タナカノゾミのポートフォリオサイト

blog

これはガスエビ

2022年7月14日 (木) 21:17

旅行

両親と石川県へ行ってきた。我ながらどうかと思うほどたくさんの皿(九谷焼)を買い(しかも醤油皿サイズの小さいやつばっかり、だって結構高いねんもん九谷焼)、仕舞う場所がないな……と途方に暮れている。まぁ買ってきた皿はすべて気に入っているからいいけど。「仕舞う場所がない」というよりは、食器棚の整理が必要だと思う。採寸から始める必要があり、気が重い。
私の家は一人暮らしにしては皿が多いが、趣味のひとつでもあるのでどうしようもない。つーか趣味多すぎんか?しかも金かかるやつばっかり……いや待て、金かからん趣味ってどういうのがある?登山とか?あと趣味ってどうやって減らすんやろ、意図的に可能??ってか食器棚さぁ、冷静に見たらグラス買いすぎじゃない?誰がこんな使うねん。大家族か。

金沢に行ったのは初めてだったが、圧迫感の無い街でよかった。高い建物が多くないせいだと思うが(京都みたいに規制してるんかな、知らんけど)、そもそも土地が広い感じがした。道も結構広い。中心地にたくさん美術館や博物館、工芸館があるのもよかった。
市内ではうまい寿司(のどぐろ超うまい)と、水蜜桃のパフェと、ご当地グルメらしいハントンライス(オムライスの上にフライが載っている)を食べた。

あと滋賀から向こうの県に行くと、街中で得られる情報としての「松尾芭蕉エピソード」が圧倒的に増える気がする。超引越し多い人じゃなかった?と思ったけど、それは葛飾北斎でしたね。松尾芭蕉は単に、長距離移動系俳人だっただけか。

初日は九谷青窯(くたにせいよう、と読む)の工房へ行き、 そのあとは九谷陶芸村という協同組合が運営する九谷焼の専門店がたくさんあるところへ行った。九谷焼には陶器も磁器もあるらしい。磁器に5色で上絵を付けるのが九谷焼の定義だと思っていたけど、違うねんな。無地のもあったよ。
九谷陶芸村にはすごいサイズですごい金額のものもたくさんあり、目が慣れてくると不思議なことに値段が大体分かるようになった。人間の手がかかるものにはお金がかかるし、人によって値段が上がることはあるけど、ある一定のラインから下がることは無い。なんの業種・職種でも一緒ですね。健全だな、とも思う。

21世紀美術館では「ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ:どこにもない場所のこと」という展覧会を観た。何の前情報もなく、ただ行ったから観ただけだが、これがめちゃくちゃおもしろかった。
ムン・キョンウォンさんとチョン・ジュンホさんは「News from Nowhere」というプロジェクトをやっているユニットらしい。展示物はほとんどが映像作品で、ちょっと難しくもあった。しっかり頭を使わないと何も得られないな、と思うが、いつだってそうなんだよな。頭使って考えて、理解しようと努力しないと、いつだって、何からも、何も得られない。ま、バカでかい油彩画などを頭空っぽにして浴びるのもかなり良いからな、自分のテンションとか、モードによりけりですね。

「News from Nowhere」はウィリアム・モリスが書いた小説のタイトルだが、このプロジェクト名はそこから名付けたらしい。ほーん。
私はデザイン史の授業でその名を知った時からモリスが好きだ。作ったものも好きだし、アーツアンドクラフツも好きだし、思想も好きだ。よく名言として取り上げられる「役に立たないもの、美しいと思わないものを家に置いてはならない」も超好き。私は名言の類はほとんど全部うるっせぇな~と思ってムカつくけど、これは全然ムカつかない、同意同意~!と思う。
好きなものが次に繋がるときって、急に来るな……そして図らず来る。
いや「News from Nowhere」読んでないけどな。つーか読めるのか?と思って調べたらやっぱり原文しかないやん。いや待てタイトルが違うんか?あぁ「ユートピア便り」で岩波から出てるわ。読むか……読むか……?

お寿司屋の突き出しで食べた加賀太きゅうりの煮物(冷やしてある)がおいしかったので、市場に行ったら3本で200円で売っていて、母が買って帰ろうと言ったのを1本分けてもらった。調べたら浅漬けも良いらしいので、塩・酢・出汁醤油で適当に漬けてみたらおいしかった。暑くて料理をする気は起きないし、食欲も落ち気味だが、浅漬けと冷やした煮物は食べられる。

帰りは車でほとんど寝ていた。甘やかされてる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

archive

latest posts