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ふつうのこども

2025年9月19日 (金) 21:14

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数日前にTwitterによく流れてきてた「両親や祖父祖母は子らが何歳になっても“子”として見ている」系のツイートがすごい好きやったのに、もう終わったみたいで、全然流れてこんようになった。「お母さんが“最近物騒やねんから、イヤフォンしてぽてぽて歩いてたらあかんねんで”って言うてくる、私もう32歳やのに」ってやつ。ぽてぽて。特に好きやったのは「おばあちゃんと銭湯いったら私を子ども料金で入れようとしてきて、差額を払ったら番台さんが“こういう時は子どものふりしとったらええねん”て言われた」ってやつと、あと「お父さんに“お前昨日酔うて帰ってきて玄関にペちゃって落ちとったんやぞ”て言われた、親には俺が二頭身に見えてる」ってやつも好きやった。みんなかわいい。こういうのばっかり見たい。
私も両親に「かわいげがないのが悩み」という話をしたとき、ふたり揃って「ハテ……?」みたいな顔をされたことがある。重ねて私は「かわいげがないせいで困っていること」などを丁寧に解説したが、ふたりしてますます「???」となっていた。結局「そらあんたたちは…娘やから…娘がかわいいやろけど……」となってしまって、私が根負けする形になった。親に客観性など求めてはいけない。
とはいえ、私の自尊心がつま先から頭のてっぺんまでみちみちのたぷたぷであるのは、両親のおかげと思う。何歳になろうが、どんな見た目をして、どんな情けない人生を送り、自分を愛せず、鏡を見るのが苦痛でも、両親にとって私はただ“かわいい娘”であるのだ。自尊心は外側からも育てることが出来、なおかつ過不足ない自尊心さえあれば、人間はひとりで生きていける。

数日実家に帰ったら、たっぷりお野菜をわけてもらえた。うれしいが、ひとり暮らしで消費するにはかなりの量なので、せっせと下処理した。にんじんはラぺに、きのこ類はほぐして冷凍、ゴーヤは早速夕飯に食べ、オクラは加熱だけして冷凍しておく。これでよし、とひと息つくけど、いつも「これ形変えただけで別に量が減ったわけではないねんよな」と思う。お弁当も作って消費しよう。

ゴッチのブログを読んだ。文中にある2005年のナノムゲンフェスについて、私はリアルタイムで感じたことをブワッと思いだしたのだった。2005年は私はまだ高校生だったし神戸にいたので、参加してはなかったのだが、参加できないがゆえに、バンドと一緒に傷ついた部分もあったように思う。若かった。
私はゴッチが望む(?)ような「洋楽も邦楽も均等に楽しんでくれる」ロックキッズに育ったが、逆にアジカンから軸足が離れてしまって久しい。2010年ごろには「アジカンは好きだけど、アジカンのファンが嫌いだ」と思っていた。
はっきりとファンダムを軽蔑したのはデビュー10周年の『好きな曲ファン投票』みたいな企画で『ソラニン』が1位になっているのを見た時だと思う。『ソラニン』自体は好きだったし、CDのジャケもかわいいし、そもそも原作の漫画だって好きで、実写映画化に参加することだって嬉しかった、劇伴を担当したのは盟友・ストレイテナーのホリエアツシだったし。ただ『ソラニン』の歌詞は浅野いにおが書いたものだ。ファン投票で1位にするような曲じゃないと思った。私は後藤正文至上主義みたいなところがあり、アジカンとは後藤正文のことだ、と思っていた。ゴッチが書いた歌詞以外はアジカンではない、ぐらいに思っていた。今なら「ちょっと潔癖すぎちゃう?ファンをまるごと軽蔑するほどのこと?」とも思えるけど、でも納得いかなかった。いや、未だに納得はいってない。『ソラニン』は良い曲だ、でもファン投票で1位にするような曲じゃない。この感情について、まだ分解して考えられるほどの冷静さを持てないのも、我ながらやばいと思う。なにしろ10年以上前の話なので……私は象ぐらい記憶力がある。
今年は『NANO-MUGEN CIRCUIT 2025』としてツアーをやるらしい。“自分が子供の頃にはなかなか地方まで来てくれなかった本格的な海外のロックバンドと、地方まで一緒に出かけようという試み”だそうだ。ゴッチらしいね。

母が『徹子の部屋』に出演した藤井風さんについて興味を示しており、「あの子は何なん、どういう子なん」と言っていておもしろかった。母は自分から進んで音楽を聴かないが、車を運転しているときはラジオをかけているので、曲は知っているらしい。あの子は何なん、と言われても、私もよく知らないので「ふつうに天才なんじゃない?」と答えておいた。まぁ間違ってないと思う。ふつうに天才でしょ。
そういえばアルバムが出たんやっけ、と思い聴いてみたらすごく良いアルバムだった。『It Ain’t Over』って曲が好き、寝室っぽい。寝室っぽい音楽が好きやねん。あとなんかサックスが入ってて、これが結構変わった音で、良いなと思った。サックスって結構すぐ「あ、もうやりすぎ、ドヤりすぎ、もういいおなか一杯っす」ってなる楽器やと思うねんけど、だから入れるならだいぶ注意深くやってくれや、って思うねんけど、めちゃくちゃ良いところに良い音で良い具合にあるサックスで、良かったです。

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