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2016年11月4日 (金) 23:47

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長く絵を描いていなくて、ヤバイな、と思うことが最近よくある。
別にヤバかねぇわ、好きにさせろや、と思う日もあるけど、
せっかく手にした武器をポケットからボロボロ落としているような、そういう感覚があって、
ゲームで言うところの、この武器手に入れるまでに結構時間かかったのに、もったいねぇな、みたいな、
いや、私ゲーム全然やったことないからこの例えは無理があった。ゲームで言えなかった。実感が伴わない例え。

先週少し気が向いたので、ペンで絵を描いてみたら、あぁヘタになってる、と思ったのだった。
元々ヘタじゃねぇか、と思うけど、違うの、そういう意味じゃない。
頭の中にある線を、右手がなぞれない、あの感じ、わかるでしょうか。
右手から出る線が、誰か他人の線をなぞってるみたいな。
だから描いたのは私だけど、これは私の絵ではない、具体的に何か見ながら描いたわけではないけど、
これは誰かの絵のパクリだ。どうせmarimekkoとか鹿児島睦とか東欧の刺繍図案とか、
その辺りの好みの線を無礼にミクスチャーしたような絵だ。ごめんなさい。

人生で一番頭の中にある線をうまく右手がなぞれたのはこのときで、
もう何年前のことかわからん。
でもこのときだって、うまくなぞったぞ、と思ったのはごく一部だけで、全部ではないのだった。
そんなに大きくない絵なのに、今見ても隙だらけだ、と思う。

仮にこのまま絵を描かなくなっても、特に支障はないだろう。
また必要に駆られたり、情熱に駆られたりしたとき、描けばいいだけのことだ。
元々デッサンができないので、描ける絵にそもそも限度があるし、
例えば数年後とかに、誰かに結婚式のウェルカムボードを頼まれても、似顔絵を避けて、
どうにか見栄えがする程度には描けるだろう。最低限。
でもそれでいいのかな。

最近ブログを更新しているのも、おんなじ理由だ。
Twitter見てたらみんなおんなじしゃべり方みたいで、こわいと思った。
自分のツイートも、誰かのパクリみたいで、でもそれが誰のパクリなのか明確にわからないので、ゾッとする。

だからって、長い文章を書いたところで、
これもどうせ穂村弘とか町田康とか中島らもとかその辺りの好みを無礼になぞったような
手垢まみれの文章だ。ごめんなさい。

どうか、誰も、読んでいませんように!

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