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一個も合ってない

2020年2月19日 (水) 22:39

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店内が全く見えない喫茶店に行ったら、ドアの開け方が分からず、別に「OPEN」とも書いてないし、貸切とかなのかも、会員制とかかも、と怖くなって帰ろうとしたら、中から女の子が出てきて「ドアノブが、逆なんですよ、これ左に回すの、帰っちゃうと思って、追いかけちゃった」と言ってくれた。ご親切にどうもありがとう、と言っていたらその子は店員でもなんでもなく、ただドアに近い位置に座ってただけのお客さんだったみたいだ。いい子だな。足が先に動く生き物なんだろうか、いいな。私はああいうとき手も足も口も出ないし、そのことを申し訳なく思い、ずっと忘れられずにいる。なんだろうな、たぶん心と身体の接続がうまくいってないんだよ。だいぶマシにはなってきたけど、まだまだだ。

友人がまもなくノルウェーに行く、とりあえず半年は帰ってこない、ということになり、発つ前に家に遊びに行きたい、と言うのでわりと急に来る。友人は動力の8割程度を「感覚」と「感情」にしているようなところがあり、会う時は大体急で、私はそれに慣れているし、憧れてもいる。私は「観察」と「考察」とを動力にしがちなんだよ。まぁ良し悪しっすか。

友人はポジティブに物事を捉えているので、理由を聞いたら「傷つきたくないから、良いことしか考えないようにしてる」とのこと。私は「傷つきたくないから、常に最悪の事態を想定してる」ところがあり、「傷つきたくない」という点は一致してるのにな、おもしろいね。友人は800点ぐらいにしといてから物事をスタートさせ、減点があっても傷つかず、私は必ず0点にしてから加算するようにしてるので、加算しかない、傷つかない!みたいなこと。
なんだろうな、全く違うことをしているようにも見えるし、完全に同じことをしているようにも見えるね。

結局泊まっていくことになったので3時ぐらいまでしゃべり続け、とにかくいろんなことをしゃべったけど何をしゃべったのか全然覚えていない、と言い合って寝た。でも友達ってそういうやつでしょう。いいんだよこれで。お茶しか飲んでないのによく8時間も話すことあるよなぁ。キムタクをものすごい褒めたのは覚えてるねんけど。

あなたの生き方にとやかく言ってくる人はこれまでもこれからも山ほどいると思うけど、そのどれひとつも聞くなよ、そのまま行ってくれ、と思った。色んな奴らが色々言うことなんか、どうせ一個も合ってない。どうか気をつけて、帰ったらまた遊ぼ。

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