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손으로
2025年11月12日 (水) 19:05
母と、母の友人(と言っても彼女は私の幼馴染のお母さんなので、叔母みたいな存在)を連れて、ソウル旅行に行ってきた。私はこの2年で6回目のソウルになるので、さすがにだいぶ土地勘がついてきたと思う。もう電車に乗るのを間違ったり、バスに乗るのを躊躇ったりはしなくなった。道はめちゃくちゃ間違うけど……
今回は文字通り「連れて」行ったので、飛行機や宿の手配、大まかな旅程のプランニングに食事の提案など、とにかく何もかも全部私がやる。普通に疲れる。これを「善意のみ」で賄えるほど私は出来た人間ではないが、さすがにお金をもらえるほどのクオリティではないし、そもそも母とその友人から金などもらいたくない。なので「面倒なことを任せてごめんね、助かります」くらいのことを言ってもらえたら報われるなぁぐらいの感じ。私はこういう役回りになりやすい。
幸いふたりとも「おいしい」となんでもよく食べ、「たのしい」「来てよかった」と4日間ご機嫌に過ごしてくれたので、とても良い旅行になった。先週末より寒くなく、風もなかったので暖かく過ごせた。
オンマ連れのせいか、私がひとりでいるときよりもっと、みんなが優しくしてくれた気がする。エスカレーターもエレベーターもないところでロッテマートへ行く道を探していたら、マンションの警備員さんが来てエレベーターまで連れて行って、わざわざ自分のスマホの翻訳アプリを立ち上げて道案内をしてくれた。市場では行きたい胡麻油屋さんにたどり着けず、八百屋のおばちゃんに聞いたら、わざわざ先導してお店まで連れて行ってくれた。私たちはその八百屋で買い物もしていないのに……たくさんの親切をうけたので、いつもよりもっとたくさん「ありがとうございます」を言った旅行だったなと思う。みんな「当たり前のことだが……」みたいな顔をしていたけど、そんなに当たり前じゃないよ。やさしいね。
ずっと前から行きたくて、でも母を連れて行こうと思って我慢していた踏十里古美術商店街も楽しかった。思ったよりかなりフレンドリーで、気軽な雰囲気だったと思う。触らないで、と一度も言われなかったし、写真も断られなかった。みんな「入っておいで」「見てって」と声をかけてくれて、進んで説明をしてくれる。思ったより値段も高くない。日本語ができる方も多くてすごかった。年配の方が多いせいか、私が知ってる用語なんかを韓国語で話すと「아이고 잘하네!(あらまぁすごいねぇ!)」と褒めてくれて、5歳みたいな気持ちになった。36歳にもなって「よく知ってるねぇ、えらいねぇ、お勉強したのねぇ」と褒められることがあるなんて、うれしいけど不思議だ。年齢って相対値だなと実感する。
陶磁器の壺を扱っているお店のおじちゃんは「年始に奥さんと日本へ旅行に行こうと思ってるけど、ホテルも高いんだよ」と言ってNAVERの画面を見せてくれた。私は半ば本気で「じゃあうちに泊まってください」と言ったけど、ほんとにお店の予約とかサポートが必要だったら連絡してほしいなと思うほど親切にしてくださった。「日本の焼き物を勉強したいんです」とのこと。いくつになっても勉強したいと思えることがあるって素敵だと思う。こんなふうに年を取りたい。楽しい旅行になるといいな。小ぶりのタルハンアリ(満月壺、韓国の伝統的な形)を買った。めちゃくちゃ気に入っている。
どの店にも手に取りやすい基本アイテムとして真鍮のスッカラ(スプーン)が置いてあるのもよかった。手作りなので同じものがないし、風合いとか、重さとか長さとか、自分に合うものを選ぶ楽しさがある。どの店でも「スッカラは7000ウォンだよ」と言っていたし、金額的にも良心的だと思う。
気軽なひとり旅ばかりしているけど、3人旅だとごはんの選択肢が増える。2~3品注文しても食べ切れるし、家だって良いところを安く借りられる。
どうやらキムジャン(キムチを漬ける行事)のシーズンが近いらしく、白菜の大量予約を受け付ける案内が出ていたり、キムジャン用品(大きい盥とか保存容器、ゴム手袋など)が売り場コーナーになっていたりしておもしろかった。親戚が集まったときに食べられるようにだと思うけど、大容量の果物やお菓子なんかもたくさん売っている。ものすごく粒が大きくて立派なシャインマスカットが2房で7980ウォンだったので、もちろん購入。4日間かけてみんなで食べた。1房440円ぐらいの計算になる。ほとんどタダみたいな値段じゃない?甘くてめちゃくちゃおいしかった。買って帰れるならそうしたいな、ぶどうって検疫通せばいいんか?調べとこ。
前から行きたかったモクサル(豚肩ロース肉を焼いて食べるやつ)屋さんにも行けてよかった(すごい並んだが)。お肉がやわらかくておいしいのはもちろんのこと(めちゃくちゃ手際よく、上手に焼いてくださる)、おかずもおいしかった。何か分からんが香味野菜の醤油漬けっぽいものがあって「これなんですか?」と聞いたところ「ミョンイナムル」とのこと。行者ニンニクだそうです。韓国でごはん屋さんの店員さんに「これなんですか?」と聞くとパッと単語だけ教えてくれることが多いけど、そのあと「おいしいです」と言うと、みんな照れたように笑って「ありがとうございます」と言ってくれることが多くて、あれすごくかわいい。「おいしいです」って積極的に言ったほうが良いんだな。
こないだもカルグクスのお店で「キムチおかわりするか?」と聞かれたので「ください、めっちゃおいしいです」と言ったら、腕が刺青だらけの強面無表情のお兄さんが「ありがとうございます」と照れくさそうににっこりしてくれてかわいかった。
まぁ私もグラタンとかコロッケとか手のかかるメインの料理だけじゃなくて、小松菜の胡麻和えとかを「これ何?おいしいわ」とか言われたらにっこりしちゃうかもな。「いやそんな大したもんちゃうねん、よくある副菜やで」とは思うけど、でもそういう素朴でベーシックな料理を褒められるのが一番うれしかったりするし。ミョンイナムルは缶詰が売ってると思うので、今度お肉焼くときに買ってみるつもり。
3日目にどうにかなるかなと思ってオンマたちを景福宮に放牧したところ、自分たちで地図を見て雑貨屋さんに寄ったり、先に家に帰って休憩したりしていたので「えらかったねぇ、すごいねぇ」と褒めた。その間私は、大好きな国立現代美術館へ行くことが出来た。韓国現代美術のスター大集結!みたいなうっとりする常設展に、今年の作家賞展も観て、김창열(キム・チャンヨル)展はかなりの駆け足だったけど、一応全部見て回ることが出来た。国立現代美術館は本当に大充実の展示内容を、惜しみなくたっぷり見せてくれるので毎回最高。毎回知らん韓国人作家を知ることが出来るし……
今回初めて気づいたけど、平日に行けば果川館と徳寿宮館に連れて行ってくれる無料シャトルバスがあるらしい。信じられん、もっとチケット代を払わせてくれ。果川に一度行ってみたかったし、そのバスで果川まで行って、何泊か泊まってみるのも良いかも。
さて、踏十里に行って実物をたくさん見たらどんどんソバンが欲しくなってきた。置く場所を考えて家を片付けようと思う。4~5万で買えそうだし、そんなにでかいのじゃなければ手荷物で持って帰れるはず。私の家には合わないと思っていたけど、組み合わせる雑貨次第な気がする。ソバン欲しい。
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