TANAKA NOZOMI

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nightdiving

2022年11月25日 (金) 21:09

uncategorized

ドラマ「silent」を観ていたら、ラブストーリーはディスコミュニケーションからしか生まれ得ないのか、とふいに思い、いやでもそれはフィクションの中だけかも、と思い直した。私がノンフィクションのラブストーリーに触れる機会があまりにも減りすぎているから、そんなことを思うのかもしれない。
あと本当に「ラブストーリーはディスコミュニケーションからしか生まれ得ない」のだとしたら、もう私の人生にラブストーリー生まれないんじゃないの…?という気持ちにもなる。だってディスコミュニケーションやなんだもん。……ま、起こったらどうせ抗えないのだから、私が何を考えようが、どのようなスタンスでいようが、全く無意味だけども。

ドラマ「silent」、おもしろいけど結構粗いな~とも思うし、脚本てほんとに難しいものなんだな、と思う。なんか、書きたいこととか言わせたいこととかがたくさんあるんだろうな。脚本家が知らない方だったので、調べてみたら結構若い人だった。頑張ってるんだな、頑張ってほしい。

手話って手話以外では遮れない感じがあって、かっこいいなと思う。声で喋ってるのは、だって、手話で遮れるでしょう。たぶん、私がワーって喋ってて、手話で喋る人がそれを遮ってきたら、私喋れなくなるもんな、手を、見ちゃうと思う。「歌ってる人を撃てない」の感じと似ている気がする。

寒くなってきたし、推しの入隊のニュースが入ってきて心臓が痛い。情緒がグチャグチャだが、これは解決しないものなので、あたたかくしてきちんと食べ、元気に過ごそうと思う。寒くしているのと、おなかが空いているのが一番だめなんだよ、と思いながら年末に実家で食べるための鴨肉を注文した。あたたかくしてきちんと食べ、元気に過ごそうと思う。

was loved

2022年11月16日 (水) 20:34

uncategorized

来年、祖父の10回忌だ。法事の日付が決まったので「空けといてな」と父が言った。
もう10年になるのか。あれからもう10年も。義妹や甥たちは祖父に会ったことがないということも、なんだか不思議な感じする。

祖父が死んだ日のことは覚えているが、記憶は断片的だ。6年住んだ東京を離れ、神戸の実家に戻った年だった。私は市内の会社で働きはじめ、両親と、同じく実家に戻ってきていた弟と暮らしていた。姉は入れ違いで一人暮らしを始めた頃だった。
夜、病院からの電話に出たのは弟だった。私はベッドにいたがまだ起きていたし、この時間に鳴る固定電話が「良い知らせ」を持ってこないことも知っていた。弟の受け答えの様子だけで、誰から、何の連絡かも分かった。
病院に文字通り“駆け付けた”私たちを“待ってくれていた”かのように、祖父は亡くなった。誰かの何かを追体験しているようで、違和感があった。現実に起きていることなのか?とも思った。だって最後に会った日、祖父は歩けたし、話せたし、笑っていたし、家で一緒にお寿司を食べたのだ。

祖母があんなに泣くのを、あの日初めて見たと思う。待合室の床に座り込んだ私のお腹のあたりにしがみつくようにして、祖母は泣いた。私は祖母のあたたかい背中をさすりながら「私の体温が高いの、おばあちゃん譲りなんかも」と、場違いなことを考えていた。

お通夜や葬儀はやることがたくさんあって忙しいものなんだな、と思った。「悲しい」が腹落ちするまではまだ時間が必要だと思うのに、誰も、何も待ってくれない。私は孫だから、何をやるというわけではなかったし、祖母や両親や叔母のほうが慌ただしくしていたが、それでも「こんなに決めること多いんやな」という感じがした。ゆっくり悲しむ暇はなかった。……「ゆっくり悲しむ」ってのもなんか変な言葉やけど…
葬儀場の横の控室でようやく家族だけになったとき、祖父の棺の前で弟がわんわん泣いた。「ずっと泣きたかったのに」と言った。
葬儀には私の知らない人たちがたくさん来てくれた。祖父は友人の多い人だったのだ、知らなかった。祖父の死自体は悲しいが、私の知らない祖父の顔を知っている人たちに会えたことは嬉しかった。カラオケ教室で一緒だというおばあちゃんたちが「お孫さんがいるって聞いてたから、会えてうれしいわ」「泣かないで、気を落とさないでね」と言ってくれた。

もう10年になるのか。あれからもう10年も。
父が「10回忌が済んだら次は20回忌やからな、覚えといてよ。まぁ20年なら父さんもまだおると思うけど……分からんからな、こればっかりは」と言うので、私は「そらそうやな」と言いながらGoogleカレンダーを開き、2033年にリマインダーを埋めた。2033年、私は45歳だ。うーん、あんまり変わってなさそう、と私が言ったら「体力は落ちる」とのこと。なるほど、それはそうでしょうね。……散歩だけではあかんやろなぁ。なんかスポーツ……やったほうが良いけどね。好きじゃなくて。ははは。

同時に、両親と過ごせるのだって、もうあと何十年も残ってはいないのだな、と思う。今はふたりとも大きな病気もせず元気でいてくれているけど、一緒にごはんを食べてお酒を飲んだり、旅行にいったり出来る時間は、もうそんなに多く残されてはいないだろう。私がひとつ年を取るのと全く同じ分だけ、父も母も年を取るのだ。
こんなこと言うてても仕方ないけどね。でも嫌やな。はーーー嫌。来年家族全員でキャンプ行きたいな、お姉ちゃんと計画しよう。

どれ

2022年11月8日 (火) 20:58

音楽のはなし

渋谷すばるさんのライブへ行ってきた。友人が関ジャニデビュー前からのファンで、その付き添いだ。
とは言え友人も関ジャニデビュー直後くらいまでの期間を熱心に追っていて、近年の活動については詳しくないらしい。当時は握手会に行ったりもしていたそうだ。「渋谷すばる、今ライブやってるみたいやねんけど、ひとりで行くの嫌やしさぁ〜」と言うので、じゃあ一緒に行こうよ、と言ってチケットを買った。私は基本的に誰のライブも観たい。
ひとりでライブ行くのが嫌でライブに行けない人、ぜひ私を誘ってください。私は基本的に誰のライブでも観たいし、自分のチケット代は自分で払います。

ライブに来ている渋谷すばるさんのファンは、若くても20代後半ぐらいから大体40代ぐらいまでの女性がメインの客層で、夫婦やカップルで来ている人も多い感じがした。男性も思ったよりは多かった。
私は予習として2~3枚ぐらいアルバムを聴いてからライブに行ったので、知っている曲もたくさんやってくれたし、キーボードと渋谷すばる/ギターと渋谷すばる/ベースと渋谷すばる/ドラムと渋谷すばるとギター、みたいな2人ずつで演奏するアレンジがされている楽曲もあったりして興味深かった。私が単に音数が少ないバンドが好みってこともあるけど、ドラムとギターボーカルでふたりの編成とかおもしろいよね。全然関係ないけど初期ストレイテナー(ホリエ中山期)のことを思い出して懐かしい気持ちにもなった。
何より私は「味園ユニバース」を観ていたし、当時「古い日記」を歌う彼を見てギョッとしたのを覚えている。こ、この人こんな、ノーガード戦法みたいな歌をうたう人なの?と思ったし感動した。歌をうたっている人だけが纏うヴェールみたいなものが見えた。

渋谷すばるさんは彼が好きな音楽・影響を受けた音楽を、本人に聞かずとも7~8個スラスラぐらい挙げられるぐらいには音楽性が明瞭だった。華美でなく硬派なデザインのステージセットや、本人の立ち姿から、十二分にそれが伝わった。なるほど、これがやりたかったのね。そうかそうか。それで今、2年目なのね。そうか、なるほどな。
……これは関ジャニにいたままで、出来なかったんだろうか。そんな単純な話じゃないだろうか……でも、私は関ジャニをそんなに熱心に追ってはいないけど、でもさ、関ジャムで見る限り、関ジャニは良いバンドだなぁと思うけど、うーーーーん。土俵を変えたかった、ということなんだろうか。うーーーん、分からんな。

今はグループで活動する人を応援しているファンの気持ちが少なからず分かるので、私もファンとしてのいろんな感情が理解できる気がする。ずっとメンバーみんな一緒にいてほしくて、変わらない関係性でいてほしくて、ずっと仲良しでいてほしいが、当たり前に全員別の人間だから、うまくいかないときがあって、だんだん気持ちが同じ方を向かなくなるときがあって、努力や譲歩がいつでもうまく機能するわけではなくて、その末に別離があることもあるのだ。それでも舞台に上がってくれるなら応援したいし、好きなことを好きなようにやって、それを見せてくれたら嬉しいし、でも本当はそんなこと全部どうだってよくて、あなたが幸せで健康でいてさえくれれば、あとはどうだっていいよ、と思うでしょう。わかる、わかるよ……!!!(大号泣)

帰り道、キムナムジュンが言った「アイドルというシステムは人間を成長させない」という言葉とその意味について考えた。私は彼の言う「アイドルというシステム」を経験していないので実態は当然分からないが、それでも10代から20代までの自分自身がどのように生きてきたかは自分で知っているので、なんとなくその差異は分かる気がする。例えば「学校というシステム」が人間を成長させるかどうかは甚だ疑問ではあるが、自分にかけられる時間の量で言えば「アイドルというシステム」より遥かに多いんじゃないかと思う。「行かない」という選択肢だって、あるにはあるもんな、学校は。アイドルにそういう選択肢はないだろう、だって仕事だから。
大小さまざまな選択肢の多さは、精神的な身軽さにも繋がると思う。成長とは何かを端的に言うのは難しいが、少なくとも身軽であることは必要なんじゃないか。挑戦したり、失敗したりして、それでもまだ挽回できる、やり直せる、と思える程度の精神的身軽さは、成長に必要だろうと思う。

つーかその渦中にいてなお「アイドルというシステムは人間を成長させない」と言語化できるの、並大抵のことじゃないなと思うけどね。それほどまでに聡明なナムジュンが「成長できない」と感じているんだとしたら、なるほどそれは由々しき事態ですね、とも思う。

ま、渋谷すばるさんのことに私みたいな門外漢が口を出せるようなことなど何もないのだが、でもどうか幸せでいてほしいな。あんなにも「ただ音楽が好きなだけの人」が、幸せに生きられる世であってほしい。

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