TANAKA NOZOMI

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みんなとかいない

2021年10月30日 (土) 22:50

映画のはなし

観た映画を「filmarks」というサービスで記録している。他人様のレビューにはさっぱり興味が無いが、私は“私がそのタイミングで何を感じたか”には興味があるので、後から見返したときのキーになるような短文を書いて保存している。あまりに短文すぎてうまくキーとして作動しない場合もあるけど、まぁ自分のせいなので仕方ない。

観た映画を記録しているので、結果的に今年何本観たのかが分かる。去年は65本で、今年は今時点で41本だ。減ってるね。
何しろ今年はかなりの時間をBTSに割いた(今も割いている)ので、他が圧迫されているのだ。音楽もほとんどBTSを聞いている。BTSは今日も最高です。

セリーヌ・シアマ監督の「トムボーイ」を観に、映画館へ行った。新作だと思っていたら10年前の作品だったようだ。日本では未公開だったんだろうか。
めちゃくちゃセンシティブな題材を扱った作品だったので個人的には笑うシーンなどひとつもなかったのだが、後ろの席に座っていたおばさんたちがずっとクスクス笑っていて、発狂するかと思った。何がどうおもしろかったのか、どこが笑いのツボだったのか聞きたい。

ホームページを見てみたら「主人公ロール/ミカエルに寄り添った目線とユーモアを以て、ひと夏の挑戦が描かれる」との記載があり、また発狂しそうになっている。あれは「ユーモア」なのか?「ひと夏の挑戦」か?あれが?
私はあれが“子どものやるおもしろいごっこ遊び”だとは思わなかったし、セリーヌ・シアマがあれを「ユーモア」として撮ったとは今も全然思えない。
ベルリン国際映画祭では「思いがけない笑いと涙を誘われる。忘れがたい場面でいっぱい」「アイデンティティーの探求とその落とし穴を描いたエポックな作品」と称賛された、とも記載がある。思いがけない笑い…?どのシーンのことを言っているんだ。さっぱり分からん、いや妹のシーンはほっこり癒されるものがあったけど、それのこと?まじ何を言っているんだベルリン国際映画祭。誰のコメントだ。
私が狂っているのかもしれない。

もしくは10年という年月は価値観や感覚や理解を大きく変えてしまうような、長い時間なのかもしれない。10年前、22歳の私が観たら、あのおばさんと同じようにクスクス笑ったんだろうか。「ユーモアがあるなぁ」とニコニコできただろうか。

私は私が狂っているかどうかを判断できないのだな、と思うと怖ろしい。狂っているかどうかを判断するには常に他者との比較があり、そっちが正常かどうかを決めるのは、どうせ多数決だからだ。規模の大きいものごとを動かすときに多数決が適しているのは何となく感覚で理解できるけど、規模の小さいものごとに、なるべく多数決を持ち込まないようにしたい。他者は知らん、知らんが私は。

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