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80ユーロのトイレ
2017年11月6日 (月) 04:42
1週間ほどフランスへ行き、スリにあったり、怖い目に合うこともなく、無事に帰国しました。
帰りたくなかった〜
パリではAirbnbで家を借りて、自炊しながら生活したのだけど、
日本で買うと高いもの(マッシュルーム、チーズ、コーヒー豆、スモークサーモンなど)が安かったです。
ホテルにせんでよかった。借りた家も広くて、古くて、最高でした。
パリは地下鉄がこまかく走っていて、途中乗り換えようが端から端まで乗っていようが
一律1.9ユーロなので、旅行にありがちな「交通費がいたい」ことにはなりませんでした。
リヨンはもっと長くおりたい!ってなって、去りがたいほどにいい街でした。
住むならパリよりリヨンがいいよなぁ。
今思い出してもリヨンに戻りたい…恋しいリヨン…
何よりフランスの人、みんな優しくて、にこにこしていて、
イメージが変わったわ。
もちろん観光客って立場だったので、それ以上でもそれ以下でもない扱いを受けたとは思うけど。
それにしても、大人はみんな楽しそうに仕事していて、こどもは自立しているし、犬はよく躾けられてるし、全く嫌な気持ちにならんかったわ。
ゴミをそのへんに捨てんなやタココラ、とは思いました。
以下、出来事など箇条書きです。劇的に長いので、別に読まなくていいと思います。
これから旅行する人向けの記事は別に書くつもり(わたしも個人ブログにすごく助けられたので、参考にされたい)です。
写真は「写ルンです」を持って行って撮りました。
かなりムラがあるというか、写真撮るのヘタんなってる!って感じですけど
とりあえず現像が済んだので、見てください。
基礎が出来てない感じします。あともっと、名所じゃないとこを撮ったほうが良かったよね。
でもフィルムっぽさは結構出ていて楽しいので、またインスタントカメラでちょこちょこ撮りたいです。
https://vsco.co/tanakanozomi/journal/france
到着日:伊丹空港から羽田経由でCDG、UBERでパリまで
- 朝早い便だったので、寝坊が怖すぎる、ありとあらゆる機器を枕元に起き、可能な限りの目覚ましをセットして4時に起きる
- 羽田で乗り換えて、シャルルドゴール空港へ、機内で観た「ベイビードライバー」が最高
- Airbnbで借りた家に向かうのにUBERを使いたいけど、どこの出口に迎えにきてくれるのかさっぱりわからない、8番出口ってどこだよ
- フランス人ドライバーから「今どこにいるの?」という電話(おそらく、フランス語さっぱりわからん)が鬼のようにかかってくる、怖い
- 「ノーフレンチ!イングリッシュプリーズ!ソーリー!ソーリー!」
- 一旦諦めてキャンセルし、タクシーで向かうことにする、係のおじさんに住所を見せると出発ロビーに降りるように言われる
- 教えられた出口に行くとUBERっぽいのいっぱいおるやん!ここか!
- 再チャレンジし、無事にドライバーが見つけてくれた、この旅一番ホッとした
- 渋滞のなか(金曜の夕方やからかな)パリへ、借りた家に到着、家すごい!めっちゃ味のある木の床!タイルのバスルーム!ホーローのキッチンシンク!最高!
- 誰かに見せて、褒められることを前提としてない、自分の好きなものを好きなように置いている、自分のためだけの家、見習いたい
- スーパーで買ったワインと、近所のピザ屋で買ったマルゲリータで晩御飯を済ませて就寝、時差ボケでほとんど寝られず、深夜3時ごろにおじさんたちが歌う超ローテンポな「ハッピーバースデー」が聞こえてきて笑う、3回連続して歌われている、めっちゃ祝われるやん
2日目:観光地めぐりの日
- 早く起きてパンと目玉焼きの朝食、日が登るのが遅くてびっくりする、7時でも真っ暗、この日の日の出は8時半とのこと
- 地下鉄に乗って「クリニャンクールの蚤の市」へ向かう
- 「地下鉄は治安が最悪、スリの魔窟」と聞いていたので超ビビってたけど、そうでもない、大半の人がにこにこしてて、むしろいい雰囲気、空いてるし、ニューヨークの地下鉄の方がよっぽどヤバかったわ
- 駅からすこし歩いて蚤の市へ
- 想像してた蚤の市(青空マーケット的な)ではなく、こまごましたアンティークの店(屋根ある)が並んでる感じ
- 売ってるものは総じて結構高い、のであんまりごっそり買い物する感じではない、家具屋さんとかもあるので、見て回るにはいい
- 小さいタペストリーみたいなのとかカーテンタッセルを買った
- パリの中心部に戻って凱旋門、エッフェル塔、セーヌ川を歩いてビラケム橋(映画”インセプション”でディカプリオが走ってたとこ)を渡るおのぼりさんコース
- 観光地はとにかく人が多い、エッフェル塔もすごい人で登れーず
- 帰宅してごはん、みほがくるので駅までお迎えに
3日目:ショコラの日
- だいぶお寝坊、体内時計と実際の時刻が折り合わずフワフワする
- 昼前に出発、今回の旅の目的の一つであるサロンデュショコラへ
- 想像の3倍くらいの規模!広い!
- 人多すぎ!あっつ!
- 半袖でいいぐらい暑い
- 試食しまくり、みほに通訳してもらいまくり
- バイヤーか、ってくらいの熱意で歩き回り、ショコラを仕入れ
- あこがれのジャン=シャルル・ロシューにフランク・ケストナー…夢の国…
- 一回も座らず、歩き続けたので電池切れ、ぐったり
- 家の近くのアイルランドパブで晩ごはん、がっつりのハンバーガー、店員さんのおでこがかわいい
- 肉体的に疲れたのでようやく爆睡、到着して初めて5時間寝られた
4日目:みほとアメリツアーの日
- 前日に立てた予定通り、シリル・リニャックのお店で朝ごはん
- このレベルのショコラトリーが家から5分て…夢の国か…
- 味はもちろん店内のインテリアも、タブレットのパッケージもめちゃくちゃかわいい、好み!
- 地下鉄でノートルダム大聖堂へ、この日はみほと話が弾みすぎて地下鉄乗り過ごしまくり
- ノートルダムはもちろん、市役所の建物もアールヌーヴォー様式ですごい!パリはただの人ん家でも建物がすごい、全部世界遺産に見える
- 歩いてパトリック・ロジェのお店に
- 高級ブランド店みたいなショコラトリー、興奮のあまり「これをください」「ひとつでいいです」「ありがとう」がフランス語はおろか英語でも言えなくなり、全部日本語で言う
- 試食でくれたココアニブの乗ってる薄いパリッとしたチョコがセノヤスヒロのと酷似!!!
- チョコレートの「革新を求める文化」であるとともに「継承する文化」である点、めちゃくちゃ好き
- バス停に向かう途中でブックオフ的な店を見つけたのでレコードを漁る
- なんかフランスのジャズレコードを買いたい、コール・ポーターとか、いやポーターはフランスじゃない、わかってるけど、いやそもそもジャズのレコード全然おいてないやん
- クラシックでもいいけどなーと思っていたら、a-haのファーストアルバムが5ユーロ、これにしましょう
- レコードは量がなければかさばらないし、旅の思い出にぴったり
- 次はアメリの撮影時に小道具を提供したというアンティークショップ「Au Petit Bonheur la Chance」へ向かうも、ちょうどお昼なのでお店は休憩時間
- エスニック料理のお店でお昼ご飯を食べて、近くの「Musée de la Magie」へ
- 謎のからくり人形や手品の道具が展示してあるマジックの博物館、途中手品も見られるし、どローカルな雰囲気でたのしい、フランス語なのでさっぱりわからんけど展示品はわりと英語で説明があるし、手品やからくりはそもそも言語関係ないので楽しめます、子供達もかわいいし
- アンティークショップがオープンする時間になったので買い物、お店の人ぜんぜん構わずにほっておいてくれるので、じっくり見られる、高いものを触ったり重ねてあるお皿をカチャカチャしていてもなんにも言われない、ありがたい
- ホーローのキャニスターが欲しかったけど普通に高い…お皿と古い紙モノをいくつか、お皿はプチプチで丁寧に包んでくれたので安心
- みほが今日帰る予定だったけど、明日まで延長することに!まだまだ遊ぶぞ!
- また地下鉄に乗ってアメリが働いてたカフェ「Café des Deux Moulins」へ
- クリームブリュレと飲み物の「アメリセット」があるのでそれを注文、写真撮りまくり!
- シナモンが効いてておいしかったクリームブリュレ
- 近所の人に人気のお店らしく、お店は結構混雑、みんなご飯食べたりお酒飲んだり
- 日が暮れてきたので迷ったけど、せっかくなので「サクレ・クール寺院」へ
- すごい階段を登ったけど、ライトアップされててきれいでした
- 中はモザイクタイルの壁画、お祈りする人もいて、キリスト教徒じゃないけど敬虔な気持ちになる
- 地下鉄で帰宅、みほとは話すことがたくさんあって尽きない、この人の前で、何ひとつかっこつけたり取り繕ったりする必要がないことがとてもここちよく、うれしい
- たくさん歩いたので疲れた、気を失うように寝る
5日目:みほとパリにお別れの日
- 朝起きて、みほは住んでる街に帰る日
- もっと話すことがあったし、一緒にいたかったけど、そういうわけにもいかないのが世の定めってやつでして
- 帰国したらまた会おうね、待ってるからね
- 家の片付けと荷造りが済んだころ、家主のシャーロットが帰宅、シャーロット日本語ペッラペラ!
- ルーブルに行けなかったので、外観だけでも観に行こう、ということで出発
- そもそも今日ルーブル休館日でした、入館はまたの機会に…
- どうしても行きたいアートポスターのお店があるので徒歩移動
- 超悩んだけど、結局買った、80ユーロのポスター、この旅いちばん高い買い物
- ここで欲しいものを我慢しないために年明けから貯金したのだから、何も気にすることはないはず!!!※大声
- 天気もいいし、店の内装もかわいいし、店員さんは親切だし、アート作品を買うには最高のシチュエーション、ご機嫌で帰宅、荷物を持ってリヨンへ出発
- Gare de Lyon駅からリヨンへ、TGVっていう日本で言うところの新幹線みたいなのに乗る、ちょうど2時間でリヨンに到着
- リヨンパルデュー駅のトイレが有料の様子、80セント入れてゲートを押す仕組みらしい
- 父に荷物を預けている母はお金を持っていないので「トイレ有料やった、80ユーロやって、ちょうだい」
- 父「80ユーロ!トイレが!?いや!我慢して!無理!」
- ホテルにチェックイン後、晩ごはんへ、全員日本食が恋しく(大のパン好きであるわたしと母すらも)なっていたので、日本料理店へ
- お寿司と焼きそばと餃子と焼き鳥を食べたけど、完全においしかった
- 日本人は全くおらず、日本語も英語すらも通じなかったけど、完全においしかった
- 食材だって手に入れるの難しいだろうに、よくぞここまで…!
- ありがとうリヨン、嬉しいよリヨン
- お寿司はわさびとガリが付いてたし、アサヒの瓶ビールも飲めたし、満たされて就寝
6日目:リヨン満喫の日
- 早起きして出発、「今日はパン食べたい!」
- 父が調べたホテル近くのカフェで、ラテとクロワッサン
- 何か飲み物を頼めばクロワッサン(大きいしおいしい)が自動的に付いてくる様子
- メガネのおじさんがひとり、鼻歌を歌いながら働くカフェ、みんな新聞を読んだりしながらゆったり、だれも急いでないし、人を急かさない、なんていい店なんだ…
- 大満足して外に出ると向かいにベルナシオンがある!ホテルから近いのは知ってたけど、こんな近いとは
- なんと日本人の店員さんがいて、声をかけてくれる、1年リヨンに住んでるとのこと
- 今日祝日で店は午前中で閉まったりわりとイレギュラーであること、牡蠣やホタテが食べられるお店に友達がいることを教えてもらう、リヨンはほぼノープランだったので助かったし、知らない街で見る日本人めちゃくちゃ安心する
- 教わった通りにポール・ボキューズ市場へ、魚介やチーズ、お肉、乳製品、などなどの専門店がぎっしり!夢の国!!!
- 生牡蠣とムール貝の白ワイン蒸し、カニを食べる、午前中やけど白ワインも飲む
- 見たことない野菜がいっぱいある八百屋さんでドライフルーツやマスタードも買う、ラズベリーがめちゃくちゃうまい
- ここで働いてる人たちもみんなご機嫌で、まったく急からしくない、子供もいっぱいいるけど、みんな自立してる
- デリスデセンスがあったのに、買うの忘れた、この旅いちばんの心のこり…
- 自転車を借りて、市内を移動、24時間借りて1.5ユーロの自転車、サドルを一番下まで下げてもまだ高いこと以外は最高の移動手段!(30分以内に返却すれば、追加料金もなし!1.5ユーロで乗り放題!)
- リヨンの街並みはパリとはまた違う、ハリー・ポッターに出てきそうな石畳
- 別の移動手段があるであろうことを予感しつつ、徒歩でノートルダム大聖堂へ向かう、ほぼ登山
- 途中森の中にZIPラインとか綱渡りとかを楽しむ施設を発見、みんな楽しそう
- 山を登りきったところに大聖堂が
- 敬虔な気持ちになる
- 山の上なのですごい絶景、あと祝日なのですごい人
- 帰りは登山列車みたいなのに乗って下山
- みほに教えてもらってた映画とミニチュアのミュージアムに行く
- 映画で使用した衣装やら特殊メイク、小道具からシナリオまで、ありとあらゆる展示物が
- 父もわたしも大の映画好きなので大興奮
- かなり見応えのあるミュージアムだったので、2時間くらいいました、おすすめ
- 買い物をしたりして、また自転車に乗り、朝ごはんを食べたカフェレストランへ
- メニューがフランス語しかないので何が何だかさっぱり、Google翻訳にお願いするも、料理の名前ってそもそも翻訳できないもの多くないすか、日本語でもそうやん例えば「親子丼」とか、翻訳したところで結局何かはわからんやん
- 悩んでもしょうがないので早々に諦めて注文、店員さんに英語で話してくれないかお願いすると「やってみるよ」と言ってくれて、お互いどうにか意思疎通、ありがとうありがとう
- 3品注文し、焼き方を2回聞かれたので「え、両方お肉なの…」と不安に
- 結果、ハンバーガー(ごまとかナッツ類がぎっしり付いたバンズに牛肉と玉ねぎ、りんごをソテーしたものが挟まってる)とタルタルステーキ(少しだけ火が入っててピクルスと和えてあるやつ、パンと一緒に食べた)、きのこがたっぷり乗ったパルメザンチーズのリゾットが出てきて、どれもめちゃくちゃおいしかった、おいしいおいしいタイム
- フランスで外食してると面白いのが、店員さんがみんな「おいしい?」とか「どう?」とかちょくちょく聞きにきてくれること、追加の注文を取りにきてるわけじゃなくて、単に自分たちの提供したものを楽しんでもらってるかを気にしてる様子
- 聞きにきてくれると「超おいしいよ!」と言いやすいのでとってもうれしい
- めっちゃ満腹で70ユーロぐらい、近所にあったらこの店は完全に通うやつ
- ホテルに戻って就寝
7日目:帰国の日
- 昨日のカフェで朝ごはん
- 帰る前にもう一度自転車に乗りたいわたしと母でスーパーへ、市場でもう一度ラズベリーとブラックベリーを買う
- ホテルをチェックアウトしてUBERで駅へ、エイドリアン・ブロディ似のドライバーが送ってくれる
- 待つ場所が一つしかない(この場合ホテルの前しかない)場合、UBERに勝る乗り物ないのでは!
- 再びTGVでパリに戻る、ここでパリを経由する必要なかったんですけどね、まぁチケット取るときにはわからなかったの
- 空港まではバスで、この時点で何人か日本人がいる、係のおじさんがどのターミナルで降りればいいか教えてくれて安心
- 夜の飛行機で帰国、リヨン到着あたりから怪しかった風邪がピークを迎え、うなされながら帰国
- 羽田で乗り換えの時間があったので、タンメンと餃子
- 誰も「ボンジュー」とか「メルシー」とか言ってくれないの寂しい
- 国内線出発までの空き時間で、この旅ずっと読んでいた西加奈子の「サラバ!」を読了、泣いた
- 羽田から伊丹は寝ていてほぼ記憶なし、途中りんごジュースを飲んだことしか覚えてない
- 伊丹空港から無事に帰宅、家を片付けてから出発してくれた自分に感謝
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