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見る家政婦が居ない
2018年7月19日 (木) 23:25
「わからない」「知らない」と言える大人が好きだ。
意外と言えない人多くないですか、私も言えないときたまにある。
まぁ立場上というか、例えば商談の場とかで「言ってはいけない」ときがあるのは仕方ないとする。したい。
言えない理由は様々にあるでしょうが、プライドとか、そういうやつですかね。
年齢や性別は関係ないように思う。
わからないこと自体は何も悪いことではなくて、
わからないならわかる人に教えてもらえばいいのだし
知らないなら知ってる人に聞けばいいのだし
わかる人はふんぞり返ってないで懇切丁寧に教えてあげればいいのだし
知ってる人はもったいぶってないで説明してあげればいいのだ。
何もむずかしいことはない。
私がわかったり知ったりしていることは誰かにとってそうではないことで
そのことを”特別”だと勘違いしたくないな、と思う。
例えば私が、”あの人”に比べて多少パソコンについての知識があるのは
私が”特別だから”でも”勉強したから”でも”あの人よりは若いから”でもなくて、
”たまたま”の”偶然”のことだと思う。
そのことをずっと、忘れないで、おろそかにしないで生きたい。
驕らないで生きたい、の意。
こないだ映画を観ていたら、
犯罪を犯して逃げている青年が
たまたま上がり込むことになった家の食卓で、その家のおばあちゃんに
「あんた箸の持ち方変ね」と言われるシーンがあって
言われた青年は、おそらくそんなことを指摘されたことが今まで一度もなかったので「えっ」という顔をするのだけど
おばあちゃんは「直せばいい、なんでも気が付いたときに直せばいいんよ」と言うシーンがあって、
あぁこれはまじのまじで真実だ、と思ったのだった。
そうそう、気づいた時に直せばいいよ、何でも、ほんとそうだな。
ちなみにこのシーンは
青年が「これまで誰かが箸の持ち方を指摘してくれるような環境で生きてこなかった(これなかった)」ことを
ごく短い時間で、しつこくなく、嫌味っぽくなく伝えていて、めっちゃ秀逸だな…と思った。
さらにもっと後のシーンで、青年にはちょっと気になる女の子が出来て、
その子と一緒にお弁当を食べるシーンがあって、
その女の子に「俺、箸の持ち方変かな?」と聞くんだけど
これは「この子に良く見られたい」という、たぶん今まで全然思わなかったことを、
「人にどう見られるか」を気にし始めたことを、そういう心境の変化を表すシーンに繋がっていて、
これまためっちゃ秀逸だな…と思った。
気づいた時に直せばいいし、もっと言うと「直さないと決めてもいい」よね。
みんな教わったり習ったり説明したりしながら、
もし必要ならそのことに対して対価を支払ったりしながら、
仲良くたのしく暮らしましょう。ぜひそうしましょう。
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