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2025年9月11日 (木) 20:13

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姉が岡山に転勤になった。東京で7~8年暮らしたと思うけど、急に岡山。ちなみに本社は大阪である。
大きい会社なので転勤があることは前提ではあるのかもしれないけど、それにしたって単身者を便利に異動させ過ぎる傾向がある。ような気がする。話を聞いている限りでは。引越し代も全額払うわけじゃないっぽいし……モンスターペアレントならぬモンスターシスターとして、会社に文句を言ってやりたくもなる。お前らは「つぎ岡山行って、よろしくね」で済むかしらんけどな、お姉ちゃんは友だちとも住み慣れた家とも愛着のある土地とも別れて、あげくまとまった休みも取れんのに600km先に家探して、仕事しながら引越しもせなあかんねんで。申し訳ないと思わへんのか。せめて引越しにかかる費用ぐらい全額負担したらどうやねん。まずは菓子折り持って詫び入れに行けや。いやでもお姉ちゃんは甘いのん要らんからな、羊羹とかあかんで、ぜったい食べへん。お姉ちゃんが食べるお菓子ってめっちゃ少ないねん、洋菓子なら食べるとかでもないねん。菓子折りはあかんわ。酒がええ思います。辛めの酒にしとき、酒が間違いないわ、一升瓶な。
とはいえ私は岡山が好きだし、東京よりずっと近いので、頻繁に遊びに行こうと思う。今月から行こうと思っていたトリエンナーレが始まるし。

キュレーションのことを知りたくて、なんかないかと探していたら、良さそうな寄附講座を見つけた。「寄附講座」というものがあることすら私は知らなかったのだけど、要は企業や個人・団体からの寄付金で大学とか研究機関がやる講座、というものらしい。つまり「うちがお金出すからこういう講座を設置してくれんか」と言うことが可能で、場合によっては一般参加もできるようだ。つまり私はお金も払っていないしその大学に通ってもいないうえにましてや卒業生でもないのに、公開されていれば講義やセミナーに参加して良い、ということらしい。す、すごくない?めっちゃありがたいねんけど。みんな知ってることなの?寄附講座という概念を?(概念?)
未知のことすぎてプレスリリースを少なくとも12回は読んだが、どう読んでも「私も行っていいやつ」としか読めなかったので、シンポジウムに申し込みをした。話されることを理解できるかどうかは分からない。どきどきする。が、どっちしても分かるかどうかは聞いてみるまで分からないのだから行くしかない。あと「分かる」のと「楽しい」のとは全然別のことだし……

11月に母とその友人と共に、また韓国に行く。ひとりで行く時みたいに美術館をはしごして3日過ごすわけにはいかないだろうけど、アテンド役だけに徹する気もないので、私も楽しめるようにプランを考える必要がある。
私もそうだけど、母はあまり観光地に興味がない。ランドマーク的なものに興味を持たないし、そもそもパッケージツアーを絶対に選ばない。「シニア世代 母親 韓国旅行」とかで検索すれば出てくる「景福宮に行ってチマチョゴリを着て写真を撮ってもらう→観光客に大人気のお店に並んでタッカンマリを食べる→日系ホテルに宿泊で安心」みたいなのに乗ってくれない。「市場とか行ってみたい」とは言うものの、観光客向けの市場には行きたがらない。
数年前にふたりで福山に行ったことがあった。泊まった宿のお兄さんに「夜ごはん探してて、どっか良いとこありますか?」と聞いたとき、お好み焼き屋さんを教えられて、なんともいえない妙な顔をしていたのを思い出す。母の言い分はこうだ、聞かなくても私には分かる。「広島来て晩にお好み焼き食べるわけないやろ」だ。母が聞きたい「夜ごはんに、どっか良いとこ」はそれじゃなくて、近くに住んでいるであろうこのお兄さんが、気に入っている店を聞きたいのだ。気の置けない友人とお酒を飲んだり、恋人と週末に行ったりするような店。ま、どう考えても質問の仕方が悪い。県外から広島に来たら、お好み焼きを食べたい人のほうが圧倒的に多いはずだ。お兄さんは絶対に何も悪くない。あと別に「食には興味がない人」っていう可能性だってあるし。
結局その日は私がGoogleマップで探したビストロに行った。人生でも指折りの「当たりの店」だったのでよく覚えている。パテドカンパーニュがおいしかったし、デザートに(たしかピスタチオの)ジェラートを頼んだらシェリー酒をかけて出せるけどどう?と聞いてくれて、絶品だった。
とはいえ私も同じようなものだ。私も観光スポットをスタンプラリー的に回って写真を撮る旅行には興味がないし、どんなにラクでもパッケージツアーは選ばない。あの母親に育てられたからなのか、別の理由なのかは分からない。別の理由な気がする。だって母と旅行に行けるようになったのは私が東京から戻ってきて、仕事と生活がすこし安定したここ5~6年のことだから。

私も市場に行ってえごま油を買ったり味噌を買ったりしたい。あとキムチの保存容器買いたいねん、ステンレスでパッキンがついてるやつ。あとあれ、干し柿でくるみ巻いてあるやつ、あれ名前なんやっけ。(おそらく)蒸してあるとうもろこしも食べてみたい。韓国のとうもろこしは冷凍保存してあるから年中食べられて、なんかモチモチした食感なのだそうだ。おいしそう。韓国ではまだ芳山市場しか行ったことがないから楽しみ。地図を見ていて気が付いたけど、芳山市場の帰りに通った布問屋がいっぱいあるところが広蔵市場だったのだ。てことは、朝早ければそんなに混まないのかもしれん。

国内・国外問わず市場があれば行きたい、というのは母と私に限った話ではなく、うちの家族共通かもしれない。弟も「ええ魚ないか見てくる」と言って年末に車で出かけていき、鯛を買ってきたりしているし……
去年母と行った台北では、借りた家の裏に規模も雰囲気もちょうど良い市場があって楽しかった。観光地化されておらず、近所のおばちゃんたちがカートを引いて買い物にくるような市場で、小さい店がぎゅうぎゅうに並んでいた。母が韓国で行きたいと言っている市場はああいうものだと私も分かっているけど、調べようがないのがおもしろい。あの市場がちょうど良かったのはたまたまだ。事前に調べたわけでも、初めて行く国で土地勘があるはずもなく、ただ行った場所に「私たち的に良い市場」があっただけの、ラッキー市場。
リヨンではポールボキューズ市場に行ったが、あそこは観光客向けだとかローカル感だとか、そういうのを全部ブン投げる勢いで「ただ美味いものが買える場所」として存在していて、あれも良かった。

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