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君の話

2011年3月29日 (火) 14:53

きのうみた夢の話

道を歩いていると、スーツのお姉さんに声をかけられた。
肌がきれいで、けっこう美人だった。澄んだ声で、なんとなくいい人そうだった。

 

なにかの教材を売る人らしい。
資料みたいなものを見せながら、話しつづけるお姉さん。
紙袋を2〜3個もっていて、サンプルみたいなものを渡してくる。

 

こういうセールスの人に声をかけられることは、そう珍しくない。
ただ何度経験しても「かわしかた」がわからない。
あれなんなの。どーすりゃいいの。
とにかく目を逸らし、歩きつづける。
無視していれば、向こうは諦めて、ついて来なくなる。
が、お姉さんはなかなかしつこかった。
かなりの距離を歩いたが、ずっとついて来るのだ。
なにこのひと。どーすりゃいいの。

 

わたしは足をとめ、「いらないです。興味ないです」と言った。言ってやった。

 

するとお姉さんは何を思ったか自分の彼氏の話をしだした。
お姉さんの彼氏は、薬学部で大学院生だそうだ。あたまがよく、優しくて、大好きなの、と言った。
彼氏は新薬の研究が忙しく、大学にこもりきりでなかなか会えないが、その薬はきっと人のためになる、だからさみしくない、わたしも仕事をがんばる、とお姉さんは言った。

 

わたしはなんだか急に、お姉さんがかわいく思えてきた。
なかなか会えない彼氏のことを想いながら、いっぱい荷物をかかえて、一生懸命働いているお姉さんが、愛おしくなった。
たぶんそういう一途なかんじの、古き良き時代の女、みたいな人が、わたしは好きなのだ。

 

それからわたしはお姉さんと、恋の話やら、仕事の話やら、待ち合わせしたともだち同士みたいにたくさん話した。
お姉さんはもう、資料を渡してきたり、教材の話をしたりはしなかった。
紙袋が重そうだったので、半分持ってあげた。ばかみたいに重くて笑った。

 

橋のところで、わたしたちは別れることになった。わたしも行くところがあったし、お姉さんは仕事があった。
お姉さんはなぜか住所を教えてくれた。手紙を書いて、と。
わたしはiPhoneを出してevernoteにそれをメモった。

 

橋のむこうで、お姉さんはにこにこしながら手を振った。
わたしはなんだかさみしくなって、ちょっとだけ泣いた。
そしてevernoteにメモった住所をみながら、お姉さんとその彼氏のことを想った。

 

という夢を2回みた。3日前くらいに一回見て、今日また見た。

1回目と2回目はところどころ違ったけども、だいたい一緒。
お姉さんは2回目だけ名乗った。フルネームで。名字は忘れたけど。
1回目はわたしは泣かなかったし、橋じゃなくて駅のホームで別れた。
おんなじ内容の夢を見るって、めずらしくないことなんかね。
はじめての体験だったのでとりあえず記録。
今evernote確認したけどお姉さんの住所はなかったです。
やっぱ夢かー。

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