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I’m still at No.13

2019年12月2日 (月) 23:21

音楽のはなし

KYGが「今年の10曲」の話してて良いな~と思ったのでSpotifyでプレイリスト作っときました。曲順をもう少し考えたいのでこれは暫定です。曲順めっちゃ大事にしたい。したい派。あとKYGはTwitterでよく音楽の話しててうれしい、ずっとしててほしい。

https://open.spotify.com/user/t2kxndpkz87ix3enomchaldxs/playlist/7un4O1UIJbadbanUP2lGfs?si=QZLOFpPrQwmHQL4b94WTlA

「今年の10曲」的なやつたまにやる、というか私、お姉ちゃんに毎年「その年によく聴いて好きだった曲のMIX CDを作成してジャケットデザインまでやってタワレコの袋に入れてプレゼントする」っていう、それにJOURNEY RECORDSっていうレーベル名?みたいなのまでつけてロゴも作る、っていう、趣味みたいなのがあったっすけど、最近やってないけど、あれまたやりたいな。たのしいんだよ。
お姉ちゃんにあげる、っていうのは一応誕生日プレゼントに、っていうのと、あとお姉ちゃんが一番気楽にあげられる、という。「あんま好みじゃないかな」とか全然考えずに渡せる。ある意味で全幅の信頼を寄せてるんだと思う。甘えてる、とも言う。お姉ちゃんありがとうね。こういうときだけ「お姉ちゃん」呼び。

にしても音楽の話はたのしいやね。人が聴いてる音楽の話に興味が出てきて、なおかつそれを聴いてみようかな、と思うの、精神的にかなり余裕の要ることじゃなかろうか。私も数年前までだったら「今年の一曲なんて選べない、選びたくないし選んだとしても誰かに言いたくない、どうせ誰も理解しない」みたいなことを言ってウジウジしてた気がする。どおりで今よりずっと生きにくかった。
こうやってできないこととかやりたくないこととかどんどん無くなっていけばいいのに、その上でできなかったこととかやりたくなかったこととかを忘れずにいられたらいいのに、そしたらもっと包容力みたいなのがでてくるのに。知らんけど。知らんのかい。

せっかく選曲したのでちょっとコメントを書くわ、自分で見返したときおもしろいからな。にしても今年出た曲が少ない…ええねんけど…

■Take On Me/Weezer
原曲も好きなんだけどこのカバーは良い、よかった、つーかこのカバーアルバム良かったな。カバーってそんなに好きじゃないのだけど、個性が確立した人がやるリスペクトとラブのあるカバーは大好き。この曲はMVも原曲オマージュで好きだったです。

■ラジオデイズ/スピッツ
スピッツ、今年はアルバムが出ましたね、最新アルバムがちゃんと良くて、ちゃんと好きだと思えるの、本当にうれしいことだ。
この曲はスピッツにしてはめずらしいほど「そのまま」を歌っていて、でもほんとに思ってることだけ歌っていて、きゅんとする。スピッツがいてくれて良かったよなぁ。私スピッツがいなかったら中学を卒業できなかったんじゃないか、と思う。この曲は昼休みに、散歩しながらよく聴きました。

■Sheep Go To Heaven/CAKE
今年フジロックで観られてほんとにうれしかった、CAKEまじで最近聴き始めた(下岡晃の影響で)し、全然ライブ観られる気がしてなかったので、幸せでした。めっちゃ歌った。
しかしこれ何の曲なの?歌詞よんでも全然わからん…何かの比喩なのでしょ…?わからん。
つーかあんまどういうバンドか知らないな、と思ってちょっと検索したら「カリフォルニア州サクラメント出身のバンド」とのこと。お、サクラメントか、「レディ・バード」やん。

■YAKE party No Dance/東郷清丸
お名前は存じていたのですが聴いたことなかった、今年初めてイベントでライブ観て、これが東郷清丸…めっちゃええやん…の世界になり、今年はアルバムも出たのでレコ発?も行きました。曲が良いし声が良いし、ビジュアルも良いし、おもしろいこといろいろやってて、好きだな~
この曲は途中でゴッドファーザーが入るところがとっても気に入っています。

■RIVER/tofubeats
これ全然今年の曲じゃないけど、今年一本目に観た映画が「寝ても覚めても」だったので選びました。この曲は主題歌。
最後のシーンで川沿いを走るとこ、今年観た映画の中で一番すきなシーンだと思う。どうやって撮ったんだろう。偶然でもすごいし、待って撮ったとしてもすごい、かっこいい。震えちゃう。
私はtofubeatsさんの2017年リリースのアルバム「FANTASY CLUB」が本当に好きで、この年の、とか言うレベルじゃなく人生でも、ぐらいのレベルで大好きだったので、次に出るアルバムが全然好きじゃなかったらどうしよう、私の中のtofubeatsが終わってしまうかもしれない、と怯えていた。そしたら次作の「RUN」が次の年に出て、これまたかっこよかったので、全くの杞憂に終わりました。私のtofubeats、全然終わんなかった。よかった。
この人「あんまり自分で歌いたくない」みたいなことインタビューで言ってたけど、私はぜひ自分で歌ってくれよ、と思う。tofubeatsの歌めっちゃ良いよね?

■Zombie Bastards/Weezer
今年の10曲を選ぶのにWeezerを2曲入れてしまうという…Weezerが好きなんです。とはいえこのアルバムがすごく好きだったか、というとそうでもないし、この曲がすごく好きだったか、というとそうでもない。そうでもないんかい。でもWeezerが大好きなんです。リヴァースが元気そうにしてると嬉しいの、どうか元気でいてくださいね。

■Friday I’m In Love/The Cure
CAKEに引き続き、今年フジロックで観られてほんとにうれしかった、やっぱライブ観ると印象が変わったり、曲そのもののイメージが変わったり、曲以外の記憶がくっついてきたりするの、好きなんだよな。「Inbetween Days」と悩んだけど、今年は「Friday I’m In Love」の方がよく聴きました。ただもう一枚ずつアルバム聴くのおっつかないな、という感じがあるわ、しょうがないけどね。CUREに限った話じゃないか。

■シャッターチャンスを君にあげるよ/マーライオン
マーライオンのライブを今年初めて生で観られたの、超よかったなと思う。受け入れられたいなら、理解されたいなら、まず自分がちゃんと開かないとだめなんだよな、というようなことを思い、マーくんに会えてよかったな、と思ってジーンとした。私たち、全然出会わない可能性の方が高かったもん、マーくんが見つけてくれなかったら、メールくれなかったら、多分全然出会うことなかったよ。
この曲はなんか音像が好きなのと声がやわらかくて好きで、寒くなってきたら特によく聴いています。気温て音楽にすごく重要な要素だ。

■No.13/ELLEGARDEN
「どの曲が好き、とかある?」となかひろが聴いて、「え~いろいろあるけどなぁ、あ、No.13とか」と私が答えた。「どんなだっけ?」と言うので私はちょっと歌って、「でもやらなさそう」とか言ってたら、やったんだよ、グリーンステージで。ELLEGARDEN新譜出たりすんのかな~クッソ楽しみ。この曲、音デカくてうるさいんだけども、好きな曲だ、ティーンエイジャーに戻ってしまう。

■noRmaL/SPARTA LOCALS
スパルタローカルズ再結成後、初のアルバム、今年一番うれしかったアルバムかもしれない。
再結成自体は本当にうれしかったけど、東京までライブを観に行ったけど、でも昔の曲をやって懐かしんだり盛り上がったりしているだけのバンドになってほしくない、もちろんそんなつもり絶対ないだろうけど、こっちだってまじでずっと好きでいたいんだよ、でもちゃんと今作ったやつを聴くまで安心できない、もちろん信じてるけど、でもでも、みたいな気持ちがあって、だから今作がばかみたいにかっこよくて、心底安心した。笑っちゃったもん、あはは、めっちゃスパルタローカルズ!つって、スーパー行った帰り道。ナメててすいませんっした。いやナメてはないんすけども。さすがっす、まじ泣けたっす。
そういえばコウセイのブログが好きだったんだけど、またやってくれんかな。ないか。Twitterじゃなくてブログがいいねんけどな。

以上です。なんか総括してみると「私、ライブが好きなんだな」という感じがしました。あんまり自覚がなかったわ、意外だった。今年出たやつだとスカートとバンプの新譜もよく聴きました。あと今年まじでめっちゃSTANを聴いたね。ずっとかっこよくてびっくりする。
Spotifyで聴けないので入れてないやつとしては、KYGのソロアルバムもよく聴いてたな~。それから今年は石指拓朗に出会ってしまったので、これはもうめっちゃくちゃたくさん聴きました。新しいアルバムもうすぐだよ、超たのしみ、ライブで聴いて好きな「春と夏と秋と冬について」が収録されているようです、うれしい。「武蔵野」も好き。

来年も好きな音楽を好きなだけ聴いて、あれ良かった、好きな曲どれ、ライブいっしょ行こ、フジロック出ろ、来日公演東京だけかよ、とか言って生きたいね。よろしくお付き合いください。

with the lights out

2019年11月28日 (木) 22:10

uncategorized

昔好きだった人のにおいがして、あぁこれ油絵のにおいだったんだよ、そっか、と思った。声はもうあんまり覚えていなくて、でもたまにつけてた香水のにおいと、吸ってた煙草のにおいはまだ覚えている。何にもつけてなくても子どもみたいなにおいのする人だった。そのことを自分で分かっていて「俺いいにおいするでしょ?よく言われるんだよね」と言っていたし、私は”誰に”よく言われるんだよ、と思ってイライラしていた。そういえば顔ももうあんまり覚えていない。

”におい”って結構長く覚えてるもんなんかな、こんなこともう一切思い出さなくていいので、先週観た映画の監督の名前を忘れないことや、半年前に読んだ本のタイトルを忘れてまた買ってしまったりしないことの方に重点を置いて脳を使ってほしい。脳はぜんぜん思い通りになりませんね。私の脳なのによ。自我と脳は別のものみたいに感じる、でも自我は脳の中にあるんでしょ?なにこれ。

母が3ヶ月ぶりに帰宅し(※病院でも監獄でもないのだけど、ごはんがあまり自由にならない場所に行っていた)、ずっとごはんの話をしていて笑った。「パンが食べたい、朝はやっぱりパンがいい」「あ、餃子、餃子食べたい」「あああパスタ!パスタ食べたい」とか言っていて、あげくの果てには自分で帰りに買ってきたパンのにおいをずっとかいでいて、おもしろかった。そうそう、パンはいいにおい。

来月出るすごい楽しみなCDアルバムの特典(カバーのCD-R)が店ごとに違う、というので困った。選べない。仕方ないのでもう選ぶのを諦めて、3つとも全部予約しておいた、これで全部聴ける。よし。何が「よし」か。乱暴な選択をしたな…、と思うけど選べないので仕方ない。選べないときは選ばない、という選択肢もある。ないときもありますけど…

大人になると自分の権限でお金を使うことができて、そのお金自体を自分で稼ぐことができるの、最高っすね、と思うけど、これは大人とか別に関係なくて、単に私が独身で子どももいないから、っていう、扶養する対象がいないからってだけのことよな。すみませんでした。あ、何に対しての「すみません」かは不明、なんかたまに「ひとりで気楽にやってることに対する罪悪感」みたいなの湧いてくるけどこれ何?何かに使うやつ?要らん?捨てていいのかな。

同じCDアルバムが3枚手に入ることについてはのちのち考えよう、どうしようか、でも人にあげたいな、気に入ってくれる人にあげたい。だいたい今どきサブスクで聴けないようにしてるの、なんか意図があってのことでしょう、どんな意図かは知らんけど。でも乗っかっていくぜ!めちゃくちゃ期待してるぞ!

先日書いたブログが我ながら怖くてずっとそわそわしている。見聞きしたものに感想を言いたいという気持ち、その気持ち・感覚を出来る限り文章にして残しておきたい、自分で読めば”あの感じ”を思い出せるように、時間が経って鮮明には思い出せなくなっても”あの感じ”の手触りを、手がかりを残しておきたい、と思って書いているのに、批評みたいになっていってしまうんじゃないかと思って怖い。批評なんて全然やりたくないしそもそもできない、分析もしたくないしできない、私はそういうんじゃない。
でも、なんか書けば書くほど、触れば触るほど、”あの感じ”から離れていってしまう。本質を置き去りにして、距離ができてしまう。どうすればいいんだ。もう書かない、が正解なのかもしれないけど、今のところそれはやりたくないな。

うえはる先生が「触り過ぎちゃだめ、沼だよ」と言っていたの、こんなとこにも繋がってくるなぁ、すごいね。(油絵具は全然乾かないので、塗った後に消したり重ねたり削ったりできてしまう、これがおもしろくて延々触ってしまうしキリがない)
でもそれで言うと私ずっと沼にいるやん、沼暮らしやん。ははは。

反理論的考察

2019年11月25日 (月) 21:04

uncategorized

植田陽貴さんの油絵教室に行ってきた。とっても楽しかった。
油絵具は初めてさわったけど、マティスもクレーもこれで描いてたんだ、と思うだけで胸がきゅんとした。いや細部は大分違うでしょうよ、分かってるわ、ええねんそんなこと今は。
でも「道具」ってこっちのポテンシャルとは関係なしに、ただ手にとって試しに使ってみるだけで、いつもと違うところに視点を置くことができる。
うえはる先生はワークショップのあいだ何度か「絵具に描かされてるって感じる時がある」と言っていて、最高か…と思った。描くのが好きなんだな、根本的に、根源的に、と思った。

あの油絵特有のにおいにすっかり慣れ、むしろちょっと好きになってきたころにワークショップは終了し、先生が書いてくれたレジュメを読みながら地下鉄に乗って帰った。小さい字でぎっしり書いてあるそれは、好きなものの好きなところを好きだ!と言っている愛のある文章で、また来週教室があれば良いのに、と思った。通いたい。

植田陽貴さんはあんまりちゃんとお会いしたり、たっぷりお話したりしたことはないものの、もう10年近くTwitterに居る人(が、たくさんおるよねTwitterという場所は)で、とても素敵な絵を描く人だ。
「とても素敵な絵」って何だよ、個展に行くのも初めての私がこんな話をすべきではないのは分かっているので憚られるけど、そんなことをゴチャゴチャ言ってても始まらんからな、語彙を尽くします。いんだよ私の感想を書くんだから、私が感じたやつを書くだけだ、逃げんな。

うえはるさんの絵は、その”変化”がおもしろい。10年ほど見てきてずっとおもしろかった、そして今もおもしろいの最中にいる。描くモチーフを筆頭に、色の置き方・選び方、がぐんぐん、にょきにょき変わっていっている。

10年くらい前の絵だと、女の子とか動物とかが鮮やかな色で描かれていて、質感はやわらかく天気がいい、みんな親密な目をこちらに向けてくれている。あのキャンバスの中に入れるなら、私は間違いなく昼寝をする。

今回の個展に出されている最近の作品たちはもっと、誤解を恐れずに言うと、冷たい。全く受け入れてもらえそうにない。昼寝なんか絶対できない、凍死するか、もしくは何かに食われるだろう。
美しいけどどこか拒んでいる雪山、親しいからではなくたき火があるから集まってきた生き物、遠巻きにこちらを見る目。向こうじゃなくて、こっちが、私が余所者なんだよ、お邪魔しています、はじめまして。

でも森とか山とか、自然てのはそういうものだよな、と思う。こっちがこっちの都合で勝手に切ったり植えたりして、住む場所を奪ってきたくせに、食べるものの無い状況に追い込んできたくせに、また都合よく戻ってきて「空気がきれい」て。「自然の美しさ」とか言って。そらそうだよ、そんな親密にしてもらう権利、あるはずない、私が木を見て何を思おうが、何を感じようが、向こうは別に受け入れてなんかない。自然はやさしく包みこんでくれたりしない。向こうはただずっとそこにあり、変化や進化の最中にあるだけで、余所者なのは私の方だ。

でもうえはるさんの絵を見ていると、そのことがさびしくも悲しくも怖くも厳しくもなく、むしろ清々しく、居心地のいいことだと思える。拒まれることによってくっきりする自分の輪郭を、静かになぞることができる。自分が、ただ息を吸って、いのちを食べて、排せつするだけの生き物であるという事実が、正も誤もなく立ち上がってくるような感じがする。息をひそめて小声で話す必要もなく、同調をアピールするだけの大きな笑い声をあげる必要もなく、ただここにいて、自分とそれ以外とを、その境目を見ているだけでいいのだ、と思える。

結構語彙を尽くしたのにあんまり芯を食った手応えが無いな、なんでだ。でもインターネットに放流する文章を読み返したり推敲してはだめ、なにも公開できなくなる、絵はもう観た方が早いうえに雄弁、個展@神戸は12月1日までなので、ぜひ行ってください。会場のギャラリー「BIOME https://www.biome-kobe.com」にはエタノールを使ったたき火?暖炉?があって、まじの火を見ることができます。火があるとあったかいし、あと観るものとして超おもしろい。この火越しに観る火の絵がまた最高。私が1回目に行ったときは夜19時前で、異様に風が強く、山小屋に避難したような気持ちになりました。ちょっと地下室っぽい雰囲気もあるし、良い会場…椅子も照明もかっこいいのが置いてあるよ。ぜひに!

植田陽貴 個展
「渡り鳥はかく語りき 火について」

2019年11月15日(金)- 12月1日(日)
日月火水 13:00-19:00
木金土 12:00-19:00
会期中無休(最終日15:00まで)

BIOMEhttps://www.biome-kobe.com

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