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50点満点
2020年7月13日 (月) 22:55
実家が引っ越すことになったので、単純に物を減らす必要があり、いわゆる「思い出の品」みてぇなやつを処分していいかどうか、自分で見て、要るなら自宅に持ち帰る、ということになり、見てみたらびっくりするぐらい大量の絵やらお習字、アサガオの観察、誕生日に書いた手紙などが置いてあっておもしろかった。私は何でもぼこぼこ捨てるタイプなのだけど、母は一応、と思って取っておいてくれたようだ。小学校のときの交換ノートから中高生のとき授業中にやり取りしていた手紙まであった。何か怖いものを発見したくなかったのでそのへんは読んではいませんが…忘れていることは忘れたままのほうが良いこともあるし、またふいに思い出すかもしれん、今それらを読むかどうかを決められるのは今の私しかおらず、これを読んだらもう読む前に戻ることはできないのだ。人生は不可逆。まぁこれを捨ててしまうともう永遠に読むことはできない、という点でも人生は不可逆。
つってもどうせそんな大したこと書いてないと思うけどさ。重めに言うてんちゃうぞ!
自分の子どものころの絵を見ても、特に良いとは思えなくて、この人デザイナーになるの?あと10年もしないうちに?へぇ…と不思議な気持ち。作文とかの字は思ってたよりもきれいだな、と思った。…なんか他人事っぽい感想ですね。ははは。あとやたら自画像を描かせるんだな~と思った。なんか理由があるんだろうか。国とか自治体が決めたカリキュラムなんでしょ?
つーか画家は自画像をたくさん残す人と全然描かない人がいません?あ、今言った「画家」ってのはピカソとかモディリアーニとかのことです。時代によるんかな。
小学2年生か3年生のころに受けた単位のテストが9点だったのだけど、そのことは鮮明に覚えていて、それだけ持って帰ってきた。B4サイズの藁半紙1枚。明日捨てるかもしれんけど。
単位のテストっていうのは、なんか100mlは何dlかとか、6000mは何kmか、とかそういうのばっかりが50問あるやつで、習ったときに「あぁ小数点とかゼロとかを足せばいいのね、変換するやつね、はいはい」と思って、だから単に覚えれば満点が取れるタイプの、計算したり考えたり方程式つかったりするやつじゃないタイプのテストで、でも私はそれを全然覚えなくて、それで9点だったやつです。勘で書けば半分くらい当たるやろと思った(ナメてる)のに9個しか当たらなった。
テストが返されたあと先生に呼び出されて(多分なにか障害を疑ったんだと思う、今思えば)「むずかしかった?授業でやったのはおぼえてるかな?」とやさしく言われ、すごく心配してくれている様子だったので「わるいことしたなぁ」と思ったのをよく覚えている。私は「もうちょっと当たると思ったのになぁ~やっぱちゃんと覚えなあかんやつなんやな、ははは」ぐらいにしか思っていなかったので、妙にどきどきした。
さらに「おかあさんが見たら怒るやつなんかなこれ…ショックなんかな…」と思い、見つからないように帰り道でランドセルのポケットに隠した。母は子供のテストの点数で怒ったり喜んだりする人ではなかったし、いい点を取ればおこづかいをあげます、というようなシステムもなかったので、勉強も習い事も、やりたければ、必要と思えば自分でやりなさい、という感じで、だから怒られはしなかったと思うけど、何せ先生はひどく心配しているような感じだったので、不安になった。
テストは卒業するまでランドセルのポケットに入れたまま、ランドセルは何年か前に処分した記憶があるので、そのあとどういう経緯で今また私の手に戻ってきたのかはわからないし、いまだに90000㎤が何リットルなのか、私は知らない。
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