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自嘲的自尊心

2019年3月24日 (日) 22:46

音楽のはなし

友人に「体力的にも心配やし、なんか温度差があるとキツい」みたいなグズグズした話をしたら
「えー行ったほうがいいんじゃないの、だってめっちゃ好きじゃん」とアッサリ言われて、
それもそうだ、確かに、私めっちゃ好きだ、と思い、その日のうちにチケットを取った。
それで今日、スパルタローカルズのワンマンライブに行ってきました。

新しいアルバムが先月出ていて、
それが良くなかったら(良いと思えなかったら)ライブなんか行きたくないな、とか、
どういうテンションの人が来るんかわからんし怖い、
昔の曲だけが盛り上がるタイプの「懐かしいわ〜」と言うだけの日になったらまじで嫌だ、
なにその不毛なライブ、まじ勘弁、
そもそも再結成1回目のライブにも、そのあとのワンマンも見に東京まで行ったし、
今更エモがるだけの生き物になりたくない、などと
(勝手に)気が重くなっていたりしたものの、
どれも全くの、全くの杞憂だった。

今日いちばんかっこよかったのは「battle」だったし、
いちばんグッときたのは「noRmaL」だった。
どっちも2月に出たばかりの、新しいアルバムの曲だ。
「jumpin」もよかったなぁ。
「俺たちの音楽の 美しさで とびな!」って言われるの、よかった。
ありがとう、スパルタローカルズ。
おめでとう、スパルタローカルズ。

スパルタローカルズは私に、マイノリティーのまま生きろと言ってくれた大事なバンドだ。
十三や心斎橋のライブハウスに行くようになった、まだお酒も飲めない16歳の私は、
心の中に「リトル・コウセイ」を育てていたし(まじで)、
胃の裏の名前が付いていない臓器に刺さったトゲのように、
今もずっとスパルタローカルズは私のパンクロックだ。
ダサいライブなんか一回もしたことなかった。
ずっと誇らしいバンドでいてくれた。

安部コウセイは「どんどん君を好きになっていく」とか「想いを込めて歌うのさ」とかいう歌詞なのに、
どう見ても客を睨みつけていたし、血走った目で、ずっと怒ってるみたいに歌うボーカリストで、
でもそれがめちゃくちゃにかっこよかった。
(あの人、あれ以外の仕事をしているイメージが一切湧かない、なんかやったことあるのかな、画家くらいしか似合わない)

2009年に渋谷AXで解散した時、ほんとうに悲しかったし、悔しかった。
なんでこんなに大好きで、ずっと自慢のバンドだったのに、
イギリスでもアメリカでもなくスパルタローカルズは日本のバンドなんだぞ〜良いだろ〜と思っていたのに、誇らしかったのに、なんでだよ、報われろよ、報われてくれよ、と思ってて、
あの日のライブを最後まで見届けるのが嫌で嫌で、結局アンコールを見ないで帰った。(もったいなかったね)
あんなにライブで泣いたのは初めてだったし、
周りの人たちは全然、誰も泣いてなんかなかったのに、
私は駅まで泣きながら走って帰った。つらかった。

だから今、2019年になって、またアルバムを作ってくれて、
スパルタローカルズのライブにいける日がきて、本当にうれしい。
新しいアルバムはかっこいいし、ライブもよかった。
あと何も言うことなんかないよ、ありがとうスパルタローカルズ。

バンドが解散したり休止したり、再結成したり、なんにせよ
ただのファンであるこっちは一切言うことないし、
完全に本人たちの思うまま好きにやってほしい、としか思わないんだけど、
それでもまたこういう日が来たことを、ただのファンとして喜んでいいし、
続く限りは応援して、いいよね。良いはずだ。そうするね。

そう言えばあの日の、解散ライブのチケットは、なんか2階の、椅子席しか取れなくて、
ミクシーで交換してくれる人を探したんだった。
妊娠何ヶ月だかの人が「できればゆっくり座って見たい」と言って、当日、交換してくれた。
あの時お腹にいた赤ちゃんは、無事に産まれたのかな、そうだといいな、
多分もう小学校高学年くらいになってるね。

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