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And I know I was wrong

2016年8月12日 (金) 21:50

映画のはなし

同じくらい好きでも、何回も観たい映画と、もう二度と観たくはない映画がある。
私にとって前者は「アメリ」「グランドブダペストホテル」「ジョゼと虎と魚たち」「南極料理人」「リトルミスサンシャイン」「恋の門」「パイレーツロック」「ピンポン」とかで、
後者はレベルの違いこそあるし、2回観たやつもあるけど「ダンサーインザダーク」「ものすごくうるさくてありえないほど近い」「ヒミズ」「CUT」「Dolls」「わたしはロランス」とかです。
「わたしはロランス」とか、まじで本当に心の底から超好きな映画だ!と断言できるけど、
じゃあ今から観ようよ!って誘われても、いや待って、準備があるから、待って、そんなノリで、無理、と思う。

ただ、間違いなくどちらも同じように好きで、
だから観た回数はスキ度に比例しません!私は!という話。

、とまぁ、そんな前置きをしてから、先週2回観た映画の話をしよう。
1回観て、次の日サントラ買って、
それを聞きながらもりしにおすすめしてたら
どうしてももっかい観たくなっちゃって、次の日また観た。
「シング・ストリート 未来へのうた」です。余計な邦題はご愛嬌。

とりあえずトレーラー貼っとくね!(これでも翻訳が、あんま、良くないけど)

ここまで書いて、私みたいなもんが文章にするようなこと何もないかも…と思い始めてきた。
とにかくみんなに見てもらって、そいで、あのシーンが好き!あの曲のここが!エイモンが!お兄ちゃんが!とか言って、キャッキャ言いたいだけなの私は。
つーか昨日Youtube見てたら宇多丸がラジオでキャッキャしてるやつがあがってて、それ聞いて身悶えたわ。
わーかーるーーー!!!つってベッドの上で暴れたわ。

ストーリーは大不況下のダブリン、1985年、という設定なのだけど
私は昭和ギリギリ滑り込みの1988年に生まれたので、
80年代ロックにも80’sファッションにも明るくないし、
そういえば英会話教室の先生がU2が好きでちょっと聞かせてもらったなー、あのへんて80年代じゃない?違う?程度の知識しかない。
ただもうそういうのは余裕で吹っ飛ばすレベルの共感・共鳴ムービーだったっす。

映画や音楽や文学に、もはや「共感」は求めてなくて
欲しいのはいつだって「驚異」なんだと最近ずっと思ってたけど
「共感」があったからこれまで生きてこられたのかもしれん。いや当たり前か。
「わかる」っておもしろいんだよな。当たり前か。
だって、この映画はぜんぶ「わかる」もん、このワクワクの原点も、この涙の出どころも、
だからみんなに見てもらって、「わかるわかる」って言い合いたいんやと思う。
そういう映画って、たくさんあるようで、実はそんなにないのかもしれん。

とにかく大事につくられた、派手ではないし世界を変えたり終わらせたりはしないけど、
でも、とてもいとおしい映画だった。
主役の子も、いいんだよなー。まずほっぺたがかわいんだよな。
ほいで、すぐ泣いちゃうし、いちいち影響されやすくて、
でも素直で、お兄ちゃんがすきで、かわいんだよな。

書いててもっかい観たい。
もうすぐ上映は終わっちゃうと思うから、もっかい観とこうかな。

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