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父と母と姉と弟

2015年5月12日 (火) 21:08

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リツイートされてきたこの文章を読んで、そのあと
「就学前の子どもがいる母親がイベントを開催したり、あまつさえ子どもを連れてイベントの為に家をあけて旦那さんを一人にするなど言語道断だと思います」つって怒ってる人のブログを読んで、
ほほーう、と思ったので、ちょっと思ったことを書こうかな、と思ったけど
あんまり時事ネタ(?)的なことに首を突っ込まないほうがいいのかな、とも思ったり、
どうなんだろう。
どっちにしても「思った」って書きすぎですねわたしは。

この土岐山さんて方の言うことが100%理解できないか、というとそんなことはなくて、
部分的に理解できる(口が悪いな、とは思う)ので
そんなに否定する気持ちとか「許せん!」みたいなのはないけど、
もっと方法がいっぱいあるんじゃなかろうか、と思うのだ。

わたしは子どもがいないので親目線のことは想像するしかないけど
両親はいるし子どもとしての意見はあるのでそっちのことを書くけど
わたしは母が外出するの、嫌ではなかったよ。
外出どころか、母は父とわたしたちを置いて韓国に行ったりベトナムに行ったりしてたと思うけど
それが悲しかったり嫌だったりした記憶が全然ない。
「置いて行かれた」みたいなのもなかったと思う。覚えてないだけかな…
それよりは韓国土産に買ってきてくれた派手な色のマニキュアとか、
お姫さまの形のピンどめとか(ピンクのと黄色の)、
ハンカチとティッシュが入るくらいの小さいポシェット(わたしのは赤いビーズのマグネットボタンで閉めるやつで、姉のは黒いべロアの金色でハート型の金具で閉じるやつ)とか、
ベトナム土産のこまごました指輪とか、
ベトナムではおつりがないとき飴ちゃんをくれるのよ、みたいな話とか
そっちの方が全然記憶ある。(ポシェットの記憶すごくないか、覚えすぎやろ)
母が外出している間、どうやって生活していたのかもあんまり覚えてないけど
多分おばあちゃんが来てくれたりしてたと思う。

父は仕事柄出張が多くて、
あんまり家にいない人だった(今も家にはあんまりいない)ので
母に子育てをまかせっきりにしてるし、たまには旅行くらいさせてあげたい、と思う気持ちもあったのかもしれん。わからんけど。今度聞いてみよう。
ただ母が出かけてたか旅行だかのときに、姉のお弁当を料理経験ゼロの父が作ることになったときの話(べっちゃべちゃのおにぎりとたまごやきの出来損ないみたいなやつを作ったそう、姉は完食)をいまだに聞くことがあるし、お父さんとの思い出って案外母ちゃん不在のときにできるのかもしれん。

わたしが小学校にあがったころには、母は仕事に出るようになってて、
帰りが遅くなる日もあった(つっても晩ごはんを作らない日なんてなかったから5時とか6時には帰ってきてたはず)けど
それも別に嫌ではなかった。
むしろ母がいない間に洗濯物を取り込んだりお風呂を掃除しといたりお米を洗っといたりすると
言われてからやるよりも褒められたり感謝されたりすることを知っていた。

家族にはいろんな形があるだろうし、正解もそれぞれなのではないかしら。
でも個人的には母には母の趣味があって、時にはそれを子どもといることよりも優先したっていいと思うなぁ。
生活がかかってなくても仕事をしたいならしてもいいだろうし、子どもだって物理的に一緒にいてあげればそれでよし!ってことでもないんじゃなかろうか。
母ちゃんこんな仕事してるのよーとか、母ちゃん今日こんな趣味の集まりがあって楽しかったよーとか、そういうの教えてあげるほうがおもしろいんちゃうの。
まぁ参観日は来てほしいなぁとか、音楽会の日に旅行やめてほしいとか、そういうのはあるけどな。

子どもを産むと、また思うことは変わるのかな。
今現時点でいうと、子ども産んでもわたしはフジロックに行きたいし、子どもはいろんな意味で連れていきたくないな、と思ってるけど。
産んだらまた来ます。

追記:後日母に「お母ちゃんが旅行行ったりしてるとき、わたしたちはどうやって生活していたのかい?」と聞いてみると、「おじいちゃんとおばあちゃんが来てくれてたよ、そりゃあもう大喜びで」とのことでした。「なんなら母さんが旅行いくのにおこづかいくれてたで、行って来い行って来いつって」だそうです。おじいちゃんおばあちゃんとの思い出も、案外母ちゃん不在のときにできるのかもしれませんね。

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