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2022年9月7日 (水) 22:28

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推しが来日し、数日間の滞在ののち、帰国していった。外国に住んでいる人をこんなに好きになったことがないので「推しが来日する」というのは私にとって初めてのことだ。……いや、Weezerがワールドツアーで日本に来てる、とかはこれまでもあったけど、それとはちょっと違うから。

彼はただ仁川から飛行機に乗って日本に着いて、仕事のあとに丸の内でとんかつを食べたり(とんかつチョイスなのかわいい)、中目黒の服屋さんに行ったり、代官山の蔦屋さんで買った服を広げたり、その服を早速着たり(買った服すぐ着るのかわいい)、美術館に行ったりして、自分の家に帰っていっただけ、と言えば「だけ」ではあるし、私を含めたほとんどのファンは彼に会えないし、会うどころか見ることさえ出来ないのに、それでもなんだか幸福な出来事だったな、と思う。私はまだモニタの中か印刷された紙の中でしか見たことがないけど、現実に存在しているんだ、という気持ちになるからだろうか。無事に帰国したようでよかった。日本で楽しく過ごせたなら、なお良いな。そんでまた来てほしい。推しが国内にいると生活や仕事に不思議とやる気が出るので……

「うちの店に来た」とか「○○で見た」みたいな情報がSNSに上がらなかった(私が見なかっただけかもやけど)のも、なんだかうれしい気持ちになる。誰にも気づかれていないわけがないので、きっと「ナムさんに会っちゃった!!!て言いたいけどダメ!!!」となっている自制心のある人たちばかりに目撃されたんだろう。だってもし本当に新大久保に行ったんだとしたら、どんな変装をしていようと、見つからないはずがないと思う。新大久保にナムさんおったら気づくやろ、ディズニーランドでミッキー見つけられへんやつなんかおるか?(比喩がズレている)
公式や本人がアップした写真で知るのはいいけど、第三者からの目撃情報は、ファンであってもやっぱりなんかちょっとモヤっとする。大体は「マナー良かった!感じよかった!かっこよかった!」みたいな目撃情報しかないし、実際にそうなんだろうとは思うけど、それでも「いつどこで誰と何してたか」が自分以外の意志で全世界に共有されるのなんて、あまり気持ちのいいもんじゃないだろうと思うからだ。どんなに有名人になっても、その恩恵をいくらか受けているとしても、そんなのぜんぜん関係ない、プライベートは守られるべきだと思う。

仁川空港での帰国の映像で見たナムさんは車に乗り込んだ後も取材陣のカメラに手を振ったりピースサインを送ったりしている。こういうのって慣れるものなんだろうか。まぁある程度は慣れるか……でも「まじで放っておいてくれよ」っていう日、あるだろうな。空港を出て車に乗るまでのほんの数十秒すら放っておいてもらえないなんて、どういう職業なんだ。と同時に、人が空港から出てきてほんの数十秒歩くのを何時間も待って撮影しなければならないなんて、そっちもどういう職業なんだよ。双方「見る人がいる」から成り立つ職業だということを理解するとともに、この場合の「見る人」はまさに私だ、と気づく。なんかごめん。まぁ社会って大体こんな感じで構成されてるのでしょうね。あと、職種とパーソナリティってあんまり関係ないのかもしれん。いや関係はあるし関連はするけど、あくまで一因でしかないんじゃないの。知らんけど。

……私を含む関西人の多くはこのように「知らんけど」を末尾に言い添えておけば、それまでに言及したすべてに対しての事実確認を放棄することが出来、なんの責も負わずに済むことになっているんですが、すごく便利なので国際語みたいにして使ったらいいんじゃないでしょうか。「KARAOKE」とか「UMAMI」とかと同じ感じで。知らんけど。
つーか関西弁以外の話者である皆さんは「知らんけど」を使わずしてどのように生きているんですか。「知らないけどね!」とか「まじ知らないけどさぁ~」とか言うの?使う??

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