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ペゴパヨ

2022年6月23日 (木) 21:38

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一泊10万円のラグジュアリーホテルに気負いなく泊まれるけど、カプセルホテルやホステルの2段ベッドにも躊躇いなく泊まれるような人生が良いな、と思っている。どっちにも良さがあるからだ。後者は慣れたものだが、前者はまだ当分難しいと思う。今まだ5万円ぐらいがいいせいぜいじゃないかな……いや5万円でも「えー5万もすんのか、寝るだけやのに?私が寝るだけの部屋に?」と騒ぐだろう。よその部屋でただ寝るだけなのに10万円出すとなると、相当気負う。とは言え、あらゆるものの値段は、常に比例しているわけでもないのだな、とも思う。

昼寝の短い間、スコンと落ちるように夢を見た。ただいまぁ~とドアを開けた先の部屋が自分の部屋でないことに驚き、と同時に、この部屋に見覚えがあることにも驚いた。これは、あそこだ、シャーロットの家。
シャーロットは私が両親とパリに旅行に行ったとき、家を貸してくれたドイツ人だ。研究職か何かで出張が多く、長く家を空けていることが多いらしい。アパートは石造りで古く、めちゃくちゃ私好みの家だった。フランス旅行はもう5年も前のことだ。
夢の中でシャーロットは、首にスカーフを巻きながら、自分は市場へ行ってくると言い、その間に出来ればあなたはコインランドリーへ行き、洗濯を済ませてくれないか、と言った。お、なんか、私はシャーロットと同居しているらしい。えへへ、うれしいな、良い夢ですね。
え、なんて?コインランドリー?あぁそうか、この家には洗濯機がなかった、コインランドリーは家を出て左、まっすぐ道沿いの左側だ、ガラス張りに青い看板、そうだったそうだった。
懐かしくて泣きそう、と思っていたら目が覚めた。懐かしくて泣きそう。

お昼に韓国料理を食べに行った。牛肉とえのきがたっぷり入ったスープと、副菜が2品付いている。大豆をごま油で和えてあるのと、もうひとつは切干大根かな、コチュジャンで甘辛い味、こういうおかずおいしいよね。名称がわからないが、まとめて「ナムル」呼びで良いんだろうか。たぶん韓国にも「副菜の鬼」みたいなオンマがいるんだろうな。うちの母ちゃんみたいなさ。
食べている間中、ずっとジミンと目が合う。なぜか目の前にポスターが貼ってあるのだ。ジミンは大真顔のキメキメでこちらを見つめてくるし(ポスターやからな)、私はごはんを食べるのをじっと見られることに慣れていないしで、妙に気まずい。BGMでかかっている「RunBTS」に集中しようとするが、なんだこれ、なんか、余計照れる。ジミン、かっこいいなぁ。アルバムがかかっているのかと思いきや、シャッフルでBTSだけをかけているらしい。ジミンのソロ曲「Filter」がかかりはじめ、いよいよマズい。いやマズいことない、ごはんおいしい。なにこれ、なんでこんな恥ずかしいの。せめて聴力をよそへ向けようと思い立ち、イヤフォンを出してマヂカルラブリーのラジオを聴く。あぁそうか、今週スペシャルウィークか、ZAZYがゲストか。って無理。集中できん。ううう。ジミン。まだ目が合う(ポスターやからな)。ジミン、かっこいいね。
結局目も耳も舌も、何も、何にも集中できないまま食事を終えた。帰り際、お店に入ってきたお客さんと店員さんの韓国語の会話がちゃんと聞き取れたことだけがうれしい。
以下、全文。
「暑いですねぇ」
「雨が止んだら、突然こんな晴れてきて、暑いですよ。えーと、メニューください」
「お水どうぞ」
「おなかすきましたよ」

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