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Gimme Shelter
2023年3月28日 (火) 20:43
今年は映画を200本観ることにしている。「200本」という数字に特に意味はないし、ハッキリした根拠はないものの、わりといい具合の数なんじゃないか、という気がしてきた。
年間200本観るには週に4本程度、月に16~17本観る必要があり、3か月でちょうど50本の計算になる。今日時点で46本観ているので、良いペースだと思う。
映画館に行く頻度も増えてきた。映画館で映画を観ると、上映時間に合わせて生活することになるので、休日はとくに、良い面が多いなぁと思う。10時からの映画を観るなら8時には起きないといけないから、むやみに長時間睡眠をしてしまって損した気分にならなくて済むので……
まぁたっぷり寝るのは好きだし二度寝も昼寝もうたた寝も全部好きなんだけど、出来れば「意図的寝」にしたいという気持ちがあります。
友人がアニメーション映画をたくさん教えてくれたので、アニメもたくさん観ている。別に意図して避けてきたわけではないものの、自分のチョイスで映画を選ぶと私は大体実写のものを観るから……単に癖だと思う。最近思うけど、選択ってほぼ癖やで。
とは言え実写以外のものはみんなアニメーションという括りでいいんだろうか。アニメにもいろいろ種類があるね。いまストップモーションアニメが特に好きです。子どものころ「ピングー」が大好きだったけど、あれもストップモーションだったんだな、と思う。
アニメーション映画で言うと「映画大好きポンポさん」が本当にまじで全く刺さらなくて、早く友人にその話をしたい。会って話したいので我慢しているが、こうしてついブログに書いてしまうほど、好きじゃなかった。これがNOT FOR MEってやつかぁ~~~~!!!と床で大の字。
約1ヶ月後に私は「フェイブルマンズ」を観て、こっちはたまらなく好きな映画だった。双方のラストシーンは同じ構造になっているのだが、読後感が全く違う。私の受け止め方が違うからだと思う。そういう話を友人としたい。が、こういう話をするには友人にも「フェイブルマンズ」を観てもらう必要がある、ということにたった今気づいた。あーぁ友だちと脳共有したいときない?私が観た映画は友だちも観たことになればいいのに。逆も。あ、こわいこと言うてるね。なしなし。
週末はメイズルス兄弟監督作品「セールスマン」を観てきた。映画館の前に置いてあったチラシがかっこよかったので観てみただけやけど、おもしろかった。ドキュメンタリーの一種(?)でダイレクトシネマ、というものらしい。特に派手なことは起こらなくて、地味な映画ではあるけども「よく撮影させてくれたなぁ~」と思うようなシーンがたくさんあるし、出ている人は全員役者ではないはずなのに、なぜだかふいに役者っぽさを感じたり、画もかっこよくて、すごく気に入った。高価な聖書を訪問販売する人たちの話で、1969年の映画です。
高価な聖書は、現在の価格にすると大体350ドルなのだそうだ。日本円にすると45,000円くらい。うーーーん、高い。冬物のコートとかじゃなくて、本やからな……しかもたぶん、みんな聖書は持ってるねんよな。あと持ってなくても教会で貸してくれるやろ?私の認識だと、聖書は中に書いてあることが最も重要で、豪華な装丁や充実した挿絵は、無くてもいいものだ。
セールスマンたちは上司に「売れない言い訳をするな、聖書は世界一のベストセラーだ」「やる気のない奴は辞めてもらう、先週も数人クビにした」と雑に焚き付けられながら車で家々を回り「教会から来ました」と絶妙に嘘とは言えない程度の嘘を吐く。空虚な仕事だな。
ってかあの、まだ買うとは言ってないのに「支払い方法はどうします?」とか「この本が手に入ったらどんな気分です?」とか言うあの感じ、あれ現代でもやってない?営業文句って半世紀おなじなの?
「週に1ドルも余らない、買えない」「将来が不安になってきた、先が見えない」と言いながらだんだん表情が曇っていく女性のシーンを観ながら、こういう漠然とした不安から解放されるために宗教があるはずなのになぁ、と思った。信仰心と聖書を買うこととを天秤にかけさせる感じは、現代にも通ずるものがあるように思う。
当たり前のことだけど映画監督も、例えば画家や音楽家と同じように、生まれた時代や活動時期によって機材が変わるし、機材が変わるということは技法に影響するね。当たり前のことだけど、よく考えたことなかった。
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