって、でも酢はねぇぜ…きゅうりとかもないし…と思ったら、ズッキーニとレモン汁があって、意外とこれでどうにかなりました。岩塩とレモン汁の浅漬け、わりと良いよ。また作ろ。オリーブオイルいれてもよかったな、黒胡椒とか。
洗濯物を干した後は、リビングのソファーで志賀直哉の「暗夜行路」を延々読む、もっちゃんはその横のソファーでずっと寝ている。
私はもっちゃんが寝ていると安心する。平和である、と思う。読書も捗った。
昨日公開されたSTAnの2010年のライブ映像をYouTubeで観る。 https://youtu.be/oJWvS07pbKg これです。良かったら観てみてください、見応えがあるし、STAnはまじで曲がいい、しかも全員上手い。なおかつロックバンドとしての正しさを感じる。ロックバンドに正も誤もないでしょう、と言われるかもしれないけど、正はあると思うんだよ。
夕飯にグラタンを作ることにしたのでスーパーに買い物に行ったけど、急遽たこ焼きやろう!とお誘いいただいたので予定を変更、足湯に入れてもらったり、アボカドとこんにゃくのたこ焼き(めぐちゃんのたこ焼きはケチャップとスイートチリソースを混ぜたのと、醤油とごま油のと、2種類のタレで食べる、めっちゃ美味い、真似したい、豆乳のマヨネーズも!)を食べて、めぐちゃんの歌も聴いた。めぐちゃんの歌は、めぐちゃんの作るカレーとおんなじ、なごやかな味がしたし、話しているときと変わらないトーンで、全部が地続きになっているように感じて、とっても良かった。本人と表現とが、乖離してないのが、良かった。あ、別に乖離してるのがダメって話ではないです。
なんか会う人会う人に本当に良くしていただいて、自分が何か「良い生き物」になったような気がするなぁ。完全に気のせいやけど。
あと、会ってどんぐらい経ったとか話したかとか、あんま関係ないんだな、好きな人はわかる、まるで目印が付いてるように、好きな人はわかる。
帰国日記 1
2019年4月30日 (火) 07:15
4月27日(土)
今日から10連休。まぁ心配事はもろもろあるけど一旦忘れよう。明けの私がなんとかするでしょう。よろしく頼んだぞ。
朝早く起きて月イチで通う病院へ。先生に「今日会えると思って、楽しみにしてたよ」と言われてなんかうれしい。患者冥利に尽きるなぁ。…患者冥利?
今回の広島旅行が長いので、お供に持っていくためのコーヒー豆を買いに行く。借りる家に豆を挽くやつがあるかわからん&持っていくのは嫌、なので、予め挽いておいてもらう。「うまく挽いときましたよ」とのこと。ありがとうございます。ふとタケにもあげよ、と思いたち、ブレンドの豆も買う。でもコーヒーって好みあるよね、私は浅煎りで酸っぱいやつが好きです。あ、誰も興味ないやつを言ってしまった。無視してください。
4月28日(日)
妄想でショコラティエになることにしたので、千日前の道具屋筋に、その道具を買いに行く。結局シリコン型がほとんどで、欲しかったやつは、ひとつしか見つけられなかったわ。まぁこれで一回やってみます。
難波はまじですごい人で、うおぉこれが10連休、と思った。もちろん私もその「すごい人」に加担しているうちのひとりです。みなさんはじめまして。
お昼を食べ損ねていて、16時頃さすがにクラクラしてきたので適当な喫茶店で適当なホットケーキを食べる。奥にいたカップル?夫婦?の男の方がどエラく横柄な態度で、ドン引きした。その人たちが退店した後、マスターが「あんなんよう耐えられるなぁ〜キムタクぐらいの顔面やないと許されへんであんな態度」と言っていて、キムタクの息の長さというか、今だに確固たる「イケメンポジション」に座り続けていることに感動した。
マスター、今は高橋一生とか田中圭とか中村倫也とかもおるで、イケメンはキムタクだけとちゃうねんで。
夕方、タケと繁昌亭の落語会へ。特になんの解説もせず夜席に連れてきてしまって、いいのかな、初めて落語に触れるという人に対して乱暴すぎでは、まずは普通に昼席に行くべきだったのでは、つーか私も上方落語はぜんぜん知らん、とモヨモヨしていたけど、なんてことなかったな。楽しかったらしい、よかったよかった、私も超楽しかった。聞いたことない根多ばっかりだったので、忘れないうちに調べてたら、歩きながら一緒にメモってくれたのが、とてもうれしかった。
タケは全然私に興味ないんだけど、私はめっちゃ興味あるんだよなぁ。私こういうこと多い。なんかの法則があるのかも…知らんけど。
天満あたりにある、前から行きたかった燻製のお店で飲んでいたら楽しさのあまり、またしても「終電とか知らん、どーでもいいモード」に突入してしまい、帰れなくなる。もう若い、とかじゃないな、これは、軽率。軽率です。深く反省。
まだ電車あるわ、今日はもう帰ろ、また遊ぼ、と言って立ち上がればそれで済む話なのに、いつもはちゃんとそれが出来るのに、今日は言えなかった。でも私が言うべきだったと思う、どう考えても私が言うべきだった。ごめんね。自己嫌悪がすごい。次は気をつけます。
始発が出るまで漫画喫茶へ。漫画喫茶およそ10年ぶり。洗面所に歯ブラシが置いてあって、でも歯磨き粉はないのね…と思っていたら、歯磨き粉付き?の歯ブラシだった。こんなんあるの?すごい、便利ね。
ぐっすり寝たらまずいので、もくもくとAKIRA(読んだことない、おもしろいのねアレ)を読んだ。ちょうど2巻まで読んだら5時になったので始発で帰宅。正直、続きが気になってる。アキラが起きた?目覚めた?とこなんすよ。
4月29日(月)
早朝、帰宅、即お風呂。3時間寝れるやん、余裕、と思ったのが最後の記憶で、すぐに寝た。荷づくりが済んでいて本当に助かったよ、ありがとう土曜日の私。
老若男女で地獄みたいになっている新神戸駅から新幹線で広島へ。どこかに買ったばかりの水を置き忘れてきた。未開封やし、誰か飲んでいいよ、エビアンの小さいボトルです。赤いシールがバーコードのとこに貼ってあるやつ。
家を貸してくれる方(やすこちゃん)が駅までお迎えに来てくれて、なおかつスーパーまで車で連れてってくれて、さらに「近くで友だち(めぐちゃん)がカフェをやってるから、良かったら晩ごはん食べよう」と誘ってくれて、とってもおいしいカレーを食べた。私はカレーが全然好きじゃなくて、自発的に食べたくなること無いぐらいなんだけども、今日食べたのは本当においしかったな。明日もっかい食べたいくらい。なんというか、なごやかなカレーだった。
初めて会った人たちと話をして、それが楽しかった、多分もう私は人見知りじゃないと思う。少し前から「もう違うのかも」と思い始めてたけど、本件をもって確信とします、私の人見知りは終わりました。長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。
「人見知りなんで」って自分で言って、何かの防御壁を作った気になるの、断絶!という感じがして良くないな、やめたいな、とずっと思っていたので、終わりにできたなら嬉しい。あ、でも「人見知りです」って言う人に対しては全然、敵意はないです。むしろ「わかる、わかるよ君の気持ち」という感じです。
今回借りたお家は一軒家で、古くて静かで広くて虫とか鳥とかがいっぱいいて、とっても良い。私は古い家が好きだし、直したり足したりして長く住むことに憧れがある。
尾道に行くっつーことで、ベタに志賀直哉「暗夜行路」を持ってきたので読む、おもしろいやん志賀直哉。
尾道にある志賀直哉んち、超良い家なんだよ、知ってる?あそこ貸してくれないかなぁ。
これからパリ・リヨンに行く人に言いたい10のこと
2017年11月6日 (月) 22:09
らしくないタイトルですが、まぁどなたか参考にしてください。
こういうブログを結構参考にさせてもらって、正直ガイドブックよりも助かったので、
わたしも書こうと思います。
参考までに;
今回がフランス旅行初めて
両親とわたしの3人旅、途中フランスに住む友人とも合流
わたし=ほんのちょっとだけ英語できる、フランス語はさっぱり
両親 =日本語オンリー
パリに5日、リヨンに2日滞在
シャルルドゴール空港からの移動手段について
わたしはUBER(https://www.uber.com/ja-JP/)を使いましたが、初めて使ったし、初めてのフランスで、わりとハードルが高かった…そもそも空港のどこから出ればUBERに乗れるのか全然わからんかった!
ANAで行ったけど、荷物を受け取ったあとUBERに乗る場合は、
「出発ロビー」と書かれている方へ行けばよかったみたい(紛らわしくないすか)。
2番と8番が車寄せになっているので、家族がお迎えにくるフランス人もここで待ってるようです。
空港内でタクシーに乗るか?と聞いてくる人はいわゆる「白タク」だそうなのでご注意ください。
タクシーに乗りたければ「タクシー乗り場」に行けば、正規のが待機しています。
主要駅(Gare de Lyonとか)に行ければいい人は、バスに乗るのが一番いいかもしれんね。
電車で空港から出る方法については、今回使わなかったのでさっぱりわかりません。ごめん。
タクシーでなくUBERを使ったのは、フランス人相手に行き先を伝えられる自信がなかったことと、
遠回りされても一切気付けないこと、
あと1時間近く運転手さんを疑い続けるのしんどい(全然ぼったくるつもりのない、良い人かもしれないのに)、が全ての理由です。
結果としてUBERは評価制になってるので運転手さんもいろいろ気遣ってくれる(キャンディーをどうぞ、とかね)し
乗る前に料金が分かる上にカード決済なのでぼったくられるポイントが皆無、で超よかった。
泊まるところ
わたしはホテルに泊まるのが嫌(ずっと外食するのがしんどい、現地の食材でごはんを作るのが楽しいと思う)だったのでAirbnb(https://www.airbnb.jp/)で家を借りました。
借りた家は少し歩くけど周りに地下鉄の駅が3つくらいあったので、便利に過ごせたし、家主は日本語もできる人だったので、安心安心。
バスに乗るのが結構ハードル高かったので、地下鉄の駅近くに家を借りるといいと思う。
Airbnbのやりとりは英語でやったけど、別に電話するわけじゃないし、Google翻訳も使いつつで、しかも向こうが慣れてる感じだったので何も問題なかったです。
ホテル気疲れする人は絶対Airbnbがいいよ!
地下鉄怖い説について
地下鉄危ない!スリ多い!一瞬も気を抜くな!という情報を多く見たので、可能なかぎり乗らずに過ごそ…と思ってたけど、そうでもなかったっす。
朝早い時間なら空いてるし、みんな目があうとにこにこしてくれて、全く危ない雰囲気じゃなかった。
混んでくると多少怖い感じもあるけど、1本待てばまた空いてたり、回避策があります。
もちろん財布を膝に置いたまま寝てても大丈夫!ってわけにはいかんやろけど、そんなに大騒ぎするほど怖いことはないと思う。少なくともわたしはなかった。
回送になる電車で座ってたら、おじさんが教えてくれたりした。やさしさ。
急に車内で演奏を始めたりする人(上手な人も多いのでチップをあげていいと思う)や、ベーシックな物乞いの人(コップを差し出して車内をぐるぐるしてる、子連れとかもいる)もいますが、お金をあげたくなければ無視してていいし、ジロジロ見たりしなければ別に絡まれません。
現地の人たちも、小銭をあげる人もいれば全く相手にしない人もいるし、いろいろです。
まぁ日本ではあんま見ることないのでびっくりはする。
移動手段について:パリ
パリでは主に地下鉄、一回だけバス、あとはUBERと徒歩、で移動しました。
地下鉄はどこまで乗っても、途中乗り換えても一律1.9ユーロなので、とっても便利です。路線も多いし。地下鉄に乗りさえすればどこへでも行ける!
バスは次の停車駅を言ったり言わなかったり、かなり自由な乗り物だったので、土地勘がないとキツイと思う。フランス語が分からないと不安かも。乗るのは地下鉄と同じ、1.9ユーロの切符で乗れます。
切符は10枚綴りになったのがちょっとだけ安いので、それを買うのが良いと思う。観光なら1日で少なくても4枚は使うし、有効期限もないので、余ったらまた次の日使えます。
レンタル自転車を使いたいと思ってたけど、パリは結構車が多くて怖かったので無理でした。自転車は車道を走ることになってて、道によっては自転車専用道を区切ってくれてるけど、そこに路駐の車がずらっと並んでたりしてた。
移動手段について:リヨン
リヨンではホテルの近くに電車の駅がなかったし、行動範囲がそんなに広くなかったので、レンタル自転車を借りました。道も平坦でほぼ坂がないところを移動したので快適で楽しかった!
クレジットカード(VISAかMasterCardのみ)で登録をして、1日券を発行して使う感じ。
1日券という名前のわりに登録から24時間使えるので、昼に登録すれば次の日の午前中も使える!
1日券なら1.5ユーロで、自転車を借りてから30分以内に一度返せば、追加料金なしで借りられます。
借りた場所に返さなくても、ステーションが町中にたくさんあるので、どこに返してもOKです。
ステーションの場所は公式サイトに地図があって、今何台止まってるかとか、あと何台止められる空きがあるかとか、結構リアルタイムに分かります。
https://velov.grandlyon.com/
リヨンも割と車は多いけど、曲がるとき待ってくれたり、自転車が走ってる横を通り過ぎるときはうまいこと避けてくれたりして、クラクションを鳴らされたり怒鳴られたりすることもまったくなかったっす。大阪で自転車乗る方が怖いレベル。
観光地でのできごと
エッフェル塔のキーホルダーを無理やり買わされる!何らかの署名を求められて、そうこうしているうちにお金をとられる!などの前評判のわりに、そういったことはなかったっす。
普通に「いりません」「ノー」と言えばそれでよし。
もちろんキーホルダーはお土産屋で買うより安いみたいやし、欲しければ買えばいいと思う。
単にどうしたいか自分で決めてそれをアピールすればいいだけのことと思います。
なんにも怖くない!大丈夫!
TGVに乗る
予約して乗る列車なので、現地で取れなかったら怖いし(普通に満員になるようですし)、あらかじめhttp://www.raileurope-japan.com/ でチケットを取ってから行きました。
席の指定まで済ませてくれるし、あとはEチケットを印刷して持って行くだけ!
もちろん手数料はかかるけど、現地でチケットを買う煩わしさ&ハードルの高さを思えば安いぐらいなのでは…
時間指定するチケットにすれば、結構安く買えます。
私は片道25ユーロぐらいでした。後で時間変更できるチケットはその分高いみたいです。
乗る時は発車時刻の20〜30分前くらいに駅に着いておけば、どのホームから発車するか、電光掲示板で発表されるので、Eチケットを見せればいいよ。改札はない。なかった。
チケットにはQRコードが付いてて、それを係の人に読みこんでもらいます。
かなりサクサク事が進むので、ぼーっとしてると乗り遅れたりしそう。頑張って!
車両ごとに荷物を置く棚があるので、スーツケースはそこに。みんながスムーズに乗車できるように協力しあいます。
1等席もあるけど2等席で十分と思う、窓際席はコンセントもあるし、窓も大きいし快適。
犬も乗ってきます。めちゃくちゃ賢い犬で、2時間のあいだ一回も吠えなかった。フランスの犬全員賢かった。
祝日について
11月1日がフランスでは祝日だったらしく、午前中だけ営業するお店、31日から連休のお店、開館時間を延長する博物館、などなど、かなりイレギュラーなことが起こっていました。
どうしても行きたいお店がある場合、事前に祝日じゃないか、営業時間とか、調べといたほうがいいかも。
天候と服装について
2017年10月末から11月どアタマの、お天気についてなので、参考になるのかどうだか。
個人的には寒くも暑くもなく、ちょうどいいぐらいでした。ただ私は暑がりで湿度高いのが何よりも苦手なので、その点を鑑みると、人によっては乾燥していて寒いかも。
服装はセーターに中はタンクトップ一枚、下はニットのスカートかジーンズ、靴はコロンビアのもこっとしたブーツかアディダスのスニーカーのどっちか。
ユニクロの薄いマウンテンパーカみたいなのを持って行って、羽織ってました。
首に巻くストールとかあればなお良かったかも、現地調達でもいいけど。
TGV車内はめっちゃ乾燥しているので、マスクとリップが必須…!
あと今回荷物を減らすためにコインランドリーを使って洗濯しました。
滞在場所によっては近くにコインランドリーがないかもしれんけど、私が泊まったとこは徒歩1分のとこに2軒ありました。
使い方は日本とあんまり変わらんかったと思うけど、一応説明が書いてあるし、Google翻訳を使いながらやれば難しくないと思うよ。
荷物について
スーツケースは急遽買いました。今回は途中で洗濯もするし、真夏じゃないし、3人で2つのスーツケースにまとめて行くって予定にしてたけど、直前で「お土産とか買うときついのでは…」となったので、無印良品の67Lを新たに購入しました。
無印良品にこだわったつもりはないけど、正直あんまりデザイン的にいいなーと思うものに出会えなかったし、機能的にどんな違いがあるのかさほどピンとこなかったしで、とりあえず無印のにするか!って感じです。
結果、ストッパーが付いてるのがすごい良かった。電車の中とか、持ってなくても止まっててくれるのすごい。ちょっとした坂でも、キャリーケースってごろごろ転がって、常に握ってなあかんやん。ストッパーあると全然違います。
強度とか、キャスターの良し悪しはまだわかりません。今のところは何も問題はないです。
容量も67Lでピッタリ!服は3日分とプラスα(寝るときの服、予備のシャツとパーカー、ぐらい)で靴はスニーカーとサンダル(土足の家だったので、家履き用)を入れて行って、行きは大分余裕ある感じ、帰りはお土産でみっちり、ちょうど入ったな!って感じ。
あんまり大きいと扱い悪いし、家に置いておくのも邪魔なので、これぐらいでよかったかなぁ。
元々あんまり旅行の荷物が多い方ではないし、最悪捨ててもいい服をいくつか持っていくと、帰りの荷物が増えても安心。
母は実際にまだ使えるけど、もう捨てても惜しくないタオルを持って行って、帰りは捨てていました。
80ユーロのトイレ
2017年11月6日 (月) 04:42
1週間ほどフランスへ行き、スリにあったり、怖い目に合うこともなく、無事に帰国しました。
帰りたくなかった〜
パリではAirbnbで家を借りて、自炊しながら生活したのだけど、
日本で買うと高いもの(マッシュルーム、チーズ、コーヒー豆、スモークサーモンなど)が安かったです。
ホテルにせんでよかった。借りた家も広くて、古くて、最高でした。
パリは地下鉄がこまかく走っていて、途中乗り換えようが端から端まで乗っていようが
一律1.9ユーロなので、旅行にありがちな「交通費がいたい」ことにはなりませんでした。
リヨンはもっと長くおりたい!ってなって、去りがたいほどにいい街でした。
住むならパリよりリヨンがいいよなぁ。
今思い出してもリヨンに戻りたい…恋しいリヨン…
何よりフランスの人、みんな優しくて、にこにこしていて、
イメージが変わったわ。
もちろん観光客って立場だったので、それ以上でもそれ以下でもない扱いを受けたとは思うけど。
それにしても、大人はみんな楽しそうに仕事していて、こどもは自立しているし、犬はよく躾けられてるし、全く嫌な気持ちにならんかったわ。
ゴミをそのへんに捨てんなやタココラ、とは思いました。
以下、出来事など箇条書きです。劇的に長いので、別に読まなくていいと思います。
これから旅行する人向けの記事は別に書くつもり(わたしも個人ブログにすごく助けられたので、参考にされたい)です。
写真は「写ルンです」を持って行って撮りました。
かなりムラがあるというか、写真撮るのヘタんなってる!って感じですけど
とりあえず現像が済んだので、見てください。
基礎が出来てない感じします。あともっと、名所じゃないとこを撮ったほうが良かったよね。
でもフィルムっぽさは結構出ていて楽しいので、またインスタントカメラでちょこちょこ撮りたいです。
https://vsco.co/tanakanozomi/journal/france
到着日:伊丹空港から羽田経由でCDG、UBERでパリまで
- 朝早い便だったので、寝坊が怖すぎる、ありとあらゆる機器を枕元に起き、可能な限りの目覚ましをセットして4時に起きる
- 羽田で乗り換えて、シャルルドゴール空港へ、機内で観た「ベイビードライバー」が最高
- Airbnbで借りた家に向かうのにUBERを使いたいけど、どこの出口に迎えにきてくれるのかさっぱりわからない、8番出口ってどこだよ
- フランス人ドライバーから「今どこにいるの?」という電話(おそらく、フランス語さっぱりわからん)が鬼のようにかかってくる、怖い
- 「ノーフレンチ!イングリッシュプリーズ!ソーリー!ソーリー!」
- 一旦諦めてキャンセルし、タクシーで向かうことにする、係のおじさんに住所を見せると出発ロビーに降りるように言われる
- 教えられた出口に行くとUBERっぽいのいっぱいおるやん!ここか!
- 再チャレンジし、無事にドライバーが見つけてくれた、この旅一番ホッとした
- 渋滞のなか(金曜の夕方やからかな)パリへ、借りた家に到着、家すごい!めっちゃ味のある木の床!タイルのバスルーム!ホーローのキッチンシンク!最高!
- 誰かに見せて、褒められることを前提としてない、自分の好きなものを好きなように置いている、自分のためだけの家、見習いたい
- スーパーで買ったワインと、近所のピザ屋で買ったマルゲリータで晩御飯を済ませて就寝、時差ボケでほとんど寝られず、深夜3時ごろにおじさんたちが歌う超ローテンポな「ハッピーバースデー」が聞こえてきて笑う、3回連続して歌われている、めっちゃ祝われるやん
2日目:観光地めぐりの日
- 早く起きてパンと目玉焼きの朝食、日が登るのが遅くてびっくりする、7時でも真っ暗、この日の日の出は8時半とのこと
- 地下鉄に乗って「クリニャンクールの蚤の市」へ向かう
- 「地下鉄は治安が最悪、スリの魔窟」と聞いていたので超ビビってたけど、そうでもない、大半の人がにこにこしてて、むしろいい雰囲気、空いてるし、ニューヨークの地下鉄の方がよっぽどヤバかったわ
- 駅からすこし歩いて蚤の市へ
- 想像してた蚤の市(青空マーケット的な)ではなく、こまごましたアンティークの店(屋根ある)が並んでる感じ
- 売ってるものは総じて結構高い、のであんまりごっそり買い物する感じではない、家具屋さんとかもあるので、見て回るにはいい
- 小さいタペストリーみたいなのとかカーテンタッセルを買った
- パリの中心部に戻って凱旋門、エッフェル塔、セーヌ川を歩いてビラケム橋(映画”インセプション”でディカプリオが走ってたとこ)を渡るおのぼりさんコース
- 観光地はとにかく人が多い、エッフェル塔もすごい人で登れーず
- 帰宅してごはん、みほがくるので駅までお迎えに
3日目:ショコラの日
- だいぶお寝坊、体内時計と実際の時刻が折り合わずフワフワする
- 昼前に出発、今回の旅の目的の一つであるサロンデュショコラへ
- 想像の3倍くらいの規模!広い!
- 人多すぎ!あっつ!
- 半袖でいいぐらい暑い
- 試食しまくり、みほに通訳してもらいまくり
- バイヤーか、ってくらいの熱意で歩き回り、ショコラを仕入れ
- あこがれのジャン=シャルル・ロシューにフランク・ケストナー…夢の国…
- 一回も座らず、歩き続けたので電池切れ、ぐったり
- 家の近くのアイルランドパブで晩ごはん、がっつりのハンバーガー、店員さんのおでこがかわいい
- 肉体的に疲れたのでようやく爆睡、到着して初めて5時間寝られた
4日目:みほとアメリツアーの日
- 前日に立てた予定通り、シリル・リニャックのお店で朝ごはん
- このレベルのショコラトリーが家から5分て…夢の国か…
- 味はもちろん店内のインテリアも、タブレットのパッケージもめちゃくちゃかわいい、好み!
- 地下鉄でノートルダム大聖堂へ、この日はみほと話が弾みすぎて地下鉄乗り過ごしまくり
- ノートルダムはもちろん、市役所の建物もアールヌーヴォー様式ですごい!パリはただの人ん家でも建物がすごい、全部世界遺産に見える
- 歩いてパトリック・ロジェのお店に
- 高級ブランド店みたいなショコラトリー、興奮のあまり「これをください」「ひとつでいいです」「ありがとう」がフランス語はおろか英語でも言えなくなり、全部日本語で言う
- 試食でくれたココアニブの乗ってる薄いパリッとしたチョコがセノヤスヒロのと酷似!!!
- チョコレートの「革新を求める文化」であるとともに「継承する文化」である点、めちゃくちゃ好き
- バス停に向かう途中でブックオフ的な店を見つけたのでレコードを漁る
- なんかフランスのジャズレコードを買いたい、コール・ポーターとか、いやポーターはフランスじゃない、わかってるけど、いやそもそもジャズのレコード全然おいてないやん
- クラシックでもいいけどなーと思っていたら、a-haのファーストアルバムが5ユーロ、これにしましょう
- レコードは量がなければかさばらないし、旅の思い出にぴったり
- 次はアメリの撮影時に小道具を提供したというアンティークショップ「Au Petit Bonheur la Chance」へ向かうも、ちょうどお昼なのでお店は休憩時間
- エスニック料理のお店でお昼ご飯を食べて、近くの「Musée de la Magie」へ
- 謎のからくり人形や手品の道具が展示してあるマジックの博物館、途中手品も見られるし、どローカルな雰囲気でたのしい、フランス語なのでさっぱりわからんけど展示品はわりと英語で説明があるし、手品やからくりはそもそも言語関係ないので楽しめます、子供達もかわいいし
- アンティークショップがオープンする時間になったので買い物、お店の人ぜんぜん構わずにほっておいてくれるので、じっくり見られる、高いものを触ったり重ねてあるお皿をカチャカチャしていてもなんにも言われない、ありがたい
- ホーローのキャニスターが欲しかったけど普通に高い…お皿と古い紙モノをいくつか、お皿はプチプチで丁寧に包んでくれたので安心
- みほが今日帰る予定だったけど、明日まで延長することに!まだまだ遊ぶぞ!
- また地下鉄に乗ってアメリが働いてたカフェ「Café des Deux Moulins」へ
- クリームブリュレと飲み物の「アメリセット」があるのでそれを注文、写真撮りまくり!
- シナモンが効いてておいしかったクリームブリュレ
- 近所の人に人気のお店らしく、お店は結構混雑、みんなご飯食べたりお酒飲んだり
- 日が暮れてきたので迷ったけど、せっかくなので「サクレ・クール寺院」へ
- すごい階段を登ったけど、ライトアップされててきれいでした
- 中はモザイクタイルの壁画、お祈りする人もいて、キリスト教徒じゃないけど敬虔な気持ちになる
- 地下鉄で帰宅、みほとは話すことがたくさんあって尽きない、この人の前で、何ひとつかっこつけたり取り繕ったりする必要がないことがとてもここちよく、うれしい
- たくさん歩いたので疲れた、気を失うように寝る
5日目:みほとパリにお別れの日
- 朝起きて、みほは住んでる街に帰る日
- もっと話すことがあったし、一緒にいたかったけど、そういうわけにもいかないのが世の定めってやつでして
- 帰国したらまた会おうね、待ってるからね
- 家の片付けと荷造りが済んだころ、家主のシャーロットが帰宅、シャーロット日本語ペッラペラ!
- ルーブルに行けなかったので、外観だけでも観に行こう、ということで出発
- そもそも今日ルーブル休館日でした、入館はまたの機会に…
- どうしても行きたいアートポスターのお店があるので徒歩移動
- 超悩んだけど、結局買った、80ユーロのポスター、この旅いちばん高い買い物
- ここで欲しいものを我慢しないために年明けから貯金したのだから、何も気にすることはないはず!!!※大声
- 天気もいいし、店の内装もかわいいし、店員さんは親切だし、アート作品を買うには最高のシチュエーション、ご機嫌で帰宅、荷物を持ってリヨンへ出発
- Gare de Lyon駅からリヨンへ、TGVっていう日本で言うところの新幹線みたいなのに乗る、ちょうど2時間でリヨンに到着
- リヨンパルデュー駅のトイレが有料の様子、80セント入れてゲートを押す仕組みらしい
- 父に荷物を預けている母はお金を持っていないので「トイレ有料やった、80ユーロやって、ちょうだい」
- 父「80ユーロ!トイレが!?いや!我慢して!無理!」
- ホテルにチェックイン後、晩ごはんへ、全員日本食が恋しく(大のパン好きであるわたしと母すらも)なっていたので、日本料理店へ
- お寿司と焼きそばと餃子と焼き鳥を食べたけど、完全においしかった
- 日本人は全くおらず、日本語も英語すらも通じなかったけど、完全においしかった
- 食材だって手に入れるの難しいだろうに、よくぞここまで…!
- ありがとうリヨン、嬉しいよリヨン
- お寿司はわさびとガリが付いてたし、アサヒの瓶ビールも飲めたし、満たされて就寝
6日目:リヨン満喫の日
- 早起きして出発、「今日はパン食べたい!」
- 父が調べたホテル近くのカフェで、ラテとクロワッサン
- 何か飲み物を頼めばクロワッサン(大きいしおいしい)が自動的に付いてくる様子
- メガネのおじさんがひとり、鼻歌を歌いながら働くカフェ、みんな新聞を読んだりしながらゆったり、だれも急いでないし、人を急かさない、なんていい店なんだ…
- 大満足して外に出ると向かいにベルナシオンがある!ホテルから近いのは知ってたけど、こんな近いとは
- なんと日本人の店員さんがいて、声をかけてくれる、1年リヨンに住んでるとのこと
- 今日祝日で店は午前中で閉まったりわりとイレギュラーであること、牡蠣やホタテが食べられるお店に友達がいることを教えてもらう、リヨンはほぼノープランだったので助かったし、知らない街で見る日本人めちゃくちゃ安心する
- 教わった通りにポール・ボキューズ市場へ、魚介やチーズ、お肉、乳製品、などなどの専門店がぎっしり!夢の国!!!
- 生牡蠣とムール貝の白ワイン蒸し、カニを食べる、午前中やけど白ワインも飲む
- 見たことない野菜がいっぱいある八百屋さんでドライフルーツやマスタードも買う、ラズベリーがめちゃくちゃうまい
- ここで働いてる人たちもみんなご機嫌で、まったく急からしくない、子供もいっぱいいるけど、みんな自立してる
- デリスデセンスがあったのに、買うの忘れた、この旅いちばんの心のこり…
- 自転車を借りて、市内を移動、24時間借りて1.5ユーロの自転車、サドルを一番下まで下げてもまだ高いこと以外は最高の移動手段!(30分以内に返却すれば、追加料金もなし!1.5ユーロで乗り放題!)
- リヨンの街並みはパリとはまた違う、ハリー・ポッターに出てきそうな石畳
- 別の移動手段があるであろうことを予感しつつ、徒歩でノートルダム大聖堂へ向かう、ほぼ登山
- 途中森の中にZIPラインとか綱渡りとかを楽しむ施設を発見、みんな楽しそう
- 山を登りきったところに大聖堂が
- 敬虔な気持ちになる
- 山の上なのですごい絶景、あと祝日なのですごい人
- 帰りは登山列車みたいなのに乗って下山
- みほに教えてもらってた映画とミニチュアのミュージアムに行く
- 映画で使用した衣装やら特殊メイク、小道具からシナリオまで、ありとあらゆる展示物が
- 父もわたしも大の映画好きなので大興奮
- かなり見応えのあるミュージアムだったので、2時間くらいいました、おすすめ
- 買い物をしたりして、また自転車に乗り、朝ごはんを食べたカフェレストランへ
- メニューがフランス語しかないので何が何だかさっぱり、Google翻訳にお願いするも、料理の名前ってそもそも翻訳できないもの多くないすか、日本語でもそうやん例えば「親子丼」とか、翻訳したところで結局何かはわからんやん
- 悩んでもしょうがないので早々に諦めて注文、店員さんに英語で話してくれないかお願いすると「やってみるよ」と言ってくれて、お互いどうにか意思疎通、ありがとうありがとう
- 3品注文し、焼き方を2回聞かれたので「え、両方お肉なの…」と不安に
- 結果、ハンバーガー(ごまとかナッツ類がぎっしり付いたバンズに牛肉と玉ねぎ、りんごをソテーしたものが挟まってる)とタルタルステーキ(少しだけ火が入っててピクルスと和えてあるやつ、パンと一緒に食べた)、きのこがたっぷり乗ったパルメザンチーズのリゾットが出てきて、どれもめちゃくちゃおいしかった、おいしいおいしいタイム
- フランスで外食してると面白いのが、店員さんがみんな「おいしい?」とか「どう?」とかちょくちょく聞きにきてくれること、追加の注文を取りにきてるわけじゃなくて、単に自分たちの提供したものを楽しんでもらってるかを気にしてる様子
- 聞きにきてくれると「超おいしいよ!」と言いやすいのでとってもうれしい
- めっちゃ満腹で70ユーロぐらい、近所にあったらこの店は完全に通うやつ
- ホテルに戻って就寝
7日目:帰国の日
- 昨日のカフェで朝ごはん
- 帰る前にもう一度自転車に乗りたいわたしと母でスーパーへ、市場でもう一度ラズベリーとブラックベリーを買う
- ホテルをチェックアウトしてUBERで駅へ、エイドリアン・ブロディ似のドライバーが送ってくれる
- 待つ場所が一つしかない(この場合ホテルの前しかない)場合、UBERに勝る乗り物ないのでは!
- 再びTGVでパリに戻る、ここでパリを経由する必要なかったんですけどね、まぁチケット取るときにはわからなかったの
- 空港まではバスで、この時点で何人か日本人がいる、係のおじさんがどのターミナルで降りればいいか教えてくれて安心
- 夜の飛行機で帰国、リヨン到着あたりから怪しかった風邪がピークを迎え、うなされながら帰国
- 羽田で乗り換えの時間があったので、タンメンと餃子
- 誰も「ボンジュー」とか「メルシー」とか言ってくれないの寂しい
- 国内線出発までの空き時間で、この旅ずっと読んでいた西加奈子の「サラバ!」を読了、泣いた
- 羽田から伊丹は寝ていてほぼ記憶なし、途中りんごジュースを飲んだことしか覚えてない
- 伊丹空港から無事に帰宅、家を片付けてから出発してくれた自分に感謝
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