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손으로

2025年11月12日 (水) 19:05

旅行

母と、母の友人(と言っても彼女は私の幼馴染のお母さんなので、叔母みたいな存在)を連れて、ソウル旅行に行ってきた。私はこの2年で6回目のソウルになるので、さすがにだいぶ土地勘がついてきたと思う。もう電車に乗るのを間違ったり、バスに乗るのを躊躇ったりはしなくなった。道はめちゃくちゃ間違うけど……
今回は文字通り「連れて」行ったので、飛行機や宿の手配、大まかな旅程のプランニングに食事の提案など、とにかく何もかも全部私がやる。普通に疲れる。これを「善意のみ」で賄えるほど私は出来た人間ではないが、さすがにお金をもらえるほどのクオリティではないし、そもそも母とその友人から金などもらいたくない。なので「面倒なことを任せてごめんね、助かります」くらいのことを言ってもらえたら報われるなぁぐらいの感じ。私はこういう役回りになりやすい。
幸いふたりとも「おいしい」となんでもよく食べ、「たのしい」「来てよかった」と4日間ご機嫌に過ごしてくれたので、とても良い旅行になった。先週末より寒くなく、風もなかったので暖かく過ごせた。

オンマ連れのせいか、私がひとりでいるときよりもっと、みんなが優しくしてくれた気がする。エスカレーターもエレベーターもないところでロッテマートへ行く道を探していたら、マンションの警備員さんが来てエレベーターまで連れて行って、わざわざ自分のスマホの翻訳アプリを立ち上げて道案内をしてくれた。市場では行きたい胡麻油屋さんにたどり着けず、八百屋のおばちゃんに聞いたら、わざわざ先導してお店まで連れて行ってくれた。私たちはその八百屋で買い物もしていないのに……たくさんの親切をうけたので、いつもよりもっとたくさん「ありがとうございます」を言った旅行だったなと思う。みんな「当たり前のことだが……」みたいな顔をしていたけど、そんなに当たり前じゃないよ。やさしいね。

ずっと前から行きたくて、でも母を連れて行こうと思って我慢していた踏十里古美術商店街も楽しかった。思ったよりかなりフレンドリーで、気軽な雰囲気だったと思う。触らないで、と一度も言われなかったし、写真も断られなかった。みんな「入っておいで」「見てって」と声をかけてくれて、進んで説明をしてくれる。思ったより値段も高くない。日本語ができる方も多くてすごかった。年配の方が多いせいか、私が知ってる用語なんかを韓国語で話すと「아이고 잘하네!(あらまぁすごいねぇ!)」と褒めてくれて、5歳みたいな気持ちになった。36歳にもなって「よく知ってるねぇ、えらいねぇ、お勉強したのねぇ」と褒められることがあるなんて、うれしいけど不思議だ。年齢って相対値だなと実感する。
陶磁器の壺を扱っているお店のおじちゃんは「年始に奥さんと日本へ旅行に行こうと思ってるけど、ホテルも高いんだよ」と言ってNAVERの画面を見せてくれた。私は半ば本気で「じゃあうちに泊まってください」と言ったけど、ほんとにお店の予約とかサポートが必要だったら連絡してほしいなと思うほど親切にしてくださった。「日本の焼き物を勉強したいんです」とのこと。いくつになっても勉強したいと思えることがあるって素敵だと思う。こんなふうに年を取りたい。楽しい旅行になるといいな。小ぶりのタルハンアリ(満月壺、韓国の伝統的な形)を買った。めちゃくちゃ気に入っている。
どの店にも手に取りやすい基本アイテムとして真鍮のスッカラ(スプーン)が置いてあるのもよかった。手作りなので同じものがないし、風合いとか、重さとか長さとか、自分に合うものを選ぶ楽しさがある。どの店でも「スッカラは7000ウォンだよ」と言っていたし、金額的にも良心的だと思う。

気軽なひとり旅ばかりしているけど、3人旅だとごはんの選択肢が増える。2~3品注文しても食べ切れるし、家だって良いところを安く借りられる。
どうやらキムジャン(キムチを漬ける行事)のシーズンが近いらしく、白菜の大量予約を受け付ける案内が出ていたり、キムジャン用品(大きい盥とか保存容器、ゴム手袋など)が売り場コーナーになっていたりしておもしろかった。親戚が集まったときに食べられるようにだと思うけど、大容量の果物やお菓子なんかもたくさん売っている。ものすごく粒が大きくて立派なシャインマスカットが2房で7980ウォンだったので、もちろん購入。4日間かけてみんなで食べた。1房440円ぐらいの計算になる。ほとんどタダみたいな値段じゃない?甘くてめちゃくちゃおいしかった。買って帰れるならそうしたいな、ぶどうって検疫通せばいいんか?調べとこ。

前から行きたかったモクサル(豚肩ロース肉を焼いて食べるやつ)屋さんにも行けてよかった(すごい並んだが)。お肉がやわらかくておいしいのはもちろんのこと(めちゃくちゃ手際よく、上手に焼いてくださる)、おかずもおいしかった。何か分からんが香味野菜の醤油漬けっぽいものがあって「これなんですか?」と聞いたところ「ミョンイナムル」とのこと。行者ニンニクだそうです。韓国でごはん屋さんの店員さんに「これなんですか?」と聞くとパッと単語だけ教えてくれることが多いけど、そのあと「おいしいです」と言うと、みんな照れたように笑って「ありがとうございます」と言ってくれることが多くて、あれすごくかわいい。「おいしいです」って積極的に言ったほうが良いんだな。
こないだもカルグクスのお店で「キムチおかわりするか?」と聞かれたので「ください、めっちゃおいしいです」と言ったら、腕が刺青だらけの強面無表情のお兄さんが「ありがとうございます」と照れくさそうににっこりしてくれてかわいかった。
まぁ私もグラタンとかコロッケとか手のかかるメインの料理だけじゃなくて、小松菜の胡麻和えとかを「これ何?おいしいわ」とか言われたらにっこりしちゃうかもな。「いやそんな大したもんちゃうねん、よくある副菜やで」とは思うけど、でもそういう素朴でベーシックな料理を褒められるのが一番うれしかったりするし。ミョンイナムルは缶詰が売ってると思うので、今度お肉焼くときに買ってみるつもり。

3日目にどうにかなるかなと思ってオンマたちを景福宮に放牧したところ、自分たちで地図を見て雑貨屋さんに寄ったり、先に家に帰って休憩したりしていたので「えらかったねぇ、すごいねぇ」と褒めた。その間私は、大好きな国立現代美術館へ行くことが出来た。韓国現代美術のスター大集結!みたいなうっとりする常設展に、今年の作家賞展も観て、김창열(キム・チャンヨル)展はかなりの駆け足だったけど、一応全部見て回ることが出来た。国立現代美術館は本当に大充実の展示内容を、惜しみなくたっぷり見せてくれるので毎回最高。毎回知らん韓国人作家を知ることが出来るし……
今回初めて気づいたけど、平日に行けば果川館と徳寿宮館に連れて行ってくれる無料シャトルバスがあるらしい。信じられん、もっとチケット代を払わせてくれ。果川に一度行ってみたかったし、そのバスで果川まで行って、何泊か泊まってみるのも良いかも。

さて、踏十里に行って実物をたくさん見たらどんどんソバンが欲しくなってきた。置く場所を考えて家を片付けようと思う。4~5万で買えそうだし、そんなにでかいのじゃなければ手荷物で持って帰れるはず。私の家には合わないと思っていたけど、組み合わせる雑貨次第な気がする。ソバン欲しい。

Wide awake

2025年11月5日 (水) 20:57

旅行,音楽のはなし

8月のアムステルダム公演が最後、となっていた弊推しことジンくんの、アンコール公演 #RUN SEOKJIN EP.TOUR ENCORE に行ってきた。本国での2公演が発表されたのは10月2日、公演日まで既に1ヶ月を切っている状態だった。私は怒涛のチケッティングによってどうにか手に入れたチケットを握りしめ(比喩)、どんな状況になってもいいように20リットルのバックパックにすべての荷物を詰め込んで渡韓した。
過去最高額の航空券だったのだが、着陸がものすごくソフトで、左右同時に着いた、という感じ。大袈裟でなく、降りたのか分からないぐらいだった。天候的な理由なのか、機長の腕なのかは分からないが、毎回これで降りてほしい、と思った。「高いだけあるなぁ」と思ったけど、冷静に考えると全く関係ない。

初日の公演にも会場入りしている友人を待ち、キョチョンチキンで乾杯。気の利く優しい店員さんが店内のモニターをBTSのMV祭りにしてくれて嬉しかった。キリがないので全然帰れない。しかし、閉店間際で疲れてるでしょうに、人の推しを思いやれるってすごくないか……ありがとうありがとう。

当日、友人が「明日は絶対にグッズを買う、出来る限り早く行って並ぶ」と前日に宣言したとおり、朝7時にホテルを出かけていった。1時まで飲んでたのに、タフすぎる。私は6時ごろには起きていたのに(緊張であまりよく寝られない、私は出演するわけでもないくせにめちゃくちゃ緊張している)、まだ迷っていた。グッズって、ほしいと言えばほしいけど、そこまで熱意があるかと問われると、私は結構薄いような気がする。
が、おつかいも頼まれていたし、二度寝もできそうにない。何かやることがあるわけでもないのだし、エイヤッと着替えて私も出発。2時間近く並んでグッズを購入。「私2時間も並んでTシャツ買ってる」と思うとジワジワ楽しい。やったことないこと、まだ全然いっぱいある。
2時間同じように並んでいたまわりの人たちは早々に訪れたロンT品切れに超絶ガッカリしており、かける言葉もないよ……という感じだった。仕方ないけど、でも悔しいよな。早起きして並んだのにな。「きっと通販がありますよ、後日」と言ったらみんな「そうかな」「たしかにそうよ」「通販してくれるよ」「きっとあるわ」みたいな感じになっててかわいかった。通販あってくれ頼む。

本人確認は事前に顔認証をしてあるので身分証も要らず、チケットの提示すら必要なかった。まじで「顔しか要らん」という状態。スタッフさんが紙製のリストバンドを巻いてくれる。信じられないほど丁寧にシール部分をくっつけてくださって(多分はみ出ないように)、びっくりした。そ、そんな恭しい感じでリストバンドを付けていただいたことないねんけど……さらに、本国コンの憧れアイテム、首からぶら下げるパスと、カイロもいただいた。カイロは屋外公演で寒いから、ということだと思うけど3つももらった。ロゴ入りの袋でかわいい。優しいプレゼントで良いね。

本人確認後はファンクラブ会員用のフォトカードがもらえるのでそれを受け取りに行く。こっちは身分証とファンクラブ会員証も提示する必要がある。こっちも顔にしてほしい。自分の顔を見せたらジンくんの顔の写真が入った紙がもらえる、っていうの良いと思うねんけど。あのシステムは結構お金かかるんやろうか。
フォトカードは最近無印のファイルを買って整理することに決めたので、もらえると嬉しい。私は整理整頓さえできれば物が増えるのは嫌ではないタイプっぽい。

現地でやるべきことがすべて完了したので一旦ホテルに帰って少しでも荷物を減らすことにした。移動時間はちょっと面倒だけども、これは友人の英断だったな、と思う。荷物って軽いに越したことないね。
ホテル戻りついでに何か食べよう、ということになったが、パンぐらいしか食べられそうな気がせず、ふたつ買ったのにいっこ食べるのも苦労するほどで参った。おなかは空いていると自覚があるのに、ぜんぜん食が進まない。なにせ緊張してるから……私は出演しないのによ……友人は「恋煩いだね」と言っていた。そうか、これが恋煩いなのか。これが噂の。胸がいっぱいでごはんが喉を通らない、てやつか。これが。
私のジンくんへの感情は「信仰」が近いと思っているのだけど、全世界のARMYの皆さんに聞いてみたい、推しへの感情に名前を付けるなら何ですか?私は「信仰」が最も近くて、でも「崇拝」ではないのがポイントかな、と思っている。ジンくんを見ていると、ただがんばろうと思えて、優しく善くありたいと思うし、顔を見るだけでなんでもできるような気持ちになるから……「お守り」みたいな感じというか。

友人はホテルでメッセージボードを作るというので別れ、私はサウンドチェック席なので、入場時間に合わせてまた競技場へ戻った。席は京セラのときほど良い席ではないけど、自分でこの席を買った、という思い入れのようなものがちゃんとあって、興味深い。座ってアミボム(ペンライト)に電池を入れたり、お水を飲んだりしてひと息ついたら、お隣の本国アミが無言でスッ…とシリアルバーをくれてかわいかった。しかもおいしそうなシリアルバーでうれしい。私こういうの好き、ザクザクしててドライフルーツとか入ってるやつ。私も早速用意してきたソンムルを渡した。本国のコンサート文化で、なんか個包装のおやつとか、自作のキーホルダーとかを周りの席の人にプレゼント(=ソンムル)するっていうのがある。kpopの文化でも指折りの「好きな文化」なので、参加できてめちゃくちゃうれしい。私はチロルチョコに自分で印刷した紙を巻いて「ソクジンチョコレート」にしたやつと、あとはマリオのグミとかピクミンの飴とかを詰め合わせたのを持って行った(推しの推しがマリオなので任天堂おやつにした)。いろんな国の言葉で「かわいい」を言ってもらえて感無量。かわいいよね、かわいいの作ったな〜と思っててん、自分で……うれしい、ありがとうありがとう。
右隣のアミは英語圏の方だったのだけど、なぜかずっと意思疎通ができて、おもしろかった。彼女はずっと英語で、私はずっと日本語で喋ったけど、お互いに一回も聞き直したりしなかった。
後ろの席や前の席のアミたちも、みんな雰囲気がよくて、連帯ってこれのことだな、と思った。言わなくてもみんなが何を考えているかわかる。私が考えていることも、みんなが分かってくれている。好きな人が同じ、というだけで仲良くなれるかどうかは別だ、と思って生きてきたけど、でもこの日まわりにいた10人ぐらいの人たちのことを、すごく好きだと思った。不思議なこともあるもんだ。

サウンドチェックに登場したジンくんは、初日サウンドチェックの革ジャンお兄さんオトナ味から一変、上下グレーのスウェットにロングのダウンでぽてぽてしており、ヒモ彼氏みたいで超絶かわいかった。資産家すぎてヒモなわけないのに(彼氏なわけもないが)。「寒くない?寒いよ、寒い」と言っていた。正直この時間は西日がすごくて待機中に半袖になる人もいるぐらい暑かったのだけど、ジンくんが寒いと言うなら寒いです。でもまぁ確かに日陰に入ったり日が暮れるとかなり寒い日だった。湿度のない寒さなので私は好きな気温だけど、ジンくんはそもそも寒がりなので……「みんなが寒いといけないのでカイロを配ってください」と言ったんだろうな、と想像する。自分がされたいことを人にするのが愛情表現のジンくん、良い。
3曲やって、最後は「このあと髪をセットするけど、アップにするのとおろすの、どっちが良い?」とアンケートを取ってくれた。「和食とイタリアンならどっちの気分?」と聞いてくれる彼氏みたいじゃないですか?(???)こういうときに「どっちも好き」とか言うのは野暮なので、私はアップ派で申し込みました。ジンくんのおでこと眉毛が好きなので……が、僅差でおろす派が多かった模様。いやどっちも好き。

サウンドチェック後は一度出ても良いことになっていたので、一旦退場。まわりのアミたちが「またあとでね~」といろんな言語で言ってくれてかわいかった。外のベンチでお昼に食べ残したドーナツを食べ、本を読み、通り雨に降られた。けっこうざばざば降ったので焦ったけど、屋根のあるベンチだったので助かった。
友人が到着したので合流。ホテルで作ってきたというかわいいメッセージボードに私も絵を描かせてもらってから、開演20分前に入場。さっきの雨で椅子がボタボタに濡れており、座るのを躊躇う。結構濡れてるやん、乾く間がなかったもんな、と思っていたら右隣のアミが「私そのまま座った!意外とイケるで!ゴーゴー!」みたいなことを言ってきて笑った。「イケへんてwww」と言いながらハンカチでざぶざぶ拭いた。ゴーゴー!やないねんww

公演は言わずもがな、最高だった。いろんな微調整と改善が見られ、アイデアが足され、パワーアップしていたと思う。ジンくんの言う「アミがしてほしいことが僕のしたいことです」は本当に嘘偽りない。リップサービスでも建前でもなく、本当に何を望まれているかをちゃんと聞いて、理解して、反映してくれていると思う。その上で「でもジンくんがほんとにやりたくないことはやらないだろう」と信じられるのもすごい。アイドルのプロ。
何よりひとりでツアーを回った経験を、ジンくんはちゃんと自分のものにしている、自信になってる、と感じられたのが嬉しかった。理想はいつでもそうだけど、やったらやっただけ自信になることなんて、実はそんなに多くない。「数」はそれなりに強いけど、所詮「数」でしかないときがあるから……だから経験数を自分の力にして持って帰れるのは当たり前じゃないと思う。

ジンくんは終始、なんか優しい顔をしていた。ジンくんてそもそもイケメンとかハンサムとかいう以前に顔が幸せというか、言語化が難しいけど、すごくやわらかい、幸せな顔をしている。顎とか全体的なフェイスライン、目尻はシュッとしているし、年齢や経歴を考えるともっと厳しい顔をしていてもおかしくないのに、意外に丸っこい印象の鼻先とか、ぽてっとした唇のせいか、ほっぺたがちゃんとあるせいか、ハッピーフェイスなのよな。それに加えてこの日は、ほんとに最終日だということや本国公演だという安心感なのか、クオズが来ているアットホーム感のせいか、ずっと優しい、寛いだ顔をしていたと思う。かわいかった。ま、いっつもかわいいんですけどね。

本国のアミは公演中ずっとスマホで動画を撮影するイメージがあったけど、そんなにステージに近い席ではなかったせいか、さほど多くなかった。それより歌ったり踊ったり名前を呼んだりリアクションをするのに忙しい、という感じ。撮影するのが悪いこととは思わないけど(だってファンが撮った映像ってめちゃくちゃおもしろいもん、公式には撮れない映像がいっぱいあるし、公演終わったあとにそれ見るの楽しいし)ただ私はみんなで一緒に歌ったり踊ったりするのが好きなので……久しぶりにこんなに大声で歌ったな、と思った。いっぱい跳んだし、気持ちよかった。
終盤、感極まって泣き出してしまった前の席のアミ(大分から来た、と言ってシールをくれた)をお隣のアミ(多分本国アミ)がなぐさめて、ぎゅっと肩を抱いていたのも印象的だった。双方の気持ちが痛いほどわかる。
私も『Awake』で冗談みたいに涙がぼろぼろ出た。泣くつもりはなかったのに。そうだった、感動すると涙って勝手に出るんだった。『Awake』で「多分僕は 空を飛ぶことはできない 多分僕は 空に触れることができない それでも手を伸ばしていたい  走ってみたい もう少し」と歌ったジンくんが、『오늘의 나에게(To Me, Today/今日の僕へ)』で「僕は飛ぶ 心導く所に 僕は飛ぶ 僕を飛ばす」と人生を進めているの、何回聞いても鮮やかに感動する。

これで本当に最後なんだな、と思っていたら『The Astronaut』で花道に寝転がったジンくんが花火を見ながら「あの顔」をしていて、超グッときてしまった。ジンくんがきれいなものを見ているときの、たぶん「この光景を覚えていたい」と思っているときの「あの顔」は本当に、なんともイノセントな表情で、見るたびに「今この瞬間をジンくんが幸せに記憶してほしい」と思うし、こういう時間がこれからも、何度も訪れるといいなと思う。そういえばジンくんが「あの顔」をしているときに自分が現場にいられたの、初めてだったかもしれない。嬉しい。

初日はホビとグクが、2日目はテテとジミンが来て一緒に歌ってくれて、バンタンのわちゃわちゃを見られたのも嬉しかった。テヒョンの声は本当に耳が心地いい。あったかくて大きい手を瞼の上にのせてもらってるときみたいな、ずっしりした気持ちよさ。声って温度があると思うけど、テヒョンの声は平熱より高い気がする。
ステージに上がる予定じゃなかった様子のすっぴん私服のジミンが一緒に歌ってくれたのも最高だった。ジミンはほんとに優しい子だね。嬉々としてジミンにお水をぶっかけるジンくんと、ただ笑って許すジミン、五臓六腑に染み渡るかわいさ……この光景が恋しかった、とガチ泣きするテヒョンの手をひいてステージに連れてくるジンくんと、おとなしく手をひかれてるテヒョンも、五臓六腑に染み渡るかわいさ…… ヒョン歌うからここで座って聞いていきな、と椅子を運んできてテヒョン用特等席を用意するジンくんも最高だった。ジンくんがこれまでやってきたことや、大事にしてきたこと、ジンくんがどうありたいかが、ぜんぶステージに乗ってるみたいな日だった。それを見に来たんだった、見られて良かった。来て良かったな。

公演後はまた友人と合流して、鴨肉を焼いたのを食べた。昼間に見つけてたお店で、私はデジカルビのお店だと思って入ったので(それは隣の店だった様子)「오리?오리ってなんや、あ、鴨か?」となったけど、すごくおいしくて結果オーライになった。鴨肉を石板の上で焼いてくれて、からしの効いたすこし酸味のあるタレにつけて食べるのだけど、めちゃくちゃおいしかった。お肉も柔らかいし、鴨って油がおいしいし、タレがまたおいしくて、あれまた食べたいな。付け合わせのニラとか、ムルキムチもおいしかったし、焼いたキムチもおいしかった。大満足。

翌日は晩の飛行機なので、弘大に行ったり梨泰院に行ったり、友人と遊んだ。時間ギリギリに入店できたカルグクスのお店が大当たりでおいしかったな。キムチもおいしかったし、スユクもすーごいおいしかった。前に聖水で食べたやつは貝出汁のカルグクスやったけど、ここのは牛骨出汁、まろやかで、しつこくない。お店の周りも雰囲気の良い、かわいい街で、今度このへんに泊まりたいなと思った。
友人は会うのは実質2回目というのに、ずっと昔から一緒にいたような親しみで、絶対また一緒に旅行したいなと思った。私が道案内をミスって全く逆方向に10分くらい歩いて電車にのる羽目になったときも、SMSが受け取れなくてロッカーを使うのに手間取ったときも、嫌な顔ひとつせずに付き合ってくれた。ありがとう、また会いたいです。

19時の便で帰国、23時ごろ家について、たっぷり寝た。やっぱり自分のベッドは最高。翌日は荷ほどきをして洗濯をして、アミがくれたおやつを食べたり(ぜんぶおいしい、台湾アミがくれたグミチョコが特においしかった、これ買いたい)、お土産を整理したり、のんびりした。
買ってきたホドゥカジャがおいしい。牛乳が切れてるので近所の牛乳屋さんに買いに行って、コーヒー牛乳と一緒に食べた。やっぱり私、駅で売ってるゴロッとした素朴なホドゥカジャが好きだな。次もっといっぱい買ってこよ。冷凍しとけば好きな時食べられるし。注文したのは5個だけど、気の良いおばちゃんが「おまけね」とぽいぽい袋に追加してくれて、8個入ってた。気前が良い。

配信でコンサートを見た人のレビューを読み漁っていると、公演の最後、ジンくんは「僕は悔いがないぞ!おしまい!」と言ったのだそうだ(聞き取れなかった)。こんな最高の宣言があるかよ、と思い、リビングで大の字。悔いがないって。嬉しい。私も悔いがないぞ!ありがとうジンくん、好きな人がこんなに幸せにしてくれて、私は幸せ者だな。
この先どんなことがあるかなんて、誰にも何も分からないけど「ずっと走り続けます!」と言ってくれたジンくんのことが好きだし、ジンくんを好きになってよかったです。

さて、どんなに推しの余韻に浸っていたくても、引き続き起きたら仕事して飯を食い洗濯して風呂入って、これからも私の生活は続いていきます!タリョラー!ソクジーーーン!!!

おともの猿

2025年10月28日 (火) 20:23

旅行

岡山に行ってきた。姉が引っ越したので、泊まる当てがあるのがありがたい。
駅前で自転車を借り、市内で行われているトリエンナーレ(岡山芸術交流)の展示物を見て回った。危ないかなと思って駅前の大通りを避けて路地を走るようにしたのに、車がぜんぜんウィンカーを出さないので路地もめちゃくちゃ危なかった。目を見て頷いてもらっても困る、ウィンカーを出してください。その頷きは何、行けってこと?来るなってこと?なに?何もわからないのでウィンカーを出してください。

岡山芸術交流の観覧は無料なので、現地へ行って、欲しければマップをもらい、ただ見て回ればOKという感じ。順路もない。
小学校跡地の会場で、そこのプールに展示されていた島袋道浩さんという方の作品が良かった。展示物としてはウミガメと鯉がプールに入っているのと、ハリセンボンと鯉が水槽に入っているののふたつあって、つまり海水の生き物と淡水の生き物が同じ水槽にいる、という作品なのだ。初見はギョッとしてしまうけど、この水は「好適環境水」というものらしい。水は岡山の大学が開発したものらしく、真水にカリウムやナトリウムなど、要は塩分を加えて作り、この水なら海水魚と淡水魚が一緒に暮らせるのだそうだ。本来は別の場所にいて、一緒に泳ぐはずのなかったウミガメと鯉は、お互いを警戒したり、攻撃しあって排除したりする様子もなく、前からそうだったみたいに悠然としていた。環境を変えるという譲歩で(この場合は水を変えるという譲歩で)生き物が共存することはできる、という意思を感じた。環境とか、構造とかが問題であって、個の問題ではないのに、個の問題として扱われている物事について考える。答えは出ないけど、そんなすぐに出ないのが答えであるとも思う。
ちなみに好適環境水だと海水魚は成長が早く、病気のリスクも少ないらしい。つまり、海水魚にとって海水は、別に居心地の良い水ではない、ということだ。不思議ですね。「水が合う」という言葉もあるよな、と思いながら、この日はたくさん歩いた。そういえば「水が合う」って肌感のことなのか、飲用のことなのか、どっちなんだろう。両方かな。

岡山は、というか瀬戸内は現代アートに力を入れていて(意図的だと思うけど、どういう経緯かは知らん、あとで調べときます)前から行きたかったラビットホールというギャラリーにも行くことが出来た。個性的で素敵なギャラリーだった。何かのビルをリノベーションしたのであろう建物のデザインも良い。
2階にある「Circle on the floor」という作品がおもしろかった。その名のとおり床に描かれた円が作品なのだけど、紐で囲われたり、「ここに作品があります」と示されたりはしていないのでガンガン踏まれており、円の一部が消えかかっていた。これは、作者が「床に円を描く方法」の指示書のみをギャラリーに納品しており、描いたのは本人ではない、という作品だ。私も去年知ったことだけど、作者本人が「何も描かない」という作品は、世界中にたくさんある。私は「何を描くか」、「誰が描くか」、「何で描くか」というような物質的なところばかり囚われてきたし、囚われているという自覚も、意識もなく生きてきたので、こういう作品を見ると天地がぐるんとひっくり返るような気持ちになり、清々しいような感じがする。

去年行って気に入っているオリエント美術館にも行った。県立美術館も行きたかったけど時間切れ、また次回にする。
バスで移動して、仕事終わりの姉と夕飯。とんでもなく馬鹿でかい声で話す4人組の女性客がいて、笑うしかなかった。あんなにでかい声の人、久しぶりに見たと思う。野球場のホーム・一塁・二塁・三塁に分かれて座っているのかと思うぐらいでかい声だった。酔っているからとかじゃなくて、デフォルトであの声量なんだと思う。4人が4人とも馬鹿でか声なのはどういう理由なんだ。声がでかい奴としか友だちにならないようにしているとか?

翌日は宇野から船に乗って直島へ。自転車に乗りたかったけど雨だったので断念。くやしい。
今年の春に開館した直島新美術館へ行ってきた。
パナパン・ヨドマニーという方のインスタレーションがとても良かった。写真に収めきれないほどの大きさで、コンクリートの瓦礫で出来ているのに、とても敬虔な気持ちになる、不思議な作品だった。なんというか、海で遭難して、流れ着いた島みたいな感じがする。
ソ・ドホさんの作品もたっぷり見ることが出来てうれしかった。仁川空港に飾ってある作品を見ていたのだけど「あれ?同じ人の作品じゃない?」とすぐ気づいた。ここで展示されていたのはソ・ドホさんがこれまでに住んだことのある家の一部や部屋を、金属のフレームと薄い半透明の布で作ったものなのだけど、観客が中を歩けるようになっていて楽しかった。照明のスイッチや壁のコンセントなんかも細かく作られていてかわいい。家ってすごく個人的なものなので、ソ・ドホさんが暮らした家のことを私は何も知らないし、そこで起きた出来事だって知らないのに、なぜか懐かしさや愛着まで感じる作品だった。家にまつわる出来事って、普遍的だもんな。引っ越しの日に空っぽになった部屋を見たときのボーっとした気持ちとか、新しい家のよそよそしさとか、そういうのも万国共通なのかもしれない。あと「この家で死ぬかどうかはまだ誰にも分からない」みたいな感じとかも、たぶんみんな共有している。
蔡國強さんの「ヘッド・オン」も素晴らしかった。写真なんかではよく見かけていた作品だけど、実物の圧倒的な情報量たるや……!99体の狼が壁に向かって体当たりしていく、というインスタレーションなのだけど、展示室をまるごと埋め尽くすサイズ感なので、鑑賞するというよりは作品の中に自分も入る、と言う方が感覚としては近い。狼たちが向かっていくガラスの壁は、ベルリンの壁と同じ高さなのだそうだ。狼は一匹もビビったり日和ったりしておらず、壁にぶち当たった後もなお、果敢に列に加わろうとしている。力強い作品だった。100体目の狼として私も加わりたい、一緒にやるよ、という気持ちになる。
インスタレーションに限らず、「大きさ」にしか持ち得ない力というのがあるな、と最近思う。大きいということに意味や価値がある。あ、小ささにも力があるな。えっと、だからサイズが作品に与える力ってすごいな、と思う。当たり前のことを言っていたらすみません。

すべての展示室で、姉は私よりもずっと熱心に作品を見ている。本当に端から端まで見ているし、時間もたくさんかける。目でスキャンしているのかもしれない。姉が見る時間を待つ時間も、私にとってはとても興味深く、おもしろくて良かった。姉は「待たせてごめん」とか「先に行ってていいで」とか言わないのも良い。そういう発想自体がないのだと思う。

このラーメン屋に行きたいねん、と姉に地図を見せていると14時閉店で夜は営業していない店だったので大急ぎで移動し、煮干し出汁のラーメンを食べた。この日は13時半に臨時閉店だったらしく、かなりギリギリだった。すごくおいしくて大満足。良いラーメンに出会うと嬉しいね。いろんな種類のラーメンがあるときは、券売機の左上にあるやつを選ぶことにしている。私がラーメン屋だったら、いちばん食べてほしいラーメンを左上にすると思うので。

ANDO MUSEUMにも行った。外観は木造の民家、という感じなのに、中に入るとコンクリート造で地下がある、おもしろい建築だった。大阪市中央公会堂の内部にたまご型のホールを作るというアイデアがあったことを知って、ワクワクした。実現しなかったみたいだけど。実現してたらどんなに良いだろう。
しかし、安藤忠雄建築を見ているといつも、これを思いつく人はもちろんすごいけど、これを作れる人たちだってめちゃくちゃすごい、と思う。

ラーメンとその前のカフェおやつでおなかがみちみちなのに、行きたかったおやつやさんでチャイとバナナケーキを買って食べた。ご近所に住んでいるらしきお姉さんが「ここのおやつおいしいんよ」と嬉しそうに言っていてかわいかった。近所においしいお店があるとなんか嬉しいよな、分かる。姉はスコーンとアイスコーヒー。姉は寒いのにアイスコーヒーばかり飲んでいる。16時の船で島を出た。次は豊島に行きたい。

岡山駅ではたっぷりおやつを買って帰った。岡山と言えばきびだんご。私はもちもちした食感の食べ物が大好きなので、当然きびだんごも大好き。廣榮堂さんの「むかし吉備団子」というのがおいしかった(賞味期限が短い)。

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2025年7月6日 (日) 20:48

旅行

はじめに
韓国に行ってきた。4月に5泊6日してきたばかりなので「次は秋ごろか、冬ぐらいかな」と思っていたのだけど、推しの事情によって急遽……今を生きる推しは今しか見られないので、私は行けるところにはどこにでも行く、のスタンスで生きている。年々フッ軽になる私を、父は「見た目からは想像もつかんフットワークの軽さ」と評した。褒める前にディスっているのでプラマイゼロ。

飛行機

  • 21時半発の飛行機、空いてるし静かでよかった
  • が、8時間働いたあとなので普通にめっちゃ疲れているし、眠すぎる
  • 道が混んでて空港までのバスがやや遅れたけど、離陸2時間前には着けた
  • AeroK航空初めて乗ったけど、なんか全体的にデザインが良かった
  • 添乗員さんたちの靴かわいいなーと思ったら機内販売で売ってる、ほしい
  • AeroK×MG crew sneaker とのこと、MOTHER GROUNDていうブランドとコラボしてるみたいなことらしい
  • 夜中やしイミグレの窓口が少ないかと思ったけどそうでもない、15分ぐらいでサササと終わった
  • 帰りの空港ではかぼちゃのお茶とコンブチャを買ったのだけど、箱はその場で捨てて中身だけキャリーのポケットにミチミチに詰めた、お茶の箱はかわいいので畳んで持って帰ります
  • 小さいキャリーで来たけどどうにかなったな……酒2本買ったのに収まった
  • 大きいキャリーは空の状態でも7キロあるので預け荷物は15キロ制限やのに無駄が多い
  • 今後も嵩張るもの買わんときは小さいキャリーでやっていこ
  • ただ「嵩張るもの買わん」かどうかは行くまで分からんねよなーーー

空港泊

  • 仁川空港着が23時を過ぎるので、ソウル市内に移動する手段がない
  • タクシー乗っても良いけど夜中にひとりでタクシー乗るの怖い、昼間だってタクシー乗ったことないのに
  • 空港内にカプセルホテルがあるので、これを利用することにした、これなら空港から出ずに済む
  • 着陸してから40分後にはシャワー浴びてるの良い
  • 予想より良い部屋でうれしい
  • チェックアウト時間はチェックイン時間から8時間後、ていうルールらしい、これありがたい
  • 24時間営業やからできるんかな
  • 空港の中にコンテナ的に部屋が設置してある
  • エスカレーターが動く音や自動案内の音声なんかが遠くに聞こえる
  • 思った以上に「空港に泊まってる感」がある、良いね
  • 空港が好きやねん
  • 空港のベンチとかで寝ることにせんでほんまに良かった、寝られるわけないよ

移動

  • 忘れてたけど電車めっちゃくちゃ寒い、冷房ガンガン
  • 去年も6月なかばに来て「電車ぜんぶめっちゃ寒い容赦ない」と思ったのだった
  • 去年はまだ梅雨入り前だったのか、そこまでではなかったのに、今年は超蒸し暑かった、私はパンぐらい湿度に弱いのでふにゃふにゃのベショベショになった
  • パタゴニアの上着持ってきたのにキャリーに入れたままや……室内で羽織るために持ち歩く必要があります
  • 結局AREX(空港快速電車みたいなの)に一回も乗ったことない、あれいつ乗るんやろ
  • どうせどっかで乗り換えるし、運賃も高いねんよな、あれに乗るメリットが分からん……
  • が、帰りの空港まではまったく座れなかったので「確実に座りたいときに乗る」が正解な気がする

  • 漢江の北側にしか泊まったことないので今回は南側に家を借りた
  • 近くにいくつか幼稚園があって穏やかな住宅地エリア、子どもの韓国語かわいいね
  • 子どもの日本語もかわいいもんな、子どもがしゃべってるのを聞くの好き
  • ソウルの幼児たちの中でキックボードが流行ってるぽい、通園時に乗っており、園の前に山ほど停めてある、かわいい
  • 泊まるとこは住宅街っぽい感じのほうが好みやわ、果物屋さんとか見たいし、買わんけど
  • ソウルにはバラ売りの果物が全然ない、リンゴ1個だけ買いたい人とかはどうするんやろ
  • ごま油を搾って売ってるお店あってめちゃくちゃ興味深かったけど勇気が出んくて入れんかった、情けない
  • 家は「はよ着くから荷物だけでも置かせてくれたらうれしい」と伝えておいたら朝7時に「掃除終わってるからもう入っていいよ!」とのこと、ありがとう助かった、早起きやな〜
  • 借りた家は例えるなら「年下の彼氏が一人暮らししてるアパート」みたいな部屋やった
  • 整頓はされてるし要るものも揃ってるし私のぶんの良い枕まで買ってくれて嬉しいけど、掃除の詰めがあまいのが気になる(主に水まわり)、掃除道具はあるから休みの日に掃除したいけど嫌がるかな、嫌がりそう、「自分で出来るのに」って言いそう、うーん困ったな、ご機嫌を損ねたくはないし別にこの部屋が「汚い」わけでもない、みたいな部屋(分かる?)
  • 私は人の「清潔」のレベル感を見るのがおもしろいのでエアビーに泊まり続けてるんかもしれん、まじでおもしろい
  • 「整頓」のレベル感にそこまでズレはないのに、「清潔」はあまりにも多種多様、理由もわからん、めっちゃおもろい、なんでなんや
  • あと韓国の家いまんとこ全部コーキングが雑、自分の家の施工ならやり直してもらうレベル、もしくは自分でやるレベル
  • 私が泊まってる家の価格帯のせいなんかな、でも今後もこの価格帯の家に泊まると思う

美術館
ソウル市立美術館

  • こちらは裁判所だったとこを美術館にした建物らしい、オフィス街なので周辺にはランチ終わりの会社員の人たちが大勢いた、おつかれさまです
  • 玄関の造りが東京都庭園美術館に似てる気がする、同じ時代やろか
  • 調べたらこちらは1920年代、庭園美術館は1929年に取り掛かったらしいので、同じ年代と言っても良さそう
  • とても良い展示をやっててお金を払いたかった、ここは市立だからか無料
  • 無料のおかげか、若い人が多いように感じた
  • 熱心にワークショップに参加する男の子たちがかわいかった、ハイティーンくらいの歳の男の子がこういう「感覚を絵にしましょう」みたいな、ともすると気恥ずかしいようなワークショップに友達と進んで参加できるというのは、涙が出るほど素晴らしいことだと思ってしまう、冷笑にまみれた現代では特に
  • 作者の作品メモみたいなのが木箱に入れてワサッと置いてあってんけど、あれもしかして持ち帰って良かったんかもしれん(今さら)
  • 多分触っていい作品とかもあってんけど、怖くて何も出来んかった、作者がおらんとこで作品に触るのすごい抵抗ある
  • 作品メモは翻訳かけて読んだけど、どれもみな詩やった
  • ソウルにはいつも詩がある
  • キャプションを読みたいのでPapagoの画像翻訳に頼りっきり、スマホがある時代に生まれてよかったーーー!
  • 何かの基金を募っている団体の人(多分)が美術館内にいて、話しかけられたのだけど「ごめんなさい韓国語が分かりません」としか言えなくて申し訳なかった、もし美術館運営の基金とかなんだったら私だってお金を払いたいのに
  • 旅行回数を重ねるごとに、言葉が分からないことがしんどくなってきている気がする、私はもっと勉強を、もっとしなくてはならない

国立現代美術館 徳寿宮館

  • こちらは安国にある現代美術館の分館、という立ち位置になる様子、全部で4つの館がある
  • 入り口がわからんすぎて無駄に一周した、最初に通り過ぎたとこが入り口やった
  • 来た道を引き返すのが極端に嫌いなせいで、間違ってるな〜と思いながらも延々歩く羽目になる
  • 徳寿宮の中に美術館があるのでまずその入場チケットを買い、美術館は美術館でチケットを買うのが正解でした
  • 美術館の入り口で何を言えば良いか分からん、日本語なら「大人一枚お願いします」やけど韓国はどうすればええんやろ、調べよ
  • 毎回ヘラヘラしながら「ください」だけ言うてる、これで良いはずがない
  • 超現実主義の展示だったので疲れた、シンプルに目が疲れ、脳も疲れる(悪口じゃないです)
  • シュルレアリスム、特段嫌いというわけじゃないねんけど一向に見方を心得られへん
  • なんやろ、視座が定まらん感じがする
  • お前は何者なんや、どこから来た、どこ見てんねや、こっち見ろ、と矢継ぎ早に話しかけられているような気持ちになる、待ってよ、待って
  • ずっと脳の感覚の鈍いところを爪楊枝でカリカリカリカリされてる感じ?刺しもせんけど止めてもくれん、みたいな感じ(悪口じゃないです)
  • なんかまだ元気やしまだ行けるな、安国そない遠ないし本館も行こかなと思って調べたけどまだ前に見た展示が会期中やった
  • そらそうか、前回来たのが4月やもんな、ごめん何回も来て、怖がらんといて、わざととちゃうねん

アモーレパシフィック美術館

  • こちらは龍山にあるアモーレパシフィックの本社ビルの地下にある美術館、創始者が収集した美術品を展示するためにスタートした様子
  • アモーレパシフィックは韓国の化粧品メーカー、いつもお世話になっております
  • リウムもここも、韓国の大手企業はなぜこうもセンスの良い美術館を作ることが出来るんだろうか
  • 日本にもあるはずやけど、私が知らなさすぎる、積極的に行ってみる必要がある
  • 前回リウム美術館で「予約してる?」と聞かれてヒヤッとしたので、念のため予約した、予約できる美術館はぜんぶ予約しようと思う
  • 前日(というかもう当日)に予約したけど、必要やったかどうかは謎
  • 19世紀〜20世紀ごろの朝鮮民画の展示だったのだけどすごいかわいくて大満足
  • 民画の定義は分からんのだけど(絶対どっかで解説されてたけど読み落としてる)たぶん屏風や掛け軸、引き戸みたいな実用品に描いてあって、単に装飾品としてのものもあれば、お祝いごとだったり、開運祈願だったり、そういうお祈りを込めたようなものもある
  • サイト見てる時はイマイチわからんかってんけど、実物見てキャプション読んだらめちゃくちゃ楽しめた
  • 名画のドヤ!感を楽しむのも好きやけど、こういう親しみやすい展示も大好き
  • ソウルの美術館、どこも見せ方がすごい上手やと思う、キャプションだっておもしろいし
  • 民画展は展示室自体は真っ暗にしてあって、作品とキャプションのとこだけきっちり長方形にライティングしてあった
  • なるほど線が細くてタッチが細かい作品が多いので、壁が白いと見づらいはず
  • 2階にはアモーレパシフィックの製品全部置き!みたいなショップがあった、ラネージュもイニスフリーもHERAもエチュードもみーんなアモーレパシフィック
  • セレクトショップもめちゃくちゃ良い感じやったのに閉まってて、ガラス越しに凝視してしまった、次回また来ます
  • 美術品て「単純にめっちゃ古い」か「有名な人が描いた」かでだいたい価値が決まってるように思うけど、現代美術はまだそのどちらでもないし、そのぶん解釈もいろいろで価値観は観る人にお任せされてるのが楽しいね、現代アート楽しい大好き
  • もちろん作品と作者への敬意は根底にあるしあるべきやけど、単純に好みかどうかだけで好いても良いのよ、という空気があるように思う
  • 有名な作家を有名たらしめているのも時間やったりするし、あとは文脈
  • 文脈って大きいのと細かいのとが混み入ってるやん、大きい文脈を読むのは時間がかかるし
  • 本展は「3作なのか連作なのかはまだ分かっていない」みたいなキャプションもわりと多くて、楽しい気持ちになった
  • そう私たちはまだ、何も分かっていない、今はずっと過程

食べもの

  • 美術館を2軒まわったらお昼にクッパ食べようと思ってたのに行きたかったお店のランチタイムが終わって閉まっちゃった、何か食べたい
  • 韓国来るとき毎回「おいしいもの食べるぞ〜!」と思って来るのに、毎回美術館に夢中になっちゃってまともなごはんが食べられへん
  • ひとりやから余計やねんよな、ごはんだけ一緒に食べる旅行だれか、頼む、美術館は付き合わんで良いから
  • 朝駅で買っておいたホドゥカジャでしのぐ、ホドゥカジャは冷めても美味しい、思ってる3倍あんこ入ってるし
  • ホドゥカジャ売ってたおばあちゃん、ご機嫌でかわいかったな〜
  • 14時過ぎになると選択肢がファストフードかカフェか、みたいになる、粉食屋さんは開いてるけど、お腹空いてるときに店選びを外したくない
  • こうなると何も食えない、自分の食いしん坊が憎い、お腹空いてるねんからなんでもええから食べろや
  • そこそこにおいしい、ブレイクタイムなしの、店舗数の多い粉食屋さんとかないんかな、あるやろうなぁ
  • 結局GS25のおにぎりでどうにかした
  • そういえば韓国でおにぎり初めて食べる、大きいし具が多い、おいしいです
  • 夜はキョチョンチキンを食べることに決めてる(出国前から決めてた)
  • が、店が混んでる、そうかなるほど金曜日
  • 「お持ち帰りで」「1時間かかるで、ええか?」「まじか、早いメニューもある?」「ない、ごめんけど、見ての通り混んでんねん」「ウワァァアー……(でも今日ぜったいチキン食べたいもん今から他の店探すのもしんどいしどうせどこも混んどるやんな)オケ」
  • 絶対に「オケ」なわけないが、もう待つことにしちゃった、1時間もチキンを
  • ぜんぜんオケじゃないよ、でもオケ言うてもた
  • まぁ待ちさえすれば作ってくれるねんし家すぐそこやしいっか、と思いNetflix観ながら待ってたら45分で来た、早い!
  • さっきの店員さんがめいっぱい「ジャジャーン!お待たせ!あなたのチキンだよ!」みたいな感じで持ってきてくれてかわいかった、忙しいのにありがとう、やさしいね
  • 10分で帰宅してもりもり食べた、デカいボックスにしたので残して次の日も食べる予定やったけどいけた、いけるなよ、とは思った
  • キョチョンチキンはにんにく醤油のあまからいタレがかかってるのに衣がカリカリのままで摩訶不思議、しつこくないし、すごくおいしい
  • 韓国に来るたびに「なんて揚げものの上手な国……」と思う
  • 付け合わせの酸っぱい大根も好き、缶のペプシもくれるけどこれは飲まんので毎回泊まった家の冷蔵庫に入れて帰ってる、次に泊まる誰かか、家主かが飲んでくれてると信じてる
  • 箱入りのホドゥカジャを日本に持って帰りたくて蒸し暑い中お店に行ったのに閉まってて絶望した
  • 定休日は明日て書いてあるのに……なんでや……
  • 翌日べつのお店で買いました、専門店のホドゥカジャ初めて、おいしいといいな!

おみやげ

  • GS25にイモカセさんのポテチ売ってる!
  • イモカセさんは私ともっちゃんが一緒に観てるNetflixの番組『白と黒のスプーン』に出てるシェフ
  • ごま油とえごま油のポテチらしい、おいしそう、2+1なので3個買った
  • イモカセ海苔もあるらしいので手当たり次第GS25を回ったけど全く売ってない、どこにおるんや
  • 帰り際の空港でようやくふりかけタイプのイモカセ海苔を見つけたので嬉しくて2個買った
  • ジンくんのお酒、ことIGINも買えた
  • ジンくんがどこまで事業に携わってるんか知らんねんけど、缶入りトニックはおいしかったし、デザインまわりもセンスが良いので応援している
  • IGINはりんごの蒸留酒だそうです、クラフトジンてことやと思う(ごめんあんまり分かってない)
  • IGINのポップアップに行く途中でボクスンドカのポップアップも見つけて嬉しかった
  • ボクスンドカはマッコリのメーカー
  • このあとボクスンドカを買いにソウル駅まで行く予定やったのに、梨泰院で全部済んだ、ラッキー
  • 未成年じゃないん?てくらい若い男の子が接客してくれた、未成年なわけないと思うけど
  • 雑貨屋さんにちょっと寄ったぐらいで、今回ほとんど買い物せんかった
  • あとはオリヤンで少し、メイク落としシートとかぼちゃのお茶、コンブチャ、あと歯磨き粉なくなりそうやからひとつ
  • 今回ほとんど買い物せんかったけど、これぐらいのバランスで体験と消費がやれるとベストやと思った
  • 消費が過剰やと、なんか精神的に負担がかかるので……

#RUNSEOKJIN_EP.TOUR in GOYANG_LIVE PLAY

  • 何時に着けばいいんか分からず、でもとりあえず本があれば時間つぶせるから、と思って蚕室に14時着
  • ファンクラブ特典の引換、ぜんぜん混んでなかった、紙もののプレゼントをくれた
  • kpopたちは紙もののプレゼントいっぱいくれる、たまに紙もののグッズを買ってもらえるプレゼントも紙ものやったりしておもしろい
  • グッズ売り場もほとんど並んでない、ネットで買ったし何も買う気はなかったけどせっかく空いてるからシールとか買った
  • こんなに早く入場せんでも良かったな!!!
  • まぁ遅刻するよりずっと良いね
  • 湿度すごくて暑すぎる、着替えたい
  • じっとしてればそんなに暑くはない、読書が捗った
  • 持ってきたソンムル(お菓子とかフォトカードとか詰め合わせて近くの席の人に配る、たぶんkpopファンが始めた文化)を入場前と開演前、終演後にぜんぶで10個配り終えた
  • ジンくんのファンであるということ以外何も知らん初対面の人に話しかけて物を渡すてどういう…そんなこと出来るんかな……と思ったけど私人見知りじゃなくなったんやった、ぜんっぜん渡せる、余裕
  • 飴ちゃん配るおばちゃんの感じめっちゃ出てるぞ、まじ順調
  • ジンくんのコンサートは予想よりはるかに仕上げてきてて、貫禄すらあった
  • 場を読む力が尋常じゃないねんよな、どう見られてるか、何を期待されてるか、どの程度の間(ま)なら待たせて良いか、人がどこで緊張してどこで弛むか、何もかも全部分かってて、まじで手のひらの上
  • しかもそれが不愉快じゃない、愉快で快適で幸せな手のひらの上、ずっとその手のひらの上におらせてくれ
  • 想像した以上に双方向のライブやった、客がジンくんを見ているときジンくんもまた客を見ている
  • もちろん用意したものを見せてくれたと思うし、いっぱい練習してリハやってトレーニングもしたと思うけど、ステージに乗ったあとやというのに「どうとでも出来る」って顔をしてたの、かっこよかったな
  • 腹決まってる人の顔ってかっこいいねんよな
  • 隠すこととかなくて、緊張はしてるけど怖いものとかはない、の顔
  • 過剰にエモに振らへんとこも好きやねんよな、ジンくんてどんなにエモい曲をやってて、どんなにエモい状況になっても、離したらあかん足場だけ絶対に踏んでるというか、エモなるのは客であって決して自分ではない、ていう基盤みたいなのがあって、あれめちゃくちゃかっこいいねん
  • もちろん経験も実績もあるし当たり前かもしれんけど、これを7人でやるのと1人でやるのは全然違う
  • 「ここまで出来るんか、こんなに出来るんか」と何回も思った、もちろん見くびってた訳じゃないのに超えてくるから……
  • オープニングからコンセプトがしっかりしてたのも良かった、推しがアイデアバンクすぎます
  • 初日を絶対見逃したくなくてライブプレイに来たけどほんまに来てよかったな、周囲の人のリアクション込みで見たのも良かった
  • 2週間ネタバレを避けるのも不可能やったと思うし、何より私だけが私の感じるジンくんを分かると思うからな(何を言うてるか分かりますか)
  • 今後も行けるとこにはどこでも全部行こう、私には自分の足を使って得る経験と体感がもっともっと要ると思う

혹시

2025年4月17日 (木) 19:38

旅行

はじめに
また韓国に行ってきました。7ヶ月ぶりのソウル、今回はひとり旅です。ひとりだと移動中とかに結構時間が空くので、その間に書いたものを置いておきます。時系列です。長いよ。
なんかもっと役に立つレポートみたいなのを書いたほうが良いんだろうな、とは思うけど、でも韓国のそういうのはnoteとかにたくさんあるもんね。Youtubeも。私はKIM MOMOKAさんのYoutubeが好き。

  • 5泊6日のひとり旅
  • 航空会社はJinAir(年1回のセール期間中に取ったので往復21,050円だった、安い)
  • Airbnbで借りたアパートに宿泊(신촌/シンチョン・新村駅の近く、45,000円くらい)
  • 韓国に行くのは3回目

読み返すとメシの話ばっかりしてるな!私はいつもメシの話ばかりしている、どこにいても。

13:45
夜に到着する便のせいか、「行く人」より「帰る人」が多いみたいだ。「寄る人」もいるだろうけど、多くはなさそう。
家族旅行の帰りらしきお父さんと幼女が「先生になんて言うの?お父さんと練習しよう、飛行機に、乗って、日本に、行って、来ました、言ってみて」と話していてかわいかった。私も心の中で「ピエンギル タゴ イルボヌロ カゴ ワッソヨ」と何回も繰り返した。
彼女はお父さんに「楽しかった?」と聞かれ、「楽しかった、スーパーが好き」と言っていた。お父さんは「スーパー?なんでよ、ちがうでしょ、USJでしょ?」と笑っていたが、彼女は「USJも良かったよ、でもスーパーが楽しかった」と答えていた。分かるよ、私も外国のスーパーがすごく好きだ。国内でも、よその土地のスーパーには必ず行きたい。買うものが何もなくてもスーパーに行きたい。「バターがすごく安い」とか「唐辛子の種類がこんなに多い」とか「こんな野菜見たことない、どうやって食べるんや」とか言いたい。

16:14
せっかく韓国に行くのだから한강(ハン・ガン)の作品を読もうと思って昨日『すべての、白いものたちの』を買い、ブックカバーをかけてきた。赤いブックカバーは友人の手刺繍で、ものすごーーーく気に入っている。
空港で読み始めた『すべての、白いものたちの』は短編集とも言えるし詩集とも言えるように思う。静謐で硬質で、詩的で、読んでるだけで涙が出てくる。なんてかっこいい文章なんだろう。リフレインが美しい。
原文でも読んでみたいな。あ、待てよ、今から韓国に行くんだった、本屋に行けばあるんじゃないのか。行ってみようかな。

18:25
着陸してから、ものの15分で電車に乗った。すんごい早いな。こんなに早いことある?入国審査もほとんど並ばなかったし、電子入国申告書にしたから機内でちまちま住所を書かなくてよくなった。出国前にtmoneyにチャージしておいたのも良かった。スムーズ。が、借りた家まではまだ1時間とすこしある。
夜に到着すると「どうせ今日は出かけられないし、近くのイーマートとオリヤンに行くくらいで、あとは寝るだけ」と思えて、結構良いものだな。
空港鉄道にゆられながらビルの隙間に見る夕日もきれい。

19:11
電車内で『すべての、白いものたちの』を既に読み終えてしまった。本はあと1冊あるけど、もう1冊持ってきておくべきだった……?ま、帰国するときに読む分があれば足りるか。

19:59
無事、借りた家に到着。「初めての一人暮らし」みたいなサイズ感の家。ちょうど良い家で嬉しい。ホストはいつも返信が早くて助かる。「きれいに使いますね」とメッセージを送ってチェックインは完了。
半地下の家なのでやや息苦しい気がしたが、6月に借りた7階の家も、9月に借りた2階の家も、ベランダやバルコニーがあるわけではなかったのでそんなに変わらない。気のせい。

6:24
部屋の上部にある小さい窓の外側から、日光を模しているらしきライトが付いている。決まった時間なのか、日の出の時間に合わせてあるのか、とにかく朝になるとぼんやり点灯するみたいだ。それだけでも「お、朝か」という気持ちになるから不思議。

9:38
こちらでも桜がきれいに咲いている。品種が違うのか、背が高い。道がわからないのに朝の空気が気持ちよくて元気に歩いていたらめちゃくちゃでかい大学に着いた。自信満々に逆方向に歩く悪癖がある。

9:49
背中にデカデカと大学名が入ったスタジャンを着ている子がすごく多い。着て通学してるってこと?大学名が入った服を???

9:51
ステータスなのか、と急に思い至り、勘が悪いうえに理解度も低いことを恥じた。ごめん。
そうか、この大学に入学したことは、誇らしいことなんだな。そうかそうか。みんな大学に入るために、すごい勉強するっていうもんな。
私は「何に属しているかで自分を説明する人間」には魅力を感じないけれど、「何かに誇りを持っていて、それによって自分を律したり、どう在りたいか問うている人間」のことは好きだ。

12:55
リウム美術館に行ってきた。噂に違わず、素晴らしい美術館だった。

13:54
ハンナムってお金持ちのとこなんやな(雑な感想)。ベンツに次ぐベンツ。
迷子になりながらたどり着いたバスキンロビンスでちいちゃいアイスが10個載ったサンデーを食べる。果物とかヨーグルト系のさっぱりしたアイスと、バニラとかキャラメルとかのコッテリしたアイスが混ざってキモい感じにならないように、上手に積んであって感動した。すごいね。
10個も???と思ったけど、1個がスプーンひとくち分くらいなので、そんなに多いわけではなかった。いろんな味が試せてうれしいけど、どれがおいしいとかそんなに覚えていられない。どれもおいしいよ。
韓国のバスキンロビンスは日本のサーティワンとは品揃えやフレーバーは違うらしいのだが、よく考えたら私は日本でサーティワンにあまり行かないから、どこが違うとかまでは分からない。

15:09
推しの家の前を通りかかったので、心の中で一礼。
いつも、お世話に、なっております。
「推しの家」と言ったって立派なゲートと手前の棟が見えるぐらいで、全貌は全く分からない。分からなくて良い、安全な家で、安心して暮らしてほしい。

19:11
日が暮れ始めた。居心地が悪いぐらい若い子だらけの街で、今は持ち帰りのチキンを待っている。家に帰ったらチキンを食べてIGINを飲むぞ。楽しみ。
午後は自転車で丸1時間川沿いを走ったので、プールの後みたいに眠い。川沿いのサイクリングロードを走るのが夢だったので、叶ってうれしい。橋も2つ渡った。が、車輪がひとまわり小さい自転車を借りてしまったので、シャカシャカして大変だった。かっこいいロードバイクに乗っている人たちやタンデム自転車に乗っているカップルや親子連れなんかが追い抜かすときに「通りますよ~」と声をかけてくれてかわいい。そんなに広い道じゃないので、危なくないようにだと思う。自転車にはベルも付いているけど、確かに声をかけてくれるほうが良いなと思った。
そういえばさっき公園を歩いていたら女の子たちが桜の前で写真を撮るところを横切りそうになって慌てて避け、避けようにも道が狭すぎて避けられる場所がなく、ひとりでわたわたしていたら「オンニ〜ごめんなさい〜」とかわいく言われたの、ちょっと嬉しかったな。初オンニじゃないか。なんか嬉しい。初ヌナもお待ちしています。

12:09
少し遠出して、木蓮商店へ。ソウル市内ではあるけど、バスで40分ほど。一軒家まるごとの広いお店で、韓国の作家さんの器や、2階にはアンティークものも置いてある。店自体は住居だったところをリノベしたということで、木張りの天井が胸を押さえてうずくまるぐらいにかわいかった。小一時間吟味して皿を4つと古いスッカラ(スプーン)を買った。品ぞろえがとっても良くて、居るのが楽しい。母も好きだろうな、連れてきたいな。
소반(ソバン/小盤)も欲しい、でも私の家には似合わないと思う。でも、いつか家に合うソバンを見つけたい。ソバンは脚付のおぼんみたいなやつ。日本で言うお膳か。小さいのは약소반(ヤクソバン/薬小盤)と呼ぶんだそうだ。文字通り、お薬を飲むときに使ったらしい。
お店の方は日本語がとても堪能でいらっしゃって、私は「とても良いお店です、また来ます」とカタコトの日本語で言った。海外で日本語を話すと異常にカタコトになる現象、あれなに?相手の方のほうが遥かに流暢な発音で、私は言語を揃えてもらっている立場なのに母国語が下手になる。なにこれ。みんなもそう??

13:28
おなかがすいたので、スーパーの横にあるお店で쌀국수(サルグクス)を食べた。쌀(サル)はお米のこと、국수(グクス)は麺料理のこと。つまりサルグクスはお米で出来た麺料理のことである。フォーですね。
あっさり味のスープにパクチーが効いていておいしい。生の細いもやしがもりもり乗っているので食感も良い。お好みでソースを加えてね、と書いてあったので、途中で甘辛い醤油味のソースを追加して食べた。
「ホットソース」と書いてあるほうは小指の先くらいの量を試しに舐めてみたが、一瞬で汗びっしょりになるぐらい辛かった。こんな辛いものが「ホット」程度の辛さ認定なんだろうか。みんな辛いのが全然平気なんだな。私が子供だったら泣き出したぐらい辛いよ。「デスソース」とか「デビルソース」とかの表記にしておいてくれたら舐めなかった。韓国で暮らす辛いものが苦手な人は大変だな~

18:58
家の近くの雑貨屋さんに寄った帰り、雨が降って寒いのに生ものが食べたくなり、通りがかった店でユッケを食べた。海外で生ものを食べるのって、やや抵抗があったけど、そういえば日本にいても「今日生ものやめとこかな、なんか危なそう」と思う日はあるので、こちらの体調やテンションの問題かもしれないですね。ユッケはおいしかった。サーモンも食べたよ。
ユッケに添えてある大根だと思っていたものが梨だと気づいた時の味覚の感じ、ずっと覚えていたい。

7:38
雨が降ったせいで今日もすごく寒い。羽織れる服はいくつか持ってきたけど、体感温度マイナス2度はさすがに想定してなかった。旅先の天気予報を楽観視してはいけない、ということを学んだ。心のどこかで「私が旅行やねんから晴れる」と思っているのだ。図々しいぞ。
でも今日はそんなに外を歩かないから、大丈夫なはず。

14:24
美術館ハシゴの合間に、ナムジュンが行ってた호떡(ホットク)のお店へ。ホットクって食べたことない、そういえば。ホットクは小麦粉の生地に具を包んで揚げ焼きにしたおやつのこと。具はあんことか、はちみつとか甘い系と、プルコギとかチーズとかしょっぱい系もある。今日はお昼を食べ損ねているのでごはん代わりと思ってヤチェ(野菜)ホットクにした。春雨と玉ねぎ、ニラ、にんじんを炒めたの具がたっぷり入ってておいしい。これはあれや、野菜多めのチャプチェやな。具はそんなに甘くなくて、生地に合うようにあっさりした味付けにしてある。韓国の春雨は日本の緑豆春雨より太くてムチムチしていておいしい。たしか、さつまいもでんぷんで出来ている。生地はほんの少し甘い感じがする。あ、あれにちょっと似てる、ピロシキ。
が、ホットクを受け取った直後にバカ量の雨が降り出し、強風に煽られながら小走りで現代美術館まで逃げた。今日まじで天気なんやねん。もし韓国に住んでいたら、今日は家から一歩も出なかったと思う。そういう天気。

15:03
国立現代美術館で、ロン・ミュエク展だけがめちゃくちゃ混んでいる。ロン・ミュエクてこんな人気なの?韓国人に人気なの?それとも世界的に人気なの???ロン・ミュエク展って日本でやったことあるんかな。
キャプションでは材料が「いろいろ!」みたいな書き方になっていて、何もわからない。どうやって作ってるんや。質感はゴムってかシリコンぽいけど。何もわからないが、最後の展示室で制作中の映像をたっぷり観られておもしろかった。
ロン・ミュエクは思ったよりだいぶ狭いアトリエで、アシスタントさんたちとともに「どうやって作ってるっていうか、頑張って作ってる」としか言いようのない創作スタイルで、作品を作っていた。そらそうか、と思った。こんなの、頑張って作る以外に、方法はないよな。具体的には原型を粘土で作ってからパーツごとに型を取り、樹脂系の素材を流して固め、各パーツを接着して作っている、という感じ。サイズの割に重くなさそうに見えた。
이강소(イ・ガンソ/李康昭)展は会期がほとんど終わりのせいか空いていた。材料(粘土とか)を投げて作った作品が良かった。あと何回も出てくる鴨も良かった。モチーフを繰り返す創作が好きだ。
ピナ・バウシュのドキュメンタリーを上映していたので見たかったけど、これは別で予約が要るみたい。ちゃんと調べておけば良かったな。まぁ観てもドイツ語に韓国語字幕だっただろうから、何も理解できなかったかもしれないけど……でもせっかく来たし、観たかったな。次はちゃんと調べてから来よう。

15:50
アートソンジェセンターに移動して하종현(ハ・ジョンヒョン/河鍾賢)展を観た。1935年うまれだそうだ。戦後すぐは、どう考えても材料が豊富にあったとは言えないだろう。あるもので作るしかなかった、という厳しい現実が、逆説的に「物質そのものに向き合う創作」を作りだしているように感じる。
キャンバスに目の粗い麻を使い、裏側から絵具を押し出して描いたシリーズ作品が気に入った。

12:23
구이(グイ)というのは焼き物のことで、だから생선구이(センソングイ)というのは焼き魚のことだそうだ。韓国料理は調理方法と食材とがワンセットになった料理名になっていることが多いように思う。分かりやすくて好き。
鯖がおいしいらしいが、鰆があったので完全に鰆!!!と思って注文。鰆すごい好き、鯖もおいしいけどね。でも鰆があるなら鰆よ。
1匹丸ごとの超でかい鰆が登場して、怯えながら食べる。でかすぎる。お、おいしい。めっちゃジューシー……だいぶ高温で焼いてるな。厨房は汁物と炒め物をやってるから魚は外で焼いてるんやと思うけど、両面同時で焼くグリルがあるんやろうか。外側はカリカリで、中は水分が逃げずに、上手に焼けている。おいしい。でかい。ワサビを付けて食べている人もいて、真似して食べた。
中東系の観光客に人気らしく、次々に来店して、あるグループはそこでお誕生日のお祝いをしていた。焼き魚とイカ炒めだけのメニューがある食堂で祝うお誕生日、なんか良いね。かわいいな。
50分かけてようやく完食した。鰆1匹まるまる食べたの初めてやわ。日本で焼き魚定食を頼んで1匹まるまる出てくることなんて無いもんな。あ、秋刀魚は別です。
これを食べるために朝はヨーグルトだけにしたけど、それでもだいぶ苦戦した。胃袋、がんばれ。

15:56
今日は「お買い物競争」みたいな日で、楽しいというより、もちろん楽しくなくはないけど、なんか物欲の奴隷って感じ。物欲が服着て傘さして歩いてる。旅先で毎日これをやると、なんとなく精神的に参る。健全な物欲とか、健全な金遣い、みたいなのが自分の中にあって、それを超えるとしんどいんだと思う。それが具体的に何円なのかは自分でもよく分からない。そんなのが分かったら、もっと生きるのが楽だろうな。
こういう日は旅程の半分以下くらいにしておいたほうが、旅行全体が楽しく終えられるんじゃないかと思う。

16:20
駅の構内で甘くて香ばしいにおいがする。つられて歩いていくと、호두과자(ホドゥカジャ)売ってる!やったー!ホドゥカジャは胡桃の形の焼き菓子で、中にあんこが入っている。と、言いつつ私も食べるのは初めて。ちなみに호두(ホドゥ)が胡桃、과자(カジャ)が菓子の意。
あんことさつまいもとクリームチーズと、あとはちみつがあった。あんこ10個ください、と言ったらおばちゃんが「今あんこ8個しかないよ、他の味にする?」と言ってくれたので、2個はさつまいもにした。10個で6000ウォンらしい。現金で支払うの、めずらしいのでワタワタした。
駅から家までの7〜8分が待てなくて(だってあったかいねんもん)ひとつかじってみたら、あんこは意外にもこしあん(つぶあんのイメージやった、店によるんかな)、バターと胡桃が入っていて、すごくおいしい。フチのカリッとしたとこもおいしいな。胡桃は形だけで中には入ってないと思ってたけど、結構しっかり大きめのが入っている。おいしい。2個目に手を伸ばす前に家に着いたので牛乳をあたためてコーヒー牛乳と一緒に食べた。半分は明日の朝ごはんにしよう。これはブラックコーヒーにも合うね。
あったかい食べ物を買って紙袋をお腹に抱えて帰るの、あまりにも幸せで好き。

6:29
目が覚めたらジンくんの次のミニアルバムリリースが出ている。なんてこった。まぁ噂には聞いていたので驚きはしないけど、嬉しいものは嬉しい。ジンくんは前作の活動に際し「(ソロ曲の)曲数が少ないからツアーが出来ない」というようなことを言っていたので、あれを経て、もっと自分の曲が増えたらいいな、やってみたいことが出来たな、と思って、それが叶ったんだとしたら、すごく嬉しい。
24時にお知らせがいくつか出ていて、そのうちのひとつに「coexのどデカモニタに映像を流すよ!30分に1回流れるからね!6時に始まるよ〜!」というものがあった。6時て、朝の、6時か。もう始まっとるやん。coexはどこなん。……小1時間ぐらいで行けるんか。今日は帰る日やねんけど。でも昼頃空港に着けばいいから、間に合うな……幸い昨夜はパッキングを済ませてから寝ていて、あとはパジャマを畳んで入れて、今日はホドゥカジャをつまんでコーヒーを飲むぐらいしかやることがない。行くかcoex。お湯を沸かす時間とマグカップを洗う時間を短縮するため、コーヒーはパスした。ホドゥカジャは電子レンジでちょっとあっためてから食べた。
ゴミを捨て、タオルをまとめてチェックアウト。コンパクトで良い家だったな。ソウルは資源ごみ(ペットボトル、紙パック、缶、瓶、プラスチックなど)をぜんぶまとめて入れることになっていて、いつもちょっと不安になる。

9:05
ばっちり映像を観られた。ありがとうジンくん。今日も抜群にかわいい。幸福の形をしている。幸福が人間の形をしている。
この映像は30分に1回流れるらしい。まだ時間あるからあったかいコーヒーでも飲んで、9時半の回も観よう。写真も撮るぞ。

10:39
めちゃくちゃおなかすいた。ぜったいに탕수육(タンスユク)食べたい。タンスユクは日本で言うところの酢豚。が、酢豚はケチャップとお酢で甘酢を作るのに対して、タンスユクは醤油とお酢で作る。甘酢餡は「かける派」と「つける派」に分かれるらしい。私は「かける派」。お肉には結構ガチッと衣が付いているので、かけてもカリカリ感は楽しめるし、よく絡んだほうがおいしいと思う。
今書きながら気づいたけど탕(甘い)수(お酢の)육(肉)か、なるほどなるほど。

12:48
空港のフードコートで望み通りのタンスユクを食べた。めちゃくちゃでかいと思ったけどペロッと食べた。ここのはたぶんレモンが入っていて、とっても爽やか。そういえばジャジャン麺があるところにはタンスユクがあり、カルグクスがあるところにはマンドゥがある。つまり、なんかセットで食べることになっているんだと思う。こういう料理って他にあるんだろうか。知りたい。
おなかも膨れたし、暇なので、免税の申告をやってみたら7500ウォン返ってきた。こんなに返ってくるのか。知らんかった。地味に嬉しい。
7500ウォンて絶妙やな……申告し損ねても悲しみに暮れるような金額ではないけど、キオスクでピピピとやるだけでもらえるなら嬉しい、ぐらいの金額じゃない?もちろん買ったものの金額に比例しているのだから、申告し損ねて悲しみに暮れるような金額が返ってくる人もいるだろうけど。こんなに簡単なら、毎回やろうっと。

13:21
本屋さんの前を通りかかったら「HAN KANG」のポップに気づいた。『すべての、白いものたちの』が売ってたので買った。読めるかな。ま、読めなくても別に良いか。
ハン・ガンから始まってハン・ガンに戻ってきたみたいな旅行になったな。いいぞいいぞ。

17:15
搭乗が10分遅れ、離陸が30分遅れたけど、着陸は定刻から20分遅れくらいだった。帰国時の税関申告にもキオスクが導入されており、用意しておいたQRコードを読み込めば紙の提出もなく、超スムーズに終わった。パスポートを読み取るとまず「おかえりなさい」と表示されてかわいかった。ただいま。
入出国の手続きがすごく楽になったな……入国審査で怖い顔の審査官に「観光です」と答える準備をしていた15年前は嘘のよう。
荷物の受け取りを待っていたら、検疫犬のビーグルがキリッとした顔で仕事をしていてかわいかった。

20:08
家に帰ってきてからキャリーを開けるのは億劫ではあるけど、時間が経てば経つほど面倒になるので、帰宅即やったほうがいいと思う。お土産を開封したり、友達にあげる分を選んだりするのは楽しいけど、そういう楽しいのはいったん後回しにして、すぐに洗濯機をまわす。洗濯機に突っ込んでしまえばあとは干すしかないし、干して乾いたら畳むしかないので、ある意味全自動でコトが進む。
前に買ってきたのとは違うマッコリを買ってきたので、実家に持って帰ってサムギョプサルをやるつもり。

古早味(伝統的な味、懐かしい味)

2024年11月26日 (火) 20:34

旅行

母と台湾(台北)旅行にいってきた。雨の予報だったが、初日に少しパラついたくらいで、あとは曇りとうっすら晴れを行き来するような感じ。暑すぎず、夜少し肌寒いくらいの、観光にはちょうど良い気候だった。
東門に家を借り、2日目の午後は九份へ、3日目は迪化街あたりから歩いて中山に行った。よく歩き、おいしいものを食べた。家の近くにある点心のお店がすごくおいしくて、スーパーでラップを買い、小分けに包んで持って帰国した。今度台湾に行くことがあれば、家からラップとタッパーを持っていこうと思う。

台湾はとても「ざっくりした」国だと感じた。褒めている。
借りた家の建物は古く、各戸に違う窓枠が付いている。同じ建物なのに建具のデザインはバラバラで、窓は二重になっているが外窓か内窓のどちらかが壊れている。階段は幅と高さにバラつきがあり、リズムだけで歩くと転びそうになる。この家だけがそうなのか、と思ったら家屋はどれも似たようなものだった。
食べ物も、サイズにばらつきがある。包装はゆるい。物の値段は書いてたり書いてなかったりする。
ただ、どれも「そんなことにいちいち気が付いたり、ひとつずつ指摘したりするような、大それたことではない」、と感じた。どれも些末なことだ。タイルやレンガの外壁にステンレスの柵が付いた建物はどれも趣があってかわいいし、バラバラの窓枠が良い味出てる。出窓にみっしり並べた鉢植えの植物が垂れ下がり、玄関先から生えている樹木と絡まって混ざり合う様は、のびのびと心地よかった。ロールケーキが少し小さいくらい、なんだというのだ。パン屋さんに惣菜パンと一緒に並んでいる焼菓子たちはどれも素朴で、しっとりしていて、甘さが穏やかで、おいしかった。こういうおおらかさ、雑多さ、不均一が愛らしい国だと感じた。

それに、何においても、過剰に飾り立てることがないように見えた。「あの有名人が持っているバッグを買え」、「流行のメイクを学べ、時代遅れを恥じろ」、「金を稼いで裕福になれ、なれないならコスパとタイパを意識してせめて損しないように生きろ」というような圧もまるでない。私は職業柄、電車や駅の広告を見る癖があるが、台湾の電車には中吊り広告がなかった。ドア横の広告スペースには、文芸賞を受賞したおそらく一般の人の散文詩が貼ってあった。脱毛しろとか育毛しろとか婚活しろとか全然書いてない。家を借りたあたりは繁華街ではなかったせいもあるのか、誰も声を張り上げず、ただただ穏やかに生活をしているように見えた。うらやましいなと思った。
特に市場はとても魅力的で、ただ生活をするだけのことが、どれほど美しいことか、どれほど素晴らしいことか、沁み渡るようだった。山盛りにグァバが積まれた果物屋さんも、木の屋台に品物が直置きされたお肉屋さんも、どれもきれいだと思った。写真を撮ることが憚られて、スマホを取り出せない。「見せ物じゃない」と思ったからだ。そうだよ、生活は見せ物じゃない。今見えてるのはコンテンツじゃないと思った。

台湾でメジャーな果物だというグァバとレンブをそれぞれ買って食べた。コンビニにカットフルーツが売ってたから、たぶん日本でいうりんごとか、バナナぐらいのものなんだろうと思う。レンブは食感がなぜか茗荷に近く、繊維っぽい。水分量は割と多いが、ぶどうやみかんみたいなジューシーさではない。グァバはりんごとかぼちゃの間くらいの硬さ、皮付近のつぶつぶした感じは梨に似ている、茄子に感じるようなやや青くさい味もする。どちらも共通して、甘さがかなり穏やかだった。フルーツといえばフルーツだが、野菜といわれたら野菜、ぐらいの甘み。台湾料理の味付けにも共通するような濃度だと思った。
そういえば小籠包につける酢醤油や、お魚のつみれが入ったスープも、全然濃くない。酸味も穏やかだし、塩味も優しい。味全体の濃度が柔らかく、角がない。「健康に気遣って薄味にしています」みたいな感じでもない。台湾料理全体がこういう感じなんかも。
見たことない食べ物を積極的に食べられて楽しかったな。台湾料理の素地がまったくないので、ちょっとやってみようと思います。ネギ油の甘辛いタレがかかったごはんおいしかったなぁ……

한강라면

2024年9月26日 (木) 20:49

旅行

旅行にいくと「分からないこと」が多くあるので、それが良いなと思っている。「このバスで港に行けるのかな」とか「ここから駅までは歩ける距離なんかな」とか、そういうささやかな「分からないこと」が山のように積み重なる。スマホで調べればわかることもあれば、調べてもわからないことも同じくらいある。これがストレスであることは間違いないけれど、いかに毎日が慣性で流れて行っているかを実感して楽しい。いや、慣性で流れていく毎日のことも、私は同じように愛しているが。

旅先では、私と同じように「分からないこと」がある人が話しかけてくるのもおもしろい。私はどうやらいつどこにいても「分からないことなどひとつもありません」という顔をしているらしく、結構頻繁に話しかけられる。初めての海外旅行でニューヨークに行ったときも、欧米人の旅行客に道を聞かれた(自分が歩いてきた道だったので教えた)し、国内でもバスを待っていると「料金は先に払うんでしょうか?」などと聞かれる。「このあたりでおいしいお寿司屋さんを知りませんか?」と聞かれたこともある。もちろん知っていれば何でも答えるけど、結構「私も初めて来たので分からないんです、ごめんなさい」となることが多くて申し訳ない。

海外に行くと、この「分からないこと」を人に尋ねることのハードルがグッと上がる。言葉が分からないからだ。言葉が分からなくて自分のしたいことや気持ちを伝えられないなんて、日本語ではもう30年近く経験していないことだから、普通に恥ずかしい。が、恥ずかしいからといって黙っていると、ほしいものは買えないし、行きたいところに行けない。

私は恥ずかしいことを避けたくて、すぐカッコつける性質がある。でもだんだん、少しずつではあるけど、そういうのなくなってきたな。加齢によるものと思う。歳を取るのはいいことだ。どうせカッコなんかつかないと、もう知っている。

ソウルで3日目の朝、早起きして漢江まで自転車に乗った。旅行先でも自転車に乗るのが好きだ。マリオで言うとヨッシーが出てきた時の感じがする。ドンキーコングで言うとサイが出てきた時の感じ。「え、乗せてくれるの?背中に?いいの?」みたいな。「すごい、めっちゃはやい」っていう。
漢江は思っていたよりずっと大きい川で、川沿いの道はサイクリングロードとして整備されている。まだ8時前なのに、公園で大きい犬と遊ぶ人やバドミントンをするおじいちゃんおばあちゃんたちがたくさんいた。川に向かう途中の道で3~4人見かけたラケットを肩にかけたシニア世代のみなさんは、ここに向かってたのね。日本で言うゲートボールみたいな感じで、バドミントンをやっているっぽかった。肩も動かすし、良いかも。
サイクリングロードをのんびり走っていると、高そうなロードバイクに乗ったヘルメット姿の人たちが後ろから私をびゅんびゅん追い抜いていく。かっこいい。

ソウルは一足先に秋めいている。長袖の服を持ってきてよかった。
次は川沿いの家を借りて、公園で朝ごはんを食べるのもいいかも。もう少し長くいれたら、食材を買って簡単な料理ができるかもしれない。5泊くらいかな。お買い物競争みたいな旅行も楽しいけど、持ち帰った喜びが「日本で買えないのを買えた」とか「日本で買うより安く買えた」みたいなのだけだと、資本主義的すぎるように感じる。「資本主義的すぎる」って意味わかる?変な日本語!ははは。

とはいえ、ジンくんのソロ活動が始まるので(レコーディング終わったらしい)場合によってはまたすぐ渡韓する可能性がある。心の準備と金の準備をしつつ生きる。最推しのソロアルバム、緊張するな……

除隊記念韓国旅行雑記

2024年6月19日 (水) 20:40

旅行

はじめに推し(防弾少年団のジンくんです)が兵役を終えて帰ってきたので、うれしい気持ちを噛み締めたくて韓国旅行にいってきました。航空券を取ったのは半年前で、ドッキドキのひとり海外旅でしたが、ほんとに楽しい旅行だった。好きな人が生まれて育った国も好きになりました。
旅行中、時間が空いたときに書いたものをまとめたので、ここに残します。おすすめ情報や観光案内などではなく感想です。体感では1万字を超えたと思います。ようけ書いたな~

  • 3泊4日のひとり旅
  • 航空会社はJinAir(名前が良いので決めた)
  • Airbnbで借りたマンションに宿泊
  • 韓国に行くのは初めて

空港と飛行機なんの見覚えもなく、どこに何があるか検討もつかなくて、よく理由を考えたら、関西国際空港を利用したのは初めてのことだった。よかった、記憶喪失じゃなくて。上から覗き込んだ到着ロビーだけは「なんとなく既視感がある」と思ったが、これは『YOUは何しに日本へ?』の記憶だった。テレ東。
出国前日、あまりにも荷物が少ないので、何か忘れてるんじゃないかと思い「海外旅行 持ち物」で検索した。真面目でしょう、私はそういうところがあります。
入国カードを機内で書く場合などに必要なのでボールペンを持っていくと良い、と書いてあったので「ほほーんなるほど、ポーチに一本入れていこう」と思ったのに、忘れた。思ったときにすぐ入れろや。阿保でしょう、私はそういうところもあります。
結局お隣の席の方に貸していただいた。お隣は2人連れのARMY旅行だそうで、HYBE近くのホテルに泊まる、とのこと。ペンを貸してくださっただけでなく、飴ちゃんまでくれた。ありがとうございました。
帰りも機内でお隣の方が「使います?」と貸してくださった。親子お二人連れで、出国の日に機体の不具合があって引き返し、結局10時間以上の遅延に遭ったらしい。娘さんはストレスで体調を崩すし災難だったわ……とのこと。気の毒な……でも「めったにこんなことないから、すごい経験でした!」みたいなものすごくカラッとした方で、素敵な母ちゃんやな、と思った。一緒に海外旅行に行けて、非常時にも強い母ちゃん、そないおらんでな。娘さんは「私もBTSならジンくんが好き」とのこと。へへへ、かっこいいよね。

韓国の人たち韓国の人たちは(私が接した範囲内なのでごく数人だが)こざっぱりとしていて良かった。老若男女問わず、あまり他人に興味がないのだと思う。
日本にいるとき、嫌なのが頭の先からつま先まで品定めでもするようにこちらを見る人が居ることだ。何かをジャッジする目線に疲れることが多い。もちろん私が人の目を気にしていることの裏返しだと思うけど、卵が先か鶏が先かみたいな話でもある。
韓国の人たちは私になんか興味がない。ジャッジしない。用事もない。用事があるのは私の方で「これをください」とか「箱は要りません」とか「おトイレがありますか?」とか「エゴマの粉が欲しいです」とか言う私にだけ目線を向けてくれる。それ以外はでかい荷物を持ってガサガサやっていても、靴の試着がうまく出来ずにワタワタしていても、放っておいてくれる。私はこれぐらいが、居心地が良い。
大きく分けると2パターンの人がいて「用事があるようなので対応していますよ、言っとくけど私はわりとシャイなほうなのよ」という感じの人と、あとは「ったくしょうがねぇな、わかったよ、待ってろ俺がやってやるから」という感じの人がいた。後者はミンユンギみを感じて萌える。

家は안국(安国/アングク)という駅の近くのマンションをAirbnbで借りた。行きたい美術館がこのあたりに集まっていたので、駅から近い家を探した。경복궁(景福宮/キョンボックン)も近い(けど行ってはない、横を通っただけ)。
えらいもんで、2日目になるともう安国駅に着くとホッとする。適応する生き物なんだな、と思う。
玄関の鍵がテンキー式なのが不安だったが慣れれば鍵を持ち歩く必要がなく、閉めたかどうか不安になることもなく、自分が帰るだけで家が開くのはなかなか良い。まぁ4桁で良いのか、という不安はあるね。
家はワンルームで12畳ほど、ベランダはなく、室外機は家の内側に置いて扉を閉められるような構造になっている。これ、外壁にホースが出ないし良いな。でも洗濯物はどこに干すんですか。全部部屋干し?
エアコンは日本よりかなり低い位置に付いている。家そのものがエアコンを設置する前提で設計されているので、電源コードも出ないし部屋の中にホースを這わすこともない。まじでエアコンだけが壁にドン、とある状態。めっちゃ良い。私も家これにしたかった。
窓はあるけどほとんど開かなかった。街を歩いていても、ベランダがある家はほとんど見当たらない。黄砂のニュースを思い出し、ソウル市内のマンションは大体こういう感じなのかな、と歩きながら思った。
一方の韓屋(古い木造の家屋、これはたぶん朝鮮古来の建築様式、たぶん)は窓側に柱を立ててあって、全部開くようになっている。風通しが良い。冬は寒かっただろうな、と思った矢先にオンドルのことを思い出した。次は韓屋に泊まるぞ。

お天気年明けに航空券を買ったとき、6月半ばに行くことが決まって一番懸念したのは「ずっと雨だったら何やるか変わってくるな……」ということだった。結果として、4日中3日は良く晴れて、1日は明け方と午後に少し雨が降った。雨が降った日はちょっと涼しくなって嬉しかった。日中はかなり日差しが強く、30℃くらいになったので日傘と日焼け止めを持って行って正解だった。みなさん、モンベルの日傘を買ってください。木陰を持ち歩くようなものです。
もっと蒸し暑いのかと思っていたけど、日本より湿度は低いように感じた。私はパンと同じくらい湿度に弱いので、湿度には敏感です。日が暮れるとかなり涼しく、窓を開けて寝たいような風があった。

交通機関ソウルは公共交通機関が安い。地下鉄とバスでだいたいどこでも行けるし、すごく便利。車内はどこもガンガンに冷房が効いていてもはや寒い。6月でこんなに冷房を?気が早いな。涼しくて嬉しいけど。
行きは空港から電車で市内へ、帰りはリムジンバスに乗って空港へ行った。リムジンバス、座席も広くて快適だった……
ソウルに限らず、バスは全般的にハードルが高いように感じる。日本国内でも、知らない土地で乗るバスは緊張する。どこから乗るのか分からないことも多いし、距離で値段が変わるのか、一律なのかも分からなかったりする。電車に比べて運転手さんひとりに全権がある感じもちょっと怖い。
パリでは停留所の案内をする音声が一切流れないバスもあったりしてGoogleマップで表示した位置情報を睨みつけながら乗り、一か八かで降りたりした。
ソウル市内のバスは色と番号で分類されている。NAVERマップで行先を調べると「緑の157」とかが出るので、そのバスに乗る。向きには注意しないといけないけど、屋根がないような小さい停留所にも路線図が載っているので大丈夫でした。乗るのは前からで、乗るときと降りるときの両方でピッすれば完了。降りたいときは赤いまん丸の停車ボタンを押し、先に降り口でピッしておけばドアが開いたら即降りてOK。先にピッ出来るので、降車はとてもスムーズ。
バスに乗り込むときや、混んでいる中を移動するときに、若い子がみんな「감사합니다(ありがとうございます)」と言っていたのが印象的だった。乗るときは分かるけど、人を避けるときも감사합니다で良いのか。まぁ感じ良いよね。
電車内の広告だとしても、知っている顔があるとちょっと安心するものなんだな、ということを学びました。マドンソクさんとペクジョンウォン先生、PSYさんです。ペクジョンウォン先生はまじで街中どこにでもいて安心します。

お金/ピッするカードピッするカードはいくつか種類がある。いわゆるSUICAとかICOCAとかにあたるのがT-moneyカード、外国人観光客向けのWowpassとか。Wowpassはプリペイド機能もあるので、チャージしてレストランとかで使える。
私はNAMAMEカードにした。Wowpassと同じくプリペイド機能がついていて、残額をアプリで確認できるのも便利。何よりNAMAMEカードは好きな写真をプリントしてオリジナルデザインに出来る。もちろんジンくんの写真のNAMAMEカードを作りました。ポケットにいつもジンくんが居る旅行、すごくかわいい。
ただ、チャージ手数料をまぁまぁ取られます。たぶんデザインにこだわりがなければWowpassが一番良いと思う。チャージ手数料もかからんらしいし。知らんけど。使ってないから知らんけど。
現金は空港で多めに両替してから行ったけど、結局ほとんど使わなかった。そのまま持って帰ってきた。屋台とかでは現金しか使えんとこが多いらしいと聞いたのだけど、そもそも屋台に行かなかったな。ま、お金は腐らないし、また使えるから良しとする。

自転車自転車に乗るのが好きなので、私は旅行にいくとレンタル自転車を使う。ソウルには「따릉이(タルンイ)」というサービスがあり、観光客も利用できる。使い方は私が神戸で使っているのとほぼ同じだが、1時間1,000ウォンなのでタルンイの方がちょっと安い。
家のまえにタルンイのポートがあるのは初日に確認したものの、自転車の台数が少ないのか、全然使えなかった。タイミングを見計らっていたら、3日目の夜、명동(明洞/ミョンドン)からの帰りに見つけて、ようやく乗ることが出来た。嬉しくて、涼しいし、無駄に遠回りして帰った。

旅行と読書旅行のときは本を読む時間が長い。移動中や、滞在先の眠れない夜や、カフェでの手持ち無沙汰な時間、私は本を読んで過ごすことが多い。フランスに行ったときは西加奈子の『サラバ!』を読んだ。帰りの空港で読み終わった。元号が変わるあたりの10連休で広島に行ったときは、志賀直哉の『暗夜行路』を読んだ。尾道にある志賀直哉の家の庭で、車で神戸から来る家族を待っているときに読み終わった。
韓国で読むのは茨木のり子の『ハングルへの旅』にした。年明けに航空券を取ったあとすぐ、本屋さんで見かけてかったのを寝かせてあったのだ。出版されたのは1986年、私が生まれる2年前のことなのに、共感できることばかり書いてあって驚く。ちょいちょい涙ぐみながら読んだ。言語ってなんでこんなにおもしろいんだろう。

2024 FESTA(BTSの11周年イベント)FESTA会場はほとんどスタッフがおらず、おそらくFESTAとはまったく関係のない駐車場のおじさんが行列を整理してくれたり、近くの売店のおじさんが水を売りに回ってくれたり、現地アミの女の子がグッズの配布状況を教えてくれたり、別の海外アミがそれを英訳してくれたりして、どうにか運営されている感じだった。運営の詳細はさっぱり分からないので印象だけで勝手なことを言うけど、何かの実態を垣間見た気持ちになり、少し不安になる。HYBEってあまり、いやかなり、信用ならない会社なので……そもそも人間がやることってあまり信用出来ないし(絶対は無い、という意味で)、あと事業って基本的には善意に頼らないほうがいいと思うけどな……と考えた。私が大好きな男の子たち7人は、この会社の所属アーティストであり、株を持ってるとはいえ、それ以上でもそれ以下でもないねんよな。ちょっとこの話はまだ、もう少し考えますね。いや別に誰も聞きたくないか。
ただ、どこに行ってもコミュニケーションを取ろうとする強い人というのは居るんだな、とも思った。どちらが良い悪いの話ではないけれど、取ろうとする人にしか立てない場所は必ずある。あとそういう人がいると心強い。私はあまりにも身体が利かないというか、頭が先に物事を処理するタイプだし、そのことがコンプレックスでもあるから。

ジンくん18ヶ月の兵役を終え、除隊(転役、が正しいのかな)したジンくんが2部制のイベントをしてくれた。1部は抽選で当たった1,000人とのハグ会、2部はステージイベントを用意してくれていた。2部は配信があったので、私はエアビーで借りた家で、チキンを食べながら観た。厳密に言うとチキンを買って家に向かっている途中に始まってしまい、iPhoneで観ながら走って帰った。小さい液晶画面でジンくんの姿を見て、イヤフォンで声を聞くだけでおもしろいぐらいグシャグシャに泣いた。18ヶ月ぶりに見る、今、おなじ時間を生きるジンくん。まばゆい。
自転車で登場したスーツ姿のジンくんは(この衣装と自転車は入隊前に出したシングル曲のMVから繋がっている演出、こんなん泣く)内側から発光してピカピカしていた。比喩ではなくて、推しの贔屓目でもなくて、ジンくんはまじで発光している。大理石は光を通すから、大理石で作った彫像はふっくらホワンと光るでしょう。あれです。ジンくんはあれなんです。しかもジンくんは彫像じゃなくて人間なので、息をして動き、話し、まばたきをする。そのうえ歌うし踊る。やばすぎ。
っつーか除隊した翌日に歌ってくれるなんて思わんやん、私は思ってなかった。ジンくんに何かしてほしいなどと全く思わない、ただ無事に帰ってきてくれ、元気な顔を見せてほしい、としか思ってなくて、それだって全然ささやかな願いではないと思っていたのによ。ありがとう以上の言葉が存在してくれよ。
こんな贅沢が許されるんか、今日はなんなん、タナノゾ最終回「あんたの夢ぜんぶ叶えたろか」スペシャル???と思いながら500mlのビールをがぶがぶ飲んだ。ビールはぜんぶ目から出ました。ジンくんおかえりなさい。元気に帰ってきてくれてありがとう。待ってたよ。

ごはん4月に発売されたなかしましほさんの本「ソウルのおいしいごはんとおやつ」を買い、かなり参考にさせてもらった。ブログを見てくれて私の韓国行きを知った友人も「読んでみたら?」と連絡をくれ、もちろん購入して熟読した。期待したとおり「こ、こんなにきちんと足を使って調べたことを教えてくださるんですか……良いんですか………」という内容の本で、ありがたかった。
本の中で紹介されていた食堂に行ったら「私が食べたいと思っていた韓国料理はこれだよ、まさにこれ」という定食を食べることができた。日替わり定食でメインは茹でた豚もも肉、お野菜の小鉢が4品とキムチ、お味噌汁が付いている。特に小鉢が、パリパリの生の青唐辛子をお味噌で和えたのとか、茄子の煮びたしみたいなのとか、めちゃくちゃおいしかった。塩加減やそれぞれの味付けのバランスも良い。
私は本当にうまいものを食べている時、めちゃくちゃ顔がこわい。ほとんどブチ切れながら完食し、キマッた目のままお店のおばあちゃんに「ごちそうさまでした、すごくおいしかった」と言った。おばあちゃんは小さい子どもを見るような顔をして私の通じているのかあやしいレベルの韓国語をうんうんと聞いてくれて、泣くかと思った。ジンくんが帰ってきたことと、ジンくんが帰ってきたソウルに自分がいられること、などの最終回感で涙腺は常にガバガバ。

アイスアメリカーノソウルはコーヒー文化で、みんな冬でもアイスアメリカーノを飲むらしい。私は「アメリカーノなんか全然好きじゃない、なんで薄めるねん」と思って生きてきたけど、郷に入っては郷に従えと思い、いざ飲んでみると酸味がキリリとしていて苦みは控えめ、あっさりしていてゴクゴク飲める。……なるほど……おいしいやん。もしかしたら麦茶みたいなノリで飲んでるのかもしれない。でも冬にも飲むのは共感できない。冬はカフェラテとか飲みたいし、絶対ホットが良い。
ただ、アイスアメリカーノは飲み終わったあと氷のガラガラ入ったドデカカップを持ち歩くことになる。どうすんのこれ、どこに捨てんの。氷が入っているものをゴミ箱に捨てるのは気が引ける。
そしたら、服屋さんとか雑貨屋さんとかの入り口にアイスアメリカーノカップ捨て用のスタンドみたいなものが設置されているのに気が付いた。な、なるほど、すごい。ここに置いておけば、店員さんが回収して、氷を捨てて、カップも分別してくれるらしい。そのお店で買ったアイスアメリカーノじゃないのによ?「みんながアイスアメリカーノを飲むこと」を前提として街が出来ている。すごい。
旅行にいって私が「見たい」と思うのって、こういうやつやねんけど、言ってる意味分かる?城とか寺とかじゃなくて、こういうのが見たいねん、生活が見たいねん。いや城とか寺とかも見たいけど。

2025年4月追記:アイスアメリカーノカップ捨て用のスタンドと思っていたものは、店内に飲み物のカップを持ち込ませないようにするための「一時保管台」だったようです。よく読んだらゴミ箱じゃなかった。幸い使ったことはなかったけど、一時保管台とゴミ箱は全然違うね……結局飲み終わったあとの氷ガラガラ入ったカップをどこに捨てられるんか分からんままやわ。美術館の中とかは氷(というか飲み残し)とプラごみを分けて捨てられるようなゴミ箱がありました。

パンパン屋が多い。もしかしたらパンそのものが流行っているんだろうか。そして、どのパン屋もひとつずつがでかい。日本のパンがどんどん小さくなっている(値段は据え置きなのに……)現状に比べると、異常なくらい大きい。ただ不思議と下品ではなくて、おおらかさを感じる。「いっぱい食べなよ、うまいっしょ?いっぱい食べな」みたいな感じ。ひとり旅じゃなければ、いろんな種類を分けっこして食べられるのにな~
流行りのベーカリーカフェonionへ行ってみたら、平日の9時というのに既に8組ほど並んでいる。ほぼ全員観光客っぽい。店はオペレーションがきちんとしていて、並ぶけど混んではなくて良かった。店員さんは席に案内してくれる時に「韓国語で良い?英語が良い?」と聞いてくれてかっこよかった。外人でしょ?と決めつけないところとか。
混んでる店で嫌なことといえば、忙しさにやられて店員さん同士が殺伐としていたり、何かミスしたらしき若い人が客前で怒鳴られたりしていることだ。お店が人気になって繁盛することと、お店で働く人がハッピーに仕事をすることがイコールになっていないのを見るとつらい。忙しいと焦るし、焦るとミスするし、仕方ないのに、そのことを責める空気感がお店に満ちていると苦しい。onionはそういうしんどさが一切なかった。良い店だね。
これで味が美味かったら完璧やん、と思ったけど、しっかり味も美味かった。良い店だね。
Fabrikrというデザインユニット?が店舗のデザインなんかをしているらしいく、韓屋を使った建物も良かった。レジに並びながら梁を見続けたせいで首が痛い。韓屋は木造だし、おそらく杉だし、瓦屋根だし、全体的に日本家屋に似ているけれど、ざっくばらんな雰囲気があってすごくかわいい。住居として使っている韓屋も見てみたい。
最終日には流行りのロンドンべーグルミュージアムにも行った。こちらもオペレーションがしっかりしていて良い店でした。

コンビニBTSのドキュメンタリーや韓国ドラマを見ていると、コンビニで何かを食べるシーンや、コンビニで買ってきたものを食べるシーンが多い。日本でも買えるけど、結構高いことが多いので、食べてみたかったものをいろいろ試した。바나나우유(バナナウユ)우유(ウユ)は牛乳の意。特徴的なボトルに入っていて、韓国ドラマでしょっちゅう見かける。想像した通りの味。あまくておいしい。お風呂あがりに飲みたい味がする。
パウチドリンク日本でいうレトルトカレーが入っているようなアルミ製の袋で、紅茶とかジュースとかが売っている。常温の売り場にある。カップに入った氷が別で売っているので、自分で袋から移して飲む。ピーチティーとスイカジュースを試した。おいしいけど、ぜんぶ思っているより2段階くらい甘い。
김밥(キンパ)海苔巻き。おにぎりが売っている棚にある。なかしましほさんの「パッケージの写真で辛そうなのは、写真から想像できないレベルで辛いことがあるので、ツナにするのがおすすめ」というコメントを見たので、ツナキンパにした。
もし韓国に住んでたら私の晩ごはんは毎日これで良いけど……と思うくらいおいしかった。私が買ったのはツナマヨとにんじん、たまごとたくあんの他に、おあげをあまからく煮た具が入っていて、このおあげがアクセントになっておいしい。キンパは巻終わってから海苔にうすーくごま油をつけるのだけど、これが風味をつけるだけでなく、ごはんがパサパサになるのを防いでくれている。キンパってかなりコンビニ向きの食べものな気がする。日本のコンビニにも巻き寿司はあるけど、あれより断然おいしい。
私は家でもキンパを作るし、お店で買ったりもするし、だから結構キンパが好きなんやけど、今回はこのコンビニキンパしか食べられなかったのでちょっと心残り。次回ね。
비요뜨(ピヨット)ヨーグルトにチョコレートのシリアルがくっついたもの。四角いパッケージの右上にドッグイヤーみたいな形でシリアル用のポケットが区切られていて、これをヨーグルトに入れて食べる。これも想像した通りの味だが、ヨーグルト本体の味とシリアルの種類がそれぞれ組み合わせでバリエーションが多いので、選ぶのが楽しくて良かった。
こういうのってデザインの仕事やねんよな、良い仕事やな。

美術館ソウルに行ってやりたいことのメインは、美術館に行くことだった。ソウルには国営や市営ではない美術館が多く、特に現代アートの美術館が多い。
3日目、めちゃくちゃ意欲的に回ったところ、4つの美術館に行けた。この日は本当に「ひとり旅で良かった」と思った。昼ごはんも晩ごはんもパスして血眼で美術館を回るスケジュールに、人を付き合わせずに済んだ。
どこもすごく楽しめたので、思い出を書きます。
ソウル工芸博物館チケットを買うように案内されないので、どうすればいいの……と尋ねたら、なんと無料だった。全部。まじかよ。
大きく分けると木工・陶磁器・布の常設展がある。陶磁器のエリアの展示物は割れて一部分しか残っていないものが多く、すこし悲しい気持ちになった。茨木のり子の本で「陶磁器を日常で使えるのは国が平和な証拠だ、韓国がステンレスの食器を使うのは、持って逃げられるようにだった」という記述を、読んだばかりだったので、実感を伴って悲しい。
豊臣秀吉の朝鮮侵略のころ、日本人は現地の陶工をごっそり連れて帰ったらしい。文化的にも影響があっただろうと思う。それに「連れて帰った」なんてこっち都合の言いかたで、現実とはズレがあるだろう。されたことだけじゃなくて、したことの歴史を勉強しなきゃな、と最近はよく思う。
布のエリアの展示物は、私が見たいと思っていたものがたくさんあった。刺繍ってほとんど「祈り」と同義と思うんですけど、この感じってアジア圏だけなんだろうか。メキシコや東欧に行って、見てみたい。
企画展は韓国とオーストリアの作家が作ったアクセサリーを集めた現代工芸の展示で、これもすごくおもしろかった。ざっくり言うとアクセサリーを身体との関係性について考えるとこから作る作家たちの作品を集めましたよ、みたいな感じの企画展。すごく良いキュレーターが居るぞ、と思った。
この日は土曜日だったせいか、少し遠方から遊びに来たらしきおばちゃんたちのグループが何組かいたり、親子連れがいたりした。子ども館もあったけど入っていいのか分からず、スルー。今考えたら多分入って良いよな……
ARARIO GALLERY SEOULオットセイのロゴがかわいいコーヒー屋さんFRITZのすぐ隣にあるギャラリー。ミュージアムのほうは1970年代の建物らしい。もともとは何の建物やったんやろ……あとで調べます。
ミュージアムは結構こわい(表現が難しい、でもこわかった、ゾワゾワした)作品が多く、この日はまともにごはんを食べていないせいもあって急激に胃の調子が悪くなった。ごはんは、食べたほうが良いです(当たり前)。とは言え良いギャラリーやった、ここは多分民間かな。こんなのが家の近くにあったら良いやろうな~通うよな~
アートソンジェセンターここは年齢によってチケットの金額が異なる仕組みになっている。分け方に名称が無いので「大人です」とか言うわけにもいかず、指を差す案内表示などもない。加えて私はまだ数字を韓国語で正しく言えないのでめちゃくちゃテンパり、英語で「私は35歳です」と自己紹介する人になってしまった。笑 せめて「25歳以上です」と言えばよかったよね。
ここではホー・ツーニェンというアーティストの企画展を見た。シンガポールの方だそうです。映像の展示だったのでちょっと怯んだけど、無視して入館。映像作品て見るのにかなり時間かかるから、疲れるでしょう、映像作品だけとなると、結構怯む。でもせっかく来たし。旅行先では「せっかく来たし」でアクティブになれるのが良いね。結局地下のシアターに1時間くらいいたし、トータル3時間くらいいたはず。
2階で見た2作品は日本に関連するものだった。韓国にいて、シンガポールのアーティストが作った作品から、私は日本の知らないことを学んでいる日本人で、なんというか、足場がぐらぐらした。本当に何も知らないまま生きているな、と毎日思う。このフロアは蚊帳みたいなのの中でビニール畳に座って映像を見る展示方法になっているのもおもしろかった。
1日に2回ミュージアムガイドもあるみたいで、良い美術館だな、と思った。音声ガイドも良いけど、人間のガイドさんがおるとその場で質問したりコミュニケーション取れるのが良いよね。
屋上と庭にあるインスタレーション作品や、1階ギャラリーの不眠症をテーマにしたアーティストの作品もどれもすごくおもしろかったな。ここ毎回行きたいです。
国立現代美術館ドドン!国立!というサイズ感の美術館で嬉しかった。大きい美術館、嬉しい。ここでも刺繍の企画展を見るつもりだったのだけど、それは徳寿宮館のほうでやっているらしく、ソウル館ではなかった。下調べ不足。国立現代美術館は市内にあるぜんぶで4つの館で構成されているようです。すごいね。ソウル館だけでもかなり広く、無料で見られる企画展もある。ここ毎回行きたいです。
どれがどういう企画展なのか分からない。というか現代アートって日本語で見たって7~8割しか分からないでしょう。いや悪口じゃなくて。
ロビーで頑張って調べようとパンフレットを手に取ったものの、どうでもよくなってきて早々にチケット売り場へ。窓口のお姉さんに「一番好きな展示どれ?」と聞いた。「おすすめ」という韓国語がパッと思いつかないので「一番好きな」と聞いたけど、お姉さんは「私はこれが好き、でも全部見られるチケットもあるよ」と教えてくれた。
全部見られるチケットは5,000ウォン。5,000ウォンは日本円だと570円くらいなので、ほとんどタダみたいな値段です。国立とはいえすごい。常設展だけならまだしも。もちろん全部チケットにした。
特におもしろかったのは『가변하는 소장품(可変する所蔵品)』という企画展。ざっくり言うと一般的な絵画や彫像と違って現代美術というのは「作品のサイズが決まっていないもの(=可変)」があったり、「どこにどのように展示するかを作者が指定しないもの(=可変)」があったりするので、それを楽しもうや!みたいな内容でした。今誰か連絡をくれたら、写真を見せながら私が解説できるくらい熱心に見た。おもしろかった。

명동(明洞/ミョンドン)ひとりなので夜はあまり出歩きたくなかったが、明洞で行きたいお店に行くタイミングがなく、3日目の夜に無理やり行った。美術館を4つ回った後なので、まじで無理やり感がすごい。でも全部徒歩で周れる距離で、行きたいとこは3店舗くらいだし、どこも22時とか23時まで開いている。LINEで私のひとり旅に付き合ってくれる友人たちも「行けるなら行ったほうがいいよ」「せっかくだから行きなよ」と言うので、気合い入れて出かけた。結果として行ってよかった、帰りは自転車に乗れたし。友だちの言うことは、いつでも素直に聞くに限るな。
地下鉄で辿り着いた明洞はこうこうと明るく、21時を過ぎているのにすごく混雑していた。観光客の熱気や楽しそうな雰囲気に比べて、店員さんたちの疲労感というか常にうっすらとした苛立ちがあるような顔が印象的だった。ニューヨークでも同じ顔を見たな、と思い出す。
お金を使って何かを消費する楽しさって、私も分かるけど、今まさに享受しているし、それは間違いなく楽しいけど、でも限界があるよな、と思った。必ず誰かが割を食う仕組みになっているし、しかもその「誰か」は必ず社会的弱者だし、こういう不均衡な構造って永遠に続くものじゃないよな。
ただ思ったより長く続いているようだし、国が変わっても同じ構造を目にする。とはいえ引き返したり、一旦立ち止まったりすることが上手に出来た国を見たことがないです。日本もそうでしょう。
そもそもこの構造になっていない国を知っていたら教えてください。行って見てみたいので。

망원동(望遠洞/マンウォンドン)홍대(弘大/ホンデ)ってよく聞くけど「홍익대학교」の略だったみたい。대학교は大学という意味なので、弘益(홍익)大学(대학교)の略ってこと。東京大学を東大って言うのと同じか。バスに乗って注意深く地名を見ていると、他にも大学名の略称が地名になっているところがあった。弘益大学は美術・デザイン・建築などの学校らしい。多摩美とかムサビみたいな感じかな。
弘大駅は結構人が多くて原宿みたいな混み方をしていたけど、少し離れた망원동(望遠洞/マンウォンドン)まで歩くと市場があったり、かわいい雑貨屋さんがこまごまとあったりして好きな雰囲気だった。
韓国に行ったら平たい桃(蟠桃といいます)を食べたい、と思って売ってそうなところで探したけど、まだ時期が早いみたいで全然売ってなかった。今はすももと青梅がたくさん売られている。青梅は5kgで23,000ウォン。5kgも要らないけど、でもまぁ2.5kgずつ梅シロップと梅酒にすればちょうどいい量か、と思いかけて「あぁ買っても持って帰れないのか」と寂しくなった。イカも安いのにな。目がきれい。おいしそう。
私はどこへ行っても、その街が気に入ると住んでみたくなる。旅行も好きだけど、生活のほうがもっと好きだからだと思う。
もしここに住んでたら、と考える。もしここに住んでたら、魚屋さんのおっちゃんに「イカ3杯ほしい、これ刺身でもいける?」と聞いてから買い、青梅5キロを抱えてうんうん言いながら家に帰るだろう。午後は梅を洗って、ヘタを取って、「あぁ氷砂糖が足りないかも」と言いながら市場に戻ったりして、夜はイカをさばいて食べるの。もしここに住んでたら刺身には醤油をつけずに、チョジャンをつけるだろう。楽しいだろうな。ここに住んでみたい。

さいごによく歩き、よく遊んだので、どっぷり疲れた。今回行きたいな~と思っていたところへは大体行けたので心残りはないけれど、次はここへ行きたい、という場所もまだたくさんある。またすぐ行きたいな。好きな人が生まれて育った国を好きになれて嬉しい。
韓国語を頑張りたいな、とも思えた。その国で生活している人に自分の韓国語が通じたり、その人達が話すことをほんの少しでも聞き取れたりするのって、めちゃくちゃ原始的な喜びがあるね。誰かBTSの話してないかな~と思って街や電車で聞き耳をたてていたんですが、一番多く聞いた名前は「キムナムジュン」で、話の内容は「サックスの演奏してたの見た?」でした。3組遭遇しました。どれも好意的というか、ウケるわ~みたいな感じでした。
韓国行こうかな、という人はお声がけください。何回でも行きます。

これはガスエビ

2022年7月14日 (木) 21:17

旅行

両親と石川県へ行ってきた。我ながらどうかと思うほどたくさんの皿(九谷焼)を買い(しかも醤油皿サイズの小さいやつばっかり、だって結構高いねんもん九谷焼)、仕舞う場所がないな……と途方に暮れている。まぁ買ってきた皿はすべて気に入っているからいいけど。「仕舞う場所がない」というよりは、食器棚の整理が必要だと思う。採寸から始める必要があり、気が重い。
私の家は一人暮らしにしては皿が多いが、趣味のひとつでもあるのでどうしようもない。つーか趣味多すぎんか?しかも金かかるやつばっかり……いや待て、金かからん趣味ってどういうのがある?登山とか?あと趣味ってどうやって減らすんやろ、意図的に可能??ってか食器棚さぁ、冷静に見たらグラス買いすぎじゃない?誰がこんな使うねん。大家族か。

金沢に行ったのは初めてだったが、圧迫感の無い街でよかった。高い建物が多くないせいだと思うが(京都みたいに規制してるんかな、知らんけど)、そもそも土地が広い感じがした。道も結構広い。中心地にたくさん美術館や博物館、工芸館があるのもよかった。
市内ではうまい寿司(のどぐろ超うまい)と、水蜜桃のパフェと、ご当地グルメらしいハントンライス(オムライスの上にフライが載っている)を食べた。

あと滋賀から向こうの県に行くと、街中で得られる情報としての「松尾芭蕉エピソード」が圧倒的に増える気がする。超引越し多い人じゃなかった?と思ったけど、それは葛飾北斎でしたね。松尾芭蕉は単に、長距離移動系俳人だっただけか。

初日は九谷青窯(くたにせいよう、と読む)の工房へ行き、 そのあとは九谷陶芸村という協同組合が運営する九谷焼の専門店がたくさんあるところへ行った。九谷焼には陶器も磁器もあるらしい。磁器に5色で上絵を付けるのが九谷焼の定義だと思っていたけど、違うねんな。無地のもあったよ。
九谷陶芸村にはすごいサイズですごい金額のものもたくさんあり、目が慣れてくると不思議なことに値段が大体分かるようになった。人間の手がかかるものにはお金がかかるし、人によって値段が上がることはあるけど、ある一定のラインから下がることは無い。なんの業種・職種でも一緒ですね。健全だな、とも思う。

21世紀美術館では「ムン・キョンウォン&チョン・ジュンホ:どこにもない場所のこと」という展覧会を観た。何の前情報もなく、ただ行ったから観ただけだが、これがめちゃくちゃおもしろかった。
ムン・キョンウォンさんとチョン・ジュンホさんは「News from Nowhere」というプロジェクトをやっているユニットらしい。展示物はほとんどが映像作品で、ちょっと難しくもあった。しっかり頭を使わないと何も得られないな、と思うが、いつだってそうなんだよな。頭使って考えて、理解しようと努力しないと、いつだって、何からも、何も得られない。ま、バカでかい油彩画などを頭空っぽにして浴びるのもかなり良いからな、自分のテンションとか、モードによりけりですね。

「News from Nowhere」はウィリアム・モリスが書いた小説のタイトルだが、このプロジェクト名はそこから名付けたらしい。ほーん。
私はデザイン史の授業でその名を知った時からモリスが好きだ。作ったものも好きだし、アーツアンドクラフツも好きだし、思想も好きだ。よく名言として取り上げられる「役に立たないもの、美しいと思わないものを家に置いてはならない」も超好き。私は名言の類はほとんど全部うるっせぇな~と思ってムカつくけど、これは全然ムカつかない、同意同意~!と思う。
好きなものが次に繋がるときって、急に来るな……そして図らず来る。
いや「News from Nowhere」読んでないけどな。つーか読めるのか?と思って調べたらやっぱり原文しかないやん。いや待てタイトルが違うんか?あぁ「ユートピア便り」で岩波から出てるわ。読むか……読むか……?

お寿司屋の突き出しで食べた加賀太きゅうりの煮物(冷やしてある)がおいしかったので、市場に行ったら3本で200円で売っていて、母が買って帰ろうと言ったのを1本分けてもらった。調べたら浅漬けも良いらしいので、塩・酢・出汁醤油で適当に漬けてみたらおいしかった。暑くて料理をする気は起きないし、食欲も落ち気味だが、浅漬けと冷やした煮物は食べられる。

帰りは車でほとんど寝ていた。甘やかされてる。

帰国日記 4

2019年5月7日 (火) 08:06

旅行

5月5日(日)
今日はロープウェイで山頂へ。千光寺、というのがあります。山頂に。私は尾道に来るの3回目やけど、ロープウェイに乗るのは初めてです。
そして尾道市立美術館でやっている「リサ・ラーソン展」へ。
リサ・ラーソンのこと全然知らなくて、誤解が多かったので、楽しめました。あんなに作家性が高い人だと思ってなかったし、あそこまで作品数が多いのも知らなかった。スケッチとかも見たかったな、陶芸家ってあんまスケッチせんの?いやまぁ人によるか。
尾道市立美術館、デザイナーズチェアがあちこちに置いてあって、座れて、景色も良いし、よかったな。あそこに美術館を建てるというセンス。良い。
お茶したり、雑貨屋さんに寄ったり、文学記念室(旧福井家住宅)を見学したり、ライアーっていう初めて見る弦楽器を聞かせてもらったりしながら下山した。文学記念室、展示品はもちろんのこと、家自体が良すぎて大興奮した!数寄屋建築?だそうです。作り付けの家具があったり、タイルの台所とか…あと京都の建築家がすごく良い木材を揃えて使ったりしたそうです。どこが何でどういいのかもうちょっと分かりたかったな…無知…
下山したあとは塩ラーメンを食べた、尾道ラーメンではなく塩ラーメン。めちゃくちゃ美味かった。料理人は大きく「食いしん坊」っぽい顔をしているタイプと「研究職」っぽい顔をしているタイプに分けられるんじゃなかろうか。両方信頼できる。塩ラーメン屋のご主人は後者、と思った。
一旦帰って横、2時間くらい寝た。足がNIKEエアリフト型に日焼けしている。ふふふ。
夜、なかひろからの返信メールが面白すぎて(興味深い、の意)何回も読んだ。脳を2つにして、同じことについて考えるの楽しいなぁ。細部の差異を発掘する調査隊みたいになってる。今は私たちが発掘したものをブルーシートの上に次々と並べていってるような状態です。これらが価値のあるものかどうかはまだ分からないけど、一旦は土を払ったり磨いたり、前に発掘したのと見比べたりして、というようなことをやると思います。楽しいです。

5月6日(月)
もう帰る日じゃねぇーか!早!と思う気持ちと、早く帰りたい、家が恋しい、と思う気持ちが半々くらい。基本的に家が好きなんだよ私は。
四国に渡ってから帰ろうか、と父が言うので拒否した。早く帰りたい、がやや優勢。父ごめん。
荷物を積み込んだあと、少しU2をひやかして(パンを買いました)商店街にあるお店で小さい豚まんを買って食べた。まるで愛想のないおっちゃんだったけど完全に美味いやつだったので、全許したモードになった。お身体に気を付けて、どうか長くお店を続けてくださいね。杏仁プリンも抜群に美味かったな…誰かにレシピ継いでるのかな…頼むからそういうのちゃんとやっといてほしいけど、大きなお世話ですよねすみません。
その後は向島に渡って、USHIO CHOCOLATLに行った。初めて来たけど、すごいとこでやってんなぁ〜勢い余って自転車で行ったりしなくてよかった…今回買った分で多分ほぼ全種類になる?多分。
ウシオのチョコレートは「思いきりが良い味」がして好きです。農産物っぽいんだよな、加工品って感じがしない。チョコレートの話は長くなるのでやめておきます。いつまででも話せるのよチョコレートの話。
向島を出たあとは、寝てたのでよく覚えてない。途中のサービスエリアでお野菜を買ったり、加古川で降りてかつめしを食べたりした。とにかく眠くてよく覚えてない。父が運転してくれてるんだけども、私はいい加減にしてちゃんと運転できるようになんないとダメだ、未来が狭まるぞ。既に狭まってる。
17時ごろ家に着いて、荷ほどきして、19時には寝た。良い旅だったな。また行きます。

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