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どうやってもその穴は

2019年4月13日 (土) 20:34

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例えば休日とかをひとりで過ごすのに、すごく慣れている。
もう得意、と言ってしまってもいいと思う。経歴も長い。

私はひとりで入れない店が、行けない場所が、基本的にない。
服はひとりで買いに行くし、カラオケも映画もひとりで行ける、むしろひとりの方が良い時さえある。
お芝居もライブも落語もひとりで行けるし、フェスもひとりで行ける。行けた。
お茶をする類の店は全部ひとりで入れる。
1品注文して食べて帰る、みたいな飲食店も全部ひとりで入れる。
ラーメン屋も平気、定食系の店も余裕、蕎麦屋も行ける。
お酒飲む店はひとりでは行かないけど、おそらく行けないってことはない、多分焼き鳥屋とか行けると思う。
旅行も行ける、積極的にひとりで行きたいということはないけど、
日程調整とかお金とかのこと考えたら、ひとりの方が圧倒的に動きやすいし、身軽で良いわ、とか思う。

ひとりでやって、楽しかったことを、Twitterに書いて、いいのが撮れたらインスタに写真載せて、
ブログに書いたりして、たまに会う(すきな、気心の知れた)友人たちや家族に話して、
多分あと30~50年くらいこれを続けていって、というところまで想像して、おぉ~このまま楽しく生きられるな~みたいなことをぼんやりと考えていた。「孤独」を、受け入れていた。
受け入れていたけど、その気持ちにちょっと「諦め」が入ってんな、と思って、
自覚があるぞ、と思ってしまった。気づいてしまった。

嘘はない、ないけど、でも諦めがある。
「ひとりでいる」のは単に選択肢のひとつであるのに、
ただ「どうにかなる自分の気持ち」だけを操って「どうにもならない他人の気持ち」を排除して、居心地いい風にしてるだけなんじゃないの、と思ったら
あぁほんとだ、深く考えるのが面倒で、人と居るのを放棄しただけ、人に受け入れられないのが怖いだけやん、という穴にすこんと落ちてしまった。
私のは選んだんじゃなくて、かっこつけて選んだフリをしてるだけだ。

私が持ってるやつは、全然、試してもない、あがいてない孤独だ。手つかずでまっさらのやつ。
仲良くなったつもりで、上手くやれてるつもりでいたけど、欲しい孤独はこれじゃない、こんなピカピカ真っ白の、傷ひとつない孤独じゃなくて、
欲しいのはもっと、散々手をかけて、叩いて削って磨いて伸ばした、どうにかしようとした末の孤独よ、身を投げるようにして手に入れるやつ、それが欲しい。欲しくなった。

こういう穴、もう自分は落ちること無いと思ってたのに。しまった。甘かったな。
体の真ん中にある、密度の薄い空気だけが漂う、あの穴ですよ。まだあったのか。
ちょっと懐かしいような感じもする。穴よ、お元気でしたか?

この穴で諦念とともに穏やかに暮らす、という選択肢ももちろんあるけど
私はこの穴を出ることにした。出られるかどうか、まだわからんのだけど、まぁやってみることにしたよ。

人生すげぇな~
やってもやっても終わらない。
ライフゴーズオンだわ~(アホ面)

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