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2022年12月12日 (月) 21:37

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寝ても覚めても新幹線と電車が好きだった甥スカイウォーカーたち(4歳と2歳)、次は恐竜期に突入したらしい。相変わらず車や電車のおもちゃで遊んではいるものの、ナントカサウルスだのドウトカトプスだのが会話に出て来るようになった。
一緒に過ごしていると、引き続き図鑑を音読するよう要求される点は以前と変わりないが、これまで存在しなかった遊び「きょうりゅうたたかい」が登場したので、これには断固反対している。私は「きょうりゅうたたかい」には応じられない、絶対反対です。

恐竜そのものにはなんとなくロマンを感じるし、研究によって明らかにしていく熱意への憧れは私にもあるが、問題は「たたかい」の部分であるのだ。恐竜たちは弱肉強食の世界を生き、いつ食われるいま食われる、という緊迫感の中での生活を余儀なくされていただろうから、そりゃあ日々は「たたかい」であり、生きることは「たたかい」そのものだっただろうと思う。が、私たちは恐竜の絶滅から6600万年も後の時代を生きる人間なのだ。対話、想像力、善意、良心などの恐竜が持ち得なかった武器を手に、それらをたゆまず砥ぎ、「たたかい」など遠い過去のものとして生きるべきではないのか。今日明日ですべての戦争・紛争・あらゆる争いを終わりに出来るとは思っていないが、今を生きる人間たちによってしか、未来の「たたかい」をなくすことはできないということもまた事実だ。

もしボクシングや総合格闘技、プロレスのような一種のスポーツとして「きょうりゅうたたかい」をするのであれば、それはそれでまぁ良いかもしれない。鍛錬ゆえの強さに憧れを持つ気持ちは私にもわかる。でもその場合、まずは「きょうりゅうたたかい」のルール策定から始めるべきだ。ルールを策定したあとは各々が相応のトレーニングを積み、安全のためにもライセンス制にし、現場にはレフェリーが必ずつくべきだと思う。
今あなたたちがやろうとしているこれは、恐竜を模した動きでただ殴り合っているだけだ、スポーツでもごっこ遊びでもない、これは暴力だ、暴力には断固反対する。しかも、これはほぼ一方的な暴力だ。私が渾身の力であなたたちに暴力を振るえばどんなことになるか想像がつく、だから怖くて何も出来ない、私は防戦一方なのだ。つまりあなたたちの暴力を私がただ受け入れ、耐えるだけの時間になる。こんな一方的なことを遊びと呼ぶわけにはいかない、断固拒否する。

……というようなことを私は甥スカイウォーカーたちに熱弁しているが、ほぼすべて通じていないので、フルシカトされている。おいシカトすんな。のんちゃんの話聞けよ。

なんの関係もないけど、今日は母の誕生日です。おめでとう母。また1年、元気に過ごしてください。

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