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途方

2023年1月17日 (火) 20:21

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今年はたくさん映画を観ることに決めた。200本は観たい。特に理由はない。
映画が観られるサブスクを4つ所有しているので、あまり映画館に行けなかったとしても、家でかなりの本数が観られるはずと思う。特にUnextは作品数も多いし、金額も高いので、積極的に活用していきたい。
1年で200本観るとなると、週に大体4本程度観れば達成できる。思ったより少ない気もする。が、私は自分の意志とはあまり関係なく「映画とか別に観たくない」モードになる日があるし、週末予定が詰まってきて仕事も忙しくなってきたりすることもあるので、油断はできない。せっかくなので、200本に届きたい。

1月に入り、早速映画を観る日々を送っているが、既に懸念事項が生まれてしまった。……200本も観たいと思える映画があるんだろうか。私は小学生のころから映画が好きだったし、少なくとも中学生になるころには自分で観たい映画を選んでいたし、それ以降はTSUTAYAさんと映画館と名画座とをぐるぐるして映画を観てきたのだ。観たい映画はすぐ観ている。200本もストックが無い気がする。
サブスクは「あなたへのおすすめ作品」を次々出してくれるから、それを数珠つなぎで観ていけばいいか、ラクやし、と思っていたが、数日で挫折した。なんか、狭い、狭まってる感じする。気持ち悪い。なにこれ。なんか気味悪いな。アルゴリズムで導き出された「私が好きそうな映画」を素直に観つづける行為自体も気味悪いし、そういうなんか狭いところに自ら潜り込もうとしていることもなんか気味が悪い。感覚的に「なんかキモイな~」と思っていることを生活に取り入れるわけにはいかない。アルゴリズムに抗わなければならない。

アルゴリズムに抗う方法として「友だちの好きな映画を教えてもらい、それを観る」を思いついたので、これを実践してみることにした。好きな映画が何かを聞き、観たことない映画を挙げてくれたらそれを観るだけ。シンプルだ。始めは「えー私に聞かんといてよ、のんのほうが映画詳しいやろ」とか言って渋られるが、私が知りたいのは「私がこれまで見ようと思わなかった映画」と「私が気に入りそうだとアルゴリズムが判断できない映画」なのだ。これまでに何本観たかはぜんぜん関係ない。「私有名なのしか見てないから」とも言われるけど、むしろ私は有名なのをあまり見ていない。……生来のひねくれものなので……てへへ……
私が自分の意志で選べば選ぶほど、アルゴリズムは精度を上げて追いついてくるのだ。絶対に逃げたい。強い意志で逃げる。他者の意志を入れることで、回避できると思う。

古典も積極的に掘っていく必要がある。「実は観たことないねんよな」系の映画も観ていこうと思う。『ゴッドファーザー』とか。『007』とか。邦画の古いのもほぼ手付かずやねんよな、どのへんを観ようかな、小津とかかな。そういえば北野作品も観たことないやついっぱいあるな。先週、初めて五社英雄の『陽暉楼』を観てみたらバカみたいにかっこよかった。役者が全員「腹の決まった顔」をしているし、画がかっこよくて好きだった。画がかっこいい映画が好きなんだよな。
日本語・英語・フランス語以外の映画はほとんど観ないので、外国語の映画も観ていきたい。アニメも。

友だちだけじゃなくて、歳が離れた人の好きな映画も聞いて観てみたい。アルゴリズムに抗うためには年代や国籍や人種も、私から離れたところから映画を選ぶほうが良いと思う。
節操なく観るぞ!おー!

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